朝に咳こんでしまったり、吐き気がしてしまったり・・・不安になりますよね?そもそもなぜ咳こんだり、吐き気きするのでしょうか?咳をメインに調べてみました。
[quads id=1]
目次
1.咳をするしくみ
咳をするのは、ウイルスやアレルギーなどから引き起こされる多くの呼吸器疾患にみられる症状で、のどや気管の分泌物や異物を体外に排出するための生理的な反射です。
2.咳から考えられる病気
かぜ症候群
のど、鼻などの急性炎症のみでなく、気管、気管支、肺にまで広がって急性炎症をきたす疾患をかぜ症候群といいます。
かぜ症候群はウィルスが気道に付着侵入することによりウィルスが増殖することにより発症します。
ウイルスとしては、ライノウイルス、コロナウイルス、パラインフルエンザウイルス、RSウイルス、インフルエンザウイルス、アデノウイルスなどがあり、ウイルス以外では、A群β溶血性連鎖状球菌(溶連菌)、百日咳菌などの細菌や肺炎マイコプラズマ、肺炎クラミドフィラなどの病原体があげられます。
かぜ症候群の場合に咳は通常徐々によくなります。2~3週間もすれば収まり何か月も咳が続くことはありません。もしも咳が長引くようであれば感染症以外が疑われ呼吸器疾患の可能性があります。
アトピー性の咳
いがいがとした乾燥する咳で、就寝時や深夜から早朝、朝おきたときなどにおこることが多いです。
寒暖差や運動、喫煙やにおいのきついものなどで誘発されることがあります。
気管支拡張剤が効かず、ヒスタミンH1受容体拮抗薬(アレグラなど)が治療薬として有効です。
逆流性食道炎
胃内容、胃酸が食道に逆流すると、食道の炎症を起こしてしまう状態のことです。代表的な症状は胸やけ。そして吐き気やせき、のどの違和感などがあります。
日本では食生活の欧米化や高齢化が進んだことで逆流性食道炎になる方が増えてきているそうです。食生活が欧米化してくると今までの日本食にくらべ脂肪分の摂取が増えてしまいます。そのため食べ物が胃にとどまる時間が長くなることや、胃酸の分泌が多くなることで逆流性食道炎になってしまいます。
喘息
喘息の症状としては
- 咳をすると呼吸が苦しい
- 咳が長引く、咳が止まらない
- 息をしたときに、ヒューヒューしたりゼイゼイしたりする
という特徴があります。特に朝おきたときや、夜間に症状が出て昼間は問題ないことも多いです。
治療薬としては気管支拡張剤、抗アレルギー剤、吸入ステロイドなどです。早期の吸入ステロイド導入により、慢性炎症を抑えることによって、肺機能の低下も、喘息死も防げるといわれています。
肺炎
肺炎は90歳以上の男性の死因1位の病気といわれ高齢になるほどかかりやすくなります。肺炎は病原性微生物が肺に侵入して急性の炎症がおきることをいいます。
発熱や咳、痰がでて、レントゲン写真をとった際に肺に異常な影があるときには肺炎の疑いがあります。
基礎疾患があるかどか、年齢、咳の強さ、胸部所見のをもとに、細菌性の肺炎なのか、それ以外の肺炎(非定形肺炎)かを見極めその人にあった抗生物質を投与します。
心因性の咳
たばこの煙などの刺激を受けた時や、明け方などのタイミングで症状が出やすいようです。ときには激しく咳き込むことがあります。
規則正しい生活とバランスのとれた食生活、適度な運動を心掛けて、血行を良くしておくことが、免疫力を落とさず肺炎やそのほかの病気予防につながります。
[quads id=2]
3.吐き気のおこる仕組み
そもそも吐き気がおこる仕組みってどうなっているんでしょうね?
