朝息苦しい、吐き気が催すなどで、電車でしゃがみこむ方をよく見かけます。息苦しい、吐き気などの症状はどうしておこるのでしょうか?症状から調べてみました。
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目次
1.不安神経症
不安神経症とは心身の機能障害の総称で、主に心理的要因によりおこります。
1-1.症状
- 息苦しい
- 吐き気
- 頭痛や
- めまい
- 動悸、
- 肩こり
1-2.なりやすい人
- 心配性・感受性が強い
- 真面目・内省的・理知的 : 責任感が強い、
- 執着心が強い
- 欲望が強い
1-3.原因
精神的ショックや、過度な心配、ストレス、環境の大きな変化(リストラ、離婚、身近な人の死など)
1-4.治療
- 投薬 (抗不安剤や抗うつ剤、睡眠導入剤など)
- 漢方薬 (半夏厚朴湯、桂枝加竜骨牡蛎湯、抑肝散加陳皮半夏など)
- 自律神経を整える
2.パニック障害
2-1.症状
突然の息苦しさ、めまい、吐き気、動悸など
2-2.パニック障害かチェックしてみよう
(精神障害の診断と分類の手引き第Ⅳ版(米国精神医学会)1)による診断基準)
下記の4つ以上あてはまる場合にパニック障害の疑いがあるそうです。該当する際は心療内科を受診してみましょう。
- 発汗
- 身震い、手足の震え
- 呼吸が早くなる、息苦しい
- 息が詰まる
- 胸の痛みまたは不快感
- 吐き気、腹部のいやな感じ
- めまい、不安定感、頭が軽くなる、ふらつき
- 非現実感、自分が自分でない感じ
- 常軌を逸してしまう、狂ってしまうのではないかと感じる
- 死ぬのではないかと恐れる
- 知覚異常(しびれ感、うずき感)
- 寒気または、ほてり
2-3.原因
遺伝やストレスによる自律神経の乱れにより交感神経が過剰(高い緊張を維持している状態)に働きパニック障害の症状が発症する。
2-4.治療
- 投薬治療 (SSRI/抗不安薬/抗うつ薬)
- 心理療法(認知行動療法/自律訓練法=自己催眠療法)
- 自律神経を整える
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3.自律神経失調症
自律神経失調症は交感神経と副交感神経のバランスが乱れて身体や精神面に様々な不調をひきおこします。病院にいっても異常がないと診断されてしまうことが多いです。前述している病気にも自律神経の乱れが関連していますので、普段から自律神経を整えておくことが大事ですね。
3-1.自律神経失調症かどうかチェックしてみよう!
下記の項目がいくつ該当するかチェックしてみましょう。下記チェックリストは総合南東北病院HPより抜粋させて頂いております。
- めまいや耳鳴りのするときが多い。
- または立ちくらみをよく起こす。
- 胸が締め付けられる感じがする。
- または胸がザワザワする感じが時々ある。
- 心臓がいきなり早くなったり、脈拍が飛ぶようなことがある。
- 息苦しくなるときがある。
- 夏でも手足か冷えるときがある。
- 胃の調子が悪いときが多い。(お腹がすかない・胸やけなど)
- よく下痢や便秘をする。または便秘と下痢を繰り返す。
- 肩こりや腰痛がなかなか治らない。
- 手足がダルイ時が多い。
- 顔だけ汗をかく。または手足だけ汗をかく。
- 朝、起きる時に疲労を感じる。
- 気候の変化に弱い。
- やけにまぶしく感じる時がある。
- 寝ても寝ても寝たりない。
- 怖い夢をよく見る、または金縛りにあう
- 風邪でもないのに咳がよく出る。
- 食べ物を飲み込みつらい時かある、喉に違和感がある。呂律が回らない時がある。
0-1個 自律神経に狂いはなさそうです。
2-3個 自律神経に負担が掛かっているかもしれません。
4-6個 自律神経失調症になりかけているかもしれません。
7個以上 すぐに休養を取り、できるだけ早く専門家に相談しましょう。
3-2.症状
- 頭痛
- 肩凝り
- めまい
- 吐き気
- 胸焼け
- 嘔吐
- 耳鳴り
- 腹痛
- 全身倦怠感
- 下痢
- 便秘
- 動悸
- 息苦しい
- 呼吸困難
- 食欲不振
- 頻尿
- 冷え
- 多感
- 腹部不快感 etc・・
3-3.治療
漢方薬・薬
半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう) : 体力中等度をめやすとして、気分がふさいで、咽喉・食道部に異物感があり、ときに動悸、めまい、嘔気などを伴う次の諸症:不安神経症、神経性胃炎、つわり、せき、しわがれ声、のどのつかえ感
桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう) : 体力中等度以下で、疲れやすく、神経過敏で、興奮しやすいものの次の諸症:神経質、不眠症、小児夜泣き、夜尿症、眼精疲労、神経症
抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ) : 体力中等度をめやすとして、やや消化器が弱く、神経がたかぶり、怒りやすい、イライラなどがあるものの次の諸症:神経症、不眠症、小児夜泣き、小児疳症(神経過敏)、更年期障害、血の道症、歯ぎしり
(注)「血の道症」とは、月経、妊娠、出産、更年期など女性ホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状を指します。Kracie HPより
漢方薬以外に抗不安薬、抗うつ薬、抗精神薬等が必要に応じて出されることもあります。
自律神経を整える
やはり一番は自律神経の乱れをなくし整えることが有効です。そのためにもストレスは最大の敵です。ストレスを軽減し、自律神経を整えるために有効なことを次に書いていきます。
4.自律神経を整える
3-1.ゆとりのある時間を作り好きなことをする
残業が当たり前で忙しい方もときには残業をしない日を作る。家事や育児で毎日目まぐるしい方も、たまには息抜きが必要ですね。家事を代行サービスなど頼む、人に任せる。割り切って時には楽をする。ということも必要だと思います。ある程度のあきらめは必要ですよね。
趣味がある方は趣味の時間を意識して確保すると良いですね。忙しいとつい趣味の時間は後回しになりがちですが、ストレスの対処法には好きなことをするのが一番ですから、趣味の時間をぜひ確保してストレスを軽減しましょう。
歌うの好きなかたはお風呂で歌ったり、一人カラオケなんていうのもいいですね。
3-2.規則正しい生活
規則正しい生活を送り、適度な睡眠をとることはストレスをためないためにも大事ですね。また朝陽を浴びることは自律神経を整えるのに有効です。朝おきたらカーテンを開ける習慣をつけて朝陽を浴びるといいですね。でも天候や季節によって朝は暗いこともあります。光目覚まし時計という便利なものもあります。こういうものもうまく取り入れて適度な睡眠をとり、ストレスに対処していきたいですね。
3-3.運動やストレッチ
運動は疲労を回復するのに必要な睡眠や栄養と並んで大切な要素の一つです。運動しよう、しなくちゃと思うとそれもストレスになってしまいますよね?まずは無理なく続けられるのが理想です。そのためにはジムに通うとか何かを習わないと・・というのでなく手軽に取り入れられるのが良いと思います。家でできるエクササイズや家でできるヨガなどでも良いですね。
普段エスカレーターを使っているなら、階段を使う。一駅手前で降りて目的地まで歩く。車での買い物を自転車に変更する。これくらいなら取り入れやすいですよね?
3-4.お風呂でゆっくりリラックスする
ついシャワーで済ませがちな方もきっと多いと思いますが、好みの入浴剤を利用して、ゆっくりと湯船につかるとストレス解消に役立ちますし血行も促進されますので寝つきもよくなります。
3-5.アロマ
アロマを試してみてはいかがでしょうか?今は¥100ショップで買えるものもあります。
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- ラベンダー : 心と体をリラックスする効果あり。安眠効果も。
- オレンジスイート : 気分を明るくする・リフレッシュ、リラックス効果
- カモミール : 鎮静作用があるのでストレス軽減に
- プチグレイン : 心を落ち着かせる効果があるので不安やプレッシャーを感じている方に
ほかにも女性向けの女性ホルモンの専門家が考案したアロマオイルなんていうのもあるそうですので、自分の悩みと好みで選ぶといいですね。
3-6.人と話しをする
誰かとたわいもない会話をしたり、自分の感じていること、悩みを相談すると、話しただけで楽になった、すっきりしたという経験がある方もいると思います。
話しを誰かにすることで、自分の考えがまとまったり、発見があったり、悩んでいることが悩みでなくなったり・・だれかと話しをすることはストレス解消に有効ですね。
4.まとめ
朝に限らず吐き気や息苦しさを感じたら、まずは該当する病気ではないかを確認し、該当したら受診するとよいですね。
どの場合でも自律神経の乱れが影響するので、日頃から、意識して整える工夫をしていきましょう。
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