学校に行きたくない病の診断は3つ?治し方はあるの?

不登校とまではいかないけれど、学校に行きたくない、仕事に行きたくないとは誰しも思うときがあるのではないでしょうか?

学校に行きたくない病なんてあるの?診断は?、治し方はあるのか?調べてみました。

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1.学校に行きたくない病の診断

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学校に行きたくない病という病名は医学的にはさすがにないようですが、学校に行きたくない原因や症状から考えていくと、大きく3つの診断ができます。

  1. 適応障害
  2. うつ病
  3. 5月病

親が原因の不登校の場合もあります。また親が過干渉の場合にはこちらが参考になるかもしれません。

では上記の3つの診断について詳しく調べてみましょう。

2.適応障害

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2-1.適応障害とは

適応障害とは、ICD-10(世界保健機構の診断ガイドライン)によると「ストレス因により引き起こされる情緒面や行動面の症状で、社会的機能が著しく障害されている状態」と定義されています。
ストレスとは「重大な生活上の変化やストレスに満ちた生活上の出来事」です。ストレス因は、個人レベルから災害など地域社会を巻き込むようなレベルまで様々です。
また、ある人はストレスに感じることがほかの人はそうでなかったりと、個人のストレスに対する感じ方や耐性も大きな影響を及ぼします。つまり適応障害とは、ある生活の変化や出来事がその人にとって重大で、普段の生活がおくれないほど抑うつ気分、不安や心配が強く、それが明らかに正常の範囲を逸脱している状態といえます。
さらに、ICD-10の診断ガイドラインを見ると、「発症は通常生活の変化やストレス性の出来事が生じて1カ月以内であり、ストレスが終結してから6カ月以上症状が持続することはない」とされています。ただしストレスが慢性的に存在する場合は症状も慢性に経過します。
もうひとつ重要な点は、ほかの病気が除外される必要があります。統合失調症、うつ病などの気分障害や不安障害などの診断基準を満たす場合はこちらの診断が優先されることになります。
いったいどれくらいの人が適応障害になっているかというと、ヨーロッパでの報告によると、一般的には人口の1%といわれています。日本での末期がん患者の適応障害有病率の調査では、16.3%といわれています。
しかし適応障害と診断されても、5年後には40%以上の人がうつ病などの診断名に変更されています。つまり、適応障害は実はその後の重篤な病気の前段階の可能性もあるといえます。

厚生労度省HPより

簡単にいうとストレスが原因で勉強、学校生活や仕事、対人関係などに適応できないということになりますね。これが学校に行きたくない病の1つのようです。

2-2.適応障害の症状

情緒面

  • 抑うつ気分
  • 不安
  • 焦り
  • 緊張
  • 怒り

行動・身体症状

  • 暴飲暴食
  • 攻撃的な行動
  • めまい
  • 無断欠席
  • 赤ちゃん返り
  • 不眠
  • 食欲低下
  • 何事にも興味がない
  • 無気力

2-3.治療

ストレスの除去

治療はなんといってもストレスを取り除くことになります。ということはストレスを取り除くために工夫が必要になってきます。

自律神経を整える

  • 規則正しい生活
  • 適度な運動
  • 好きなことをする
  • 人と話す
  • お風呂にゆっくりとつかる
  • アロマを使ってみる

自律神経を整えるのに有効な方法は詳しくはこちらの記事の下のほうに書いていますので、参考にしてみてください。

考え方を変える

学校に行けない病を治療するのに有効な手段の一つとして認知行動療法というのがあります。

認知=物事のとらえ方、見方を変えていくというものです。専門家に10回程度1セットで行ってもらうのが治療としては有効ですが、自分の工夫次第で、物事のとらえ方を変えていくことは可能ですね。

例えば勉強に関して、テストは常に満点を目指していて、90点でも自分はダメだな・・と落ち込んでしまう。でも80点という点数をとったほかの人のなかにはは80点も取れたと思う人もいます。

90点しかとれなかったのか、80点とれたのか?簡単にいうとこんな感じで、自分で物事のとらえ方を少しずつポジティブ変換するようにしていけばいいのです。

また常に先々のことを予想し、万一良くない事態になっても備えるということも必要だと思います。

例えばとても楽しみにしているイベントに友達と行く約束をしていて、その友達が万一これなかったらどうするのか?

考えておくだけでも、実際にそうなってしまった場合に落込み度合が違います。

こんなことを言っている私ですが、以前はとてもマイナス思考でした。

あるときから少しずつポジティブ思考になっていき、周囲からしたら悲劇的な一大事が起こっているときでさえ「いつも前向きだね」と言われるようになりました。

先日も記事を書いていて5000文字ほど打った下書きの保存を忘れてしまって、また書き直しました。このとき例えばある人は怒り狂うでしょう。

そしてある人は落ち込み、しばらく書けない。でも私はその日に書き直しました。

もちろん落ち込みましたが、すべては自分が招いたことですし、怒ってもなにしても記事は戻ってきませんから。

こんな風に先々のことを予測しておいたら、万一のことがあってもすぐ次に進めるかどうかはあなたの考え方次第です。

学校に行く意味がわからないから学校に行きたくないと思っている人もいるでしょう。これも考え方次第です。

歳をとって思うのは学校って生きていくために必要なことを勉強する場所だったなとつくづく思います。

私は社会や理科が好きではなかったけれど、きちんと勉強して知識を持っておいたら良かったなと今は思います。

知識は財産です。今勉強する意味がわからないと思っている方にぜひ伝えたいです。勉強で身に着けた知識は一生の財産であり、あなたの武器=強みになりますよ。

学生のときには勉強ってプレッシャーになるものかもしれませんが、勉強して知識を身に着けておくことはとても将来役に立ちます。満点でなくていいと私は思います。必要な勉強をして知識を身につけることが大切ではないでしょうか?

