自己否定の原因と4つの改善方法とは?

誰でも自分の思うようにならずに投げやりになったり自己否定をしてしまった経験はあるのではないでしょうか?

それが時には病気が原因の場合もあります。どんな病気があるのか?

改善して自己肯定感を高めるため方法もご紹介いたします。

Yumiri
この記事を書いているのは息子が不登校・引きこもりを経験したから心理カウンセラーとなったYumiriです。幸せに生きるためのヒントをTwitterでもつぶやいてます。

1.自己否定が疑われる病気

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1-1.うつ病

「憂うつである」「気分が落ち込んでいる」などと表現される症状を抑うつ気分といいます。

抑うつ状態とは抑うつ気分が強い状態です。うつ状態という用語のほうが日常生活でよく用いられますが、精神医学では抑うつ状態という用語を用いることが多いようです。このようなうつ状態がある程度以上、重症である時、うつ病と呼んでいます。

厚生労度省HPより

自己否定の他に症状としては

精神的症状 :

運動神経・集中力・記憶力の低下、気分の落ち込み、悲しさ、空虚感、無価値観、自殺念慮、自分を責める(新型・非定型型うつ病の場合には他人を責める)

興味関心の喪失(新型にはあてはまらない)、判断力の欠如、考えるのも面倒になる、優柔不断、億劫

身体的症状 :

頭痛、睡眠障害、摂食障害、胃炎、胃潰瘍、倦怠感、便秘、肩こり、動悸、睡眠障害(昼夜逆転もあり)


1-2.回避性・境界性パーソナリティ障害

下記は厚生労労働省HPからの抜粋です。C群の回避性パーソナリティ障害の場合自己否定が強く表れます。

パーソナリティ障害の定義は、「その人の属する文化から期待されるものより著しく偏った内的体験および行動の持続的パターンであり、ほかの精神障害に由来しないもの…」とされています。 (世界保健機構の精神疾患の診断基準(ICD-10)やアメリカ精神医学会の診断基準(DSM-IV-TR 2000)による)。

これを「パーソナリティそのものが病的である」と解釈したり、いわゆる「性格が悪いこと」と混同したりしてはいけません。

パーソナリティ障害は、心理学的な意味のパーソナリティとも、一般的な意味の「個性」に近いパーソナリティとも性質が異なるものです。

この障害は、治療によって徐々に改善することが期待できる精神疾患です。

パーソナリティ障害にはいくつかのタイプがあり、アメリカ精神医学会の診断基準で10種、世界保健機構の診断基準で8種があげられています。アメリカ精神医学会の診断基準では大きく分けて、次の3つに分類されています。括弧内にそれぞれの特徴を記します。

  • A群(奇妙で風変わりなタイプ)
    • 妄想性パーソナリティ障害 (広範な不信感や猜疑心が特徴)
    • 統合失調質パーソナリティ障害 (非社交的で他者への関心が乏しいことが特徴)
    • 統合失調型パーソナリティ障害* (会話が風変わりで感情の幅が狭く、しばしば適切さを欠くことが特徴)
  • B群 (感情的で移り気なタイプ)
    • 境界性パーソナリティ障害 (感情や対人関係の不安定さ、衝動行為が特徴)
    • 自己愛性パーソナリティ障害* (傲慢・尊大な態度を見せ自己評価に強くこだわるのが特徴)
    • 反[非]社会性パーソナリティ障害 (反社会的で衝動的、向こうみずの行動が特徴)
    • 演技性パーソナリティ障害 (他者の注目を集める派手な外見や演技的行動が特徴)
  • C群 (不安で内向的であることが特徴)
    • 依存性パーソナリティ障害 (他者への過度の依存、孤独に耐えられないことが特徴)
    • 強迫性パーソナリティ障害 (融通性がなく、一定の秩序を保つことへの固執(こだわり)が特徴)
    • 回避性[不安性]パーソナリティ障害 (自己にまつわる不安や緊張が生じやすいことが特徴)

※ICD-10で該当するタイプの名称を大括弧内に示す。*印はICD-10にないもの。なお、ICD-10では、境界性パーソナリティ障害は情緒不安定性パーソナリティ障害の下位分類のひとつである情緒不安定性パーソナリティ障害境界型と位置づけられている。

これらのパーソナリティ障害の共通の特徴としては、発達期から(遅くとも思春期から成人期早期から)その徴候が認められること、認知、感情、衝動コントロール、対人関係といったパーソナリティ機能の広い領域に障害が及んでいること、その徴候が家庭や職場など広い場面で見受けられるなどを挙げることができます。

厚生労働省HPより

回避性パーソナリティ障害の症状は

  • 人との接触を回避
  • 自己否定
  • 迷惑や人を傷つけることを恐れる
  • 感情が目まぐるしく変わる
  • 怒り、傷つきやすい
  • 生きづらさや違和感をもっている
  • 安定しないコミュニケーション

 

1-3.パニック障害・不安障害

突然理由もなく、動悸やめまい、発汗、窒息感、吐き気、手足の震えといった発作を起こし、そのために生活に支障が出ている状態をパニック障害といいます。

厚生労働省HPより

1-4.各種の恐怖症

対人恐怖症や視線恐怖症など各種の恐怖症もその根底になるのは自己否定による自信のなさが原因となっていることが多くあります。

自信がないために人からみられて何か言われている気がする・・自分とテレビに出てくる俳優と比べて容姿が劣っていると落ち込む・・それがひどくなると視線や、人そのものが怖くなってしまい極度に自己否定をしてしまうといる状態です。

