登校拒否・不登校の学校の対応に不満があるなら・・

登校拒否・不登校になると学校の対応に満足がいかない方がいらっしゃるのも事実です。

では登校拒否・不登校の際にどのような学校の対応が望ましいのでしょうか?

登校拒否・不登校の学校の対応

登校拒否・不登校の際の学校の対応というのは、学校にもよりますが、担任の先生次第というところもあります。

知る範囲では登校拒否・不登校の学校の対応は千差万別です。親身になって対応してくれる、学校や先生がいる一方で、登校拒否・不登校の生徒を排除しようかのような心ない対応をする学校や先生もいるのが残念ながら現実です。

いまだに学校内で登校拒否・不登校は甘えだ、怠けているなどと間違った理解をしている先生も多いようです。

登校拒否・不登校の学校の対応は文部科学省が指針を出しています。下記一部抜粋をしています。

働きかけることや関わりを持つことの重要性
児童生徒の立ち直る力を信じることは重要であるが,児童生徒の状況を理解しようとすることもなく,あるいは必要としている支援を行おうとすることもなく,ただ待つだけでは,状況の改善にならないという認識が必要であること。

保護者の役割と家庭への支援
保護者を支援し,不登校となった子どもへの対応に関してその保護者が役割を適切に果たせるよう,時機を失することなく児童生徒本人のみならず家庭への適切な働きかけや支援を行うなど,学校と家庭,関係機関の連携を図ることが不可欠であること。

コーディネーター的な不登校対応担当の役割の明確化
不登校児童生徒に対する適切な対応のために,各学校において中心的かつコーディネーター的な役割を果たす教員を明確に位置付けることが必要であること。

家庭への訪問等を通じた児童生徒や家庭への適切な働きかけ
不登校児童生徒が学校外の施設に通う場合や家庭にいる場合であっても,学校は当該児童生徒が自らの学級・学校の在籍児童生徒であることを自覚し,関わりを持ち続けるよう努めるべきであること。学級担任等の教職員が児童生徒の状況に応じて家庭への訪問を行うこと等を通じて,その生活や学習の状況を把握し,児童生徒本人やその保護者が必要としている支援をすることは大切であること。

児童生徒の再登校に当たっての受入体制
不登校児童生徒が再登校をしてきた場合には,温かい雰囲気の下に自然な形で迎え入れられるよう配慮するとともに,徐々に学校生活への適応を図っていけるような指導上の工夫を行うことが重要であること。
その際には,保健室や相談室等の教室以外の学校の居場所を積極的に活用することが考えられること。

文部科学省HPより

このように文部科学省は学校の対応として、ただ待つだけでなく、働きかけや支援を行うような指針を出しています。

しかし実際には前述のように登校拒否・不登校問題と向き合わず、学校の対応として何もしてくれないというケースがあることも事実であり、再登校の際に担任から心無い言葉をかけられて、せっかく勇気を振り絞って登校したのに、そこから完全に登校拒否・不登校になってしまったということもあります。

ではどのような学校の対応が望ましいのでしょうか?また親はどのように学校の対応をお願いしたらよいのでしょうか?

登校拒否・不登校の親の4つの特徴や家庭環境と8つの原因。

登校拒否・不登校の際の望ましい学校の対応とは

学校の先生であっても登校拒否・不登校を正しく理解している先生は少ないのが現実です。

そのため登校拒否・不登校の子供の心理や、適切な学校の対応がわかっていないことも多いのです。

そこで、親が具体的にどのように対応してほしいのか学校に伝えたら良いと思います。これは登校拒否・不登校の子供の状態や性格により、対応してほしいことが違うと思います。

