精神不安定になる病気や状況は色々とあると思います。
不登校は病気ではありませんが、精神不安定な状態になったり、心身症を伴うこともあります。
実は不登校の親や家族も精神不安定になることがあります。
もちろん病気であれば診察を受けてお医者様に治療を受けることも必要だと思いますが、カウンセラーや家族、周囲の人ができる大切で効果的な方法があります。
そしてそれが精神不安定な病気の人にとって、回復するきっかけになることがあります。
私は医者ではないので、病気に関しての詳しいことは専門の方にお任せするとして、今回は精神不安定になる病気についてとカウンセラーや家族など周囲の人ができる効果的な対応について話をしようと思います。
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精神不安定になる病気
まずは精神不安定になる病気はどんなものがあるか調べてみました。
- うつ病(うつ病のチェックはこちらをどうぞ)
- 双極性障害
- 神経症
- 人格障害
- 適応障害
- 社会不安障害
- パニック障害
- 強迫性障害
- 自律神経失調症
- 摂食障害
- 睡眠障害
主に精神不安定になる病気は上記のようなものがあります。
登校拒否・不登校~うつ病で学校に行けない~の記事はこちらです。
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病気以外でも精神不安定になる
もちろん病気以外にも精神不安定になることはありますよね。
ほとんどの方は一度や二度くらいは精神不安定な状態になったことがあるのではないでしょうか?
受験の失敗、失恋、失業、降格、リストラや環境が変わったり、近親者の死、裏切り、離婚、犯罪に巻き込まれる・・な大きな環境の変化や挫折で精神的に不安定になってしまう。
その他にも色々と精神不安定になってしまう状況はあるでしょう。
また病気が直接精神不安定になる病気でなくても、大病を患えば誰でも精神不安定になってしまうともいえます。
女性の場合には女性ホルモンの影響で精神不安定になることもあります。
私の場合は、会社に入ったばかりのころ緊張や不安で精神不安定状態になったことがありました。
病気かな?と思い症状は風邪のような症状だったので内科を受診して風邪と診断されましたが、薬を処方され服用しましたがなかなかよくならず会社に行こうと思うと微熱が出るという日が続きました。
しかし友達の遊びの誘いがきっかけですぐに精神不安定な状態を抜け出すことができました。
また息子が不登校になったときには、お腹が痛い、頭痛がする、と言うけれど、熱はないし、病気なのか精神的なものなのかどうか判別がつかない・・そしてなんだか精神不安定・・
念のため精神科を受診しましたが、「病気ではないです。この子はカウンセリングが有効です。」と言われました。
息子はカウンセリングや周囲の対応で変わっていきました。
そして息子だけでなく、私も当時は息子の将来を憂い精神的に不安定になりました。
病気の場合には病院での治療も必要ですが、それ以上に精神不安定な状態を好転させるには、周囲の対応が影響するいう事に私自身気づき、また色々な方のカウンセリングや、体験談を通して実感することがありました。
病気であってもなくても心の手当は人でないとできないのではと感じます。
精神を不安定にさせるのも人間であれば、その傷を癒すのも人間です。
もちろんペットなどに癒しを求めることもできますが、本当の意味で精神を安定させてくれるのは人なのだと思うのです。
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精神不安定な人のために周囲の人ができる効果的な対応
話しを聴く
話しをしたくて、喋り捲る人の話はもちろん聞きますし、あまり話をしようとしない人の場合にも、あれこれ質問をして話を聴くのではなく、その人の気が向いて、話始めたら話を遮らずに聞くということです。
せっかく話始めたのに、聞き手が「それはこうするといいよ」と話しを遮ってアドバイスするのではなく、その人の想いを聞くということです。
もし精神不安定になったきっかけや不安を話はじめたら、相槌をうって真剣に聞きできるだけ共感するのです。
話を聴いてもらうだけで、精神的に安定してくるという経験をした方もいるのではないでしょうか?
受容する
受容することの大切さを先日あらためて痛感致しました。
受容するというのはその人のそのままを受け入れるということです。
条件付きであってはいけません。
親が子供にしてしまいがちなのが「~したら~してあげる」という条件付きの愛情です。
かくいう私もやってしまっていました。このように育てられた子供は~したらができなくなったときに、~できない自分はダメな人間だと思うようになってしまい精神的に不安定になる可能性があります。
またそう思わないとしたら、「~してくれないと○○しない」という条件を出してくる子供になるのではないでしょうか?
