無気力症候群の原因は?誰でも可能性はある。

誰にでもやるきがでない、無気力状態になったことは1度くらいは経験があるのではないでしょうか?

しかし、不登校やひきこもりのように継続的に無気力というのは少し心配になりますよね。

無気力症候群の状態や原因について詳しく確認していきましょう。

Yumiri
この記事を書いているのは息子が不登校・引きこもりを経験したから心理カウンセラーとなったYumiriです。

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無気力症候群とは

無気力症候群とは何もする気がおきない、意欲がない状態で、感情の起伏もほとんどなかったり周囲に無関心になることもあります。

アパシーシンドロームや無気力症とも言われます。

一般的には無気力症候群の場合には特定のことに対してのみ無気力と言われており、全般的に無気力のうつとは違うといいます。

しかし新型うつのように普段無気力でも特定のことに対しては意欲的なこともあり、その判断はやはり診察を受けて医師の判断を仰ぐというのが良いでしょう。(こちらの記事が参考になります。)

無気力症候群があらわれるのは

  • 不登校
  • ひきこもり
  • 5月病
  • 燃え尽き症

上記の状態は無気力なことが多いと思います。

原因はそれぞれ色々とあるにしても、全てにおいて共通しているのは、目標を見失っているということではないかと思います。

不登校の場合には学校に行かなくてはいけない、でも行けない・・そして学校に行く意義を見いだせない。引きこもりは社会にでる意義が見いだせない。将来に希望が持てない・・

ひどくなると生きている意義さえわからない。

うちの息子も不登校になったときは無気力で活力が全くありませんでした。

小学生までは元気の塊で何事も全力投球だったので本当に心配しました。

無気力なだけでなく、当時は死にたいとも言っていました。

そしてその当時はなぜ無気力になってしまったのか、原因が全く分かっていませんでした。

知識がない当時は怠けているのかとさえ思ってしまったほどです。でも違うのです。

5月病や燃え尽き症は就職したり、中学、高校、大学受験などして入社したり、入学した後に入ることにのみ目標を持っていた場合にはその後目標を見失なってしまったり、また目標を持っていたとしても理想と現実のギャップがあり、それを受け入れられないことが原因で無気力になっていると考えられます。

不登校が多くなるのも5月の連休明けですね。

無気力の原因について、もう少し詳しく確認していきましょう。

登校拒否・不登校の無気力とめんどくさい発言の原因と改善方法の記事はこちらです。

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無気力症候群の原因

原因①ストレスからの逃避

無気力になるのは無意識なのがほとんどだと思いますが、ストレスが原因で、ストレスから逃避して心の安定を求めるために無気力になってしまうことがあります。

他の原因にも通ずるところですが、テストで常に1位の成績を収めてきた人が常に1位でなくてはいけないと思い込んでいて、でも次のテストは自信がない、勉強しなくてはいけないと思いながらも、無意識に負けたくない、失敗したくないというストレスから逃れるために無気力になってしまう。

無気力だけれど、ゲームに没頭したり昼夜逆転になってしまうということも同じく現実逃避ですね。

ゲームする気力があるなら仕事や勉強をすればいいと第三者は思っても当人にはそれは現実逃避の手段に過ぎないのです。

原因②完璧主義・真面目

不登校やひきこもりも真面目な人が多いですね。

真面目すぎるが故に現実と理想のギャップを感じてしまったり、必要以上に劣等感を感じてしまうことなどが原因となって無気力になってしまうと考えられます。

常に頑張ろうと真面目に全力を尽くしてきたけれど、理想通りにうまくいかない、もっと頑張ろうと頑張るが思い通りにならない・・・次第に疲れ果てて無気力になってしまうという具合ですね。

これは親や上司からの期待やプレッシャーが大きい場合は無気力の原因になりやすいともいえます。

仕事に対して真面目で頑張っている人ほどふとした時に自分の現状を悲観し、あれだけ頑張っていた仕事でもやる気が起きない・・どんどん思考がマイナスになっていく・・無気力で何もしたくないとどんどん負のスパイラルに陥ってしまうこともあります。

特にリストラで仕事を辞めたり、定年退職した男性などはその後どうしてよいかわからずに無気力になってしまうこともあります。

原因③自己の確立ができていない

これは親子の関係性に起因していることがあります。

親の言うがままに主体性なくいう事を聞いてきたいわゆる良い子。

親が過干渉だったり、支配的で自分の意思表示を親がさせてこなかったために、自分の意思がわからない。

もともとは意思があったけど、親がそれを尊重してこなかったり、コントロールしてきたためにしだいに不満や言いたいことはあっても我慢し、何を言っても無駄だと思い我慢しているうちに無気力になってしまう。

また過干渉などであれば、失敗を回避するように対応を親が対応してきてしまったために、失敗を経験する機会が少ないために、ある程度の年齢で親の目が行き届かない場面や就職した後などに挫折を味わうと全面的に自己否定し自信を喪失し無気力になってします。

本来なら幼少期に小さな失敗を繰り返しその経験から学びたくましくなっていくはずです。

しかし親が失敗をさせて来ずに成長してしまうとそれが原因で無気力になってしまうのです。

失敗をさせたくないと思う親の愛情が残念な結果を招くというわけです。

『可愛い子には旅をさせよ』と言いますがまさにそれだと私は思います。

小さいうちにたくさんの失敗をし、それを乗り越えたくましくなっていくのです。

また自己が確立できておらず人の意見に左右されやすい場合にはそれが原因で無気力になったり自分を見失ったりしてしまいます。

自己が確立されていないために、何が本当で、何が良いのか次第にわからなくなってしまうことが原因で無気力になるというわけです。

原因④睡眠

徹夜続きや睡眠不足が続くと誰でも無気力になってしまう可能性があります。

疲れているときにぼーっとしてしまうことってあると思います。

多少の睡眠不足は誰でもあることだとは思いますが、慢性的な睡眠不足は無気力の原因になってしまう可能性があるので注意が必要です。

原因⑤病気のこともある

無気力症候群といえるかどうかはともかく病気で無気力になることはあります。

一般的に思いつくのはうつだと思いますが、甲状腺の病気が原因でも無気力になります。

以前甲状腺機能亢進症という病気が原因で無気力になったことがあります。

風邪のような症状で熱がでるわけではなく病院にも行かずに家で療養していたのですが、無気力、倦怠感がひどく、通常の風邪であればこれくらいのことはなんとか頑張れるということもできずいつもと様子が違うと主人が病院に行くように勧めてきました。

たまたまお盆の時期で近所の病院が空いてなくて大きな病院に行ってみて検査を受けたら風邪ではなかったというわけです。

無気力で病院に行くというのはなかなかしないかと思いますが、周囲がいつもと様子が違うと思ったら診察を受けるように促してみるのもよいでしょう。

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無気力症候群の治療

無気力症候群はうつ病とは違い、有効なお薬はありません。

基本的にはカウンセリングなどの精神療法が中心になります。

話をしていくなかで、自分の考え方の傾向や価値観を知ったりこれまでの振り返りで自分についてあらためて気づくことがあります。

また燃え尽き症の場合にはなぜ自分はそのことを頑張っていたのかなどを振り返るなかであらたな目標を自分で見つけることで無気力から脱していくことができます。

まとめ

無気力症候群の原因についておわかり頂けたと思います。

無気力症候群にならないためにもなにごとも完璧にしようとは思わず、ストレスをためないようにすることが大切です。

また生活習慣を見直し、毎日少しでも外に出てみることも有効です。

よろしければこちらの記事もご覧ください。

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