ここで勘違いして頂きたくないのは親の理想を押し付けるような対応を望むのではなく、あくまで子供の意思を汲み取った上での学校の対応をお願いしてほしいとおもいます。

そのため、親が積極的に登校拒否・不登校について理解を深め学校の先生方にお願いしていくと良いでしょう。

学校との関係性の維持

文部科学省のHPにも「学校は当該児童生徒が自らの学級・学校の在籍児童生徒であることを自覚し,関わりを持ち続けるよう努めるべきであること」と記載があります。

実際に関わりを持ち続けようとする学校の対応がある一方で、しない学校、先生もいるようです。

訪問まで希望するのか、電話だけにするのか。訪問時は親だけが対応するのか、子供も含めて対応して関わりを保ちたいのか、親は学校にどのように対応してほしいのか希望を伝えると良いと思います。

我が家の場合には電話を定期的に頂き、その際息子がでられるときは世間話をしてほしいとお願いしました。

登校刺激をしたり、勉強の話はせずにあたりさわりない話をするようにお願いし、テレビやクラスの話題で盛り上がっていたようです。

中学1年の終わりから登校拒否・不登校になり始め、2年生の際は最初の1月ほどは登校したものの再び登校拒否・不登校になってしまったため2年担任の先生とはあまり接点がありませんでした。

そのため電話の際には中学1年で担任だった先生と息子が話をできるようにお願いをしました。またプリント類は郵送にして頂きその際に一言メッセージの手紙を同封してもらうという対応を希望しました。

この積み重ねにより、学校との関係性を維持し、息子が自分は学校に受け入れられてもらっている、いつでも戻れるという気持ちになってほしかったのです。

学校の対応が芳しくない場合にはせっかく学校に行こうと心のエネルギーが溜まってきても、受け入れられてもらえないという不安で行けないこともあります。

このためにも学校の対応というのは重要です。学校の理解がない場合には親が子供の意思を確認し、状態を伝えた上で学校と相談したり、具体的にしてほしい学校の対応を伝えていくと良いでしょう。

登校拒否・不登校の子供の状態や希望の把握

学校が登校拒否・不登校の子供との関係性を保ったうえで、きちんと状態を把握しておき、その状態にあった支援をすることが必要です。

ただ状態を把握するだけでなく、適切な時期に登校刺激をし、教室が無理であれば、別室登校や保健室登校も視野に入れて提案することもよいと思います。

息子の心のエネルギーが少したまってきたころ、別室登校や保健室登校という登校の仕方もあることは伝えておきました。これはあくまでも行きなさいというのでなく、こういう方法もあると伝えておいて情報をインプットするだけです。

息子の場合には突然中学2年の夏休み最後の日に「明日から学校に行く」と言いだしました。その際すぐに先生に連絡をし、明日登校できるかもしれない旨を伝え、温かく迎えてほしいと言いました。

結局そこから2か月は登校できず、秋になってようやく別室登校するようになりました。別室登校についても担任の先生と連絡を密にとり、どのような対応が可能なのかを訊いた上で希望を伝えました。

別室登校が少しずつ軌道に乗ってからはクラスへの復帰を目指した対応を学校の先生にお願いし、別室登校を果たした2か月後には修学旅行にも行くことができました。

ご相談にのらせていただいている方にもこの方法は伝え、実践したところ、別室登校を果たしたうえで今では毎日登校されています。

希望があれば親は学校からの対応を待つだけでなく、きちんと意見や要望を伝えたほうが良いと思います。

保健室登校についてはこちら別室登校はこちらに詳しく書いていますので、参考にしてみてください。

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まとめ

登校拒否・不登校の学校の対応は学校なんだから、やってくれて当たり前、適切な対応ができるはずと思い込んではいけません。

学校の先生といえども登校拒否・不登校の理解がない方もいらっしゃいます。親は受け身でなく、希望する学校の対応があれば、伝えるほうが良いと思います。

学校の対応と親の対応が適切であれば、登校拒否・不登校の解決が早くなるともいえますから、黙って我慢でなく意見を述べてみてはどうでしょうか?

こちらの記事もご覧ください。 不登校におすすめの本はこちらです。

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