朝の吐き気は更年期の症状かも・・・

朝になると吐き気がする。

食べ過ぎや飲みすぎしているわけでもないし、胃腸も調子は悪くないのに・・・という女性の方。

それはもしかしたら更年期障害の症状の1つかもしれません。

吐き気がしたらどうしたらよいのか、また更年期障害の症状には吐き気のほかにどのようなものがあるのでしょうか?

1.吐き気の対処法

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朝に吐き気がおこったら、家事をするにも仕事に行くにもひとまずは吐き気を抑えたいですよね。吐き気の対処法は

1-1.安静にする

対処法としては、安静にする際に右側を下にして横になると、胃が下になり消化を促進することができます。

消化が促進されたら吐き気が緩和されますね。まずはこの体勢での安静がベストですね。

1-2.ミント

ミント味のガムや飴などで、すう~っとするのが効果ありますよね。

ミントのアロマも消火器系の銚子を整える効果があるようなので、家にいるときにはミントのアロマも対処法として使うのもいいですね。

1-3.ツボ押し

    1. れいだ : 足の人差し指の中指よりの爪の付け根 (胃炎に効果あり)
    2. 公孫 : 足の親指の側面土踏まずの上あたり (食欲不振を改善する効果
    3. 関衝 : 手の薬指の小指よりの爪の生え際 (吐き気を抑えるツボ)



2.更年期障害とは

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閉経を挟んだ前後10年を更年期といいます。

閉経は個人差がありますが、日本では一般的に50歳前後といわれているため45歳から55歳あたりが更年期ということになります。

更年期障害の症状は女性ホルモンである「エストロゲン」(卵胞ホルモン)と深い関係があります。女性ホルモンには「プロゲステロン」(黄体ホルモン)があり、どちらも卵巣から分泌されます。

この分泌は30代前半にピークとなり40代半ばから急激に減少をします。

この女性ホルモンの分泌(エストロゲン)が減ることにより様々な不調をおこします。それが更年期障害です。

3.更年期の症状

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  • 突然の発汗
  • 顔のほてり
  • 腰や手足が冷えやすい
  • 疲れやすい
  • 動悸
  • 吐き気
  • のどのつかえ
  • 息切れ
  • 頭痛
  • めまい
  • 怒りやすい
  • イライラする
  • 肩こり
  • 腰痛
  • 手足の痛み
  • くよくよする
  • 憂鬱になる
  • 寝つきが悪い
  • 眠りが浅い
  • 意欲の低下
  • 皮膚全般の乾燥

吐き気はホルモンバランスの乱れに伴い自律神経も乱れ、消化器官の機能が低下することによりおこります。

4.更年期障害の治療

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4-1.ホルモン補充療法(HRT)

ホルモン補充療法とは減少したホルモンを必要最低限補うことによりホルモン分泌の減少を緩やかなものにして、閉経したあとのホルモン環境に体を徐々にならしていくものです。

具体的にはエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)を補充していきます。個人の年齢や閉経、子宮の有無等によって種類が異なってきます。

使用する薬については飲み薬、貼り薬、塗り薬があります。

4-2.ホルモン補充療法(HRT)の効果

諸症状の緩和はもちろんですが、下記の効果も期待できます。

  • コラーゲンの減少を抑える
  • 血中のコレステロールを抑える
  • 骨粗しょう症の予防
  • 大腸がんの予防

4-3.ホルモン補充療法(HRM)ができない人

  • 重度の肝臓疾患のある人
  • 乳がん、その既往のある人
  • 原因不明の性器出血のある人
  • 妊娠の可能性がある人
  • 血栓性静脈炎、血栓塞栓症とその既往のある人
  • 冠動脈疾患の既往のある人
  • 脳卒中の既往のある人

4-4.ホルモン補充療法の副作用

  • 不正出血
  • 乳房のはり
  • むかつき
  • 体重増加

4-5.そのほかの更年期障害の治療

一般的に更年期障害の治療にはホルモン補充療法が用いられますが、その他下記のものもあります。

漢方

漢方の治療の場合には緩やかな効き目の分副作用が少ないといわれています。またホットフラッシュには効果が弱いです。

漢方はその人の「証(しょう)」(体質や体調など)を見極めて治療方法を決定します。

そのためどの漢方薬を用いるかは漢方医やかかりつけ医に診察を受けて決めてもらいましょう。

加味逍遙散 : 肩こりがあり、疲れやすい、のぼせ感があり、精神不安やいらいらなどの精神神経症状、ときに便秘傾向がある、冷え症、虚弱体質、月経不順、月経困難、更年期障害、血の道症、不眠症(体力は中度以下)

