登校拒否(不登校)になる子供の親
というとどんな特徴があると思いますか?
厳格すぎる親?
母子家庭?
放任な親?
ネグレクト?
色々なパターンや家庭環境、特徴を想像すると思います。
登校拒否(不登校)になる親の特徴や家庭環境、
原因、そして不登校になったとき親が仕事を辞めるべきか、
休むべきかどうか・・
実際息子が不登校になった時、私も仕事を休むのか、
辞めるのかとても悩みました。
そうはいっても不登校だからといって、
母子家庭のお母様だとお仕事を辞めるわけにはいかない
などお悩みの方に参考になる情報をお届けしたいと思います。
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目次
1.親の4つの特徴と家庭環境
登校拒否(不登校)になる親の特徴や家庭環境を
大きくわけると、
支配タイプと放任タイプです。
その中でもさらに特徴や家庭環境をみていくと
1-1.学歴へのこだわり・プライドが高い
プライドが高く自分の学歴と同等以上を
子供に求めるという特徴があります。
そして親が学歴コンプレックスの場合には、
自分の子供には良い学校に行かせたいと
理想を押し付けるという傾向があります。
これは子供には自分のような悔しい思いをさせたくない、
子供のためには・・と子供のためを思っての親心だと思います。
また親自身の家庭環境が同じように
学歴に対してこだわりが強いという特徴があったり、
レールを敷かれたものであったと言う方も多いです。
当事者本人の意思とは関係なく塾や習い事、
進路まで親のプライドから決めてしまうことがあります。
まさに理想の押しつけですね。
学歴コンプレックスの親の場合には
自分の夢を子供に託し、子供にはよい学歴をと、
自分の理想をおしつけて夢をかなえようとしていることもあります。
いづれにしても親は子供のためと思っているのも特徴で、
子供の意思を無視していることに気付けない
という特徴もあるのです。
親自身が自分の育った家庭環境が同じだと
気づきづらいともいえますね。
これも特徴といえますし、そうさせてしまう原因ともいえます。
場合によっては親が子供へ理想を押し付けて、
実現させることで
親自身のプライドを保っているともいえるでしょう。
子供が期待に応えても親は更に理想を高くハードルを上げて、
上をめざし子供はまたその期待に応える。
でも更に上を目指す親、
そしてまたその難関を乗りこえなくてはならないプレッシャー。
その繰り返しで子供は疲弊してしまいます。
親が敷いたレールにうまくのった場合にも、
小さな挫折がきっかけで登校拒否(不登校)や
ひきこもりになってしまうことが多々あります。
低学歴にコンプレックスを持つと教育ママになる?その心理とは?
1-2.過干渉
子供のためという免罪符のもとに学歴のみならず、
これはこうあるべき、仕事はこれが絶対いいなど、
色々なことにこだわることが不登校の親には多く見受けられます。
それを子供に無意識に、
よかれと思って押し付けてしまう傾向や
特徴があるのも不登校の親です。
家庭環境としては何か子供が上手くできないときには、
親がやってしまったり、厳しく問いつめたり、
なぜできないの?と言ってしまいがちです。
子供の前に立ちはだかる問題や石ころを取り除き、
転ばぬようにしていくのがこのタイプの不登校の親です。
先回りですね。
勉強の仕方でさえこうしたほうがいい、
ああしたほうがいいと、
聞かれてもいないのに自分のやり方を親が教え、
時にはノートのまとめまで手伝ったり、
試験問題をつくる親さえ現実に存在します。
子供のためによかれと思って先回りしてしまう親、
家庭環境や過干渉には実はよくない影響が多々あるのです。
そして親自身過干渉な家庭環境に育ってきて、
それが当然だと思い込んでしまっているケースも多いのです。
これはごく自然なことですね。そうやって親自身が育ち、
それに対して特に問題にも思わずご自身は成長されて、
よかったと思っているわけです。
これも特徴と言えるでしょう。
過干渉の影響についてはこちらに書いております。
