情緒不安定で疲れている子供・中学生などの学生の症状からどんな診断ができるのかチェックしてみましょう。
子供の情緒不安定な症状が続くと親は心配ですね。
まずは子供の情緒不安定の症状を小学生、中学生と順を追ってみていきましょう。
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目次
1.小学生以下の子供の情緒不安定の症状
下記の症状が子供にないかチェックしてみてください。
- 友達を叩くなど乱暴になる
- 物をなげる
- 兄弟にあたる
- 腹痛
- 下痢
- 頭痛
- 発熱
- 笑顔がなくなる
- 今まで楽しんでいたことを楽しんでいない
- 普段は口数が少ないのに口数が多くなる
- 普段よく話すのに話をしない
- 今まで怖がらないものを怖がるようになる
- おねしょをする
- ぐずることが多くなる
- 幼稚園や学校に行きたがらない
- 疲れやすい
- 動悸やめまい
- 夜ねられない
- 集中力に欠ける
- 不安が強い
- チックの症状
人が怖い、緊張・汗を克服する5つの方法についてはこちらです。
2.中学生以上の子供の情緒不定な症状
中学生以上となると、1で述べた症状もありますが、さらに
- 不登校
- 非行に走る
- 部屋から出てこない
- 親と話をしない
- ひきこもり
- 無気力
- 食欲不振
などの情緒不安定な症状が加えてあることがあります。
ではこのような情緒不安定な症状があると、どんな診断がくだされるのでしょうか?
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3.情緒不安定の症状から予想される診断
情緒不安定の症状から診断される可能性があるものを列挙しています。子供が当てはまるのかチェックしてみてください。
不安障害
上記の疲れなど子供の情緒不安定な症状から予想される診断として1つは不安障害です。不安障害と一言で言っても色々とあります。
下記の図が参考になると思いますのでチェックしてみてください。
厚労省HPより
小学生以下であれば母子分離不安の診断がされることが多いと思われます。中学生以上の子供でもないわけではありません。
文字通り母親から離れることを不安に思いそれに伴い情緒不安定な症状が現れるものです。
情緒不安定であれば、母子分離不安が原因で不登校になる可能性もあります。こちらの記事に母子分離不安の克服と不登校の関係について書いてますので、チェックしてみてください。
適応障害
適応障害は、ある特定の状況や出来事が、その人にとってとてもつらく耐えがたく感じられ、そのために気分や行動面に症状が現れるものです。たとえば憂うつな気分や不安感が強くなるため、涙もろくなったり、過剰に心配したり、神経が過敏になったりします。また、無断欠席や無謀な運転、喧嘩、物を壊すなどの行動面の症状がみられることもあります。
ストレスとなる状況や出来事がはっきりしているので、その原因から離れると、症状は次第に改善します。でもストレス因から離れられない、取り除けない状況では、症状が慢性化することもあります。そういった場合は、カウンセリングを通して、ストレスフルな状況に適応する力をつけることも、有効な治療法です。厚労省HPより
心身症
心身症とは、身体疾患の中で、その発症や経過に心理社会的な因子が密接に関与し、器質的ないし機能的障害が認められる病態を言う。ただし、神経症やうつ病など、他の精神障害に伴う身体症状は除外する
日本心身医学会指針より
うつ病
眠れない、食欲がない、一日中気分が落ち込んでいる、何をしても楽しめないといったことが続いている場合、うつ病の可能性があります。うつ病は、精神的ストレスや身体的ストレスが重なることなど、様々な理由から脳の機能障害が起きている状態です。脳がうまく働いてくれないので、ものの見方が否定的になり、自分がダメな人間だと感じてしまいます。そのため普段なら乗り越えられるストレスも、よりつらく感じられるという、悪循環が起きてきます。
厚労省HPより
子供でもうつはありますのでうつと診断されることもあります。
うつと情緒不安定についてはこちらに詳しく書いてあります。
発達障害
発達障害の場合には周囲に理解されないことやその特性から情緒不安定になりやすく、情緒不安定の症状が気になって診察して診断を受けることもあると思います。
ADHDと情緒不安定についてはこちらから、アスペルガーと情緒不安定についてはこちらに詳しく書いております。
睡眠障害
夜眠れない、途中で覚醒し入眠できないなど、睡眠障害によっても情緒不安定な症状は出やすくなります。
しっかりした睡眠がとれないと疲れが取れずにイライラしたり、無気力などの症状が出てしまいますね。
うつの昼夜逆転についてはこちらに書いております。
自律神経失調症
自律神経の乱れからさまざまな症状が引き起こされます。子供や学生の情緒不安定な症状もその1つです。
睡眠障害で自律神経が乱れることもありますし、背景にはストレスや環境、ホルモンバランスなどが隠れているともいえます。
4.家庭でできる情緒不安定の対策
情緒不安定な症状の根底にはストレスがあります。
これがストレスと子供によっては確固たるものがあるでしょうし、ない、わからないという場合も多いでしょう。
中学生以上の学生でもそれは同じで、これという原因がわかっていることもあれば、わかっていないこともあるかもしれません。
一方で自分ではストレスを感じていないけれど、なんだか疲れているし、疲れたと言ったり無気力だったり・・辿っていくと親の対応が子供を情緒不安定にさせてしまって不登校やひきこもりになっているというのもよくある話です。