当帰芍薬散 : 疲れやすい、冷え性、めまい、肩こり、貧血の傾向

抑肝散半夏陳皮 : 不眠イライラ

桃核承気湯 : 肩こり・腰痛・月経不順・便秘がち・手足は冷えているのにのぼせがある

柴胡加竜骨牡蛎湯 : ストレス、不眠やイライラ感、精神的不安が強い

プラセンタ療法

プラセンタは胎盤のことで、妊娠中に胎児を守るために一時的に作られる臓器で出産時に体外に排出されます。

プラセンタには、たんぱく質、脂質、糖質、ビタミン、ミネラル、核酸、ムコ多糖類、酵素、成長因子など、豊富な栄養素が含まれて胎児を育ています。

一般的には哺乳類の胎盤から栄養素などの成分を抽出した胎盤エキスのことを「プラセンタ」と呼んでいます。プラセンタ療法では注射やサプリメントにより摂取します。

注射の場合には1日1アンプルを毎日または隔日に皮下注射する”とされています。症状に応じて回数等は調節しますが、週2回前後が多いようです。

日本では、1950年代から医療機関にて肝硬変・更年期障害・乳汁分泌不全などの治療にプラセンタが用いられてきました。またエイジングケアによる美容効果も期待でき人気となっています。

プラセンタには下記のような作用が期待できます。

  • 抗アレルギー作用
  • 結構促進
  • 自律神経を整える
  • ホルモンバランスを整える
  • 免疫力を高める
  • 血行促進
  • 抗炎症作用
  • 基礎代謝を高める
  • しみしわの予防
  • 肌の弾力を高める
  • 美肌効果

効果が期待できる疾患

  • アトピー性皮膚炎の緩和
  • 更年期障害の諸症状の緩和
  • 自律神経失調症
  • うつ症状の緩和
  • 肩こり
  • 腰痛
  • 肝障害の改善
  • 関節リウマチの改善
  • 膝痛の改善
  • 月経前緊張症の改善

サプリメント

更年期障害に用いるサプリメントは更年期障害の諸症状を和らげる目的や女性ホルモンを増やす目的および臓器の障害の進行を防ぐなど目的に応じたものを用います。

女性ホルモンの作用

イソフラボン : 大豆に含まれているポリフェノールの一種でエストロゲンに似た働きをします。

エクオール :大豆イソフラボンが、腸内細菌によって「エクオール」という成分に変化しなければ 健康パワーを充分に発揮しにくいことが分かりました。

発酵技術の進歩により大豆イソフラボンからエクオールに変化させギュッと閉じ込めて、 気軽に摂れるようになりました。

イライラ・不安・うつ症状の緩和

ビタミンB群、マグネシウム、アミノ酸

血管・脳の老化を予防

EPA : 脳梗塞や心筋梗塞などの生活習慣病の原因となる「血栓」の生成を防ぐ効果や炎症やアレルギーの原因とされる「プロスタグランジン」という物質の量を減少させる効果があるといわれ、花粉症やアトピー性皮膚炎といったアレルギー症状の緩和にも有効であると考えられています。


DHA ;血液をサラサラにし脳を元気にする効果。アルツハイマーにも効果があるといわれています。

骨粗鬆症を防ぐ

カルシウム、ビタミンD、マグネシウム、ビタミンK

その他女性ホルモンの先生が作ったアロマオイルで女性特有の悩みタイプ別に配合。全く新しいコンセプトのアロマオイルというのもあります。


5.まとめ

朝の吐き気から更年期障害の症状だとは思いつかない方も多いと思いますが、更年期障害の症状の場合もあります。心当たりがある方はまず婦人科を受診するとよいですね。もし更年期障害からくる吐き気であれば、治療法はご自分にあったものを選択しましょう。

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