子どもの朝の吐き気の原因は?水分補給が大切

朝から子供が吐いたりするとお母さんはびっくりしますね。

小さい子どもって吐きやすいですよね?どうして吐きやすいのか?また吐き気からどのようなことが考えられるのでしょうか?また吐いた時には水分補給は忘れずに。

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1.子供の吐き気の原因

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1-1.病気以外の原因

子供は神経が未発達なことと胃が筒型のため吐きやすいです。

赤ちゃんなどはよくミルクを飲んだ際吐くのはこのせいです。

また単純に食べ過ぎなどで吐いてしまうことも考えられますし咳をすることで吐くこともあります。

小学生以上の場合の吐き気は小さい子供とは違う場合があります。

この場合に心因性の可能性も考えられます。学校に行く前に吐き気があったりして登校できないような不登校の場合には心因性と考えられます。

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1-2.アセトン血性嘔吐症

昔から自家中毒とも言われている病気です。

2歳から10歳の子供に多い疾患で、興奮したり、過労、精神的緊張などから誘因されます。前日元気に過ごしていて夕飯も食べずに寝てしまったのに翌朝になると吐き気をもよおし、嘔吐してしまい。風邪やお腹を壊しているときなどにもなります。夜間や朝、起床時に怒ることが多いです。

治療としては初期に糖不足になるためジュースを飲ませたり、飴をなめさせたりします。長引く場合には点滴をすると非常に有効です。

1-3.胃軸捻転

胃がねじれることによって吐き気、嘔吐を催す病気。腹痛や腹部膨満もある。捻転の形によっては吐き気が強いのに吐けないこともある。

胃が成長するにつれ一般的には1歳をすぎると自然によくなる傾向があります。

1-4.腸炎

腸の中には人にとっては異物となる食物や細菌などが存在し,それに対して人の体はリンパ球や白血球など抗体をつくり,異物や細菌か ら体を守ろうとする働きを持っていますがこの働きのバランスがくずれて腸の全体または一部に炎症,出血,壊死こと)などがお こることを腸炎といいます。

下記が病因となるものです。

  • 抗生物質
  • アレルギー
  • 薬物・食品・毒物
  • 感染症(細菌・ウィルス等)
  • 血流の障害

特に嘔吐下痢症などのウィルスによるものは誰しも経験することが多いものの1つですね。毎年初冬から春先にかけてノロウィルスやサポウィルスによるものが流行ります。

2~3月にはロタウィルスが流行りますが、高熱や下痢の症状も伴い脱水症状をおこすことがあり、小さい子供には危険なものです。しかしこれには有効なワクチンがありますのですぐに受診すれば安心ですね。

治療としては対処療法で吐き気を抑える吐き気止め、下痢止め、整腸剤などが処方されます。脱水症状がある際には水分やミネラルの補給が点滴によって必要となります。

1-5.先天性胆道拡張症

胆管が拡張して胆汁の流れが悪くなる病気です。外科治療が必須の病気で拡張した胆管を取り除き、新しい胆汁の通り道を作る手術が行われます。

1-6.急性膵炎

急性膵炎は膵臓が分泌する消化酵素によって消化されてしまうやけどのような病気です。原因はウィルスや最近の感染や、胆石、薬剤などがわかっています。

治療は絶食、安静にする、点滴からの栄養補給、また炎症により消化されてしまった膵臓は感染症にかかりやすいため抗生剤の投与も行われます。痛みに関しては鎮痛剤が投与されます。

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2.診察を受けるかどうか

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症状をチェックしておく

  • 吐く回数
  • 熱があるか
  • 腹痛があるか
  • おなかが膨らんでいないか?
  • 耳が痛いか?

嘔吐以外の症状がなかったり、他の症状が軽ければ様子をみましょう。上記の症状はチェックしておきもし診察を受ける際には医師に伝えましょう。

繰り返し吐いたり、他の症状が強い際には受診が必要です。迷うようであれば、医師の診察を受けたほうが安心ですね。

吐き気止めは座薬と飲み薬がありますが、座薬のほうが吐くこともなくまた効き目が早いです。主にナウゼリンという座薬が用いられます。


3.吐き気・嘔吐のケア

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3-1.吐いたら

寝ていて吐いた場合には吐いたものが器官に入らないように、顔を横に向けます

吐いたものはすぐに処理をします。吐いたものをそのままにしておくと、その匂いでさらなる吐き気を誘因することになります。

3-2.胃を休ませる

吐いた時は無理に水分補給をしてもまた吐いてしまいます。そのため吐いた1時間くらいは胃腸を休ませて様子をみましょう。

3-3.水分補給

乳児の場合(母乳)

乳児の水分補給は母乳の場合は続けても大丈夫ですが、少しずつ与えて様子をみてまた少し、と問題がなければ少しずつ量を増やしていきます。

乳児の場合(ミルク)

水分補給としてミルクは薄目少量を与えて様子を見ます。そして少しずつ量を増やし、様子をみるという繰り返しをしていきます。

乳児で離乳食が始まっている場合

最初は離乳食を中止して水分のみ少しずつ様子を見て与えます。しばらくたって吐き気がなく問題がなさそうであれば、おかゆやうどん、野菜やリンゴのすりつぶしから少量与え、様子を見てまた与えるという繰り返しで量を徐々に増やしていくとよいです。

幼児期以降

1時間ほど胃腸を休ませて様子をみて吐くのがおさまり大丈夫そうであれば、少しずつ水分補給を開始しましょう。

水分補給としてイオン飲料や湯冷まし、リンゴジュースなどがよいです。始めは大匙1程度から与え、様子をみます。20分~30分たって吐き気もおさまっているようであれば、今度は大匙2程度と徐々に水分補給しましょう。

そしてまた20分~30分様子を見て吐き気がなければ前回より少し多めにあげて徐々に水分量を増やしていきます。

また吐いてしまうようであれば、吐いたあとまた1時間は様子を見るところからスタートして徐々に水分補給をしましょう。

3-4.食べ物を与える

水分補給で吐き気が完全になくなってきたら消化の良い、胃に負担がかからない食べ物を少しずつ与えます。

おかゆやりんごのすりおろしなど形のないドロドロ状のものから始め、問題がなければ煮込んだうどんやバナナ、ゼリー(ドリンクゼリーは良いがこんにゃくゼリーはNG)など軟らかいものを与え、徐々に普通の食事に戻すとよいです。

3-5.精神的なケア

吐くことで子供は驚き、恐怖を覚え泣き出してしまうこともあります。安心させて落ち着かせることが大切です。お母さんも慌てず、怒らず、できれば笑顔で大丈夫よといいながら抱きしめてあげましょう。

また嘔吐の処理をする際にも険しい顔は禁物です。

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4.まとめ

子供の吐き気は年齢によっては心因性のものも考えられます。小学生以降で学校に行く前のいつも吐き気があるなどという場合には心因性のもので不登校になる可能性もあります。

病気なのか、そうでないのか見極めが難しいですが子供の日ごろの様子と症状で判断し、心配な場合には受診をしましょう。

また吐いたときには水分補給は大切です。少しずつ水分を取るようにしましょう。

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