朝の吐き気はうつのサインかも?チェックしてみよう

朝おきて吐き気が続いて・・というサインからうつがわかったという方もいるようです。最近うつになる人が多いと聞きますが、うつってどんな症状で、どうしてなるのでしょうか?自分がうつかチェックしてみましょう。また対策についてもお伝えしていきたいと思います。

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1.うつってどんなもの?

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1-1.うつの種類

  • 心因性 うつ病 : 精神的ショックやストレスなど心理的な原因によるうつ病
  • 外因性 うつ病 : 怪我や脳の病気が原因となるうつ病
  • 内因性 うつ病 : 遺伝、体質、器質など原因が特定できなうつ病

1-2.うつの症状

うつの症状は精神的症状と身体的症状があり、たいては朝がもっとも悪い状態であり、夕方にはよくなる傾向があります。

精神的症状 :

運動神経・集中力・記憶力の低下、気分の落ち込み、悲しさ、空虚感、無価値観、自殺念慮、

身体的症状 :

頭痛、睡眠障害、摂食障害、胃炎、胃潰瘍

その他、対人関係の悪化や内向、自己中心的な行動や感情というものが出やすくなります。

1-3.うつかチェックしてみよう

採点方法は いいえ-0 時々-1 しばしば-2 常に-3 ただし質問の2.4.6.8.12に関してはどんな答えであっても0点とします。

10点以下は正常、16点以上はうつ病の疑いがあります。

1. からだがだるく疲れやすいですか
2. 騒音が気になりますか
3. 最近気が沈んだり気が重くなることはありますか
4. 音楽を聴いて楽しいですか
5. 朝のうち特に無気力ですか
6. 議論に熱中できますか
7. くびすじや肩がこって仕方ないですか
8. 頭痛持ちですか
9. 眠れないで朝早く目覚めることがありますか
10. 事故や怪我をしやすいですか
11. 食事がすすまず味がないですか
12. テレビを見ていて楽しいですか
13. 息がつまって胸苦しくなることがありますか
14. のどの奥に物がつかえている感じがしますか
15. 自分の人生がつまらなく感じますか
16. 仕事の能率が上がらず何をするにもおっくうですか
17. 以前にも現在と似た症状がありましたか
18. 本来は仕事熱心できちょうめんですか
合計

SRQ-D(東邦大学方式うつ病自己評価尺度)

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2.うつの原因

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2-1.脳の問題

脳内物質(セロトニン、ノルアドレナリンなど)の不足

人間の脳の中には、「神経伝達物質」と呼ばれる物質があり、無数の神経細胞に情報を伝達する働きをしています。

ストレスがたまり心身が疲れている状態が続くと、神経伝達物質の量や神経細胞の働き、脳の血流などに変化が起きます。

うつ病のときは、神経伝達物質のうちの、気分や思考、意欲などを担当する「セロトニン」「ノルアドレナリン」の量が減っていることが分かっています。また、言語、運動、精神活動を担っている脳の前頭葉という部分を中心に脳の血流や代謝が低下していることも分かってきました。

また、身体に何かの病気を持っていると、その病気が原因でうつ病になることもあります。

アステラス製薬HPより

2-2.心の問題

心理的ストレス:仕事におけるストレスや失恋、離婚、失業等、妊娠、出産、子供の結婚等・・環境の変化がきっかけとなることが多い。

2-3.なりやすい性格

  • 几帳面
  • 正直でごまかせない
  • 責任感が強い
  • 完璧主義
  • 対人関係を重視
  • 社交性がありつつ気が弱いところがある

3.うつで吐き気はなぜおこるか?