不登校やひきこもりの人にもこの恐怖症を発症していることもあります。

人が怖いについてはこちらに書いております。

2.病気以外で自己否定をしてしまう場合

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病気以外でも何か失敗をしてしまったことが原因となったり、不登校、ひきこもりが原因で自己否定をするということはよくあることです。

不登校やひきこもりの場合にも、第三者からみたら学校に行かないなんて、就職もせず家でダラダラしてと思われかねませんが、その根底には、本来は学校にいかなくてはいけない、就職しなくてはいけないという気持ちがあります。

しかし彼らはそれでも行けない、できないということに対して自己否定をし、周囲からは想像がつかないほど苦しみ、自分を責め、葛藤をしています。

この場合、不登校引きこもりに対することだけでなく、そこに至るまでの自己否定を伴う経験が積み重なった結果、不登校やひきこもりになっているともいえます。

どちらが先で、どちらが原因とは言い切れない部分があるのです。

またこれ以外にも原因としては家庭環境や親の教育方法などによっても自己否定をしてしまう場合があります。

また日本という国柄というのもあります。日本という国はみんな同じなのが良い、調和するということを重んじる傾向があります。

そのためもし日本でなく個性を重んじるような他の国であれば、自己否定せずにすむことも日本で生活をしているためなってしまうこともあるのです。

では誰にでも起こり得る自己否定、病気の治療とは関係なく、自己否定に焦点をあて、どうしたら自己否定の状態から自己肯定感を高める(自信をつける)ことができるのでしょうか?

3.自己否定から自己肯定感を高めるため4つの方法

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病気の場合には投薬治療とカウンセリングなどを取り入れ心理療法がおこなわれます。

では一般的に自己否定を改善して自己肯定感を高めるために改善できることとは?

3-1.他人との比較をやめる

何か基準があるからこそ人よりだめだという自己否定につながります。

ちなみに劣等と劣等感は異なります

劣等は事実劣ることで、劣等感は劣っていると感じることです。事実とは限りません。

たいていは他人との比較ですし、劣等感といえるでしょう。

~よりできない自分はダメだ、~劣っている自分はダメだと自己否定するのではなく、他人は他人と思い、自分は誰と比べるまでもなく自分らしくいるということが大切です。

3-2.今の状況を受容する

自己否定をするというのは今の現状に満足がいかない、今の状況を受け入れられていないことからおきています。

あるがままの自分を、状況を受け入れ認めるということが、自己否定から脱却する一歩です。

そのためにも日記などをつけるのも自分を分析するのによいと思います。

どういうことがあったときに自分は自己否定をする。でもこういうときがあった時自分は自己肯定感を高められる。

まずは自己否定の部分が目につくと思いますが、自分の傾向や癖がわかるはずです。

その傾向がわかったうえで、それを次で説明するように認知を変えていくのです。

その際にまず、その出来事に対してどうして自己否定をするのか考え、どうしてダメなのか自問自答をしてみましょう。

きっとそのままで良いはずです。自己否定してしまうのは自分が目指す高い基準に満たないないだけのことではないでしょうか?あなたはあなたのままでよいのです。

3-3.認知を変える・自己啓発本を読む

認知というのは物事のとらえ方や考え方のことを指します。

たとえばテストで80点しかとれなかった自分はダメだ・・と自己否定し落ち込む人もいれば、80点とれたと思って喜び自己肯定感を高める人もいます。

とくに完璧主義の傾向のある人はそうそう自分に満足せず、完璧でいることは難しいですから、楽観主義の人に比べて自己否定してしまう機会が当然ながら多くなってしまいます。

まずは認知を変えて、完璧主義の方はそれをやめる。これだけでかなり自己肯定感を高めることができるはずです。

すぐには切り替えることは難しいと思います。まずは少しずつネガティブ(自己否定)→ポジティブ(自己肯定)に変換していく癖をつけてみましょう。

何か失敗をして自己否定するのでなく、その失敗から学べることはたくさんあるはずです。

自分の経験を振り返ってみても失敗したことは次の大きな成功へと役立っていることがわかります。

人生失敗ばかりでありませんし失敗は成功のもとです。

失敗をできるだけたくさんすることで、成功に結び付く術を覚えるはずです。この失敗の経験が足りずに大人になってしまうと、社会人になった時に困難があっても立ち向かえずに引きこもりになってしまうという人が増えているのです。

そしてときには自己啓発の本や自信をつけるための本なども読んでみてワークをしたりするのもよいのではないでしょうか?

3-4.自分との約束を果たす

例えば自分で、毎日〇時に起きると決める。

それを続けてできたら自信につながります。

そして次はもう少しハードルを上げた自分との約束をして、実行する。

まずは自分との信頼です。

自信がないというのは自分との信頼がないということです。

なので、自分との約束を果たすことで、自分を信じることができる。自己肯定感につながるのです。

4.周囲の協力が必要なことも

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病気の場合や、不登校、ひきこもりの場合には極度に自己否定をしている状態ですので、家族や友人など周囲の理解と協力が必要となってきます。

不登校、ひきこもりの場合にはこちらの記事に詳しく書いております。それ以外でも基本的には同じことです。

周囲の人間が受容と共感をする。その積み重ねで自己否定することが減っていき、少しずつ将来に希望が持てるのです。

決してけなしたり、否定をするのやめてください。自己否定がますます強くなってしまうので注意が必要です。

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5.まとめ

完璧な人はいません。人間は弱いものです。

さまざまな原因で誰でも自己否定してしまうことがあります。

でもそれをすぐに改善して自己肯定感を高められるかどうかはあなたの受け止め方なのです。

是非いまからでもその受け止め方を改善し自己肯定感を高めるようにしていきましょう。そしてたまには自己啓発本でも読んでみませんか?

こちらの記事もご覧ください。

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