情緒不安定な子供が泣くと過呼吸になる?

子供が情緒不安定で大泣きしたら過呼吸になるなんてことがあるようです。また他にも泣き過ぎや過呼吸でしびれが起きてしまうということもあるようです。

情緒不安定と泣くことや、しびれ、過呼吸にどんな関連性があるのでしょうか?

まずは過呼吸についてみていきましょう。

過呼吸とは

過換気症候群とは、ストレスなどの原因で呼吸過多になり、頭痛やめまい、手の指先や口のまわりのしびれ、呼吸困難、失神など、さまざまな症状を起こすものです。過呼吸症候群ともよばれています。

呼吸が速く浅くなって、空気を吸い込みすぎる状態になり、血液中の二酸化炭素が少なくなって起こります。

日本医師会HPより

過呼吸の原因はストレスと明言されていますね。

ストレスで不安から情緒不安定になった子供が泣いて過呼吸になるというのは因果関係があるようです。

ではどうして泣くと過呼吸になるのでしょうか?

泣くと過呼吸になるのはどうして?

実際に子供を叱りすぎたら過呼吸に突然なってしまって、それからというもの、頻繁に子供が過呼吸になる・・ということもあるようです。

なぜ泣くと過呼吸になるのでしょうか?

ストレスが高まった状態

泣くというのは、精神的に安定しているときにはないと思います。

泣く原因はいろいろですが、何か不安やストレスから泣く、嬉しくて泣く、悲しくて泣くなど感情が高まった状態といえます。

泣くというのは過呼吸の原因であるストレスが高まった状態といえるのです。

ましてや上記のように叱りすぎてという状態であれば、子供にとっては情緒不安定になっている状態でストレスがかなりかかっているはずですから、泣いて過呼吸になってしまっているといえます。

中枢神経への刺激

泣くことにより中枢神経が刺激を受けることも過呼吸の要因になります。

めそめそと泣くというよりは、激しく泣くほうが呼吸が荒くなりますね。そのため激しく泣くときに過呼吸は発症しやすいと考えられます。

過呼吸でしびれを発症?

過呼吸の際にしびれを発症するというのはよくあることのようです。

過呼吸になると血液中のカルシウムイオン濃度が低くなることが原因です。

過呼吸になると血液がアルカリ性になり二酸化炭素濃度が少なくなります。

血液がアルカリ性のままだと身体に不具合がおきるためなんとか酸性にしようとすると血液中のカルシウムイオンが低下します。

このために過呼吸からしびれを起こすと言わているのです。

運動選手などが過呼吸で手足にしびれがおきると話すことがあるのはこのためといえます。

子供の場合には主に両親などから叱責をうけ、ストレスを感じ、情緒不安定となり、大泣きをした結果過呼吸をひきおこし、しびれの症状も出てしまうと考えられます。

過呼吸というのは繰り返されるものです。また繰り返すことで子供にストレスがかかってしまい悪循環となってしまいます。

そして場合によっては泣いて過呼吸になったことがトラウマになってしまい情緒不安定になってしまうこともあるのです。

では過呼吸にならないようにするにはどうしたら良いでしょうか?

過呼吸にならないようにするには

親が情緒不安定にならないように

叱り過ぎて、怒りすぎて子供が大泣きをして過呼吸というパターンが多いかと思います。

その『叱る』内容は適切でしょうか?

怒るのは感情です。

親がイライラして情緒不安定なために、叱るもしくは怒る必要は本当はなかったということはありませんか?

自分に余裕がなくてつい叱りすぎてしまったということはありませんか?

親も人間ですから、余裕がなくなり情緒不安定になったり、ついかっとなって感情的になることもあるとは思います。

しかし子供が泣いて過呼吸になってしまうのは避けたいですよね。

親自身が情緒不安定にならず、余裕をもっていたいものです。

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親がストレスをためない工夫も必要です。

子供と一緒にメンタルを整えるCDぜひ視聴してみてはどうでしょうか?心が落ち着きます。

 

ストレスをかけない

ストレスが原因で過呼吸になることはおわかり頂けたかと思います。

大人から比べると子供は意外なところでストレスを感じてしまっていることがあります。

こんなことはありませんか?

  • 怒ってないよと言いながら言い方がきつい
  • 表情が険しい
  • 毎日のように「早くしなさい」と言ってしまう
  • どうしていつもそうなの?と言ってしまう
  • 親が常にイライラしている
  • 「頑張れ」と言い続けてプレッシャーを与えてしまっている
  • 兄弟姉妹がいて常に我慢を強いている
  • etc・・

怒らないようにしようと思ってしまっていても子育てをしているとつい怒りたくなる場面もありますよね。

でも「叱る」と「怒る」は違います。

感情をあらわにして自分の怒りにまかせての言動は辞めたほうがいいですね。

言葉で怒ってないよと言っても表情が険しければその表情=感情が先に伝わってしまいます。

子供の器質にもよりますが、敏感な子供の場合には親からしたら些細なことでも、重く受け止め怒られた・・と思ってしまうこともあります。

上の子供が大丈夫だったからと言って、下の子供も同じとは限りません。

その子供にあった対応というのも必要だと思います。

余談ですが、このようなことも親への怨み、不満となって、積み重ねがたまりにたまって親に怨みを持ってしまうこともあります。

そして気づけば不登校というケースさえあるのです。

大泣きしないように

まずはストレスをかけないようにして、泣かないようにするということです。

もしも泣き始めてしまったら大泣きしないように、宥めたり、落ち着かせる工夫をしましょう。

大泣きして呼吸が荒くなってしまうと過呼吸やしびれの不安がでてきます。できるだけ早く落ち着かせる。

できれば泣かせないようにするというの大切ですね。

過呼吸になった時の対処法

以前はペーパーバッグ法というのが有効とされていましたが、最近はそれは危険だと言うお医者様が増えています。

たいていは時間の経過と共に治まるものですから、親が慌てないこと

そして、落ち着かせるように腕をさすったり、ハグしたりして、様子を見ながら浅く呼吸をさせましょう。

異変を感じたら迷わずに救急車を呼びましょう。

そしてあまりに繰り返すようなら一度子供向けの心療内科にかかっておくと親も安心できると思います。

まとめ

大人でも子供でも泣きすぎて過呼吸になったり、しびれをおこすことがあります。

泣きすぎないようにすることが大切ですが、子供の場合には親がその引き金をひかないようにしたいものですね。

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