思春期の女の子の中学受験を乗り切るために親ができること

思春期は反抗期ともいえる難しい時期。

その時期の女の子は男の子に比べ精神的にも少し早く成長しますが、中学受験をするのは簡単にはいかないことが多いですね。

どうしても中学受験というのは親が主導になりがちです。

思春期の中学受験を進めるにあたって、どのようなことに注意を払い、親は対応していけばよいのでしょうか?

中学受験を経験した本人、そして中学受験をさせた親として感じたことや女の子ゆえにという点にも注目して考えてみましょう。

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思春期の女の子

中学受験をする小学校6年といえば、思春期に突入する年ごろですね。

女の子の場合には子供によっては顕著に思春期の特性が現れる時期です。

思春期は心身共に成長する大切な時期です。

大人になる準備段階として、精神面で言えば、自我の確立をする時期となります。

自我の確立というのは自分はどういう人間でどうしたいのか自己一致を目指していく時期ともいえるでしょう。

これまでは親の指示やアドバイスのもと何かを決める、選ぶなどしてきたものが、これまでの成長過程で得た知識や情報などをもとに客観的に考え、どのようにしていきたいのかを考えられるようになる時期です。

中学受験となると子供だけで挑むのは無理があるためどうしても親が主導になりがちですが、女の子も男の子も自分なりにどの学校に行きたいかなど考える時期でもあります。

そして思春期の女の子ならではというこだわりもあると思います。

また本人が行きたい学校がある、明確な目的があるなど、中学受験をする本人が行きたいという明確な意思がないと、中学受験を乗り切るのも困難です。

私も中学受験しましたが、当時学区の公立中は不良がいるとのうわさがあり、単にそれだけで怖いと思ってしまい、中学受験をしました。

当時は今ほど中学受験をする人も少なく、母はそんなに教育ママというわけではなかったので、自分のペースで塾にいき、中学受験を終えることができました。

しかし、今は事情が違います。中学受験はとてもハードです。

男の子よりは女の子のほうが精神的に成長しているので、どちらかといえば中学受験には向いています。

しかしそうは言ってもまだ小学6年生。

思春期の女の子の中学受験はどのように進めていったら良いのでしょうか?

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思春期の女の子の中学受験準備

塾選び

中学受験をするにあたり、たいていの子供は塾に通うことになると思います。

場合により家庭教師ということもあると思いますが、いづれにしても塾や家庭教師はその子の性格に合わせて選びたいものです。

思春期の女の子の場合には仲の良い友達がいるからという理由で塾を選びたがる場合もあると思います。

大手塾のメリット、個別塾のメリット、少人数の寺小屋的な塾のメリットそれぞれあります。

我が家は男の子ですが、中学受験するのに、大手塾から寺小屋的な塾に変わり、最後は家庭教師もつけました。

そこで得た知識をもとに、中学受験時の塾選びのメリットデメリットはというと

大手塾

大手塾はなんといっても情報が豊富です。そしてA校 XX名合格なんて、有名な学校に多数合格した実績を持っていたりします。

ただこの合格に惑わされてはいけません。有名御三家の合格は全て同一人物だったなんてこともあるのです。

この点注意が必要です。

そして大手塾の場合には成績別に細かくクラス分けをしているところが多く、月に1度クラス分けのテストがあります。

このクラス分けテストの度に親も子も一喜一憂するなんてケースもあります。

競争心が高い子供の成績を伸ばすにはとてもよいと思います。

しかし、成績は追いつかずにプライドだけが高い子供の場合には注意が必要です。

特に思春期の女の子は他の女の子の友達と比較をしがちです。

単純に成績で比べるのなら納得できますが、成績が伴わずプライドだけが高い女の子の場合には、容姿などの外見や、その女の子の環境、持ち物など、成績とは違った部分で自分より上か下かランク付けするのがいまどきの思春期の女の子です。(こちらの記事が参考になります。)

