学校に行きたくない背景にはストレスやうつが隠れているかも

子供が「学校に行きたくない」という背景にはストレスやうつ病などが隠れている可能性もあります。

小学生や中学生、高校生でもうつになるの?と驚く方もいると思いますが、実際にうつ病になるケースもあります。

子供の学にへ行きたくないという発言の裏に潜んでいるものは何があるのでしょうか?ストレスやうつ病が原因で不登校になっている場合もあります。

1.子供のうつ病の症状

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  • 不眠などの睡眠障害
  • 食欲の低下
  • 体重減
  • 腹痛
  • 頭痛
  • 楽しいことも楽しいと思えない
  • 無気力
  • 学校に行けなくなる
  • イライラ感
  • ひきこもり
  • 自殺願望
  • 疲れやすい etc..

まずはうつ病かどうかチェックしてみましょう。

採点方法は いいえ-0 時々-1 しばしば-2 常に-3 ただし質問の2.4.6.8.12に関してはどんな答えであっても0点とします。

10点以下は正常、16点以上はうつ病の疑いがあります。

1. からだがだるく疲れやすいですか
2. 騒音が気になりますか
3. 最近気が沈んだり気が重くなることはありますか
4. 音楽を聴いて楽しいですか
5. 朝のうち特に無気力ですか
6. 議論に熱中できますか
7. くびすじや肩がこって仕方ないですか
8. 頭痛持ちですか
9. 眠れないで朝早く目覚めることがありますか
10. 事故や怪我をしやすいですか
11. 食事がすすまず味がないですか
12. テレビを見ていて楽しいですか
13. 息がつまって胸苦しくなることがありますか
14. のどの奥に物がつかえている感じがしますか
15. 自分の人生がつまらなく感じますか
16. 仕事の能率が上がらず何をするにもおっくうですか
17. 以前にも現在と似た症状がありましたか
18. 本来は仕事熱心できちょうめんですか
合計

SRQ-D(東邦大学方式うつ病自己評価尺度)

子供のうつ病は小学生で1~2クラスに一人程度。中学生、高校生の場合には1クラスに1~4人いると言われています。

2.子供がストレスを感じたりうつ病になる原因

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  • 家庭環境(両親の不仲、離婚、貧困、家族が増える等)
  • 受験
  • 友人や先生など学校でのトラブル
  • 環境の変化(卒業や引っ越し、クラス替えなど)
  • 親の過干渉
  • 学校生活

中学生、高校生の場合には受験うつと言われるものまであるようです。

周囲からの期待からプレッシャーを感じたり、劣等感を感じたり、やる気を喪失したり、さまざまな受験に関するストレスからうつ病を発症し学校に行きたくないということがあります。

3.うつ病の場合の対処法

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3-1.投薬治療

うつ病の治療には抗うつ剤(脳の中にある物質の作用を強化する役割)や抗不安薬(不安を鎮める)と併せて睡眠薬を処方されることのが一般的です。

それでも薬は一度使用するとなかなか手放せなくなるのではないかと不安を持たれる方も多いと思います。今は医療現場でも使用されるサプリメント天然素材のサプリメントなど種類がありますので、そういうものから使用されてもよいですね。


3-2.認知行動療法・カウンセリング

認知行動療法とはその人の自動思考=ものの考え方=認知 のゆがみを修正するというものです。認知行動療法は1度受けるだけで効果はでづらいですが、専門にされてる方の指導のもと10回程度行うと良いとされています。

自分で性格(ものの見方)を変えていくというイメージです。

3-3.その他

一般的には休養をとるといわれますが、これは適度な休養がよいと思われます。長期にわたり休養をとった場合にはまた元の生活に戻る時にそのギャップからうつが再発したり悪化したりする恐れがありますので医師と相談したほうがいいですね。