ではどのような対応を子供にするのが適切と言えるのでしょうか?チェックしてみましょう。
子供の話をよく聴く
話しをさえぎらずに聴く。このときに親が訊きたいことを根掘り葉掘り聞いて尋問するのではなく、何気なく話だしたことはとくに忙しくても聞いてあげるようにしてください。
たいしたことのない話だと勝手に親が判断して「あとでね」などと遮ってしまうのはやめたいところです。
何気なく子供から話出すことに、その子の問題や悩みが潜んでいることがあります。
また中学生以上になったらなかなか話すことも減る年頃ですが、話そうと決心して口を開くこともあります。
しかしそこで出鼻をくじかれると、あきらめてしまうこともあります。
そんなことから「親は自分を受け入れていない」「親に認められていない」などと感じてしまう子供もいるのです。
機能不全家族の特徴と影響についてこちらに書いております。
母子分離不安の場合は子供と関わりを多くする
母子分離不安が原因で情緒不安定という場合には子供とのスキンシップを大切に、一緒に過ごす時間をできるだけとることをおすすめします。
母子分離不安は症状や表現の仕方はちがっていても、小学生以下の子供だけでなく、中学生以上の子供の場合にもあることです。
母子分離不安でない場合にも子供に無関心の親の場合には子供に意識を向け、時間を共有することに努めると良いでしょう。
特に非行に走る中学生などの多くは親の関心を惹きたいという気持ちがあることがあります。本人も気づいてないことも多く無意識にそうなっていることもあるのです。
あまり子供と関わりを持ってこなかったかも・・と感じる方は是非一緒に過ごす時間を多くすることをおすすめしたいと思います。
中学生、高校生の母子分離不安についてはこちらを参考になさってください。
過干渉をやめる
昔に比べて少子化である分、親の目が子供に集中してしまいがちです。過干渉のマイナス影響についてこちらに書いておりますが、子供の思考を停止させ、ひいては自立を阻む要素となってしまいます。
過干渉な対応を続けていると、子供が無気力になったり、イライラしたりと情緒不安定な症状が出てくることがあります。
しかしこのとき子供は気づいていません。親の過干渉がこれらの情緒不安定な原因だとは。
過干渉は親は子供がしたいということが自分の理想と違う場合にこうしたほうがいいと推奨します。
しかし子供はそれに同意できず、反論したり反抗できずに親の言うがままにすることがあります。行動と感情が伴わないのです。
このようなときに、イライラしたり、集中できなくなったり情緒不安定な症状がでます。
そしてひどくなると無気力となり学校にも行けなくなり頭痛や腹痛などの身体症状すら出てくるのです。
親は子供が不登校やひきこもりになると何か学校の中や外で原因を探そうとしますが、たいていの場合そのつきとめた原因はあくまできっかけにすぎず、親そのものの対応がいけないということが多いのです。
実際に相談の中で多いのがひきこもりでなんとか自立したいと思っているが親の過干渉がひどくてできないというものです。
そして中学生が学校に行きたくない、行けないという相談も同じで、本人は自分の情緒不安定な症状や学校に行けない理由がわからないのですが、話を聴き進めていくと過干渉な親であることが多いです。
毒親がニートやひきこもり・不登校を生み出している?の記事はこちら
ストレスを解消し自律神経を整える
子供でも大人でも情緒不安定の根底にはストレスがあるので、自分にあったストレス解消方法を見つけておくといいですね。
ストレスは自律神経を乱れさせるので、さまざまな影響が出てきます。どんな方法が子供にあうか見つけておきましょう。
- 大きな声を出す(カラオケや山に行って叫ぶなど)
- 不要な食器を厚手のビニールに入れてきちんと閉じ割らせる
- 新聞紙をびりびりに破る
- 子供に思いを吐きださせる
- 子供の好きなものを取り入れつつバランスのとれた食事に
- 規則正しい生活をし、朝陽を浴びせる
- 家の中をアロマでリラックス
- 運動や趣味に没頭する
- 癒される音楽をリビングに流しておく
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↑視聴してみると良いですよ。癒されます♪
学生ともなればSNSを活用している方が多く、携帯でゲームやネットサーフィンをしてストレス解消しているという子供もいると思いますが、SNSは良い面もあり、悪い面もあります。
携帯をいじってストレス解消となっていればよいですが、目にしなくて良い知人の情報を得て情緒不安定になったりしては気疲れてしまったりして意味がありません。
子供の情緒不安定の場合にはときに携帯などは取り上げるのではなく、本人が利用を控えるように促すことも必要かもしれません。
SNSを止めたら幸福度が上がったというデータもあるほどです。
ストレス解消の自律神経を整える方法についてはこちらの記事でも詳しくご紹介していますので参考にしてみてください。
5.まとめ
中学生前後の子供が疲れていたり、情緒不安定の症状があると気になりますね。
様子をみても変わらない、上記記事のチェックの結果色々あてはまる。
ましてやひどくなるようだったら医師の診断を仰ぎたいものです。
情緒不安定の市販薬についてはこちらに書いております。
情緒不安定を抑え心を落ち着かせる方法が知りたい方はこちらです。
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