母親の過干渉が子供の心理に及ぼす7つの悪影響

Yumiri
この記事を書いているのは息子が不登校・引きこもりを経験したから心理カウンセラーとなったYumiriです。

あなたは過干渉な母親ですか?

どんなことが過干渉だと思いますか?

自分はそんな母親ではないと思っていても
意外と過干渉に当てはまるかもしれませんよ。

子供と接する時間が長いのは一般的には
父親よりも母親ですね。

親の影響というのはとても子供にとっては大きいですが、
特に母親の過干渉の影響が強いといえるでしょう。

過干渉な母親かどうかチェックをして、
過干渉の悪影響についても学んでおきましょう。

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1.母親の過干渉~該当するかチェックしてみよう~

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過保護と過干渉の違いってわかりますか?

過保護というのは子供が望むことを
必要以上にすることだと私は近頃思っています。

過干渉は子供が望んでいるかどうかは関係なく
親の思い描く理想に合うように必要以上に干渉し、
コントロールする
ことだと私は思っています。

もちろん躾は大事ですが、
過干渉は若干過保護と違い、
いき過ぎた行為ではないかと思います。

例えば下記のような過干渉な言動はありませんか?

とくに母親は子供と一緒にいる時間が長いので
影響力が大きいです。

我が家のように父親、母親揃って、
場合によっては祖父母まで過干渉だと、
その影響力は言うまでもありません。

下記チェック項目にあてはまるものが多いのではないでしょうか?

過干渉かどうか該当があるかチェックしてみましょう。

  • 子供の意思に反して~しなさい~すべきと指示を出す
  • 学校や明日の準備を母親がする(教科書を揃えたり、明日着ていく服を選ぶなど)
  • 宿題や課題を期限までにしたのかチェックをする
  • 朝起こす
  • 勉強を手伝う
  • 進路や就職に関して口出しをし、ある一定レベル以上でないといけないと言う
  • 恋愛や結婚にも口を出す
  • 先回りして世話をやく

上記の他にも色々と過干渉な行為はあると思います。

母親としては全て子供のため。そして子供が失敗や危険を回避し苦労しないようにとやっていることともいえます。

愛情があるからこその過干渉だとは思いますし、かつては私もそう思う母親でした。

でも本当に過干渉は子どものためになると思いますか?

毒親かもと思ったらこちらをどうぞ

2.子供への7つの悪影響

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2-1.自立できない・自主性が育たない

母親や父親が常に先回りをして指示を出すという過干渉は、
子供自分で考えて行動をしなくても
指示通りに動けばよい
ということになります。

言い換えれば
指示なしでは動けなくなるということです。

当然ながら過干渉な父親や母親のいる環境で育てば
自立ができなくなる可能性があります。

そして当然ながら自主性も育ちづらいといえます。

過干渉で慣れているために常に指示待ち状態です。

このような過干渉な環境に慣れてしまっていると
その影響から指示がないと
どうしていいのかわからなくなってしまう可能性があります。

Yumiri

ちなみに過干渉な母親だった私はあるときから過干渉をやめました。

のちに息子が言っていたのは、かごのなかの鳥を
いきなり外に出されてもどうしていいかわからないと言っていたことがあります。

2-2.努力をせず人のせいにするおそれがある

過干渉が行き過ぎて
母親が勉強を指導しているご家庭も多いと思います。

次の試験に備えて、このページとこのページを覚えるのよ
と具体的な勉強方法の指示を出す。

ここは暗記するのよ、重要よ
などとと父親や母親が指示を出して
勉強をさせた場合にはどうなるでしょうか?

その過干渉な指示がなくなれば
もちろん勉強はしません。

いや勉強をしないというより、
どううやっていいのかわからないというのが本当のところでしょう。

そして試験の点数が悪ければ
「お母さんが教えてくれなかったからできなかった」
と人のせいにします。

実はこれは実際にあった知人の話です。

この過干渉な親は教科書の暗記させたい部分にマーカーをひき、
手作りの問題集作りを中学までずっとしていました。

この母親もさすがに子供が高校生になってこの過干渉をやめたとたんに、
成績は下がり、母親のせいにしたそうです。

いつまで子供の勉強を見続けますか?