できる病院は限られているようですが、その他アメリカ発の治療法である磁気刺激治療というのもあるようです。

4.ストレスやうつで学校に行けない場合の周囲の対処法

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4-1.理解する・受容する

うつの場合にはその症状や病気について理解をするとともに本人にも説明して本人も周囲も理解した上で本人の話を傾聴する。受容する。ということが必要です。

また学校に行けない不登校という状態に対しても本人を責めたりせずに本人の話をしっかりと聴く、受け入れるということが大切です。本人が一番つらく、誰よりも登校しなくてはいけない、と思い悩んでいるはずです。

その場合には今は学校に行けない時期なんだと本人も周囲も受容するということが必要です。

4-2.自殺防止のために

うつ病であったり、過度なストレスや学校に行けない罪悪感などにより自殺を考えてしまう中学生、高校生がいます。小学生であっても注意が必要です。

自殺防止のために必要なことは、本人の自信を取り戻すことと、未来に希望を持てることです。

未来に希望を持つためには周囲の大人が見本となります。周囲の大人とくに両親がいきいきとしていないと、大人になっても楽しそうでないな、大人になってもつまらないな・・自分は学校にも行けないしダメな人間だし・・と負のスパイラルに陥ってしまいます。

子供が不登校になると、親も気分がふさぎこんでしまい、暗くなり、母親は身だしなみも整えず外出もしなくなってしまい、いつもやってる趣味もしなくなる。会話もないという親御様がいます。

これはお気持ちはわかりますが、子供にはよい影響を与えません。なぜなら、自分が学校に行けない、不登校の状態で親を苦しませていると思ってしまうからです。

ですから是非、明るく、いつも通り、子供が不登校でも関係ないわくらいの気持ちで接して下さい。学校に行けない、不登校の子供に共通しているのは、繊細で敏感であることです。

ちょっとした変化にも敏感にわかってしまいます。不登校なんて大したことないわ。大丈夫と自分も子供にも言い聞かせるくらいの気持ちで過ごして下さい。

親が毎日の生活を楽しんで明るくいきいきとしていれば子供は将来大人になるのが楽しみだと思えるようになります。

平日忙しくて週末は寝てばかり、ごろごろしているお父さんは気を付けて下さいね。

4-3.子供の自己肯定感を高める

何かがきっかけで、自信を喪失して学校に行けない、不登校になっているケースがほとんどです。そのために自信をつけるということが必要になってきます。

自信をつけるには、勉強で良い点を取るといのもあるとは思いますが、人間は人の役に立った時に自信が持てるものです。

そのために子供に家事などの役割、お手伝いをさせて下さい。そしてやってくれたら必ず「ありがとう。助かったわ」と感謝の気持ちを伝えてください。

その積み重ねで子供は少しずつ自信を取り戻します。生まれつき自信がない子供はいません。育った環境から起因する後天的な要素が強いのです。

なので、適切な対処を行っていけば必ず自信を取り戻せます。

4-4.本人の意思を尊重する

実は学校に行けない不登校の親は過干渉が圧倒的に多いのです。放任過ぎの場合もありますが。

あれしなさい、こうしなさい、これじゃないとだめよなんて言っていませんか?これは子供のためと言いながら親の理想の押し付けている場合があります。

過干渉の影響というのは大きく、マイナス要素がとても多いのです。そちらについてはこちらをご覧ください。

お読みになって頂けるとわかると思いますが、この先過干渉を続けてしまうと、ひきこもりになってしまう危険性があります。

親は子供の面倒をいつまでも見られません。今からでも遅くはないので、本人主体で本人の意思を尊重し、親の考えを押し付けるような言動はやめた方がよいのではないでしょうか?

ちなみに放任過ぎる場合には親の愛情を確かめるため、また寂しさから非行に走ったり、無意識に学校へ行けない、不登校の状態になっている場合があります。

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4.まとめ

子供が学校に行けない不登校の原因にはうつ病やストレスが背景にあることがあります。

普段から子供の話をしっかりと聞き、適切な対処を周囲がすることで、学校に行けるようになり早期の不登校の解決につながります。

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