情緒不安定 でリスカなど自傷行為をする人の心理と対応

リスカ(リストカット)など自傷行為についての相談というのは、不登校のリスカも含め多くあります。

ところでこのリスカ(リストカット)って和製英語らしいです。Wrist(手首)Cut(切る)からの造語だそうです。

情緒不安定になりリスカ(リストカット)などの自傷行為を行う心理的要因と対策について考えてみたいと思います。

リストカット(リスカ)などの自傷行為の原因

ネガティブ思考

怒り、孤独感、悲壮感、劣等感などのネガティブで情緒不安定な心理状態、思考から起きた衝動によりリストカット(リスカ)などの自傷行為をしてしまう。

感情のコントロールができない

育った環境や生い立ち、気質などさまざまな要因から感情の制御、コントロールができなくなり情緒不安定となることもリストカット(リスカ)などの自傷行為に走る原因となるでしょう。

ストレスやプレッシャー

ストレスやプレッシャーにより情緒不安定となり、その解消方法としてリストカット(リスカ)などの自傷行為をしてしまう。

近年ではインターネットの普及から他人の私生活を知るすべが増え、自分と比較してしまいそのストレスを多く持つ人がリストカットなどの自傷に走るとも言われています。

また親や上司からの過度な期待などがプレッシャーとなってしまうことも原因の一つになるでしょう。

自己否定や劣等感

自己肯定感が低く自己否定していたり、劣等感が強く情緒不安定であることが原因となりリストカット(リスカ)など自傷行為に走ってします。

劣等感と劣等は異なります。劣等感は自分の主観で事実にかかわらず劣っていると感じることです。

このため第三者からみるとそんなことはないのに、自分は劣っている・・ダメだと思い込んでしまってリストカット(リスカ)などの自傷行為に走ってしまう方もいるのです。

精神疾患

  • うつ病
  • 接触障害
  • 境界性人格障害

家族問題

  • ネグレクト
  • 虐待(身体的・精神的)
  • 家族のアルコール依存
  • 両親の不仲
  • 家族の薬物中毒

リストカット(リスカ)などの自傷行為の心理

 

リストカット(リスカ)など自傷行為と比較してしまうのが自殺だと思います。

この2つは同じようにとらえられがちですが、大きく違います。

リストカット(リスカ)などの自傷行為の場合には『必ずしも死を望んでいない』のです。

自殺の場合には心理的にはリストカット(リスカ)などの自傷行為と比べた場合には『絶望感が強く死を望んでいる』ということです。

ではリストカットなどの自傷行為の心理とはただ情緒不安定だからというだけなのでしょうか?

詳しくみていきましょう。

関心を惹きたいという無意識の心理

リストカット(リスカ)により自分を見てほしい、心配してほしいなどの欲求を満たしたいという心理

リストカット(リスカ)することで傷跡や傷跡をまいた包帯をファッションとして注目され、心たい配されたいという心理が働く

認識手段

自分は生きているんだと認識したいという心理のためにリストカット(リスカ)などの自傷行為を行う

救済

自分の精神的な危機的状況を、リストカット(リスカ)などの自傷行為により痛みを感じて緩和し救済したいという心理

攻撃性の発散

攻撃したいという欲求を発散させたいという心理によりリストカット(リスカ)などの自傷行為を行う

逃避により心のバランスを保とうとしている

ストレスなどから一時的にでも逃れたい。情緒不安定な気持ちをなんとかしたいという心理からリストカット(リスカ)などの自傷行為を行うことで一時的にでも逃避することで、なんとか心のバランスを保とうとしているのです。

リストカット(リスカ)以外の自傷行為の種類と特徴

リストカット(リスカ)以外の自傷行為は下記の通りです

  • 殴打
  • やけど
  • 抜毛
  • アームカット
  • 薬物
  • アルコール
  • 過食
  • 拒食

特徴としては女性に多いと言われており、10代などの若年層に多く、長期化や常習化すると言われています。

新潟県精神保健福祉センターより

では情緒不安定なリストカット(自傷行為)をする人にはどのように対応したらよいのでしょうか?

 

情緒不安定で自傷行為・リストカット(リスカ)する人への対応

ストレスを解消し心の安定を

根底にあるものはストレスという方が多いと思います。

できるだけストレスを溜めないようなサポートや対応をしてあげると良いですね。

話しを聴いてあげる。これが一番周囲の対応としてはいいと思います。話を本人が話していくなかで、おそらく考え方がいびつだったりすることもあると思います。

でもそれは否定せずにとことん話したいことをきいてあげる。

話しているときも情緒不安定になって突然泣いたり、怒りだしたりするかもしれませんが、周囲は冷静に受け止め、受け入れてあげましょう。

自傷行為・リストカット(リスカ)をやめなさい!などと言うよりは辛かったねと共感する対応をするほうがはるかに効果的です。

理由を問いつめたり、意見や批判、否定はできるだけせず本人がその問題に向き合い、考え方が変わるようにサポートをするしかありません。

残念ながら人を変えることはできないのです。

でもサポートできることはきっとあるはずです。

リストカット(リスカ)などの自傷行為は繰り返されることも多いため周囲の人も辛抱強く、冷静に対応することが必要です。

自己肯定感を高める

リストカット(リスカ)・自傷行為の原因からもわかるように、自己否定して情緒不安定になってしまっているケースが多いと思います。

自己肯定感を高めるってどうしたらいいの?と思う方はこちらの記事を参考にしてみてください。

依存するものを変えていくことが大切

自傷・リストカット(リスカ)することで情緒不安定な気持ちを抑えるのではなく、依存する対象をリストカット(リスカ)以外のものにしていくことが大切です。

できれば何か熱中できる趣味などをみつけるサポートをしてあげ、リストカット(リスカ)などの自傷行為をしようと考える余地がないくらいになるといいですね。

受診を勧める

自傷・リストカット(リスカ)などの自傷行為の背景に病気が隠れているケースもあります。

なんだか異常なくらい情緒不安定である。リストカット(リスカ)の傷が深い・・など異常を感じたら診察を受けることを勧めたほうがいいですね。

病気でない場合にも抗不安薬により、リストカット(リスカ)などの自傷行為をしたいという衝動を抑えられることもあります。

これはお医者様と相談して適切なお薬を適量処方してもらうことが前提です。

抗不安薬をうまく使用して情緒不安定を抑えるということもリストカット(リスカ)などの自傷行為を防げる可能性があります。

まとめ

どうでしたか?情緒不安定になってリストカット(リスカ)などの自傷行為と自殺の心理的な違いや対応策についておわかり頂けましたでしょうか?

周囲の人間がリストカット(リスカ)などの」自傷行為をする人の心理を理解し受容すること。

そしてサポートなど適切な対応をすることで、リストカット(リスカ)など自傷行為をする人が減るかもしれません。

こちらの記事もご覧ください。

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