低学歴にコンプレックスを持つと教育ママになる?その心理とは?

教育ママって言葉聞いたいことありますよね?

子供の教育に熱心な母親を表す言葉です。

母親が自分の学歴が低学歴というコンプレックスをもっていると、教育ママになる傾向があります。

もちろん高学歴のママも教育ママになる傾向があります。

教育ママになる心理について考えてみましょう。

1.教育ママになる心理

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1-1.自分と同等のものを求める

自分が高学歴で、子供にも自分と同等以上の学歴を求めてしまい、自分の価値観をおしつけてしまう。

自分が入れるのだから、その自分の子供にも高いレベルの学校に入れると思っている。

一方で、自分は高学歴だけれどもその成長過程において、無理やり勉強をさせられて嫌な思いをしている場合には、子供には自由にのびのびと育ってほしいと願い、子供の意思を尊重した教育をしている場合もあります。

1-2.低学歴がコンプレックスで自分の夢を託す

自分の学歴が低い場合には、自分が母親になるまでの過程において、自分が低学歴がゆえに苦労したり、いやな思いをしたりするケースがあります。

低学歴で恥ずかしい思いをしている場合には、子供にはそんな思いをさせたくないと子供の幸せが思うがゆえに、無意識に自分の果たせなかった夢を託している場合があります。


2.教育ママになる傾向

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教育ママになるのはどのような理由があれ、子供がよい学校に入り、良い会社に入り、将来明るい未来が築けるようにと子供への深い愛情からくるものです。

しかしながらそれが行き過ぎた教育ママの場合には子供に悪い影響を与えてしまう恐れがあります。

そんな母親の傾向はどのようなものでしょうか?

2-1.子供に依存

子供が自分の生きがいとなっている場合。

「~ちゃんが私の生きがいなの」「~ちゃんがママのすべて」なんて声をかけている母親いると思います。

この場合には根底には夫婦仲が良くないケースがあります。夫とは不仲だけれど、子供さえいればよい。子供が私の生きがいと思っている母親。

子供はいづれ巣立ちますよ。夫婦仲を修復することをおすすめします。夫婦関係の修復についてはこちらをどうぞ。

夫婦仲が悪いと子供に与える5つの影響とは

2-2.自分の理想・価値観を押し付けている

1で伝えているような心理はつまり、自分の理想や価値観の押し付けにほかなりません。

学歴が高いほうがよい、学歴は高くないといけない。

そう思っていませんか?また低学歴がコンプレックスのママの場合には自分が果たせなかった夢を子供に託し、子供を通して自己実現を果たそうとしているのではないでしょうか?

2-3.周囲との比較

常に周囲の人と比べてしまう傾向があると、お隣の○○ちゃんはどこどこ学校に入って、就職は一流企業。親戚の○○さんの子供も一流大学に入ったみたい・・

身近な人のことを気にしすぎていつの間にか自分の子供も高学歴でなくてはならないと、思ってしまうタイプの人もいます。

2-4.見返りを求める

無意識ではあっても子供に向かって「一体どれだけあなたの塾代にお金がかかってると思っているの?」

「これだけお母さんが一生懸命やっているのに、どうしてあなたはできないの?」なんていう発言をしているお母さんいませんか?

知らず知らず子供に見返りを求めてしまっています。

その教育はあなたの子供が望んでいるものですか?

2-5.過干渉

子供のために良かれと思って「~しなさい」「ごはんの前に勉強してしまいなさい」「明日の準備は済んだの?」と常に先回りをして、子供の危険や失敗を回避する言動をとっていませんか?

教育ママの場合には勉強に関しても手取り足取り面倒をみていることも多いでしょう。

母親の過干渉が子供の心理に及ぼす7つのマイナス影響をチェックしてみよう

3.教育ママが及ぼす8つの影響

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教育ママが及ぼす影響というのは、過干渉が及ぼす影響とほぼ同じと考えてよいでしょう。

3-1.自主性が育たず自立できない

教育ママの場合には常にあれしなさい、これしなさいと特に勉強に関して、もしくは他のことにも指示を出しています。

子供は自分で考えて行動をせず指示通りに動けばよいわけですから、当然ながら自立ができません。そして自主性も育ちません。

3-2.努力をせず人のせいにするおそれがある

教育ママの場合にはテストや試験に備えて、このページとこのページを覚えるのよ。

ここは暗記するのよと指示を出して勉強をさせる方が多いです。

でもその指示がなくなればもちろん勉強はしませんしやり方がわかりません。そして試験の点数が悪ければ「ママが教えてくれなかったからできなかった」と人のせいにします。

3-3.自己肯定感の喪失・思考停止

例えば子供が志望校に関して「この学校がいい」と言っても教育ママは「でもねこっちの学校のほうが~だからいいのよ」と干渉する。

そして就職に関しても「一流企業でないと認めないわよ」という発言が続けられていたら「私が意見を言っても聞いてもらえない」「自分の好みを言っても無駄だ」「お母さんが求める学校や会社に入れない私はダメな人間なんだ・・」という心理となり、自分を否定的にとらえ自信がなくなってしまいます。(自己肯定感の喪失)

 

