機能不全家族の弊害。だから家を出たいんです。

機能不全家族で育ったがゆえに抱える生きづらさ、トラウマ、歪んだ認知・・・

そのために家を出たい人は大勢います。でも収入がなければ現実的に家を出ることは不可能です。

家を出たいけれどできないときにはどう対処したら機能不全家族の呪縛から逃れることができるのでしょうか?

そして本当に家を出て幸せになれるのでしょうか?

機能不全家族の弊害

  • 怒られるのではないかと常にビクビクする
  • 人の顔色が気になる
  • 自分に自信がなく人目が気になる
  • 機能不全家族とだけでなく恋人と共依存になってしまう
  • 異性をみるだけで恐怖におそわれる
  • やる気がでない
  • いつもうまくいかない
  • 自分で決められない
  • 安らぐことができない
  • 自分の意見が持てない
  • 人を信じることができない
  • 常に不安や恐怖に襲われる

威圧的、支配的または暴力をふるうような機能不全家族であれば、常に人の顔色を伺ったり、ビクビク、おどおどしてしまう自分がいて、どこにいても安らぐことができない。

性的虐待を受けた子供は異性に対し不信感や恐怖を抱いてしまう。

常に威圧、コントロールされてきた場合には自分の意思を尊重してもらうことができなかったために、自立心が育たずに何も決められない、仕事もできない・・

上記は全て機能不全家族で育った弊害といえます。毒親の行為もそうですが、毒親の影響と同じことが機能不全家族の場合にもあります。

毒親のタイプ別影響についてはこちらに書いております。

上記の機能不全家族の弊害から家を出たいと考える方はたくさんいます。でも考えるだけで実行できない・・決められないという人もたくさんいます。

実際に機能不全の家から出たらどのような効果があるのでしょう。

機能不全の家から出たい

家をでた人の意見としては、

  • 自分の考えとちがう人や家族がいることを知った
  • いままで自己否定してきたけれど、自分は悪くなかったと気付けた
  • 罪悪感を手放せた
  • 自分を信じることができるようになった
  • 自分の思い込みがあると気づいた
  • 安心してくつろぐことができるようになった
  • 家を出て本当によかった

など機能不全の家から出た方はさまざまな弊害にあらためて気づきそして徐々に良い方向へ変化していった方がほとんどです。

実際に私は育った家は機能不全家族とは思いませんが、結婚して築き上げた家庭は機能不全家族になってしまったと今は思います。

それは息子が不登校になったことで、私自身が気づかされました。

主人も気づき変わろうと試みてくれましたが、1月も持ちませんでした。

その後も色々と試みましたが、こちらの記事にも書いたとおり、次第に息子の不登校のみならず、私自身病んでいってしまったのです。

そのため家を出たい・・でもそんな話をしたら主人に怒られる・・何を言われるかわからない・・でももう具合も悪くなる一方で、一緒にはいられない

そして勇気を振り絞って話しをし、納得してもらえませんでしたが、息子と家を出る決意をしました。

絶対に息子の不登校を解決して幸せになるという覚悟を持って。

当初は多少なりとも不安と迷いはありましたが、家を出た今は心底これで良かったと思っています。

もちろん息子の不登校は解決し、今や毎日登校し、模範生として表彰されるまでに変わりました。

何より失いかけていた笑顔が戻り、活気も戻ってきました。

先日相談を受けたかたは社会人だけれども給与口座も親が管理していて家を出たいけれど出られないとのことでした。

それなら給与振込口座を変えて貯蓄すればいいのです。おそらく機能不全の家を出たいけど出られない・・母親に何か言われる・・できないと思い込んでしまっていたのだと思います。

実行しようと思えば実行できるものです。実際私も以前から家を出たいとは思っていましたが、思い始めた時は子供も小さく、仕事も派遣でした。

でもいづれ家を出たい、どのような方向に進もうとも就職したほうが良いとの思いから再就職をしました。

この再就職は40過ぎてからだったので、本当に大変でしたが、頑張って良かったと思っています。

家を出たほうがいいのに・・と思う不登校の親御さんが身近にたくさんいます。

決まって「でも・・なかなか・・」「子供がいるから・・」と言葉を濁します。

機能不全家族に居続けることが子供にとっても果たして幸せでしょうか?こちらの記事にも書いたとおり、影響は大きいです。

もちろん家を出なくても夫婦が自分の家が機能不全家族だと気づき、改善していければそれが家族みんなにとって幸せです。

しかし、話を全く聞かない配偶者を変えることはできません。ましてや子供にその弊害が出ているのであれば、家を出る勇気も必要ではないかと思います。

そうは言っても生活はどうするの?というのが一番の気になるポイントでしょう。仕事すればいいのです。正社員でなくてもパート、アルバイト、その気になればあるのではないでしょうか?

