アダルトチルドレン(=AC)ってわかりますか?
言葉は聞いたことがあるけど、なんとなくしかわからないなぁというのが大方ではないでしょうか?
今回はアダルトチルドレン(AC)が人が怖いと感じてしまう理由やその改善方法について書いてみたいと思います。
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目次
1.アダルトチルドレン(AC)とは
アダルトチルドレン(AC)と聞くと正直最初は大人になりきれない子供のことだと思っておりました。
アダルトチルドレン(AC)とは機能不全家族(毒親など)で育ったことが原因で心に傷を抱えている方々を表す言葉です。
機能不全家族とは
機能不全家族(きのうふぜんかぞく、英:Dysfunctional Family)とは、家庭内に対立や不法行為、身体的虐待、性的虐待、心理的虐待、ネグレクト等が恒常的に存在する家庭を指す。機能不全家庭(きのうふぜんかてい)とも称され、その状態を家庭崩壊(かていほうかい)、もしくは家族崩壊(かぞくほうかい)と言われている(英語ではfamily breakdownと表記されている)。
Wikipediaより
まさに毒親の家族といえるでしょう。毒親についてはこちらに詳しく書いております。
機能不全家族でない親に育てられた場合には子供は無条件に受容され、愛着関係を築き、親からの愛情を受けた子供は安心を獲得し心の安定を築いていきます。
そして躾や教育をうけ、知識を得、失敗と成功を経験し、いづれ自立していきます。
しかしながら機能不全家族、毒親に育てられた場合には愛情は条件付きであったり、威圧的に人生のレールを押し付けられたり、自由な発言ができない、自分の意思に沿った行動が許されないということがあります。
育児放棄やネグレクトの場合には愛情を感じることも保護もされず、さまざまな支障が起きてしまうのです。
毒親の影響はこちらにも詳しく書いていますが、機能不全家族は下記の影響を及ぼしてしまいます。
- 自主性がない
- 人の顔色を窺ってしまう
- 親への恐怖心
- 自己否定
- とりとめもない不安
- 共依存
- 自分をさらけだせない
とくに緑字にしている部分が人が怖いということに大きく影響しているのではないかと思います。
誰かと話しをしている時に相手の表情が少しでも曇ると自分のせいだ、自分が悪いからではないか?と思ってしまうのがアダルトチルドレン(AC)です。そして自分を責めてしまうのです。
そしていつしか人が怖いと思ってしまうのです。
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2.アダルトチルドレン(AC)の特徴
アダルトチルドレンもさまざまなタイプがあります。主に下記のような特徴があります。
- 親が絶対的な存在である
- 親に認められるように良い子を演じ続ける
- 常に我慢して親の意向に応える
- とにかく怒られないようにと息をひそめている
- 感情を出さずにおどける
- 生きづらさを抱えている
- 人付き合いがうまくできない
- 自分の気持ちがわからない
- 承認欲求が強い
- 無気力
- 人の目、顔色が気になる
3.アダルトチルドレン(AC)はなぜ人が怖いのか?
機能不全家族、毒親に育てられたアダルトチルドレン(AC)はこれまでの経験から親が怖い→人の顔色を窺うようになる→自分のせいだと思い込む→自分を責める→自己否定という傾向から人付き合いが苦手となります。
そのため人が怖いという観念を持ってしまっています。
人の顔色を窺い、機嫌が少しでも悪くなれば自分のせいだと自分を責め自己否定に陥りそして次第に人が怖いという観念になってしまうのです。
人が怖いと言っても対人恐怖症になっている場合もあれば、人が大勢いると苦手、慣れ親しんだ相手以外は得意でない、人前で緊張しすぎて震えてしまう、顔が赤くなってしまう、など程度は様々です。
親に怒られた経験などから怖いという気持ちがある場合には、些細ないさかいや、出来事、ドアを蹴ったり、大きな音をたててドアを閉めたりした人に対しても人が怖いという気持ちになります。
私の場合、機能不全家族で育ったとは思いませんが、主人が不機嫌なときにドアを力任せに音をたてて締めたり、舌打ちなどに反応してびくっとしてしまっていました。
人全般が怖いと思うほどのトラウマはありませんが、主人に関しては怖いと思うことがよくあり、物音には過剰に反応してしまう傾向があります。
人によっては携帯を修理に出しに行って、店員さんに「水に落としたりしたことはありますか?」と聞かれたときに、人が怖いという気持ちがない人は一般的な質問だと受け止めると思います。
しかし、人が怖いと思っているアダルトチルドレン(AC)の場合には「怒られているのかな?」「責められているのかな?」と捉えてしまうのです。
この他にもお医者さんで腹痛で受診した時に「何か心当たりのある食べ物はありますか?」と訊かれても同じように怒られている気分になってしまうのが人が怖いと思っているアダルトチルドレン(AC)です。
人が怖いという認識から対人関係の構築が苦手ととらえてしまっています。
コミュニケーションが苦手、大勢の人が苦手となってしまうのです。
この他にも人が怖いというのに該当する事例、怖い思いが隠れている言動としては
- 雑談などたわいもない会話が苦手
- 表面的にしか仲良くできない(本当の自分を知られるのが怖い/親密になれない)
- 人前で話すのが怖い
- 相手が不機嫌そうにしていると怖くなり頭が真っ白になる
- 大きな音や怒鳴り声を聞くと怖い
- 相手が怖いため怒らないように気を遣いすぎて疲れてしまう
- 自分がへんだと思われるのではないか笑われるのではないかと怖くなる
ではアダルトチルドレン(AC)が人が怖くなくなるにはどうしたら改善できるのでしょうか?