吐き気は脳幹の一部で、大脳と小脳をつなぐ脳の一部である延髄にある嘔吐中枢が刺激をうけて吐き気を催します。この嘔吐中枢が刺激を受ける原因は様々です。
なかでも多いのが消化管の乱れ(暴飲暴食等)、そして妊娠の初期症状のつわり、乗り物酔いや薬の副作用でも吐き気は起こります。またストレスなど心因性の場合にも吐き気はおきます。不登校などはその例です。吐き気から考えられる病気は次となります。
4.吐き気から考えられる病気
急性胃腸炎
急性胃腸炎は主ににウィルスや細菌が胃や腸へ感染することで粘膜の炎症により下痢、嘔吐、腹痛などの症状が引き起こされる病気です。嘔吐や下痢による脱水症状に気を付ける必要があります。
慢性胃炎
持続的に胃の粘膜が炎症している状態で、1か月以上長期にわたって続くこともあります。吐き気や胃の不快症状、腹痛などがあります。
胃食道逆流症
胃の内容物である主に胃酸が逆流しておこる現象です。吐き気や胸やけ、胸に違和感の出る症状が多くの人に見受けられます。
胃潰瘍・十二指腸潰瘍
ヘリコバクター・ピロリ菌が原因で起こることが多く、胃を保護している粘膜が消化される病気です。
症状は腹痛、吐き気や嘔吐、食欲不振、体重減少や背中の痛み、吐血や下血、げっぷ、
虫垂炎
10~20歳代多く、思春期から25歳までは比較的男性に多い病気です。盲腸に開口している虫垂の炎症で俗に盲腸炎言われています。急性虫垂炎の初期症状としては、吐き気や胃の痛み、胃の不快感で始まることが多く、初期だと胃炎と診断される事も多いです。
以前は盲腸というとすぐに開腹手術でしたが、近ごろは抗生剤の進歩により急性期は絶食、抗生剤の投与で治療をし、炎症が収まったあとに手術を行う待機的虫垂切除が普及するようになってきました。
自律神経失調症
生活習慣の乱れやストレスから交感神経と副交感神経のバランスがくずれ吐き気や咳を含め様々な不調をきたすもの。自律神経は自分でコントロールできないと言われていましたが、最近では呼吸や音楽で自律神経を整える方法というのがありますね。
ストレスからの吐き気についてはこちらに詳しく書いております。
5.病気予防のため普段からできること
様々な病気を予防するために有効なのはストレスをためずに自律神経を整えておくことです。どのようなことが自律神経を整えるために役立つのでしょうか?
好きなことをする時間を作る
仕事で、残業が多くて忙しい方もときには残業をしない日を作り会社を早く退社する。家事や育児でバタバタしていても、たまには息抜きが必要ですね。家事を代行サービスなど頼む、人に任せる。割り切って時には楽をする。ということも必要だと思います。ある程度のあきらめは必要ですよね。
趣味がある方は趣味の時間を意識して確保すると良いですね。忙しいとつい趣味の時間は後回しになりがちですが、ストレスの対処法には好きなことをするのが一番ですから、趣味の時間をぜひ確保してストレスを軽減しましょう。
歌うの好きなかたはお風呂で歌ったり、一人カラオケなんていうのもいいですね。
規則正しい生活
仕事のある日は規則正しい生活を送っている人もお休みのときは不規則になったり、また仕事の都合で不規則な生活を送っている方もいらっしゃると思います。休みだからと普段よりたくさん寝すぎると倦怠感を引き起こすこともあります。
適度な睡眠をとることはストレスをためないためにも大事ですね。また朝陽を浴びることは自律神経を整えるのに有効です。
朝おきたらカーテンを開ける習慣をつけて朝陽を浴びるといいですね。でも天候や季節によって朝は暗いこともありますし仕事によっては朝おきるとも限りません。光目覚まし時計という便利なものもあります。こういうものもうまく取り入れて適度な睡眠をとり、ストレスに対処していきたいですね。
体を動かす
運動は疲労を回復したり、倦怠感をなくのに必要な睡眠や栄養と並んで大切な要素の一つです。運動しよう、しなくちゃと思うとそれもストレスになってしまいますよね?まずは無理なく続けられるのが理想です。そのためにはジムに通うとか何かを習わないと・・というのでなく手軽に取り入れられるのが良いと思います。家でできるエクササイズや家でできるヨガなどでも良いですね。
普段エスカレーターを使っているなら、階段を使う。一駅手前で降りて目的地まで歩く。車での買い物を自転車に変更する。これくらいなら取り入れやすいですよね?
湯船につかる
ついシャワーで済ませがちな方もきっと多いと思いますが、好みの入浴剤を利用して、ゆっくりと湯船につかるとストレス解消に役立ちますし血行も促進されますので寝つきもよくなり倦怠感も和らぐでしょう。
アロマ
アロマを試してみてはいかがでしょうか?今は¥100ショップで買えるものもあります。
-
- ラベンダー : 心と体をリラックスする効果あり。安眠効果も。
- オレンジスイート : 気分を明るくする・リフレッシュ、リラックス効果
- カモミール : 鎮静作用があるのでストレス軽減に
- プチグレイン : 心を落ち着かせる効果があるので不安やプレッシャーを感じている方に
人と話しをする
人と何気ない会話をしたり、自分の思っていること、悩みを相談すると、話しただけで楽になった、すっきりしたという経験がある方もいると思います。
話しをすることで、自分の考えがまとまったり、気づきがあったり、悩んでいることが悩みでなくなったり・・人と話しをすることはストレス解消に有効ですね。
6.まとめ
朝起きて、咳が止まらなり、吐き気がするとう際に考えられる病気についておわかりいただけましたね。その上で普段からストレスをためずに自律神経を整えておくことがいろいろな病気予防にもつながることをご理解いただけたと思います。
ご自分にあった自律神経を整える方法を見つけておくとよいですね。
こちらの記事もご覧ください。
[quads id=3]
コメントを残す