不登校であれば、学校に行くのは当然と世の中全体が思っているのでなおさら学校に行けない自分はダメな人間だと罪悪感を抱え自己否定してしまいます。
そこにもし親が学校に行きなさいと言ったら子供はどう感じるでしょうか?ますます自己否定してしまい家庭が安心して過ごせる場所でなくなってしまいますよね。
また不登校の親も実はとてもつらい思いをし、うつ病を発症する方もいて精神不安定になってしまうことが多いです。
特に真面目すぎる方や世間体を気にしすぎたりすると、子供を不登校にしてしまったと自分を責めてしまい、人からレッテルを貼られていると思い込んでしまって精神不安定になる方もいます。
でももし世の中全体が、別に学校に行く行かないは本人の自由という風潮だったらどうでしょうか?
特に日本の場合には皆と同じというのが美徳とされています。
そのために病気のなかでも恐怖症は日本人に多いとも言われています。
視線が怖い・・人が怖い・・その根底にはこんな自分は受け入れてもらえないだろうという不安や自信のなさなどがあるのではないでしょうか?
なにか失敗をしたときに精神不安定になるかどうかは、人から受容されるかどうかと言っても過言ではないのではないかと思います。
あるうつ病を患って死まで決意した男性が仰っていました。
何の感情もなくなり、精神不安定だったときに、実家に帰ったら母親がいつも通り自分を受け入れてくれたことが何よりもうれしく、うつ病が治るきっかけになったと。
これこそがありのままを受け入れるということですよね。
このありのままを受け入れてもらえることというのが精神的な安定さをもたらしてくれるのです。
また他のある男性はこう仰っていました。
不登校そしてひきこもりになり、それでもいづれ就職しなくてはいけないと思い当時の大検(現在の高卒認定試験)をとり大学に進学し、就職活動をした際になぜ高校に行かず大検なのかと何社からも詰問され精神的に不安定になったそうです。
大検じゃいけないと言われているような気がして、しかも何社からも同じ質問をされ精神不安定になってしまい、うつ病になったそうです。
でも世間が大検だろうとなかろうと関係ないという風潮であったら違ってきますよね。
このように、家族や周囲の関わる人々が自分を受け入れてくれるかどうかということはその人の精神安定度合にも関わってきます。
なかなか世の風潮というは個人の力で変えるのは厳しいとは思いますが、個人個人がその人を受け入れるということはできますよね?
その個々の力が集まれば風潮を変えることさえ可能になるはずです。
少なくとも周囲の人間や家族は精神不安定な人を否定したり、咎めたりすることなく、そのままのあなたでいいというメッセージを込めて受容しましょう。
もちろん不登校だって受容することから始めることで解決していくのです。
いつまでも学校に行かないなら~してあげない。という対応をしていては不登校の子供は精神的にも不安定となり、自信を取り戻すことはできません。
精神を安定させるためには、周囲の人が受容することはとても大切です。
そして次に病気を治したり、精神不安定さから抜け出すには本人が自己受容することが必要です。
病気であってもなくても精神不安定な人は自己否定している人が殆どだと思います。
であれば、周囲の人が否定せずに受容してあげたら、きっと本人もこのままの自分でいいんだと自己受容できるのです。
安心して過ごせる場所
精神不安定なときに安心して過ごせる場所というのはとても重要です。
受容と繋がってくる話しですが、家族であれば、家族全員が精神不安定な家族のことを誰一人責めたりすることなく受容し、家庭が安心して過ごせる環境にすると早く精神も安定してくるはずです。
これは学校や職場においても同じことが言えます。
不登校やうつ病などの病気であっても周囲が否定せずに受け入れその場所が本人にとって安心できる場所であるのが理想です。
家族の場合は特にたった一人でも否定的な人がいると、他の家族全員が精神不安定になっている家族を受容できている環境であっても本人にとってはそこは安心できる環境とはいえなくなります。
息子が不登校のときに、私の祖父が、自分の昔の話をしだし、息子の歳には働いていたなどと話たことがありました。
祖父(大正生まれ)にしてみたら、学校に行くもしくは仕事をするのは当然という考えです。
もちろんそれはわかります。しかし精神不安定で、学校にもいけず、就職もできない人にそれを言っても薬にはならず、傷口に塩を塗ることになってしまいます。
そのためせめて家族だけは精神不安定な家族を受容してほしいなと思います。
職場や学校はなかなか皆揃って精神不安定な人を受容するということが難しいのが現状だお思うので。
まとめ
どうでしたか?病気であっても、病気でなくても精神不安定な人に有効な方法って意外とシンプルですね。
しかしこのシンプルなものが簡単そうで簡単でなかったりします。まずは否定しないということから始めてみるとうまくいくかもしれませんね。
是非周囲に精神不安定な方がいたら取り組んでみてください。
そして病気からくる精神不安定の場合には薬の継続的な服用が重要と言われています。
自己判断でやめてしまわずに医師の指示に従いましょう。
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