不登校のきっかけや要因が部活でなければ、子供は部活だけ行きたいかもしれません。
ましてやクラスでトラブルがあった時には部活と別室登校ならできる可能性があります。
でも学校へ登校しなくてはいけない、でもいけない、という葛藤もあり、また部活だけ行くのは怒られるかな?いいのかな?など不安や迷いがあるはずです。
親御様も授業には出られないのに、部活だけなんて・・と思う方もいるかもしれないですね。
でも部活だけの登校もありです!
子供が行きたいなら是非部活だけでも参加させてあげましょう。
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目次
1.部活だけ参加してみる
不登校になる前に部活に専念していて、それが不登校になる要因になっていないのであれば、御子様は行きたいと思っているかもしれません。
でも部活だけ行くことに迷いや不安、罪悪感があるかもしれません。
もし部活だけでも行きたい様子が見られたらそこは否定せずに受け入れてあげてください。
不登校の子が部活だけのために登校するというのはよく聞く話で、実際に部活だけで登校している人はいます。
部活だけでも登校することでその先につながる可能性はあります。
ただ、不登校の子供の心理を理解していない部活の先輩や他の生徒は子供に心無い言葉をかけてしまう可能性もあり、リスクもあります。
そのためにも別室登校をすれば、子供にとって罪悪感が薄くなるかもしれません。
親が率先して部活だけ行きなさいと本人が行きたくないのに無理に行くのはよくないですが、本人が希望しているのであれば是非とも部活だけでも行かせてあげてほしいと思います。
子どもはただでさえ不登校という状態に罪悪感を持っています。
登校したいし、登校しないといけないことは本人が一番に思い悩んでいることです。
その子供がもし部活だけ行きたいと言いだしたら、賛成してあげて下さい。
実際に部活だけ参加したいと言いだした時に親が賛成してくれたことが、自分を受け入れてもらえたのだと感じてとても嬉しかったという不登校卒業生の話もあります。
まずは親が不登校そのものを受け入れることから始めてほしいと思います。
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2.別室登校を提案してみる
別室登校ができるようになるにはある程度心が癒されて、エネルギーがたまってからでないと実行できないです。
しかし部活に行きたいというお子様の場合には別室登校できるエネルギーがあると思います。
最初は部活だけであっても、別室登校というものがあるということを伝えてみましょう。
またまだそこまでは・・という場合にいは保健室登校をして養護教諭の先生とお話しするだけでも大丈夫です。
まずはできることからスタートしてみるといいですね。
3.別室登校の仕方
3-1.部屋
別室登校の場合には本人の希望に沿った形での登校がほとんどの学校で可能だと思います。
教室以外の別室、面談室、保健室、もしくは学校によってはフリールームという形で不登校の子供向けの1室を設置している学校もあります。
3-2.時間
時間に関しては通常の登校時間に登校する、登校時間をさけて登校する、午後から登校する、放課後登校するなど、本人が無理なく登校できる時間に登校できるはずです。一度先生と相談してみると良いと思います。
3-3.学習
学習に関しては別室登校の場合には基本的には自習のところが多いです。
学校によっては定期的に別室登校をしている生徒向けに授業をしたり、先生の空き時間を利用して指導して下さる場合もあります。
要望があればそれを伝えて学校が対応できることがあれば是非にお願いしましょう。
勉強の遅れというのは不登校の子供が本格復帰する際に避けて通れない道です。
子どもが意欲的になってくれば勉強もした方がよいとは思います。ただ別室登校や部活だけエネルギーを使いはたしているというのが現状かもしれません。
塾に通うエネルギーがないというのが現実だと思います。
その場合にはオンライン学習や家庭教師、インターネット家庭教師など、今は塾以外にも家で学習できる便利なサービスがありますので、利用することを検討するのも一案です。
無料体験学習があるところもいくつもあるので、まずはそこから利用してみて様子をみるのもいいですね。
3-4.先生
基本的には学校とのやりとりは担任の先生ということが多いかと思います。
ただし担任の先生とのトラブルがきっかけで不登校になっている場合や、子供や親と担任の先生の相性が合わなくて連絡が取りづらいという話もよく聞きます。
その場合には養護教諭の先生や、副担任、教頭先生など担任以外の先生に対応して頂くとよいと思います。養護教諭の先生は不登校の対応もしています。
それについてはこちらをご覧ください。
また別室登校の学習に関しては勉強したい教科担当の先生に直接お願いすると良いかもしれないです。
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4.部活登校・別室登校から教室復帰へ
部活だけの登校や別室登校ができてるようになり、心のエネルギーが満たされてくると、教室への復帰へ一歩近づきますね。
とはいえクラスになじめなかったり、クラスの友達がきっかけで不登校になった場合には心の傷が癒え、問題が解消していないとできません。
まず解消できる問題は解消する。
時期によってはクラス替えしてからの新学年から教室復帰を考えてもよいと思います。
クラスの友達とのトラブルがあり、解消できなかったり、どうしてもその友達と一緒のクラスになるのは避けたいという場合もあるでしょう。
このような時は学校も対応してくれるはずです。思い悩まずに先生にご相談してみて下さい。
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5.不登校に再度ならないために大切なこと
別室登校ができたら、次は教室復帰をしてほしいとハードルを上げてしまうのが親です。
しかし残念ながら別室登校できてもまた不登校になってしまったというのはよく聞く話です。
ではまた不登校になってしまわないようにするには親はどうしたらよいのでしょうか?
基本的に不登校になってしまうのは色々な要因が複数あります。
その傷を癒せず克服できないために不登校になっています。
その傷を癒すのに大切なことは温かい前向きな言葉がけと家庭が心の傷を癒せるくつろげる空間であるかということだと私は思っています。
また部活登校や別室登校に限らず何かを決める時に本人の意思を尊重することが重要です。
決して誘導したり、こちらが良いなどと親が決めるのはやめたほうが良いです。
実際に息子は中学受験を本人の希望だと私たち夫婦は思っていました。
しかしあるとき本人が親にさせられた、レールを敷かれたというようなことを言った時には本当に驚きました。
確かに本人が塾に行きたい、中学受験したいとは言いましたが、志望校や塾等決める際かなり主人が誘導しました。
おそらくそれが本人の中では「親の敷いたレール」ということになったのだと、後になっての推測です。
何かつまづいた時に自分で決めたことであれば、本人も頑張ります。
しかし親に決められたという想いがあると、それが言い訳になってしまうことがあります。
でも子供のためになんだから仕方ないじゃないと思われる親御様もたくさんいると思います。
でもそれってよく考えると親の理想や希望であることが多く、子供にとっては押し付けられたという想いが残る場合があります。
詳細に関してはこちらの記事の3に書いてありますのでよろしければご覧ください。なお重複した部分もありますが、親ができることに関してはこちらに書いておりますので参考になさって下さい。
6.まとめ
部活だけでも学校に登校することは、社会とのつながりがもてます。
不登校になって家にひきこもり続けて心配なことの1つが社会との関係性が希薄になるということです。
部活だけで登校してよいのか気が引ける気持ちもわかりますが、部活登校が次の一歩につながることも十分にあります。
もしお子様が部活だけでも登校したい、別室登校したいと言い始めたら是非本人のしたいようにさせてあげて下さい。
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