血糖値が朝の吐き気に関係があるのか?そもそも血糖値ってよく聞くけれど、いったい何を基準に血糖値から何がわかるのでしょうか?
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目次
1.血糖値とは
血糖値とは血液内のグルコース=ブドウ糖の濃度を表すものです。100mlの血液にどれくらいブドウ糖が含まれているかを示します。
血糖値は食事により変動が多いため、検査をするタイミングで変わってきます。通常空腹時で80~100㎎/dlです。
2.吐き気は機能性(反応性)低血糖症や糖尿病の合併症からくることも
2-1.機能性(反応性)低血糖の症状
機能性(反応性)低血糖の症状は食後30分から3時間以内におこることが多いです。
- 吐き気
- 嘔吐
- 冷や汗
- 血の気が引く
- 目の前が急に暗くなる
- 息切れ
- 動悸
- 不安感
- 手足が冷たくなるなど・・
血糖値のブドウ糖が低くなることにより冷静な思考、判断が難しくなります。血液中の糖が減少したときには糖を増やすためにノルアドレナリンやコルチゾールという副腎皮質ホルモンが分泌されます。
ノルアドレナリンは緊張や集中力を高める働きがあります。このためうつ病の治療にノルアドレナリンを増やす抗うつ剤が処方されますがノルアドレナリンは一度に大量に分泌されてしまうと、興奮作用があり恐怖や不安を引き起こしてしまいます。そのため反応性低血糖症状はうつやパニック症状などの精神疾患をもたらすこともあり、不登校の場合にも見受けられる症状です
また日本において機能性低血糖は医師の間まだあまり知られていないそうですがアメリカでは認知が進んでいるようです。
2-2.機能性(反応性)低血糖の原因
糖質のとりすぎ
なんだか意外な気もしますが、糖質の取りすぎが代表的な原因です。
甘いジュースには糖分がたくさん含まれていることはご存知の方が多いと思いますが、ジュースやお菓子の糖質は体が即座に対応できる糖質量をはるかに超えているそうです。
また私たちが主食の白米やパンなど精製された食品も糖質が高いことは知られている通りです。普段何気なく摂取している食物からの過剰な糖質の摂取が代謝への負担となってしまっています。
刺激物質
コーヒー、アルコール、たばこなども血糖値を即座にあげてしまいます。
アレルギー・甲状腺機能の障害・貧血・胃下垂
これらをもっている方は機能性(反応性)低血糖になりやすいようです。
ストレス・自律神経の乱れ
副腎が血糖をコントロールする役目を担っていますが、ストレスや自律神経の乱れにより低血糖になりやすい状態になります。
2-3.糖尿病の合併症場合
低血糖とは逆に血糖値が高くなる糖尿病の場合、高血糖が続くことによりソルビトールという物質が末梢神経にたまってしまいこのため、知覚神経障害、運動神経障害、自律神経障害がおこることがあります。
この自律神経障害の症状に吐き気や発汗、ほてり、下痢、便秘などがあります。このような症状が出ないようにを医師の指示に基づき血糖値を管理することが必要になってきます。
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3.機能性(反応性)低血糖の治療
治療は専門機関での受診が必要です。ただし治療薬はなく、食事療法とサプリメントで血糖値を安定を図ります。
GI値の低いものを食べる
GIは、Glycemic Index(グリセミック・インデックス)の略で、食後に血糖値の上昇度を示す指標です。
急激に血糖値を上げると低血糖がおきてしまうためGI値の低いものを食べて血糖値が急激に上げるのを防ぎます。一般に砂糖やブドウ糖果糖液糖が入ったものや精製された食品はGI値が高く
主な食品のGIは下記となります。
穀物・パン・麺類 | GI値 | 野菜類 | GI値 | その他野菜・芋類 | GI値 | 果 物 | GI値 |
食パン | 95 | にんじん | 80 | じゃが芋 | 90 | 苺ジャム | 82 |
フランスパン | 95 | かぼちゃ | 65 | 山芋 | 75 | パイナップル | 65 |
精白米 | 88 | ごぼう | 45 | とうもろこし | 75 | 黄桃缶詰 | 63 |
もち | 85 | 玉ねぎ | 30 | 長芋 | 65 | レーズン | 57 |
うどん | 85 | トマト | 30 | 里芋 | 64 | みかん缶詰 | 57 |
ロールパン | 83 | オクラ | 28 | 栗 | 60 | バナナ | 55 |
そうめん | 80 | 長ネギ | 28 | 銀杏 | 58 | ぶどう | 50 |
赤飯 | 77 | キャベツ | 26 | さつま芋 | 55 | マンゴ | 49 |
ベーグル | 75 | ピーマン | 26 | らっきょ | 52 | メロン | 41 |
コーンフレーク | 75 | さやいんげん | 26 | レンコン | 38 | 桃 | 41 |
胚芽精米 | 70 | 大根 | 26 | 松茸 | 29 | 柿 | 37 |
クロワッサン | 70 | 竹の子 | 26 | えのき | 29 | さくらんぼ | 37 |