母親の過干渉の影響でなんでも母親や
他人のせいにしてしまう可能性があるのです。

【必見】思春期の男子も女子も勉強をやる気になる接し方

2-3.自己否定・思考停止

例えば子供が「これがいい」と言い、
母親が「でもねこっちのほうが~だからいいのよ」と
過干渉に自分が良いと思うほうに誘導する。

そして学校や就職に関しても「○○以上のレベルじゃないとだめよ。」「
○○学校/会社だと認めないわよ」という過干渉な発言を
父親や母親が小さい時からずっと成人するまでし続けられていたら・・

「私が意見を言っても聞いてもらえない」
「自分の好みを言っても無駄だ」
「○○レベルより下の私はダメな人間なんだ・・」という心理となり、
自分を否定的にとらえ自信がなくなってしまいます。(自己肯定感の喪失)

例えば常に勉強に関して父親や母親が過干渉で
口うるさく、テストの点もチェック。母親が90点以上でないと褒めてくれない。

子どもは最初は頑張ります。

でも90点以上取れなかったらどうしよう・・
そしてとうとう90点以下をとってしまったら・・
こんな自分は母親から褒めてもらえない、
嫌われる、こんな自分はダメなんだと思ってしまいます。

自分の意見を言ったところでそれを受け入れてもらえないわけですから、
考えても無駄だと思うようになり、考えることをやめてしまうようになります。

このように過干渉の影響は大きく自己否定や思考停止にさえなる可能性があるのです。

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2-4.失敗を恐れるようになる

本来であれば、子供の時から失敗と成功を繰り返し、
失敗から学び成長をします

でもその失敗や危険を回避するように母親や父親が過干渉な対応をしているため、
失敗をしたことがありません。

過干渉の影響で、はたからみて大した失敗でなくても
失敗をした時に立ち直れないことがあります。

失敗せずに過ごしてしまうと、失敗への不安、恐怖心が大きくなるため、
いざ失敗を経験してしまうと、人生が終わったかのように感じてしまうのです。

2-5.委縮してしまう可能性がある

過干渉な母親や父親に意見を押し付けられ、
時にはきつく叱られる、ヒステリーを起こされる。

食事の際には躾だと箸の上げ下げ、
姿勢をチェックし食事の間中に注意し続ける。

食事が楽しくなくなりますよね。

これらの過干渉が繰り返されるといつ怒られるかと
常に人の顔色を窺い
母親や父親に対して委縮してしまいます。

過干渉の影響で自分の意見を持てないだけでなく、
話すことすら怖くてできなくなってしまうかもしれません。

もちろん躾は大事です。

でも注意の仕方や頻度は考慮すべきではないでしょうか?

過干渉も度が過ぎると子供は家にいても安らぐことができません。

居場所がないと不登校や引きこもりから抜け出せないかも

2-6.神経症や不登校・ひきこもりになる可能性がある

父親や母親がさまざまなことに口だしやチェックをする過干渉が続けば続くほど、
影響は大きくしだいに無気力になってきて、神経症を発症したり、
不登校やひきこもりになってしまう可能性があります。

過干渉の影響から知らず知らずストレスとなり、
自律神経が乱れてしまって不眠や頭痛、
うつなどさまざまな症状を引き起こすことさえあります。

不登校やひきこもりになった場合に本人に聞いたところでどうして学校に行けないのか、
外出できないのかわからないのです。

残念ながら不登校やひきこもりの子供の母親に過干渉が多いのも事実です。

不登校の親の特徴についてはこちらに書いています。

よくあるのが、子供のころから過干渉な父親や母親により失敗を回避し
受験も勝ち続け、一流企業に就職し負け知らず。

でも実際社会に出てみると失敗することもありますし、
自主的に考え、行動することが要求されます。

しかし彼らは過干渉の母親や父親から全て指示だしをされてそれを実行してきたため
自主的に考え行動するということができません。

むしろ前述の過干渉の影響にも書いているように指示を与えてくれない人が悪い
と思ってしまいますし、何か失敗をしても策を練ることができず、
自信を喪失しひきこもりになってしまうという大人が増えてきているのが現実問題です。

親の加護があってレールに乗れているうちは良いけれど脱線してしまうと、
どうして良いかわからないのです。

このため中高年のひきこもりが増えている
とも言えるのではないでしょうか?

