発達障害だと機能不全家族になるのか?機能不全家族で育つと発達障害になるのか?発達障害と機能不全家族は関係あるのか?
発達障害と機能不全家族について調べてみました。
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発達障害とは
政府広報オンラインより
まず発達障害について確認しておきましょう。
生まれつきの特性で、「病気」とは異なります
発達障害はいくつかのタイプに分類されており、自閉症、アスペルガー症候群、注意欠如・多動性障害(ADHD)、学習障害、チック障害などが含まれます。
これらは、生まれつき脳の一部の機能に障害があるという点が共通しています。同じ人に、いくつかのタイプの発達障害があることも珍しくなく、そのため、同じ障害がある人同士でもまったく似ていないように見えることがあります。個人差がとても大きいという点が、「発達障害」の特徴といえるかもしれません。厚生労働省 みんなのメンタルヘルスより
機能不全家族とは
機能不全家族(きのうふぜんかぞく、英:Dysfunctional Family)とは、家庭内に対立や不法行為、身体的虐待、性的虐待、心理的虐待、ネグレクト等が恒常的に存在する家庭を指す。機能不全家庭(きのうふぜんかてい)とも称され、その状態を家庭崩壊(かていほうかい)、もしくは家族崩壊(かぞくほうかい)と言われている
Wikipediaより
機能不全家族とは本来安心して過ごせ保護される家庭がそうではなく緊張を強いられてしまったり、抑圧されてしまったり条件つきの愛情しか与えられなかったりと、毒親の行為が行われている家庭と言い換えてもいいでしょう。
詳しくはこちらに機能不全家族と、子供への影響や特徴について書いていますので、参考にしてみてください。
機能不全家族と発達障害の関係は?
機能不全家族と発達障害に関連すると言ってもいいような興味深い調査結果があります。
落ち着きがないなどの症状が表れるADHD(注意欠陥・多動性障害)の子どもの場合、母親の喫煙率が同年代の女性の2倍程度高いことが、大阪府の小児科医の調査でわかった。
喫煙経験は47%にあり、妊娠時にも35%が喫煙していた。特に出産時の年齢が20~24歳の母親では、喫煙率が88%にのぼった。
一般の出生児を対象にした厚生労働省調査では、母親の喫煙率は17%、うち20~24歳は35%で、ADHD児の母親は2倍程度高い。
医療・医学ニュースより
妊娠時にも喫煙しているというだけで機能不全家族・毒親と決めつけてはいけないかもしれませんが、一般的な常識で考えてみても妊娠時に喫煙するということは考えられません。
そのため機能不全家族により発達障害の子供が生まれているとも言ってもいいような調査の結果です。
また親が発達障害のため毒親ともいえるような行為を行っていて機能不全家族になっているケースというのもあります。
発達障害の種類にもよりますが、特性として大きくは下記のようなものがあります。
- コミュニケーションがうまくとれない
- 相手の気持ちや空気を読みづらい
- 行動、興味、活動が限定していて反復・常同的
- 不注意
- 多動
これらの発達障害の特性に似た性質を両親が持っている場合には発達障害と診断はされていなくても機能不全家族となりかねません。
例えば発達障害の一種であるADHD特有の症状から、子供の話を最後までしっかりと聞くことができないために、勘違いから、子供の気持ちを無視した言動をとってしまったり、アスペルガー特有の場の雰囲気を読み取ることが苦手ということから、子供に恥をかかせてしまったり・・
発達障害の特性から場の雰囲気、空気がよめないことで、機能不全家族のようになってしまっていて、その結果子供もそれが当然という認識になってしまい、子供自体は発達障害ではなくても自分が家族を持った際に自分の親と同じことをしてしまい、機能不全家族を連鎖させてしまうということもあります。
機能不全家族の連鎖と事件についてはこちらに書いております。
発達障害(ADHD)の親に自分の気持ちを正しく受け止めてもらえないために、自信が持てず、生きづらさを感じてしまったり、自己否定をしてしまう。(発達障害の自己否定についてはこちらをどうぞ)
そして自分が家族を持っても自分自身が機能不全家族で育ったために適切な対応というものを学んでこなかったので機能不全家族を作り上げてしまう・・
発達障害の特性である興味関心の偏りや、度重なる不注意で約束を守れなかったりすることから夫婦仲が悪くなり機能不全家族となってしまうというケースもあります。
自分は発達障害ではなくても機能不全家族に発達障害の親がいた場合には発達障害の特性だと知らずに同じ行為を他の人にしてしまう可能性もあります。
では発達障害の機能不全家族はどのように対策していけばよいのでしょうか?
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発達障害の機能不全家族を改善するには?
自分が発達障害の場合
大人になってから発達障害だとわかることもあります。
なんだか家族仲が悪いし、自分のせいのようだけれど、よくわからない・・だけど妻がいつも怒っている。あるきっかけで検査を受けたら発達障害だと診断されたなんてこともあります。
家族の助けを借りて、できることを伸ばしましょう。
また発達障害の種類により特性がありますから、自分でもそこを認識し、家族のアドバイスを得ながら徐々に改善するようにする。
指摘されたことは受け入れる。自覚する。改善に取り組む。
この繰り返しをしてくことで機能不全家族の改善につながるのではないでしょうか?
家族が発達障害の場合
発達障害の特性を理解し受け入れる。できないことを責めない。
その上で本人に指摘をし、こういうことをされると人は傷つく、イヤな想いをするなど具体的に教えてあげる。
該当する言動があれば、それを指摘する。
「普通はわかるでしょ」という気持ちを捨ててひとつひとつアドバイスをしてあげ、サポートをしましょう。
そうすることで家族間のコミュニケーションもうまくとれるようになり、機能不全家族に値することがなくなって、改善されてくるのではないでしょうか?
ご主人がアスペルガーの方の知人の奥様はとてもうまくご主人をサポートしてらっしゃいます。
相手の特性を理解し受け入れたうえでサポートしてあげていらっしゃるのです。
あの人は発達障害だから仕方ないと頭では思いながらも感情が伴わない、本心としては納得できずイライラしそのイライラが他の家族に伝わり家族自体が緊張感がただよったり居心地の悪い家庭になってしまうよりも、みんなで理解しサポートしてあげることで、家族みんなが安心してくつろぐことができるのではないでしょうか?
まとめ
発達障害に限らず機能不全家族であると気づくことが一番大切ではないでしょうか?
どんなことも気づかない限り改善しようがありません。気づいたらチャンスです。一つ一つ確認しながら、改善していけば良いのです。
焦らずに一歩ずつ前に進めばいつか目標に辿りつけるはずです。
発達障害と不登校についてはこちらの記事をご覧ください。
生きづらさと発達障害についてはこちらに書いております。
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