嘘のようですが、私が実際に思春期の複数の女の子から聞いた話です。

勉強に関してはどうしてもある程度の集団での授業となるため、理解が追いつかず授業が進んでしまうので、わからないことは授業の後に質問をしないといけません。

ここで質問にいけるかどうかというのも塾選びのポイントになると思います。

また宿題を次の塾までにしていかないといけませんが、宿題以外にも毎日やる問題集がある塾もあり、自分だけで解けないと親が一緒に指導することになりがちです。

親子でぶつかりがちなのがこの宿題だったりします。

大手塾の場合には中学受験の情報が豊富なため学校別の傾向と対策に優れていというのも魅力のひとつだと思います。

小規模塾

小規模塾の場合には塾長が自ら指揮をとって塾の運営を行っているところが殆どだと思います。

塾によると思いますが、息子が通っていた塾は塾の授業の前から塾が空いていて、自習できたり、先生に質問できたりと、とてもオープンで自由でした。

なので、早く行くとその日にする課題以外の課題をもらえたり、塾で勉強ができ、宿題も塾の先生がみてくれました。

とても面倒見のよいところが小規模塾のメリットだと思います。

大手と比べると中学受験に関する情報は少ないかもしれないですね。

またテストなども外部のテストを受けて実力を測ることになります。

家庭教師

家庭教師はなんといってもその子にあった学習指導をしてくれるのがメリットですね。

ただ、全部の科目をとればいいですが、費用は高くつきますから、親の経済的な負担としては大きいものとなります。

また家に来て頂くわけですから、その点も親にとっては負担となるところでしょう。

女の子の場合には自分の理想の女性家庭教師がつくと、テンションが上がったりするようです。

その女性を目標に中学受験に挑み、乗り切れるという女の子も多いようです。

塾であれ、家庭教師であれ、先生との相性というのはとても大切ですね。

志望校選び

中学受験する際にどんな公立中学との違いや学校の特色などを子供も知る必要がありますね。

女の子であれば、女子高か共学か。

女子高には女子高の良さがありますし、もちろん共学にも。

親が勝手に自分の理想を押し付けた学校選びをすると、場合によっては子供に合わず、後々不登校になったり、子供が楽しめなかったりする可能性があります。

中学受験の学校選びは親はサポートするつもりで、なんでも親が主導で子供をそっちのけに進めずに、子供に合う学校を探し、学校見学はもちろん、文化祭などの行事にも参加して、学校の特色を知り、施設内容、授業内容、教育方針などその子にあった志望校を決めたいものです。

通うのは親でなく子供だということを忘れてはいけません

思春期の女の子は人の目を気にしたり、服装などもとても気を遣う時期なので、毎日着る制服なども女の子には重要となります。

また通学路の確認をし、女の子が通学するのに安全かどうかなども調べておきたいところです。

女の子の学校の場合にはカトリック系の女子校が多数あります。中には宗教色の濃い学校もあります。学校により特色があるので、それらを事前に親が把握し、子供に伝え、実際に見学に行くとよいですね。

学校についた途端この学校は嫌と言う女の子も実際にいます。

実際にいってみて雰囲気を感じ取るのは大切です。

単に受験ガイドや資料だけみて決めるのはあとで後悔することになりかねません。

まとめると思春期の女の子の中学受験の志望校選びには主に下記項目について確認し、決めるとよいと思います。

  • 女子高か共学か
  • 施設の充実度
  • 校風および先生方の雰囲気
  • 通学時間、通いやすさ
  • 女の子なら制服
  • 教育方針
  • 仏教系、カトリック系
  • 大学付属かどうか
  • 卒業後の進路
  • 授業料

では思春期の女の子の中学受験を乗り切るために親ができることとはどのようなことでしょうか?


思春期の女の子の中学受験で親ができること

体調管理

親が中学受験で何ができるかといえば、まず栄養のバランスを整えた食事を作り、体力がつくような身体になるようにしていくというのが思いつくのではないでしょうか?