生きづらいアダルトチルドレン(AC)は機能不全家族が生み出している
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4.アダルトチルドレン(AC)が人が怖い気持ちを改善する方法
インナーチャイルドの癒し
アダルトチルドレン(AC)は心に傷を抱えているわけですから、まずは心の傷を癒すことが人が怖いという気持ちを薄れさせるためにも大切です。
その心の傷というのはたいていは子供の頃に負っています。
そのため自分の中にいる傷ついた子供の自分を癒す必要があるのです。
機能不全家族(毒親により)ありのままの自分でいられなかった幼少期。抑圧された感情、消化しきれない感情があるはずです。
本来子供が獲得すべき欲求が獲得できなかったのでしょう。それは何かをつきとめてみる。もっと愛されたかった、もっと自由にさせてほしかった・・その感情を思い返してみる。
安心してくつろいでそのプロセスを行えるように誰にも邪魔されないようなくつろげる静かな部屋にいきましょう。
もしくはくつろげる音楽をかけて、ぬいぐるみややわらかいタオルを抱きしめておこなうと良いでしょう。
当時の傷ついている子供の自分に浸ってみてください。
だんだんと思い出し、悲しくなってくると思います。
そしてそれを認め、受け入れましょう。時間をかけてゆっくりとでいいです。悲しみに浸ってみてください。
そうするとだんだんと怒りの感情が湧いてくるのではないでしょうか?そうしたらその怒りを吐きだすのです。
人に話すのもよいですし、紙に書きだしてもOKです。怒りを吐きだすことができたら徐々にインナーチャイルドが癒されてくるはずです。
認知の歪みを修正する
幼いころに身についた思考や認知から性格ができあがり、今の自分となっています。
おそらく機能不全家族、毒親の影響から認知の歪みがあるはずです。
人が怖いという認知もそうですね。
その認知を少しずつ修正していくことがアダルトチルドレン(AC)克服のカギとなります。できるだけネガティブ思考をポジティブ思考にする癖をつける。
少しずつでいいのでこつこつとそれをしていくと、自己肯定感が高まり、アダルトチルドレン(AC)から抜け出せるはずです。
自分だけではとても無理そう・・という方はカウンセリングを受けたり、認知行動療法を受けるとよいでしょう。
受容する
自分からあふれる自然な感情と向き合ってみる。人が怖い、アダルトチルドレン(AC)である自分を認めて受け入れる。
自分はアダルトチルドレン(AC)ではない、人なんて怖くないと否定していても解決しません。自分で認識することが解決への糸口となります。
そして自分はありのままの自分でいいんだ。抑圧されたり支配されることなく自分の意思にそって行動する。まだ機能不全家族や毒親の支配を受け続けているのであればいますぐ離れましょう。
毒親との絶縁についてはこちらを参考になさってください。
5.まとめ
過去の辛かった記憶を変えることはできなくてもこれからの未来はあなた次第でいかようにも変えられます。
いま自己否定が起きていて人が怖いというアダルトチルドレン(AC)のあなたが自己肯定感を高め自尊心を取り戻し、認知を変えていけば全く違う人生になるはずです。
あきらめないで、1つずつ取り組んでみてください。時間はかかるかもしれませんが、徐々に変化が起こるはずです。
こちらの記事もご覧ください。
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