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1-3.放任
不登校の一定数、比較的少数に感じますが、
家庭環境が放任すぎるという傾向や特徴を持つ親もいます。
子供の好きなようにというよりも子供にあまり関わることなく、
関心がうすい。
お弁当は作らずに毎日コンビニ弁当。
保護者会にも参加しない親。
子どもに無関心ともいえる親もいます。
場合によってはネグレクトになっている可能性もあります。
子供が遅刻しようともお構いなし。
子どもに興味が持てない。
仕事が忙しすぎて自分は帰って寝るだけで、
子供に全て好きなようにさせている家庭環境。
場合によっては登校拒否(不登校)であることも
親は気づかずに学校からの連絡で事態を把握するという親もいます。
過干渉という家庭環境とは反対に放任すぎる
家庭環境でも登校拒否(不登校)になることがあります。
この特徴のある家庭環境・親の登校拒否(不登校)の場合には
子供は非行に走ったり、家ですることも多いです。
放任の親の場合には、
自分の育った家庭環境とは同じとは限らず異なることがあります。
自分が放任な親の家庭環境で育ち、
どのように子供に接してよいかわからず結果放任になっている場合と、
自分は過干渉な家庭環境で育ってきて
それがとても嫌だと全く真逆の家庭環境にしてしまうこともあります。
1-4.家族不和
夫婦仲が悪く家の中が落ち着かない家庭環境。
家庭内不和というのが特徴です。
親の喧嘩がはじまるかわからず、
落ち着かずに子供はびくびくして過ごす・・
また夫婦に限らず姑や舅との仲が悪くて
言い争いが絶えない・・という家庭環境の場合も
同じく不登校になることがあります。
このような親のいる家庭環境の場合には子供は寛いで
安心して羽を休ませる場所がありません。
何か辛いことがあっても家が落ち着かない、
家でも気を遣わなくてはならない家庭環境だと
子供はどこで疲れた羽を休めることができるのでしょうか?
夫婦関係が及ぼす登校拒否(不登校)についてはこちらに書いています。
毒親が影響している登校拒否(不登校)についてはこちらに書いておりますので参考になさってください。
2.登校拒否・不登校の8つの原因
ここまで登校拒否(不登校)の親の特徴や
家庭環境をみてきて、原因についても
多少はわかってきたような気がするという方も
きっといらっしゃると思いますが、あらためて整理してみると
2-1.過干渉
なぜ過干渉が不登校・登校拒否の原因なのか?
というと過干渉の場合には幼少期から親があれこれと
指示だしをしてきているために子供は指示がないと動けなくなります。
そして親の指示の通りにしていれば
基本的に親に怒られることもない家庭環境。
その通りにしていたら問題もおきず、
親だけでなく、周囲に叱られることもないために
自分で考えることをやめてしまいます。
場合によっては自分が何か特別な存在だと
勘違いしてしまうことさえあります。
このため何かトラブルがあった時には
自分では対処できませんし、親がきっとそれを対処してしまいます。
すると次第に考えることを無駄だと思ってやめてしまい無気力、
無感情にさえなってしまい表情も乏しくなることがあります。
登校拒否(不登校)は学校でのいじめや人間関係、
先生とのトラブルが原因だと思われがちですが、
実はそれはきっかけにすぎません。
根本的な不登校・登校拒否の原因としては
親の過干渉など、親の対応や家庭環境という場合があります。
もちろん子供の気質や環境にもよります。
登校拒否(不登校)の子供の特徴に
無気力になるということがありますが、
最初から無気力な子供はいません。
自分の意思に反して親の指示に従ってきたのに
失敗したらどう対処していいかもわからず無気力になりますね。
最初は親に逆らっていた子供も親が威圧的に指示したり、
親のいうことは絶対という教えでいると
子供は意思を失ってしまうのです。
なぜなら主張しても無駄という経験を積んできたから。
この無気力が不登校・登校拒否の原因と思われがちですが、
なぜ無気力になったのかが重要であり、
原因は他のところにあるのではないでしょうか?
