不登校になると、原因や理由を知りたいと思うのが親の本音だと思います。
でも実際のところ本人もなぜ学校へ行けなくなったのか理由や原因なんてわからないというのが事実です。
なぜなら今までの環境や色々なことが理由となり要因となっておきているからです。
たとえいじめがあったとしてもそれは理由ではなくきっかけにすぎないのです。
不登校の子供には話を聞いてもらえる人が必要です。
もちろん親や担任。そしてそれ以外に保健室登校をして養護教諭と話すというのも保健室登校が良い理由の1つです。
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目次
1.保健室登校が良い理由
1-1.養護教諭が面倒をみてくれる
理由の1つは常に保健室には養護教諭が面倒をみてくれるということです。
不登校の子供には共通した特徴があります。
心が敏感で繊細であること。その中で下記のような子供の場合には特に話を聞く第三者が必要です。
- 自分の気持ちを外に出すのが苦手な子供
- 親が子供の話を聞く耳を持っていない場合(過干渉/放任)
実際に保健室登校をしていた子供に聞くと、養護教諭の先生はうなづいて、自分の話を否定することなく最後まで聞いてくれて嬉しかったといいます。
親だと、つい子供への理想、こうあってほしい、こうであるべき、学校へ行くべき・・・等~すべきという観念や理想があるため子供の話を聞いているようでも、途中で「そうはいっても~すべきでしょ」といいかねません。
その点養護教諭は心と身体両面において知識もあり、不登校の子供を受容して面倒をみてくれます。
親ももちろん子供を受容しなくてはいけません。
条件付きでなく無条件の愛を持って「不登校の子供であっても私の大切な子供」として受け入れる必要があります。
実際には不登校当初にはなかなかできません。
そのため第三者の養護教諭のほうが受容しやすいというのも理由となります。
1-2.学校内の安心できる場所になる
不登校になるきっかけや理由にもよると思いますが、クラスの友達とのトラブルや成績不振、担任の先生とのトラブル、成績など教室に関係するケースが多いため、当然ながら教室には登校できません。
それでも登校しなくてはいけないけれどできないと思い悩んでいる子供にとって保健室登校ができるというのは、学校と繋がっていられるため少し罪悪感が払しょくできることが保健室登校が良いもう一つの理由です。
また中学までであれば、たいていの学校は出席扱いになります。
提出物を出したり、心のエネルギーが満ちてくれば徐々にクラス復帰へ向けて友人と交流することも可能な場所です。
安心基地ができるのは保健室登校が良い理由といえます。
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2.保健室登校を開始する前に
今登校できているけれど、特定の授業だけ受けられないという場合にはすぐに保健室登校を開始できると思います。
既に不登校になって期間が経ってしまっている場合には心のエネルギーが満たされてこないと、保健室登校といえども学校に登校するためできないことが多いです。
また無気力状態の場合には何をするにも面倒になります。
不登校になる子供は色々な理由やきっかけで、自信喪失の状態です。
自信をつけて心が癒されないことには次にステップを踏むエネルギーがないのです。
2-1.受容と共感
- ありのままの子供を無条件の愛で受け入れる(条件付きの愛情は絶対NG)
- 話しを聴く耳を持ち共感する
不登校であることを否定してはいませんか?
家族の中に不登校を怠けていると言ったり、けなしたり、どうして学校へ行けないんだなどと不登校を否定する方はいらっしゃいませんか?
