留年せずに別室登校 でも留年したらどうするの?

中学生までは義務教育なので、留年は心配しなくてよくても、高校での不登校は留年が気になるところです。留年してまたあらたに1年やり直すしかないのでしょうか?別室登校したら留年せずにすむのでしょうか?それは学校や個人の出席日数、単位の取得等により変わってきます。留年せずに別室登校でできること、万一留年が決定した場合の選択肢はあるのか書いていきます。

1.別室登校で留年しないために

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別室登校で留年しないためには、まず学校に確認をして、留年しないために自分が何が足りないのかを確認することです。出席日数なのか?単位なのか?詳細は学校やそれぞれの状況で違うはずですので、詳しく確認をしましょう。出席日数は校則に規定として書かれている学校もあるようですが、なければ学校長の裁量で決めることもあるようですので、ぎりぎりの場合には相談してみましょう。

成績が理由である場合には学校や先生にもよるようですが、追試や補習を受けることで、可能になるケースも多々あるようです。出席日数だけの問題であるなら別室登校はとても有効だと思います。たいていの学校は出席日数は別室登校で稼げるはずです。そして試験も受けられるところが多いと思います。ただタイムリミットによってはいくら別室登校ができたとしても残念ながら留年になってしまうこともあると思います。でも今在籍している学校での新級を目指すから留年してしまうのであって、実は留年せずにすむ方法があります。それが編入です。

2.留年しないための選択

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2-1.通信制・単位制高校等に編入する

留年せずに他の学校への編入であれば、今までの取得した単位を編入する学校に引き継ぎ留年せずにすみます。これも編入する学校によってもいろいろと規定があると思うので必ず確認をしましょう。

通信制、単位制高校というのは私の想像よりもとてもたくさんありました。通信制と聞くと働いている方が通っていて、自分で勉強のカリキュラムをしっかりたてて取り組まないと卒業できないようなイメージをもっていましたが、全日制と同じように、毎日登校するスタイルもあれば、週に2~3日の登校スタイル。あとは登校はスクーリングのみのものももちろんあります。そしてその先の目指したい進路がはっきりとしている場合にはアニメや、演劇、英語、科学など専門性を学べる通信制を選ぶのも一案ですね。専門性を学べる通信生高校もたくさんあります。一度資料などを取り寄せて、見学に行くとよいですね。


2-2.留学する

いまや珍しくなくなってきた留学。不登校の方向けの留学を扱っているところもあります。これは社会適応能力をサポートし、自信を回復しリスタートを切れるようにサポートをしてくれるもののようです。とはいえ留学となると費用が気になるところですが、今はフィリピン留学が安くて良いともよく聞きます。実際に親子で留学された方の話しを聞く機会がありましたが、非常に良くておすすめだとおっしゃていました。一言で留学といっても国もいろいろですし、通う学校によってもかなり違うと思いますので事前の入念な下調べが必要ですね。うまく単位を引き継げば留学先の高校を留年せずに卒業することもできます。


2-3.高等学校卒業程度認定試験を受ける

高等学校卒業程度認定試験は、様々な理由で、高等学校を卒業できなかった者等の学習成果を適切に評価し、高等学校を卒業した者と同等以上の学力があるかどうかを認定するための試験です。合格者は大学・短大・専門学校の受験資格が与えられます。また、高等学校卒業者と同等以上の学力がある者として認定され、就職、資格試験等に活用することができます。
(大学入学資格検定(大検)は、平成17年度より高等学校卒業程度認定試験にかわりました。)

文部科学省HPより抜粋

いわゆる高卒認定試験を受けて留年せずに大学から同じ学年でスタートしたいと考えたときに気になるのは勉強だと思います。不登校で、別室登校がやっとなのに塾まで通う気力がないというのはよくあります。そんなときには家庭教師をお願いしたり、いまやインターネット家庭教師オンライン学習もあります。家にいながらにして教わることが可能です。留年せずになんとかしたいときに勉強の壁は必ず立ちはだかりますので、まずは無料体験授業などを活用して、取り入れてみるのもよいでしょう。


