思春期の子供は何を考えているのかわからない。
もしくは思春期まっただ中で自分でも身体の変化に戸惑ったり、心理の面も変わってきてしまって自分はどうしたんろうと本人も悩むことありますよね。
思春期の心理や体の変化や特徴についてあらためて確認をしてみましょう。
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目次
思春期の身体の特徴
思春期には男の子も、女の子もホルモンの働きが活発となり、男性らしく、女性らしくそれぞれ大人へと向かって変化し成長をしていきます。
共通する特徴と体の変化
- 身長が伸びる
- 顔の変化
- 性器の発達
- 体臭の発生
- 体毛の発生
- 声変わり
思春期の男子の体の変化と特徴
- 精通がおこる(12歳~18歳ごろ。一番多いのは13歳ごろ)
- ひげが生える
- 肩幅が広くなる
男性ホルモンの働きが活発となることで、女の子とはちがう体の変化や特徴が現れます。
思春期の女子の体の変化と特徴
- 乳房が発達する
- 体が丸みを帯びる
- 初潮がある(12歳ごろが一番多い)
女性ホルモンの働きが活発となるため男の子とは違う体の変化や特徴が現れます。
下記の図を見ると思春期には女性ホルモンの分泌が急激に過発となることがお分かり頂けると思います。
ユニチャームより引用
うちの子供は、もしくは自分は上記のような思春期の体の特徴や変化がみられないという場合もあるかもしれません。
これは個人差があるものですので、早ければいいというわけでもありません。
あまり気になる場合には思春期外来などのある病院にかかるとよいかと思います。
思春期の体の変化や特徴がわかったところで、心理面の特徴について確認していきましょう。
不登校が前向きな経験に。乃木坂・白石麻衣さんも不登校だった。
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思春期の心理の特徴
心理学で考えてみると、エリクソンの発達心理学では、思春期には自我同一性を獲得し、それに失敗をすると自我拡散すると言っています。
NLPの発達心理モデルでは思春期は日々を生き抜くことを気にかけ、自分の居場所を確立することに関心を持つ時期としています。
では具体的な思春期の心理の特徴はというと
体の変化に戸惑う
思春期には急激に体が成長して変化するという特徴があります。
そのため急激な変化に心理面では戸惑いなかなか受け入れられないこともあります。
そのことも次に挙げるイライラにもつながってくると言えます。
イライラしやすい
思春期には性ホルモンの働きが活発になります。このホルモンバランスや、自我の葛藤などからイライラしやすくなるという特徴があります。
思春期にはこれまでの成長過程で得た知識や情報を基にさまざまなものの見方ができるようになります。
そして自分が何者なのか、何ができるのかを考える時期でもあります。
その中で自分の理想と現実が伴わなかったり、何かと葛藤するのが思春期です。
そのために思春期の心理面の特徴からイライラとすることが多くなってしまいます。
その他思春期には受験があり、成績が思う様にあがらない、部活などでレギュラーになれないなど挫折を経験したりという経験もイライラにつながり易いですね。
自意識が高くなる
人からどのようにみられているのか?どう思われているのか?という意識が高まるのも思春期の特徴です。
このために髪型を気にしだしたりおしゃれをしだしたり、女の子ならお化粧をしてみたり、身なりに気を遣い始めるのも特徴ですね。
うちの息子も今まで床屋を利用していたのに、思春期になって美容院に変更したり、髪型を気にしだしました。
ほほえましい感じがします。
大人や親にとって嬉しい、喜ばしい成長などの特徴も思春期の子供にとっては嬉しくないこともあります。
そのため何気なく「ニキビできちゃったね」「髪の毛もう少し○○だといいね」などと言っただけでも自意識の高い思春期の子供は、落ち込んだり、言われたことにイライラしたりしてしまうこともあります。
異性を意識する
性ホルモンの影響から今までは意識していなかった異性の同級生や友達が気になるというのも思春期の特徴です。
異性に対して興味を持ち、性的なことに興味を覚える時期でもあります。
そのためにおしゃれをしだしたり、女の子はダイエットしたり、ニキビを気にしたりするというのも思春期の特徴ですね。
男の子であれば、エロ本などを部屋に隠し持っていることもあるでしょう。
反抗や依存と自立で揺れ動く
いままでは学校から帰ると「ねえねえ・・」などと学校の話をしたり、話かけてくることも多かったのに、思春期に入ったとたん、仏頂面が多くなり、機嫌悪く見える日々が増えてきて、そうかと思えばまた今まで同じような感じで接してくることもあるんですと戸惑う親もいると思います。
思春期には自分は何者なのか?を考えアイデンティティを確立するために視野を広げその中で自我同一を図っていきます。
その過程で親のことも客観視できるようになり、親に反抗する気持ちを抱いたり、拒絶したり、親離れし、自立したいという気持ちがあります。
しかしまだ不安になることもあるために親に依存したり、ときにはその不安を払いのけるために仲間と過ごすようになります。
このために親よりも仲間と過ごすことが多くなるのも思春期の特徴です。
仲間と過ごすなかで、自分に合う価値観を取り入れたり、自分とは合わないと仲間から離れたりさまざまな葛藤を繰り返し自分のアイデンティティを確立していきます。
そしてこの過程で不登校になる子供もいます。なんだか自分が取り残されているような気持になったり、仲間とうまくいかないことがきっかけで不登校になってしまうのです。
ただし不登校の原因そのものはそれだけでなく、複数の要因が合わさっておきます。
また自分の価値観が定まってきて親と意見がぶつかって反抗したり、干渉されるのを嫌ったり、素っ気ない態度になったりと今までとは違う思春期の特徴である態度をとることがあるのです。
親は自分も過ごした思春期のことをすっかり忘れてしまって反抗されるとムキになって言い返してしまうこともあると思いますが自分の思春期のことを思い返してください。
思春期の子供の気持ちはこんな感じではないでしょうか
- 干渉しないでほしい
- 話しをしなくても察してほしい
- 悩みを知られたくない、話したくない
- 話しをし始めたら否定せずに聴いてほしい
自分の思春期を思いだしたら、どのように親に接してほしかったかが見えてくると思います。
思春期に至るまでの親子関係というのも影響してくると思います。
何か自分のしたいことを言っても否定したり、こっちの方がいいわよというような親であったなら、思春期の子供はどうせ言っても話を聴いてくれない、否定されると思ってしまっています。
親はいつでも話を聴く、何かあれば相談にのるというスタンスを持ち、仲間と過ごす時間が多くなっても家に戻ると充電できるような居心地のよい家にしてあげると良いと思います。
辛いことがあっても安心できる居場所があるというのが思春期の子供にとって大切なことなのではないかと思います。
そして子供の力を信じ、見守るというのも大切だと思います。
見守るって意外と難しいです。つい親は子供に口出ししてしまいがちです。
ここだけは譲れないというところは伝えてあとはじっと見守る。そんな親子関係が思春期の子供にはよいのではないでしょうか?
まとめ
思春期は心理面も身体もめまぐるしい変化を遂げるという特徴があります。
親は自分の思春期に親に対してどうだったか、何を考えていたかなど思いだし、子供の気持ちを汲み取れるように接してあげるとうまくいくでしょう。
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