2-2.放任
過干渉に反して放任な親も原因となります。
親の愛情を感じられない、非行に走ったり、
登校拒否・不登校になることで、
親の愛情を無意識に確かめている場合があります。
親の仕事が忙しくあまり家にいないなどというのも
関係してくることがあります。
2-3.環境の変化
登校拒否・不登校が一番多いのは中学生ですね。
小学生から中学生に変わることで
子供の意識も周囲の見方も変わってきます。
親もこの時期になると、
いままでいろいろと口出しをして過干渉であったのに
やめることもありますよね。
徐々にでなくいきなり今まで親が指示を出してきたのを
辞めることで子どもはどうしてよいのか変化についていけないこともあります。
中1ギャップという言葉もありますね。
小学生とは違い中学になると部活などでは
縦のつながりが重視される場面もでてきます。
また大人扱いされるようにもなってきます。
そして思春期のため周囲の言動が気になり
陰口を言われてしまったと思ってしまったり、
笑われていると感じたり、
誤解から自己否定になってしまったり、繊細な年ごろです。
特に女子の場合には友人関係のトラブルも多い年頃で
登校拒否・不登校のきっかけになりやすいです。
今はマウンティングというのがきっかけになることもあります。
中学生以外でも小学生の場合には
幼稚園とは環境ががらりと変わります。
また高校生であればこの先の進路のことを考
えなくてはならない時期であるため
精神的に追い詰められる場面が多くなります。
この他にも引っ越しや親族の死、
両親の離婚などの環境の変化が登校拒否(不登校)の原因となることもあります。
2-4.学業不振
親の期待に応えて頑張り続け、
中学や高校受験を終え第一志望に入れた。
けれど、入った中学では良い成績が取れない・・
当然ながらその中学には同じレベルの子供たちが集まりますから
そこで上位をとるのは困難です。
また第一志望に入ったけれどもその中では下位に近い成績で、
入学早々学校から家庭教師をつけるように言われたというケースもあります。
この場合には今まで優秀と言われていたのに、
いきなり劣等感を感じるようになり、
プライドが保てず、自己否定が起きやすくなります。
さらに親や先生から叱責をうければ
ますます自信を失ってしまいます。
成績が良い子供ほど思うように成績が上がらない場合には、
しまいには無気力となり登校拒否(不登校)になりやすいです。
そのまま放置しておくと次第に将来に
希望ももてなくなり本格的に不登校、ひきこもりの道へと
突入してしまうこともあります。
2-5.母子分離不安
母子分離不安が原因の登校拒否・不登校は
多くは小学生以下ですが、
中学生や高校生でも母子分離不安はあります。
このご相談も多くいただきます。
高校生の母子分離不安についてはこちらをご覧ください。
小学生の母子分離不安についてはこちらに書いております。
親が仕事で忙しすぎて子供と関わりが少ない場合には、
ときには仕事を休んで子供と関わる時間を持つというのもよいと思います。
2-6.発達障害
発達障害の登校しぶりについて詳しくはこちらに書いていますが、
発達障害に対して周囲が理解がない場合には、
子供を傷つける発言をしてしまうケースがあります。
また親でも子供の発達障害に気づかずに叱ってばかりいる
という場合にも同じです。
ADHDで失敗が怖くて学校に行けない登校拒否(不登校)
という場合もあります。そちらについてはこちらに詳しく書いております。
また学習障害の場合には勉強をする学校という場所に
いくことが苦痛になってしまい登校拒否・不登校になってしまうこともあります。
2-7.神経症や不安症
心身症やうつ病、母子分離不安、対人恐怖症などが原因で
登校拒否・不登校になっているケースもあります。
母子分離不安による不登校についてはこちらに詳しく書いております。
学校が怖いといっている場合にはこの限りではありませんが、
他の恐怖症がある可能性もあります。
学校が怖くて学校にいけないことについてはこちらに詳しく書いております。
2-8.子供の気質
同じ親のもと同じように育てられても
兄弟姉妹みな不登校になってしまうこともあれば、
そうでないこともあります。
この違いは気質が大きいといえるでしょう。
また同じように育てたつもりでもそうでないこともありますし、
子供の周囲のこまごまな環境は異なるはずで、全く同じはずはありません。
特徴として、不登校の子どもはみな敏感で繊細な心の持ち主です。
さまざまな不登校の原因にプラスして気質というものが
大きく影響していると言えるでしょう。
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3.親は仕事を辞めるべきなのか?
子供が登校拒否・不登校になったら親は仕事を休むべきか、
辞めるべきか、続けるべきか?悩むところです。
私も実はとても悩みました。
私の場合には考えた末に仕事を辞め、
家にいると自分が煮詰まり、子供へ不用意な発言をしそう・・
学校に行きなさいと言ってしまいそう・・
過干渉から自分も子供も窮屈になる・・というのが
すぐに思い浮かんだことでした。
子供が登校拒否・不登校になった時には
ちょうど息子が中学1年の11月。
私は息子の入学を機に正社員としての
再就職を果たしたところでした。
主人は仕事は辞めて息子と一緒にいるべきだ
と主張して曲げませんでした。
でも私は前述のとおり仕事を辞めて、
家に一日中いると、かえって悪影響を与えかねないこと。
そして私自身の精神衛生にも仕事を辞めるのは
よくないのではないか?