3-4.失敗を恐れるようになる

本来であれば、子供の時から失敗と成功を繰り返し、学び成長をします。

でもその失敗や危険を回避するように教育ママは過干渉な対応をしているため、失敗をしたことがありません。

そのため、第三者からみると大した失敗でなくても失敗をした時に立ち直れないことがあります。

3-5.委縮してしまう可能性がある

親に理想や価値観を押し付けられ、時には母親にきつく叱られる、ヒステリーを起こされる。

これらのことが繰り返されるといつ怒られるか、お母さんはどう思うかな?と常に人の顔色を窺い母親に対して委縮してしまいます。自分の意見を持たないだけなく、意見したり、話すことすら怖くてできなくなってしまうかもしれません。

3-6.神経症や不登校・ひきこもりになる可能性がある

さまざまのことに口だしやチェックをする教育ママの過干渉が続けば続くほど、無気力になってきて、神経症を発症したり、不登校やひきこもりになってしまう可能性があります。

知らず知らずストレスとなり、自律神経が乱れてしまって不眠や頭痛などさまざまな症状を引き起こします。

不登校やひきこもりになった場合に本人に聞いたところでどうして学校に行けないのか、外出できないのかわからないのです。残念ながら不登校やひきこもりの子供の母親に過干渉や教育ママが多いのも事実です。

不登校の親の特徴についてはこちらに書いています。是非お読みになっていただき、参考にしていただきたいと思います。

教育ママの子供にありがちなのが、幼いころから母親が失敗を回避し受験も勝ち続け、一流企業にも就職し挫折を知らない。

でもいざ社会に出てみると挫折したり、失敗することもあります。大人になれば自主的に考え、行動することが要求されます。

でも彼らは全て指示だしをされてそれを実行してきたため自主的に考え行動するということができません。

むしろ指示を与えてくれない人が悪いと思ってしまいますし、何か失敗をしても策を練ることができず、自信を喪失しひきこもりになってしまうという大人が増えてきているのが現実問題です。

教育ママの加護があってレールに乗れているうちは良いけれど脱線してしまうと、どうして良いかわからなくなり回避策を見つけたり考えることができないのです。

ご自分が低学歴であることをコンプレックスに持った教育ママが3歳から英会話を習わせ子供に小学校に入る前から塾に通わせ、通信教育も取り入れて毎日付きっ切りで勉強をみていたそうです。

でもなかなか成績は伸びず、特に習い事をしていない友達のほうが成績が伸びると、今度は土日さえも遊びに行かせず、毎日毎日勉強。

放課後の遊びも制限し、ゲームはもちろんご法度。まだ小学生であるのにも関わらずです。

この教育ママは子供のことを思ってしていることなのでしょうが、子供がどう感じ、何をしたいかは全く無視しています。

このような養育ママの状態が招く結果として不登校やひきこもりになってしまう現実があります。楽しみが全くないのは危険です。

3-7.母子密着・共依存になる可能性がある

常に母親が段取りし、指示をするのが当たり前の状態に慣れてしまうと、反発することが無駄だと悟り、言いなりになってしまいそれが日常となってしまう危険性があります。

感情が欠落してしまうことさえあります。そして母親と一緒にいるのが当たり前、母親がいないと何もできないと心理的に不安になります。

大人になっても母親が気になって仕方なく、結婚したとしてもすぐに実家に帰ったり、母親が遊びにきたりして結婚相手がうんざりするというケースもあります。

母親が子供が自分の生きがいとなっている場合にはなりやすい傾向です。

3-8.低学歴を馬鹿にする可能性

低学歴にコンプレックスを持った教育ママのもと育った場合には、低学歴の人や親に対し馬鹿にしてしまう可能性があります。

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4.まとめ

子供のためを思って教育ママになっているのだとは思います。でも子供の心理を無視した自分が低学歴ゆえのコンプレックスや、自分の夢を託すような理由で教育ママをしていませんか?

教育ママの及ぼす影響を考えて、今一度子供への対応を考えてみてはどうでしょうか?

こちらの記事もご覧ください。

思春期の男子も女子も勉強をやる気になる接し方

機能不全の影響や特徴を知っておこう~機能家族で育った子供~

知っておかないと危険。過保護と過干渉の違い

1 個のコメント

  • 教育ママという言葉は、出来ない子供を持つ努力をしない、生みっぱなし母親の言葉だと思います。
    0才から音楽、読み聞かせ、運動能力の向上、食生活すべてにおいて母親として頑張りましたか?と言いたいです。
    お金がなくてもできます。図書館へ行って絵本やCDを借りて、児童館や公園へ毎日連れて行き、たくさん歩かせたり、他人から声をかけて頂く。
    子供の脳が急成長する時期の重要性。生まれてから10才になるまで何時間も差が生まれます。10才で我が子が出来るようになった事が 多いと本人も幸せです。
    親子の見返りなんてどうでも良いです。
    自分の子育てが上手くいったかは、孫がきちんと育ったか?だと思います。
    お金に困らず、他人に迷惑をかけず、勤勉に社会に順応出来る血族であること。子々孫々教育が受け継がれる事が、根底にあります。
    教育ママだと批判する人間とは、関わりを少なくすれば良い事。お互いの家庭を批判するなんて、くだらない。
    今、目の前にある自分のやるべき事をひたむきに頑張れば良い。
    自分が充実していれば、人の噂や批判は、いつか尊敬へと変わる時がくると信じます。
    目先の事にとらわれず、ぶれずに自分の生き方をまっとうすれば良いと思います。

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