思春期の女の子であれば、反抗期ともいえる時期に入っていますので、母親が作った食事を素直に食べないときもあると思います。

そんなときはその子の好きなものを作ってあげるといいですね。そして思春期の女の子は特に見た目も気にします。

色取りよく盛りつけた食事だったら思春期でなくとも女の子はみんな喜びますね。

また中学受験の時期はインフルエンザの流行などが気になるものです。

あらかじめ予防注射をしたり、うがい、手洗いなど、万全の体調で臨めるように親が日ごろから食生活もふくめて体調管理をしてあげるとよいですね。

また思春期の女の子の場合初潮を迎えることがあります。

PMSに悩まされる女の子もいると思います。PMSをやわらげる工夫をしてあげるといいと思います。

勉強は専門家に任せる

中学受験の時期が迫るにつれ、子供はもちろん、親も不安になったり焦ったりするものです。

しかしその焦りや不安は本人が一番感じているもの。

そこに親が不安を払拭するためにあれはやったの?テストの点はどうだった?あれだけやったのに、これしかできないの?こんなんんじゃ受からないわよ。

など、つい口にしてしまいそうなことですが、これは本人の焦りを助長し自信を喪失させるものです。

中学受験は親も関与しないとうまく乗り切れないものですが、こういうときこそ親が寛容にしていたいものですね。

中には親が勉強をみているというケースもあると思いますが、個人的には勉強は塾や家庭教師などの先生にお任せするのが良いと思います。

なぜなら我が家でもそうでしたが、親はつい子供に感情移入してしまい、「なぜこんなのもできないの?」などと攻め立て、本人のやる気や自信を失わせてしまう発言をしてしまいがちだからです。

他人と比較しない・理想を押し付けない

自分の子供とほかの人の子供とを比較し、自分の子供ができないと、○○さんはできるのにあなたはどうしてそうなの?

○○さんは表彰されたのになぜあなたは取柄がないの?

などと、人と比較し自分の子供が優位にたてないと子供にあたる親がいます。

子供の成績は子供の成績であって、親は関係ありません。

中学受験などは親も子供をサポートする必要があるために、つい子供の成績を自分のことのように感じて比較するような発言をしてしまう方がいます。

そしてこれを助長するのが、子供の栄光を自慢する人。

そういう人が周囲にいると、巻き込まれてつい自分の子供も・・とまるで代理戦争のようになってしまいがちなのです。

子供は自慢するための道具ではありません。そして自分ができなかったことや自分ができたからと言ってそれを押し付けてしまうのは、子供を苦しませる行為です。

このことで不登校になる子供も結構います。

親の期待通りにいかない自分は情けないと自信を喪失してしまうのです。

親としては、競争心に火をつけようと思っての発言だったとしてもこれは子供の性格によっては、自信を奪う行為となります。

もしうまくいって競争心に火をつけたとしてものちのち親への怨みとなり、不登校になる子供がとても多いです。

親子関係が悪化し、中学受験する意欲を喪失することもありますから気を付けたいものです。

ニート、不登校、引きこもりは毒親が生み出す!?解決法は?