とはいえやはり仕事を辞めて一緒にいてあげたほうがいいのかもしれない・・
悩みに悩みました。
学校の先生やスクールカウンセラーにも
仕事を辞めるべきかどうか相談し、
熟慮の末私は時短勤務という選択をしました。
幸いそれを受け入れ理解してくれる職場でした。
私はできる限り早く仕事から帰宅し
息子と過ごす時間を持ちつつも仕事を続けました。
また時には仕事を休んで子供と関わる時間を
意識的に持つようにしました。
そして息子が不登校から抜け出し、
再登校できるようになってからフルタイム勤務に戻りました。
いま振り返ってもこの選択はとてもよかったと思います。
息子と過ごす貴重な時間。
でも限られているためあまり煮詰まることもなく
接することができたと思います。
こちらの記事にも書いていますが、
親の心が安定していないと、不登校は解決するのに時間がかかってしまいます。
仕事を休むべきか、辞めるべきか続けるべきかというのは
その子供にもよりますから、一概に続けるのがよいとも悪いとも言えません。
ただし、1つ言えるのは非行や母子分離不安など愛情不足からの
場合には仕事を辞めなくてもときにはお休みを頂き子
供と過ごす時間はいままでよりも増やす
ことをお勧めします。
勘違いしがちなのですが、登校拒否・不登校と言う問題は
子供の問題であって、親の問題ではありません。
登校拒否・不登校だからといって必ずしも
親が仕事を辞める必要はありません。
どうしてですか?
子供が不登校になり、
学校に行けなくなって
この先どうなっちゃうか心配じゃないですか?
という声が聞こえてきそうですね。
もちろん親が心配するのは当然です。
でも学校に行くのは親でなく子供です。
問題を混同してしまっていると
登校拒否・不登校を克服するのに更なる時間がかかります。
なぜかと言うといつまでも親の問題と捉えていると、
親が口出しをしてしまうからです。
1日も早く不登校を解決し学校に戻さなくては、
勉強が遅れてしまう・・長期になればなるほど復帰しづらくなる・・
それはその通りです。
でも同じことを不登校の子供はもっと深く悩み、考えています。
そこへ輪をかけて親がどうするの?
などと問いかけた場合には自分を受け入れてくれていないな、
認めてくれてないな・・
自分はダメだな・・と
子供はよりいっそう自己否定してしまいます。
不登校児の将来が不安・・仕事や就職はどうなるの?の記事はこちら
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4.母子家庭の場合は仕事はどうするの?
母子家庭の場合には親が仕事をやめてしまうと
収入が全くなくなってしまう場合もあると思います。
母子家庭であってもなくても
まずは不登校の原因や子供の状態によると思います。
不登校の原因が母子分離不安と考えられる場合には、
休みをとったり、早く仕事を切り上げたりなど、
子供と関わる時間を増やすと良いと思います。
また母子家庭が原因で不登校になるということは
可能性としては低いと思います。
母子家庭であっても親が子供に愛情を注ぎ、
過干渉や放任すぎるわけでなければ、
特に問題はないでしょう。
母子家庭で父親不在だから、
父親の役目をしないとと自分を追い込んでしまう
お母様もいるかもしれませんが、あなたの頑張りは子供も見ているはずです。
親として時には厳しくそして、
愛情を注いでいけばきっと大丈夫です。
ときには子供のためだけでなく
自分の息抜きのために休みをとることが、
子供のためになることもあります。
母子家庭の場合には頑張りすぎてしまい、
身も心も疲弊していることがあるのではないでしょうか?
時には親だって自分を甘やかすことも必要です。
人を幸せにする=不登校を解決するためにもまずは自分からです。
実は不登校を解決した親の特徴はみな自分たち親が幸せになり、イキイキとしているんです。
↓参考になれば、ぽちっとお願いします。↓
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5.まとめ
登校拒否・不登校になる親の特徴や家庭環境は
いくつか複合していて持ち合わせているケースもあれば、
1つだけの特徴の場合もあります。
登校拒否・不登校の原因から
親がどう対処すべきかがわかると思います。
仕事を辞めるべきか続けるべきかはお子様にもよります。
そのため一概に親が仕事を休んだほうがいい、
辞めたほうがいいい、続けていいとは言えません。
お子様と話してみる。
話せない状態ならお子様のことをよくわかっている
親が判断すべき問題です。
登校拒否・不登校の問題は子供の問題ですが、
仕事を休むか、続けるか辞めるかは親の問題なのです。
小学生の登校拒否(不登校)の克服方法についてはこちらに書いております。
まずは親が不安を持っていたままでは
登校拒否・不登校は解決が難しくなります。
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