また学校は勉強だけでなく集団行動をする場でもあるためコミュニケーション能力を養うことや、協調性を養う場でもあります。これは将来社会に出たときに、また日常生活においても大いに役立ちます。

学校=勉強ということが念頭にあると、そこに縛られて勉強がうまくいかないときなどに落ち込み、学校に行く意味がわからなくなることもあります。

学校に行って授業を受けて勉強するだけでなく、様々な行事に参加したり、休み時間友達とおしゃべりしたり、これらすべてのことが将来必ずあなたの役に立ちますよ。

話をする

人と話をするだけですっきりした経験てありませんか?できれば思っていること、考えていること、すべてを話するとよいと思います。でも友達にも親にも言えない・・という方もいると思います。

そんなときは私たちカウンセラーに相談してみるのも治療としては有効だと思います。

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3.うつ病

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学校に行けない病ってことは学生ですから、そんな若い人にうつ病があるの?と思うかたもいると思いますが、残念ながらあります。

3-1.うつ病の症状

  • 不眠などの睡眠障害
  • 食欲の低下
  • 体重減
  • 腹痛
  • 頭痛
  • 楽しいことも楽しいと思えない
  • 無気力
  • 学校に行けなくなる
  • イライラ感
  • ひきこもり
  • 自殺願望
  • 疲れやすい
  • 情緒不安定 etc..

まずはうつ病かどうかチェックしてみましょう。

採点方法は いいえ-0 時々-1 しばしば-2 常に-3 ただし質問の2.4.6.8.12に関してはどんな答えであっても0点とします。

10点以下は正常、16点以上はうつ病の疑いがあります。

1. からだがだるく疲れやすいですか
2. 騒音が気になりますか
3. 最近気が沈んだり気が重くなることはありますか
4. 音楽を聴いて楽しいですか
5. 朝のうち特に無気力ですか
6. 議論に熱中できますか
7. くびすじや肩がこって仕方ないですか
8. 頭痛持ちですか
9. 眠れないで朝早く目覚めることがありますか
10. 事故や怪我をしやすいですか
11. 食事がすすまず味がないですか
12. テレビを見ていて楽しいですか
13. 息がつまって胸苦しくなることがありますか
14. のどの奥に物がつかえている感じがしますか
15. 自分の人生がつまらなく感じますか
16. 仕事の能率が上がらず何をするにもおっくうですか
17. 以前にも現在と似た症状がありましたか
18. 本来は仕事熱心できちょうめんですか
合計

SRQ-D(東邦大学方式うつ病自己評価尺度)

子供のうつ病は小学生で1~2クラスに一人程度。中学生、高校生の場合には1クラスに1~4人いると言われています。

3-1.治療

投薬治療

うつ病の治療には抗うつ剤(脳の中にある物質の作用を強化する役割)や抗不安薬(不安を鎮める)と併せて睡眠薬を処方されることのが一般的です。

それでも薬は一度使用するとなかなか手放せなくなるのではないかと不安を持たれる方も多いと思います。今は医療現場でも使用されるサプリメント天然素材のサプリメントなど種類がありますので、そういうものから使用されてもよいですね。


認知行動療法・カウンセリング

すでに前述のとおり、認知行動療法とはその人の自動思考=ものの考え方=認知 のゆがみを修正するというものです。

その他

できる病院は限られているようですが、その他アメリカ発の治療法である磁気刺激治療というのもありますので調べてみてもよいでしょう。

4.五月病

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5月病ってよく言いますが、正式な病名ではありません。

これは5月というのは日本の場合4月から新年度で、ちょうど会社や学校に入り1月たったころに学校に行けなくなる人や会社に行けなくなる人が増えることから言われています。

  • 無気力
  • 全身倦怠感
  • 食欲不振
  • 睡眠障害
  • めまい

などがあり、学校や会社に行けない、あるいは憂鬱な気分になることを一般的には5月病と言っています。

4-1.原因

原因は期待に夢ふくらませて入った会社や学校で慣れてきた5月ごろに連休を挟み、また学校や会社に行く際に、理想と現実のギャップを感じてしまうからではないかと考えられています。

心と体がついていかなくなり様々な症状が出てしまいます。大きな環境の変化があったときやまじめな人ほどなってしまうようです。

4-2.治療法

やはりこれもストレス解消です。前述していることをしてストレスを解消するよう日頃から心がけることが大事ですね。

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5.まとめ

学校に行きたくない病は診断名を付けるのであれば、適応障害、うつ病、5月病が考えられます。すべてに共通している原因はストレスです。そのため治し方はストレスを取り除くことです。

日ごろから自分にあったストレス解消法を身に着け学生の本分である勉強や対人関係もストレスをうまく解消させながら対応できるとよいですね。

自分に自信が持てないあなたはこちらの記事が参考になるかもしれません。

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