3.本格的に不登校から抜け出すために必要な3つのこと

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きっとこちらの記事を読んでらっしゃる方の多くは不登校であるもしくは不登校のお子様を持つ親御様だと思います。その場しのぎで留年だけ回避して進級ができたり別室登校ができたりするようになったとしても、本当の意味で不登校から抜け出さなくてはまた、次の学年で同じことを繰り返したり、編入や留学した先でまた通えなくなったりすることと思います。実は中学で不登校になって高校でまた不登校になる確率というのは残念ながらとても高いのです。ではなぜ不登校は繰り返すのか?根本的な不登校の原因が排除できていないからです。

3-1.現状のありのままの子供を受け入れる

これは不登校になっている本人もそうですが、周囲の人間特に身近な母親、父親、兄弟などの家族がみな受け入れることが大事です。以前は登校拒否なんていう言葉がありましたが、私はこれは今不登校になっているほとんどの子供に当てはまらないと考えています。なぜなら拒否しているのでなく、登校しようと思っているのに、身体がいうことをきかずに登校できないのです。

これをわかろうともせずに非難する方が多いのが現状で、なんとも悲しい事実です。本人が一番つらいのです。時には死を考えてしまうほどにつらいのです。せめて周囲の人間や先生がわかってあげてほしいと思います。決して怠けているのではありません。登校しようと思っているのです。でもできないのです。

学校に登校できないわが子はかわいくないですか?子供が生まれてくるときに学校に毎日行く子供が生まれますようにと祈りましたか?たいていの方は元気で生まれてきますようにと願ったのではないでしょうか?親がありのままの子供、つまり学校にいっていないあなたも大切な私の子供というメッセージが子供が感じとれないことには子供は親も苦しめているとさらに罪悪感で苦しむのです。学校にいけてないこと自体すでに罪悪感を感じているのですから。ぜひ条件付きの愛をやめてください。

3-2.自己肯定感の欠如

不登校の子供は自信をなくしており、自己肯定感が低く、繊細で敏感な心の持ち主です。この自己肯定感が高まらないことには何とか別室登校や留年が回避できたとしても不登校を再発するかなり高くなります。自信をつけることが重要です。

3-3. 将来の希望を持つ

不登校の子供は自信をなくし、先が見えず、将来に希望がもてません。そのために死を考えてしまい、悲しいことに実際にお亡くなりなる方もいらっしゃいます。ではそれを防ぐためには、上記で説明した2つのことはもちろんのこと、そのうえで将来に希望を持つことが大切です。そのためには身近にいる大人である親の生きざま、後ろ姿は非常に影響を及ぼします。もし親が毎日疲れた顔で家事や仕事をして、休みの日にごろごろしていたり、つまらなさそうにしている姿をみて、子供は希望を感じると思いますか?

親も人生楽しみいきいきとしている姿を見せることが、子供の希望へとつながります。大人になるのも悪くないな、早く大人になりたいなと思えるような姿をぜひ見せてあげてください。とかく母親が陥りがちなのが、自分の子供が不登校なのに、外出する気になれない、お化粧やおしゃれなんてとんでもないと家にこもりがちで暗くなってしまう方が多いです。実は私も当初はとても外に出かける気にはなれませんでした。でもあるとき、このサイトのようなものをみたり、聞いたり、それでもなかなかできなかったのですが、ある時からできるようになりました。

きっとすでにこの記事を読んでくださっている方はかなり情報を収集されて不登校に対する知識というものはおありだと思います。でも解決していないから、解決したいから読んでくださるのだと思います。私と同じように情報はあって、わかっていても実行できていないのではないでしょうか?まずは親から変わることから始めてみませんか?

4.まとめ

留年という言葉が現実味を帯びてくると親もなんとかしなくてはとやきもきすると思います。いろいろと調べることはとても良いことです。でもお願いしたいことがあります。留年しそうだからと焦って親がお膳立てして、転校先の学校をきめたり、留学を決めたりしないでください。留年しそうであれば、その事実を伝え、現状の単位、出席日数とうがどう足りなくて留年しそうんなのか、また現在の学校で留年する以外にどういう選択肢があるかを伝え、最終決定は本人の意思を尊重してください。万一お膳立てしてうまく留年を回避できたとしても、そのあとまた不登校になったり、ひきこもりになったりする可能性があります。自分で決めるということが大事なのです。

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