そして生活費もしくは養育費の負担をきちんと配偶者にも求めるのです。なかには我が家のように経済DVを起こす人もいるでしょう。

その場合には調停をしてきちんと負担してもらいましょう。こちらの記事が婚姻費用分担請求に関して参考になります。

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機能不全家族の弊害から脱出するためにできること

一番良いのは機能不全を作り上げている夫婦であり親が気づき改善していくことです。

それが家族皆が幸せになれる方法です。

しかし機能不全家族の渦中にいるとなかなか気づけないものです。気づくということがまず重要です。

自分の自己否定生きづらさが機能不全家族から由来するものだと気づき、認めること。

まず気づくためには人と話しをしたり、カウンセリングを受けるなど、第三者と話すことで、気づける人は気付けます。

残念ながら、第三者と話しをしても気づけない人は気づけないのです。自分が正しいと信じきっているから。(そのためいじめられたりいじめたりすることもあります。こちらの記事をご覧ください。)

例えば機能不全家族の共依存(詳しくはこちら)も自分は正しい、自己犠牲をして自己肯定感を保つためにやっている行為なのに気づけない。

ドラッグ依存やDVなどのある機能不全家族の場合には第三者から家を出るほうが良いとアドバイスをされることもあります。

しかし気づけない、認めたくないために家を出たほうがよいと言われても機能不全の家を出ることができないのです。

また人はだれでも現状維持が楽で、何かを変えるのには勇気が必要です。その勇気を持つことができないために家を出たい、出たほうが良いとわかったとしても実行できずに同じ悩みをずっと抱えてしまう、もしくは新たな悩みを生み出してしまうのです。

こんなご家族がいます。その家族は我が家に似た機能不全家族で、それは奥さんも十分に認識しています。

しかし子供もいるし、家を出られないといいながら家庭内別居状態。家族全員が揃って食事することも外出することも皆無に等しいそうです。

そしてご主人がいると皆リビングには出てこずに、会話はなく、御主人がでかけるとようやくリラックスできる状態になるとのこと。

一人不登校になり、ようやく改善してきたかと思えばまた別の子供が不登校になってしまいました。

この先機能不全家族を改善することなく、また家を出ることもなければ、不登校を根本解決するにはかなり時間がかかってしまうでしょう。

むしろ、今後ひきこもりの可能性すらあります。このように問題が解決したかにみえても根本的な解決をしていないためにあらたな問題が起きてしまうのです。

そのために場合によっては家を出るということはとても有効です。しかしまだ収入を得られない学生などの場合には、家を出たいと思ってもなかなかできないのが現状です。

親が機能不全家族だと認識し改善してくれたらそれ以上のことはありません。

もしそれが叶わないのであれば、自分で取り組めることからしましょう。そして機能不全家族が改善されないのであれば、収入を得られるようになったら是非自立して家を出ましょう。

インナーチャイルドを癒す

幼いときにこうして欲しかった。こういう言葉をかけて欲しかった。やさしくしてほしかった。

寂しかった・・色々な想いがあり、傷を負ったうちなる子供の自分というのがいるはずです。

そして負の感情が溜まっていることと思います。その負の感情を吐きだして手放しましょう。

具体的には自分の想いのたけを言うことが可能なら、言う、大声で、人気のない海などに言って吐きだしても良いですし、紙に書きだしても良いです。

思うがままに自分の負の感情を吐きだしましょう。

食器をしっかりめのビニール袋に入れて割るというのもおすすめです。怪我をしないように対策をきちんとしてからやってくださいね。

自己肯定感を高める

機能不全家族で育ったアダルトチルドレン(ac)の特徴として自己肯定感の低さというものがあります。

自己肯定感の低い子供が多い今の時代では文部科学省でも議論、分析し会議を行っているほどです。

では自己肯定感を高めていくための対策はどうしたら良いでしょう?

本来は生まれてから親に無条件に愛され、適切な愛着関係を築くことで、自分を親がありのまま受け入れてくれるという実感により自己肯定感は高まります。

しかし適切な愛着関係が築けていないために、機能不全家族で育った子供はありのままの自分に自信が持てまないのです。

アダルトチルドレン(ac)はの自己肯定感を高めていくには

比較をやめる

誰かと比べるから、その人と自分のギャップにフォーカスしてしまいます。

自分は自分。他人とは違います。比較するのをやめましょう

気づく・認める・受け入れる

自分がどのような人間なのかを認識し、気づく。

そして受け入れて認める。認めたくないと見てみぬふりをしていると自己肯定感は高まりませんし。生きづらさが増してしまいます。

短所を長所に変換

長所を見るように努めるのが一番よいですが、人間の習性として短所に目がいってしまいがちですね。

それなら、それを長所に変換させましょう。この癖をつけていくと認知の歪み解消にも効果的です。

私は感情的になってしまいがちである → 情熱的である。思い入れがある。

短気である → 時間を無駄にしてくない

これしかできない→ これできる

という言い方に変えるのです。

難しかったらネガポジ変換できる辞書のアプリがありますので、参考にしてみてはいかがでしょうか?

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まとめ

機能不全の家からでたいという方はたくさんいます。家を出なくても機能不全をおこしている家族が気づき、認め、改善していけばそれに越したことはありません。

しかし当事者というのはなかなか気づけない、認めたくないと思っている人が多いのが現状です。

ときには家を出るという選択をし、勇気を持って実行をすることで、未来が明るくなり人生を変えることができます。

他人や過去は変えられなくてもあなたの未来、あなたは変わることができます。

機能不全家族の連鎖と事件についてはこちらに書いております。

機能不全家族の子供への影響や特徴はこちらです。

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