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うつになるとセロトニンが減少します。セロトニンとは神経伝達物質の1つで、精神の安定に関わっているものです。セロトニンは胃腸の働きも制御しているため、消化が促進されず吐き気を催します。また既に投薬を開始している場合には抗うつ薬の副作用で吐き気を催す場合があります。

またうつになるのには大きなストレスを受けていることから既に胃の機能が弱っていると推測できます。そのため吐き気を催すことがあります。

うつの場合の吐き気の場合にはまずうつを治療することが大切です。

4.うつの治療法

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4-1.投薬治療

抗うつ剤(脳の中にある物質の作用を強化する役割)や抗不安薬(不安を鎮める)と併せて睡眠薬を処方されることのが一般的です。それでも薬は一度使用するとなかなか手放せなくなるのではないかと不安を持たれる方も多いと思います。今は医療現場でも使用されるサプリメント天然素材のサプリメントなど種類がありますので、そういうものから使用されてもよいですね。


4-2.認知行動療法・カウンセリング

認知行動療法とはその人の自動思考=ものの考え方=認知 のゆがみを修正するというものです。認知行動療法は1度受けるだけで効果はでづらいですが、専門にされてる方の指導のもと10回程度行うと良いとされています。

自分で性格を変えていくというイメージです。

4-3.その他

一般的には休養をとるといわれますが、これは適度な休養がよいと思われます。長期にわたり休養をとった場合にはまた元の生活に戻る時にそのギャップからうつが再発したり悪化したりする恐れがありますので医師と相談したほうがいいですね。

できる病院は限られているようですが、その他磁気刺激治療というのもあるようです。アメリカ発の治療法です。

5.うつの予防・ストレス解消

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5-1.完璧主義をやめる・思考を変える

うつは完璧主義の方に多い傾向にあることから、完璧主義をやめて、10できなくてはいけないところも8でもOKと思えるようになるといいですね。ただでさえ忙しいのに、あれもしなくては、これもしなくては・・となると追い詰められてしまうこともあります。時には残業はしない、家事代行サービスを使ってみるなど、ゆとりをもつように心がけると良いでうね。


5-2.リラックスできる時間を持つ

ゆったりと入浴剤を入れて、お風呂に湯船をはって浸かったり、時にはアロマオイルをたいてゆっくりとリラックスできる時間を持てると良いですね。

アロマの効果:

  • ラベンダー : 心と体をリラックスする効果あり。安眠効果も。
  • オレンジスイート : 気分を明るくする・リフレッシュ、リラックス効果
  • カモミール : 鎮静作用があるのでストレス軽減に
  • プチグレイン : 心を落ち着かせる効果があるので不安やプレッシャーを感じている方に

5-3.規則正しい生活

十分な睡眠、栄養をとることが理想ですね。忙しくてなかなか睡眠時間を確保するのが難しい場合でも決まった時間に寝る、起きるというように規則正しい生活を心がけることが大事です。朝おきてすぐ窓を空けて空気を入れ替える。カーテンを明けて朝陽を浴びるというのも自律神経を整えるのに有効です。季節や時間によっては暗いこともあるので、光目覚まし時計というのを利用してみるのもよいですね



5-4.人と話しをする

うつになる方は完璧主義の方が多いため自分の弱みや失敗を人に話すのが苦手かもしれません。でもだれでも失敗やいやなことはあります。

友人と美味しいものを頂きながら食事をしたり、どうしても友人には話をできないなら、カウンセリングを受けたり、今は愚痴ききやさんという仕事もあるそうですから、そういう方とお話しをするのもよいと思います。

人に話をすることで、自分の考えや出来事が整理されたり、楽になったり、すっきりしたりという効果があります。ためずに人に聞いてもらうのはストレス解消にもうつの予防にも良いと思います。

6.まとめ

朝の吐き気からうつが発覚するなんてことがあるのですね。食べ過ぎや睡眠不足ではなく、なんだか気が重い日が多いななんて思ったら、まずはうつチェックをしてみて下さい。

怪しかったら早めの受診をおすすめします。うつになってもならなくても日頃のストレス解消が吐き気やうつの予防につながりますので、是非ご自分にあったストレス解消方法をみつけて下さい。

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