過干渉を止めないといつまでたっても不
登校やひきこもりが解決しないともいえます。

毒親も不登校や引きこもりの原因となります。

過干渉が毒親の行為にあたるかもしれないですね。こちらに詳し書いてあります。

2-7.母子密着・共依存になる可能性がある

常に母親が段取りし、指示をするという過干渉が
当たり前の状態で、慣れてしまい、
それが心地よい場合には母親と一緒にいるのが当たり前、
母親がいないと何もできないし心理的に不安になります。

過干渉の影響は大きく、大人になっても母親が気になって仕方なく、
デートの間も母親へラインしたり、電話したりして、
自分より母親が好きなのではないか?
と言われて別れてしまったという経験談は実は多いのです。

もしも結婚にまで至ったとしてもすぐに実家に帰ったり、
母親が遊びにきたりして結婚相手がうんざりするというケースもあります。

母親が子供が自分の生きがいとなっている場合にはなりやすい傾向です。

このようなケースの場合には母親がしてくれたことを奥さんにも求める傾向があり、靴下の着脱まで奥さんにさせる人までいるのです。

母子分離不安の解決方法についてはこちらをご覧ください。


3.過干渉な母親をやめましょう

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ここまで読んで頂いておわかりだとは思いますが、過干渉は心理的に子供におよぼす影響は大きく、マイナス要素が多いです。

口出しをしすぎたり、さまざまなことをチェックする過干渉という行為は
大家族から核家族化、少子化が進んでいるため
母親の目がどうしても子供に集中してしまうことからおこってしまい、
その影響は大きいです。

また夫婦の仲が悪かったりすると、
その影響も大きく、母親はどうしても子供に意識を向け、
場合によっては父親への不満を子供にぶつけている場合があります。

その場合にはまずは夫婦関係が良好になる努力をするようにする。
夫婦関係修復に関する記事はこちらをどうぞ)

そしてこれまで子供が生まれてからずっに過干渉な言動を行っている場合には
いきなり過干渉をやめろといってもどうしたらいいの?と戸惑うかたもいると思います。

どのように心がけたらよいでしょうか?

夫婦仲が悪いと子供に与える5つの影響とは

3-1.課題の分離をする

どうしても意識が子供へと向いてしまうために過干渉がおきます。

でもその問題は子供の問題であって、
母親の問題でないことがあります。

例えば進路などは本人の問題であって、
父親や母親の問題ではありません。

もちろんアドバイスは必要かもしれませんが、
自分の理想を押し付けたり、その理想に向かって誘導やコントロールをしてはいけません。

母親は問題の仕分けをしたうえで、自分の趣味を持つ、
習い事をする。仕事を始める。

夫婦で出かけるようにするなど、子供中心の生活を変えてみませんか?

親も子離れして精神的な自立が必要です。

3-2.放任主義になってみる

本当に何もかも放任になんて過干渉の父親や母親はできませんから、
放任を心がけるくらいでちょうどいい塩梅だと私は思っています。

私の母が放任でしたが、今では感謝しています。
下記記事に書いております。

不登校生や引きこもりに伝えたい~母の死で学んだこと~

3-3.本人の意思を尊重し傾聴する

子供の希望、想い、話をとにかくよく耳を傾けて聴いて下さい。

決して途中で割り込んで話をさえぎって話し始めてはいけないですよ。

最後までとにかくきちんと聴くということが大事です。

そして、できるだけ母親の意向や価値観、理想を押し付けない。

過干渉はしない。

「そうはいっても~したほうが絶対いいのに」などと言わないように。

お口にチャックをするくらいの気持ちでいてください。

たとえその道が試練が多くて大変そうであっても
子供は自分で選択したことであれば頑張れます

失敗を通して学び、成長します。

失敗は成功のもととよくいいますよね。

私はこの言葉は本当だなと、息子の成長を通して痛感しています。

子供を信じて本人の意思を尊重してみませんか?

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4.まとめ

いかがでしたでしょうか?
この記事を読んでもまださまざまなことをチェックし続け過干渉を続けますか?

口出ししますか?
母親なら子供のためと思ってついついしてしまいがちな過干渉な行為があると思います。

でも本当に子どものことを考えるのであれば、過干渉の心理的な悪影響も踏まえ、
過干渉をやめませんか?

過干渉のせいで、子供が元気がないかも・・部屋にこもってしまった・・不登校に・・という方。

わかっているけど、やめられないんですとおっしゃるあなた。

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