暇は合図?学校に行きたくはない時の選択肢は?

不登校になって、子供の気持ちが落ち着き満たされてくるとそろそろ学校へ行けるのではないか?

また本人も暇を感じて登校に前向きな姿勢が見えてくる時期があります。

いきなり教室に本格復帰は不安だし、勇気がないけれど、このままでは・・・というときには別室登校をするというのも一つの選択肢です。

でも親は行かせたいと思っていても本人は行きたくない・・自信ないときもあります。行きたくない時にはどんな選択肢があるのでしょうか?

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1. 別室登校とは

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別室登校とは、在籍している学校内の別室に登校することをいいます。

小学生の場合には保健室登校が多いでしょうか。

中学からは不登校の子供が増えるため学校として1部屋を専用に開放している場合もありますし、会議室などをその子供だけのために使わせてくれる場合もあります。

対応も学校によりさまざまで、プリントが配られて自習をしたり、手の空いている先生が担当科目を見てくれたりと学校により違います。

別室登校を検討される場合にはまず本人もしくは親と担任の先生で本人の状態や学校の様子などの情報共有しましょう。

そのうえで登校する時間や内容、どのような対応が可能なのか、またどのような登校を希望しているのかを伝え事前に相談をした上で別室登校に取り組まれると良いでしょう。

別室登校をする見極めとしては本人の心の状態が満たされてきて、前向きな発言が増えたり、昼夜逆転が治ってきたり、だと言い始めたらかなり良い状態だと思います。

でも別室登校とはいえ同じ学校内なので行きたくないな・・・という場合もありますよね。

他にどのような選択肢があるのでしょうか?

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2.別室登校に行きたくないが、暇な場合の選択肢

本人が暇だと言い始めたり、暇だと感じている様子が窺えたら、別室登校など、不登校から脱する次の一歩を踏み始めるチャンスです。

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2-1.適応教室

適応教室とは

市町村の教育委員会が、長期欠席をしている不登校の小中学生を対象に、学籍のある学校とは別に、市町村の公的な施設のどこかに部屋を用意し、そこで学習の援助をしながら本籍校に復帰できることを目標に運営している教室である。Wikipediaより

市区町村にもよると思いますが、専任のカウンセラーが在籍して相談ができたり、勉強だけでなく、体験授業などもあるようです。

在籍している学校への復帰や卒業後の進路を見据えた指導をおこなってくれます。

適応教室への出席は出席日数としてカウントされます。

ただ残念なことに、これは私立に在籍の場合には登校できないようです。

どうしてもという際にはいったん公立に編入するなどしないといけないでしょう。

2-2.フリースクール

理由は様々だけれども不登校になっている子供が、小学校、中学校、高校の代わりにいく場所です。

学校によっては出席扱いとなるところもありますが高校では出席扱いにはするのは難しいようです。

しかしなかには高校の卒業資格をとれるところもあります。

NPO 法人が運営しているところや個人経営のもの。

また目的や雰囲気もそれぞれさまざまで費用も色々です。学校に代わる学びの場ですが勉強がメインではないところが多いと思います。学校により色々と特徴はありますが下記のような対応をしてくれます。

  • 勉強
  • 友達作り
  • 個別学習
  • パソコン
  • カウンセラーとの相談
  • 校外学習、さまざまなイベント
  • 安心できる居場所づくり
  • 成功体験を積み重ねて自信をつける工夫
  • 集団に適応できる環境づくり

2-3.フリースペース

フリースペースもNPO法人や個人経営が多いです。

フリースクールと内容は被るところはありますが、基本的には好きな時に好きな時に帰ってもよい場所です。

フリースペースでも行事や、勉強の指導なども行ってくれるところもあります。

見学にいったことがありますが、わりと個々で好きに遊んでいる感じでそれをスタッフがサポートしてくれるという印象でした。

サポートしてくれるスタッフも年代が幅広く、年配の方もいれば若い方もいらっしゃいました。

感覚的に祖父母に見守られているような温かい雰囲気を感じました。

あくまで個人の感想です。

2-4.ホームエデュケーション

ホームスタディ、ホームスクールとも言われます。

言葉の通り家庭で行う教育ということです。親御様が学習面を指導することもあれば、不登校の子供の学習を支援する訪問支援をしてくれる家庭教師兼お兄さん、

お姉さん役を担ってくれるスタッフを派遣するサービスもありますのでそれを利用される方もいます。

そのサービスを利用していくうちに学校に復帰される方もいるようです。

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3.どこにも行きたくないときは

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親御様としては不登校になってしまったらせめて別室登校や上記のようなフリースクールやフリースペース等だけでも行ってほしいと思うでしょう。

