アスペルガー症候群でご存じでしょうか?発達障害の1つです。
今回はアスペルガー症候群について理解を深め、なぜ情緒不安定になりやすいのかについて書いていこうと思います。
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目次
アスペルガー症候群とは
まずは下記の発達障害の図をご覧になってください。
アスペルガー症候群の特徴としては
- 興味対象に偏りがある(特殊なものを収集するのが趣味など)
- 不器用
- 表情や身振り、声の抑揚、姿勢などに特徴がある
- 親しい人間関係を築けない
- 暗黙のルールが分からない
- 会話で、冗談、比喩、皮肉が分からない
- 融通が利かない
- 人に興味がない
- 感情のコントロールができない
- 空気が読めない
- こだわりが強い
- 大勢が苦手
- 急な予定変更が苦手
- 自分の領域を侵害されることに敏感
主に上記のような特徴をアスペルガー症候群の方は持っています。
これらの特徴が情緒不安定になる要素になってしまうと考えられます。では具体的にはどのようなことでアスペルガー症候群の方は情緒不安定になってしまうのでしょうか?
アスペルガー症候群の情緒不安定な要素
ストレス・周囲の理解不足
ストレスを感じることで情緒不安定になるのはアスペルガーでなくてもあると思います。
アスペルガーの場合には、前述の特徴にあるように、興味対象に偏りとこだわりを持っています。
そのため集中して、その興味あるものに取り組んでいるときに邪魔をされた場合などには、とてもストレスを感じて情緒不安定になってしまいます。
また周囲がアスペルガーに対して理解不足の場合には、陰口をたたいてしまったり、心無い言動をとってしまうことでアスペルガーの方は相当なストレスを感じてしまいます。
そのため情緒不安定になるといえるでしょう。
過去のトラウマ
アスペルガーの方たちは、その特徴から、コミュニケーション等で誤解を招くことも多く、ひどく傷ついた経験を持っていることも多いです。
そのため過去のトラウマがフラッシュバックしてくるようなこともあり、情緒不安定になることがあります。
イレギュラーが苦手
アスペルガーの方は急な予定変更やいつもと違うことに臨機応変に対応できないという特徴があります。
そのため楽しみにしていた予定が急に変わった場合などは、情緒不安定になりやすくなります。
冗談を言われたり・からかわれたりした時
冗談などが通じないために、まじめに受け取ってしまい、子供であれば急に泣き出したり、取り乱したりするなど情緒不安定になることがあります。
こだわり・興味の偏り
前述の冗談が通じず沈んだかと思えば、自分の興味ある話題になると一方的に延々としゃべり始めてハイテンションになったりすることが多くあります。
このためアスペルガーの人は情緒不安定と言われることも多いです。
セロトニンの量
アスペルガーの人は、情緒の安定をつかさどる神経伝達物質であるセロトニンが不足していると言われています。
またアスペルガーの人は他のひとよりストレスを感じやすいことからセロトニンが不足するとも言われています。
このためアスペルガーの人は情緒不安定になりやすいともいえます。
そしてアスペルガーの方だけでなく、アスペルガーの配偶者などの家族や恋人も情緒不安定になることもあるのです。
カサンドラ症候群
これはアスペルガーの方と接している周囲の人、特に配偶者や家族、恋人が、うつや、情緒不安定になるなどの二次障害です。
アスペルガーの方だけでなく、周囲の人が情緒不安定になることもあるのです。
カサンドラ症候群はアスペルガーの恋人や配偶者と接するときに上手くコミュニケーションがとれないことで、ストレスを感じたり、寂しさを感じることで情緒不安定になったりするのですが、アスペルガーの方が原因だとなかなか気づきません。
そのため精神科などで投薬治療を受けてもなかなか症状が治まらなくて、原因をつきとめるのに時間がかかってしまうことがあります。
アスペルガー症候群は先天性の脳機能の偏りが原因の高機能自閉症のため治りません。
そのためアスペルガーを理解すること、受け入れることが、カサンドラ症候群の方には必要です。
わかっていても辛いというのが現状です。一人で抱え込まずに精神科に行く、発達障害支援センターに相談するなど、専門機関に頼ることも必要です。
頑張りすぎると情緒不安定にもなりますから、助けを借りましょう。
ではアスペルガーの方が情緒不安定にならないためにどうしていったら良いのでしょうか?
(アスペルガー症候群のご夫婦の家庭内別居についてこちらに書いていますので、参考になさってください。)
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アスペルガーの人が情緒不安定にならないために
①周囲の理解と対応
アスペルガーに対する理解を周囲がすることで、こころない発言をせず、またアスペルガーの特性を受け入れることで、ストレスを減らすことができます。
ストレスを減らすことができれば情緒不安定になることも少なくなるのではないでしょうか?
そしてアスペルガーへの理解が深まったら、次は対応です。
特にアスペルガーの子供の場合には親の対応によって情緒不安定にならずにすむこともたくさんあるでしょう。
時間管理が苦手なので、前もって予定を伝えたり、変更の可能性があることを知らせる。
時間には余裕のある行動をさせる。スケジュールを図にするなどの工夫をしておくことも、アスペルガーの方にはとても良いと思います。
また相手の気持ちを察したり、空気を読むことは苦手であっても具体的な指示を出せばできますので、言わなくてもわかるでしょというような対応はやめて、ひとつひとつきちんと明確に指示を出す。説明するなどの工夫をすると良いでしょう。
アスペルガーの方を理解し、サポートするようにすれば、失敗などでパニックにならず情緒も安定するのではないでしょうか?
②常に確認をする
口頭で言われるよりはメモをとるほうがアスペルガーの方には向いているようです。
失敗して情緒不安定になることを回避するためにもメモを取るようにするのは良いでしょう。
仕事で口頭で指示を受けた場合には、復唱をする、メールを入れてもらうなど、自分が理解しやすい方法をとるのも失敗回避になりますので、情緒不安定にならないために有効でしょう。
また予定変更もあり得るかどうかも確認しておくと、急な予定変更で情緒不安定になることを防げるかもしれません。
③セロトニンを補う
情緒安定に役立つセロトニンがアスペルガーの方には不足しているので、意識的に補うことが必要です。
食品
セロトニンというのはトリプトファンという物質を取ることが必要です。トリプトファンというのは脳でセロトニンを生成する働きを持っています。
トリプトファンを含む食品は
- 乳製品
- 大豆製品
- 魚
- ナッツ類
などに多く含まれています。
サプリメント
食品だとなかなか取りづらいという方はサプリメントを使うと手軽に摂取できますね。
朝陽を浴びる
朝陽を浴びることでセロトニンが活性化します。しかしお天気が悪いときや冬は朝起きたときに暗かったり、部屋の向きによっては朝陽を浴びることができませんね。
そんなときは光目覚まし時計で光を浴びることでも、セロトンが活性化します。
返金保証もありますので、試してみてはどうでしょうか?実は楽天よりこちらから購入がお得です。
まとめ
アスペルガーの方だけでなく、家族など身近な人も情緒不安定になってしまうことがおわかり頂けたかと思います。
周囲の方はアスペルガーの特性を理解し、サポートするなど工夫を凝らすことで情緒不安定になることをを防げるかもしれないですね。
またセロトニン不足を解消するするために朝陽を浴びる、サプリを取り入れるなどできる対策もしておくことをおすすめいたします。
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