人格障害という言葉自体は聞いたことがあるのではないでしょうか?
2008年に日本ではパーソナリティ障害という名前に変わっています。
人格障害(パーソナリティ障害)とはどのようなものなのでしょうか?
情緒不安定になるのは人格障害(パーソナリティ障害)のせい?自覚はあるのか?など確認していきましょう。
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目次
情緒不安定性人格障害(パーソナリティ障害)とは
<情緒不安定性パーソナリティ障害 F60.3>
感情の不安定さを伴い、結果を考慮せず衝動に基づいて行動する傾向が著しいパーソナリティ障害。あらかじめ計画をたてる能力にきわめて乏しく、強い怒りが突発し、しばしば暴力あるいは「行動爆発」にいたることがある。これらは衝動行為が他人に避難されたり、じゃまされたりすると容易に促進される。このパーソナリティ障害の2つの異なる型が特定されるが、両者ともこの衝動性と自己統制の欠如という一般的なテーマを共有している。
<情緒不安定性パーソナリティ障害 境界型 F60.31>
情緒不安定ないくつかの特徴が存在し、それに加え、患者自身の自己像、目的、および内的な選択(性的なものも含む)がしばしば不明瞭であったり混乱している。
通常絶えず空虚感がある。激しく不安定な対人関係に入り込んでいく傾向のために、感情的な危機が繰り返され、見捨てられることを避けるための過度な努力と連続する自殺の脅しや自傷行為を伴うことがある(しかしこれらは明らかな促進因子なしでも起こりうる)。ICD-10より抜粋
人格や感情が不安定なためにイライラしてしまったり、怒りだしてしまったりなど情緒不安定な症状が現れてしまい、対人関係に支障をきたしてしまうケースが多々あるようです。
そのために見捨てられ不安を抱え、自傷行為を行ってしまう情緒不安定性人格障害(パーソナリティ障害)の方もいます。
本人は症状が治まっていると情緒不安定性人格障害(パーソナリティ障害)を無自覚になり、不安が襲い突然症状が出て自覚するということもあるそうです。
自覚しておくことが大切だと情緒不安定性人格障害(パーソナリティ障害)のご本人が言っているケースもあります。
自覚していないときに症状がでるのがきっと辛いからでしょう。
それでは情緒不安定性人格障害(パーソナリティ障害)の方への対処法と治療方法についてみていきましょう。
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情緒不安定性人格障害(パーソナリティ障害)の治療
情緒不安定性人格障害(パーソナリティ障害)の治療についてはお医者様の診察を受けお任せしましょう。
下記は情緒不安定性人格障害(パーソナリティ障害)の一般的な治療ですので、参考にとどめておいてください。
まずは自覚すること
どのようなときに情緒不安定な症状が出てしまうのか、どういときに衝動的になってしまうのかなど把握、自覚しておき、それを抑えるための工夫をすることをしていくことが必要となります。
認知の歪みを修正
主な治療は精神療法となります。認知療法や家族療法、カウンセリングを行っていきます。
薬物療法
症状に合わせて抗精神薬、抗不安薬、睡眠薬などが処方されます。
情緒不安定性人格障害(パーソナリティ障害)の方との接し方
情緒不安定性人格障害(パーソナリティ障害)の本人もつらいとは思いますが、周囲の人々もつらいですよね。
では情緒不安定性人格障害(パーソナリティ障害)の方とはどのように接していけば良いのでしょうか?
理解につとめる
情緒不安定性人格障害(パーソナリティ障害)の症状を理解し、話をきちんと聞くようにつとめましょう。
話しを聞き受け止め、むやみに反論したりするのはやめましょう。
理解をした上で、ルールを破ったりしたらいけないことだと教え、また衝動的な行動があるときには我慢する訓練をさせるのも良いでしょう。
そして情緒不安定性人格障害(パーソナリティ障害)に理解につとめるあまり、できないことを言われてしまうこともあるかもしれません。できないことはできないと伝えておくことも大切です。
自傷行為があるとき
情緒不安定性人格障害(パーソナリティ障害)はみすてられ不安を抱える傾向にあるために自傷行為があることがあります。
情緒不安定性人格障害(パーソナリティ障害)の背景には幼児期の愛情の欠乏があると言われているのもこのことに大きく関係していると思われます。
分離不安や愛着障害も関係しています。分離不安についてはこちらをご覧ください。また幼児期の母親不在の影響はこちらです。
この場合には家族など身近な人が見捨てることは決してないと伝え安心させることが大切になってきます。
まとめ
情緒不安定性人格障害(パーソナリティ障害)について理解は深まりましたでしょうか?
家族や身近な人が受容し理解することが大切です。そして本人はどのような時に情緒不安定になるのかを認識して、対処について学習していく必要がありますね。
こちらの記事もご覧ください。
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