でも本人が行きたくないと言っている以上は別室登校も、その他の場所に行くことも無理に勧めないほうが良いと思います。行きたくないと言っても本当は行きたいし行かないといけないと思っています。

本当に行きたくないというわけではないのです。

でもまだ機が熟していないのだと思います。

お子様の状態が下記状態にある程度あてはまるようになってきてから考えてみましょう

  • 前向きな気持ちに変わってきた
  • 昼夜逆転がなおってきた
  • 暇、退屈などという発言がでてきた
  • 学校の話をするようになってきた
  • 家で勉強をするようになってきた

まだ行きたくないということはまだお子様は葛藤し、苦しんでいる最中だと思います。

忘れていけないのは、不登校は決して甘えではなく、行きたい、行かなくてはいけないと思っていても身体症状がでてしまい、身体がいう事をきかない状態だということです。

もしも学校に安心感を持てずに不登校になっている場合には学校を安心と思ってもらえるようにしないといけません。

たとえばいじめがあったり、友人とトラブルがあったりする場合にはそれをまず解決しないことには別室登校であっても学校へは行けないです。

人によっては様々な不安症、恐怖症、発達障害や起立性調節障害が原因の方もいます。

その場合には医師に相談することが必要になってきます。

原因となるものを排除したうえで、子供が心の傷を癒し、自信を持てないことには別室登校といえども学校へは行けないのです。

不登校になる子供は共通して繊細な心の持ち主であり、自己肯定感が低いということです。

心に負った傷を家という場所で安心快適に過ごすことにより癒しているのです。家が快適でない場合には解決には時間がかかります。学校に行きたくない、別室登校やフリースクールなど他のどこにも行きたくないからといって責めないでください。

本当は行きたいはずです。責める行為は傷口に塩を塗るような行為です。

本人が一番苦しみ辛い思いをしています。時には自殺を考えているほど悩んでいます。

是非親御さまは、お子様の気持ちをあるがままに受け止めて認めてあげて下さい。

そして家を快適に過ごせるようにしてください。

ここで間違えてほしくないのは快適というのは、掃除がされて清潔なという意味ではありません。

子供が心の傷を癒せるような心穏やかに過ごせる快適な居心地の良い場所であるということが大事です。

夫婦仲が悪い家族、家族同士が争っているような家庭も家が快適でないと言うことです。

本人に対してなぜ行きたくないの?行けないの?別室登校も行きたくないの?などと責めたてては心の傷は癒えません。

むしろますます悪くなります。

せめて家族は自信を持たせるような働きかけをし不登校になっている子供のあるがままを受けいれてあげて下さい。

家や家族という存在が快適でなければ、子供はどこも逃げ場がありません。

傷ついた羽を伸ばし傷を治す時間が必要なんです。人には承認欲求というものがあります。

まずは家族に認めてもらえなければ、次のステップにはうつれません。

心が満たされると人は社会にでるようになります。所属欲求を満たそうとします。

子供の場合にはそれが学校ということです。その見極めとして「暇」と言い出したらチャンスです。

4.まとめ

今や不登校になっても選択肢はたくさんある時代になってきました。

サポートしてくれるカウンセラーや支援団体も増えています。

不登校になってしまい絶望的になり暗闇にいる気分の方もいると思います。か

くいう私自身当初は絶望を感じ歩いても歩いてもずっとトンネルを歩いている気分でした。乗り越えられない試練は神様は与えないというけれど、嘘だと思っていました。

何をしても光が見えず、何をしても楽しくありませんでした。

でもカウンセリングを受けて行く中で自分の子供の不登校ということが私に色々な気付きを与えてくれました。

今悩んでる最中の方も不登校が気づかせてくれることが必ずあるはずです。

ピンチをチャンスにできるといいですね。お母さんが落ち込んだり不安な気持ちでいると子供も察してしまいます。その不安が子供に伝わると学校にも別室登校にも行けないのです。

そのためにもお母さん自身が子供が学校、別室登校に行きたくないといってることや、不登校に対してマイナスにとらえるのでなく、むしろプラスに考えましょう。

それが自然に考えられるようになる頃お子様も次のステップへ移れるはずです。お母さんが不登校の問題を自分自身の問題と捉えるのでなく子供の問題として線引きして自然に捉えられるようになることが解決へ繋がります。

行きたくないと口で言ったとしても本心は行きたいのです。

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