不登校が前向きな経験に。乃木坂・白石麻衣さんも不登校だった。

サポートに徹する

日頃の子供をしっかりサポートしながら見守り、変化を感じたらうまくサポートしたいものです。

とくに子供が話をしてきたら、家事などをしていても子供の話を優先してしっかりと聞いてあげるとよいと思います。

中学受験は思春期の女の子にも男の子にも心身共にハードなものです。不安や焦りを親が受け止めストレスを軽減させてあげることがとても大切なことではないかと思います。

またほめることも自信をつけることには大変役立ちます。

少しの変化も見逃さずに誉める。できなくてもプロセスをほめる。お疲れ様などとねぎらいの言葉をかけるということも自信をつけることにつながると思います。

時にはストレス解消に女の子であれば母親と買い物に行ったり、小旅行をしたり、受験勉強ばかりでなくリフレッシュも必要です。

女の子なら可愛い文具を揃えるだけでもテンションが上がります。大がかりでなくて応援したりサポートしていくのがよいと思います。

また勉強部屋の快適さを保ったり、女の子なら好きな柄の寝具やインテリアを揃えてあげたりするのもいいですね。

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夫婦の意見は一致させておく

中学受験にあたり、どのような学校に入れたいか、どこまで受験させるか、いつから塾に入れるかなど、夫婦の方針を事前に一致させておきたいものです。

親によっては、御三家以外は受験させない、または子供の身の丈にあった学校に入れるなど方針が違うものです。

たとえば御三家以外などトップ校しか受験させない場合にはあらかじめ中学受験する本人に中学受験の勉強を始める前に伝えておく必要があります。

学力が足りていない場合には、どうせ受からないなどと自暴自棄になってしまい、やる気を失ってしまいます。

ましてや知らずに受験勉強をしていて、受験目前で話を聞いて、その時点で学力が足りていなかったら子供としてはいままでの努力が無駄になると思いかねません。

あくまで記念受験的な位置づけで本人も納得の上ならよいですが、そうでない場合には注意が必要です。

また深夜まで勉強をさせようとする父親に、母親がそこまで勉強させなくても・・と思うこともあると思います。

夫婦でどのように中学受験を乗り切るか、志望校選びをするかなど、子供がいない二人のときにきちんと相談しておくほうが良いです。

子供は中学受験時期が迫るにつれて敏感ですし、少しのことでも自分のことで意見が食い違って言い争っているなどと感じてしまうと、ただでさえ中学受験の勉強でストレスフルなのに、追加で余計なストレスを受けてしまいます。

中学受験を機に夫婦関係が悪化するというのも稀ではありません。夫婦関係の影響についてはこちらをご覧ください。

中学受験がゴールではないことを理解させておく

中学受験を体験して、子供が不登校となり、私が感じることは中学受験をゴールではないことを子供に理解させておくことがとても大切だと感じています。

とにかく中学受験が終われば遊べると子供は思ってしまいがちです。

確かに中学受験が終われば勉強から解放される時間もあるでしょう。

しかし中学受験をして入る学校の場合、特に付属の大学がない場合には、中学入学したらあらたな大学受験への競争が始まるのです。

ようやく中学受験から解放され、新たな気持ちで入学して1月もたたないうちに、その学校を卒業して一流大学に入った先輩が体験談を話しにやってきたりします。

先生方も進学実績を上げるために、中学入学して間もないころから大学受験を見据えた教育を始めます。

中学受験を思春期に経験し遊びたいのを我慢して勉強してきて、ようやく一息つけると思ったのもつかの間新たな競争の始まりなのです。

この現実を知っているのと知らないとでは雲泥の差です。

入ればなんとかなるという中学受験の仕方はしないほうがいいです。

たとえば第二志望に合格。第一志望(第二志望よりも学力が高い学校)は補欠となり後日順番が回ってきました。

たいていこの場合第一志望に行くと思います。

でも入ったらその学校ではびりに近い場合には、中学に入学して間もなく学校側から家庭教師をつけろというお達しがあることがあります。

なかなか難しい決断ですが、実際にある話です。これらのことを踏まえて志望校の選択はしたほうがいいのです。

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まとめ

精神的にタフさを必要とする中学受験は男の子よりは女の子のほうがどちらかというと向いているといえます。

しかしまだ思春期の始まったばかりの小学生であることに変わりはなくまだまだ成長過程です。

親がうまくサポートし、中学受験を乗り切りたいものです。

こちらの記事もご覧ください。

中学受験と教育ママの影響

低学歴にコンプレックスを持つと教育ママになる?その心理とは?

思春期の女の子に対しての母親の接し方

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