不登校になって一番つらいのは本人です。
登校しなくてはいけないと葛藤しながら明日は登校しよう、明日こそはと思っているのです。
でも朝起きられなかったり、身体症状がでたりして学校に行けないのです。無気力になり面倒と感じていることもあります。
まずはご家族は不登校である子供を受け入れ、子どもの気持ちに寄り添ってあげて下さい。
そして否定するご家族も受け入れるようにして下さい。
それが子供の心のエネルギーを高めるためには有効なやり方です。
そうすると家庭内の雰囲気が変わってくるはずです。
でも家族間の関係が良好でなく、言い争いが絶えないようなご家庭や、話し方がきつい方がいたり、舌打ちしたり、大声をだしたり、物にあたったりするご家族がいる場合にはそのやり方、あり方をあらためてほしいと思います。
理由はそのような家族が1人でもいると家の中の雰囲気が悪くなり寛げないからです。
子どもがエネルギーをためるためにはまず傷ついた心を癒す必要があります。
でも家が快適でないと安心してくつろげる場所がありません。
色々な理由で外で嫌なことがあっても認めてくれる家族がいて安心してくつろげる家庭であれば、リフレッシュしてまた次の一歩を踏み出すことができます。
しかしそれができないと大人でもいつまでも疲れがとれず、次の日辛かったりしますよね。
それと同じです。
ましてや心に少しずつ傷を負い、学校に行けなくなるほど傷が深く無気力で何をするのも面倒になっている状態なのです。
家をくつろげる空間にすることはとても有効です。
やり方としてはやはり否定せずに受容する。不登校であっても受け入れているよという態度が有効です。
2-2.将来に希望を見出す
不登校になる子どもの多くは死を考えます。このまま生きていて何が楽しいのか?
なんのために生きるのか?
生きる理由が見つからないのです。
ではどのようなやり方で生きる理由を見出し将来に希望を見出すか?
それは周囲の大人がお手本となります。
例えばお父さん。仕事に行って帰ってきて家ではいつもくたくた・・疲れている様子。週末もごろごろしている。そしておかあさん。
子どもが不登校だからと心配で心配で、何も手がつかず、お化粧もおしゃれもせずただ暗い顔をしている・・もしくは夫婦喧嘩ばかり、悪口ばかり・・・
ありがちな光景だと思います。
この両親を見て子供は大人になりたいと思うでしょうか?おもいませんよね。大人になっても大変そう、つまらなさそう・・面倒・・という印象だと思います。
有効なやり方としてはまずはご両親が大人になっても楽しいと感じさせるようないきいきとした姿を見せてあげて下さい。
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3.保健室登校を開始する
3-1.保健室登校開始の見極め
子どものエネルギーが満ちてきたら保健室登校を提案してみましょう。エネルギーが満ちているかどうかのサインは
- 前向きな発言が見られるようになった
- 身体症状の緩和
- 暇だという発言が見られる
- 外出するようになってきた
- 昼夜逆転がおさまってきた
- インターネット・ゲーム依存の状態が緩和されてきた
ある程度上記状態があてはまればそろそろ次のステップへ移れる合図です。
ただ保健室登校できるかどうか、したいかどうかは本人次第、無理に登校を促すことなく本人の意思にしたがって進めていきましょう。
すぐにできなくても上記合図が増えてくれば少しずつエネルギーがたまってきているということです。焦らずにその時をまちましょう。
3-2.保健室登校のやり方
保健室登校のやり方、対応の仕方については本人の要望を確認し、学校とも相談しましょう。登校時間をどうするのか、勉強のやり方についても学校はどのような対応をしてくれるのか、本人はどのようなやり方を希望しているのかすり合わせが必要です。
勉強のやり方については多くの学校は自習がメインです。
なかには授業を開いてくれたり、個別対応をしてくれることもあります。
勉強の遅れに不安を持つ場合にはやはり自宅学習が必要となります。とはいえ自力でなんとかするのは不登校の期間などによっては難しいのが現状です。
オンライン学習、個別塾、家庭教師、インターネット家庭教師などを利用すると良いでしょう。
今はインターネット等を利用したサービスが豊富です。
子どもの体力的、経済的負担のないものをうまく活用できると良いですね。無料体験のできるものもあるのでそういうものから試すのもいいですね。
勉強の遅れは教室復帰に向けて障害となってしまうのは事実です。無理なく少しずつ取り戻せるとよいですね。
4.まとめ
人は誰でも自分の話を聞いてもらいたいという欲求があります。
それはもちろん親にもそうですし、その他保健室登校などで第三者である養護教諭に話しを聞いてもらえて受容してもらえたら自信につながります。
心に傷を負っている生徒にはおすすめできる登校の仕方です。本人が希望すれば保健室登校から始めてみるのも良いでしょう。
保健室登校のやり方については希望を学校に伝え対応を相談して開始するとよいですね。
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