玄米+精白米 | 65 | グリーンアスパラ | 25 | エリンギ | 28 | りんご | 36 |
玄米フレーク | 65 | ブロッコリー | 25 | 椎茸 | 28 | 洋梨 | 36 |
パスタ | 65 | 春菊 | 25 | しめじ | 27 | キウイ | 35 |
おかゆ(白米) | 57 | かぶ | 25 | なめこ | 26 | ブルーベリー | 34 |
玄米 | 55 | ナス | 25 | きくらげ | 26 | プルーン | 34 |
ライ麦パン | 55 | セロリ | 24 | マッシュルーム | 24 | レモン | 34 |
オートミール | 55 | かいわれ大根 | 24 | モロヘイヤ | 24 | なし | 32 |
そば | 54 | クレソン | 23 | こんにゃく | 24 | オレンジ | 31 |
中華麺 | 50 | 小松菜 | 23 | にが瓜 | 24 | グレープフルーツ | 31 |
麦 | 50 | チンゲン菜 | 23 | しらたき | 23 | パパイヤ | 30 |
全粒粉パン | 50 | きゅうり | 23 | レタス | 23 | あんず | 29 |
パスタ(全粒粉) | 50 | サラダ菜 | 22 | みょうが | 23 | イチゴ | 29 |
おかゆ(玄米) | 47 | ほうれん草 | 15 | もやし | 22 | アボガド | 27 |
肉類・魚介類 | GI値 | 魚 | GI値 | 豆腐・海藻類 | GI値 | 菓子・飲料水 | GI値 |
ちくわ | 55 | まぐろ | 40 | こしあん | 80 | 麦芽糖 | 105 |
かまぼこ | 51 | アジ | 40 | つぶあん | 78 | 氷砂糖 | 100 |
焼豚 | 51 | エビ | 40 | 厚揚げ | 46 | 上白糖 | 99 |
ツナ缶 | 50 | イカ | 40 | 小豆 | 45 | チョコレート | 91 |
ベーコン | 49 | たらこ | 40 | グリーンピース | 45 | 大福餅 | 88 |
サラミ | 48 | ししゃも | 40 | 油揚げ | 43 | ドーナツ | 86 |
つみれ | 47 | しらす | 40 | 豆腐 | 42 | キャラメル | 86 |
ハム | 46 | イクラ | 40 | おから | 35 | フライドポテト | 85 |
豚肉 | 46 | 納豆 | 30 | ショートケーキ | 82 | ||
ソーセージ | 46 | 乳製品・卵 | GI値 | 大豆 | 30 | ホットケーキ | 80 |
鶏肉 | 45 | 練乳 | 82 | 枝豆 | 30 | みたらし団子 | 79 |
鴨 | 45 | アイスクリーム | 65 | カシューナッツ | 29 | クッキー | 77 |
鯨 | 45 | 生クリーム | 39 | アーモンド | 25 | ハチミツ | 75 |
ラム | 45 | クリームチーズ | 33 | 豆乳 | 23 | メープルシロップ | 73 |
牡蛎 | 45 | ドリンクヨーグルト | 33 | ピスタチオ | 23 | クラッカー | 70 |
ウニ | 44 | マーガリン | 31 | ピーナッツ | 20 | カステラ | 69 |
シジミ | 44 | スキムミルク | 30 | ひじき | 19 | プリン | 52 |
鮑 | 44 | バター | 30 | 昆布 | 17 | ココア | 47 |
うなぎ蒲焼 | 43 | 卵 | 30 | 青海苔 | 16 | ゼリー | 46 |
ハマグリ | 43 | 低脂肪牛乳 | 26 | 寒天 | 12 | 100%ジュース | 42 |
帆立 | 42 | 牛乳 | 25 | もずく | 12 | カフェオレ | 39 |
アサリ | 40 | プレーンヨーグルト | 25 | ところてん | 11 | 果糖 | 30 |
食べる順番に気を付ける
糖質の低い野菜などの副菜から食べ始め、次にタンパク質となる肉や野菜、そして次に炭水化物(できれば少量)を頂き血糖値の急激な上昇を抑えるとよいです。
炭水化物は繊維質の多いものととると血糖値の上昇が緩やかになります。
食事回数を多くし1度の食事を少量に
1日3回の食事回数だと低血糖症の場合には低血糖を引き起こしやすくなるために食事全体の量を変えずに6回にする。もしくは3回でないと難しい場合には3回の食事を軽めにして間食をするという方法でも良いようです。
4.まとめ
血糖値が低すぎても高すぎて糖尿病の合併症の場合にも吐き気が出てしまうことがわかりましたね。日ごろから食品のGI値を意識して食べ方に気を付けることで病気予防にもなり、糖質制限のダイエットにもなりますね。
また自律神経の乱れも原因となることから、普段からストレスをためない工夫をして自律神経を整えておくことで予防に繋がりますね。
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