生理前の頭痛・吐き気、動悸、ひどい情緒不安定などの症状に効く漢方とは?ピルは?

女性なら生理前に頭痛、吐き気や動悸そしてひどい情緒不安定などなにかしら不快な症状があることもありますよね。

生理前の図通夜吐き気などの症状や情緒不安定に効く漢方薬についてまとめてみました。またピルはどうでしょうか?

まずは情緒不安定以外どんな症状が生理前にあるのでしょうか

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生理前の症状

情緒不安定

  • イライラ
  • 落ちこみやすくなる
  • 怒りやすい
  • 理由もなく悲しくなる

情緒不安定以外の症状

  • 胸がはる
  • 便秘気味になる
  • 肩凝り
  • 下腹部痛
  • 眠気
  • 肌荒れ
  • 頭痛
  • めまい
  • 吐き気
  • 動悸
  • その他身体症状

生理前の情緒不安定や不快な症状はどうしておきるのでしょうか?

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生理前の症状の原因

生理前の頭痛や吐き気や動悸、ひどい情緒不安定など、さまざまな不調は女性ホルモンが影響していると考えられており、原因は解明されていません。

生理前の情緒不安定についてはこちらにも書いております。)

排卵後に卵巣から分泌されるプロゲステロン(黄体ホルモン)という女性ホルモンの影響が原因の1つとされており、またビタミンB2マグネシウムの欠乏も考えられます。

セロトニンの低下ビタミンの欠乏ストレス、生活環境・社会環境の変化や生真面目で神経質な性格の人がなりやすいともいわれています。

また動悸について言えばPMS(月経前症候群)がよく考えられる原因です。単に動悸だけという場合もあれば人によっては頭痛やめまいも伴うことがあります。

それでは原因がわかったところで生理前の情緒不安定などさまざまな不調の対策について漢方についてメインにみていきましょう。

ピルは情緒不安定に効果があるのか?

まずはピルと聞くとどのような効果が思い浮かびますか?きっと避妊と答えるかたが多いのではないでしょうか?

ピルはその他にも色々な効果が期待できます。

  • ホルモンバランスを整えることでのニキビ改善
  • 生理痛の緩和
  • 生理期間の調整
  • 生理時の情緒不安定の緩和
  • 子宮内膜症の治療

などピルは避妊以外にもさまざまな効果があります。

一方で、効果が期待できるはずの情緒不安定が副作用として出てしまう方もいるようです。

人によってはピルの服用により体内のビタミンやミネラルが不足して落ちこみやすくなったり、イライラしたりなどの情緒不安定になったという方もいるので、一概にピルが情緒不安定に効果があるとは言い切れないようです。

生理前の不調の対策を漢方薬でしてみよう

漢方の診断

①望診

顔色、皮膚の色の他、舌の様子を見る舌診など視覚を用いた診察をします。

②聞診

声の大きさやにおいなど、聴覚臭覚に基づいた診察を行います。

③問診

症状を訊いたり通常の問診だけでなく、患者の体質を探るような問診を行います。

④切診

脈やお腹に触れて、その抵抗感や押して痛いかどうかなど触覚を活かした診察を行います。

これら4つの診察方法は漢方独特のもので四診と言われています。

漢方の考え方

植物、鉱物、動物、の中で薬効を持つ「生薬」を組み合わせて処方調合したものが漢方薬です。

漢方では「気、血、水」という3つのバランスが崩れることでさまざまな不調な症状がおきると考えられています。

 気はエネルギーです。気は血を運び、内臓を動かし体温を温めます。気に異常があると、イライラしたり、不眠、頭痛などの不調な症状が現れると漢方では考えられています。

血 血がへると気のめぐりも悪くなります。漢方でいう瘀血は血が滞ることで不調な症状がおこると考えられています。

ちなみに瘀血だと便秘、肩こり、肌荒れなどの症状がおこります。

水 体内の水分と代謝をあらわします。水に異常があると、めまいやむくみなどの症状があると漢方では考えられています。

漢方薬の種類

煎じ薬 生薬に含まれる有効成分を熱湯で煮出し、煮出した液体状の薬汁
顆粒(エキス剤) 煎じ液を濃縮し、水分を蒸発させエキス成分を取り出したもの
錠剤 抽出したエキスを製し服用しやすい形にしたもの
散剤 生薬を粉砕して粉状にしたもの
丸剤 散剤に密や水分を加えて丸状にしたもの

漢方薬といっても種類があるとどれが良いのか迷いますね。

漢方の中では煎じ薬が一番成分が濃く効き目があるといえますが、難点は持ち歩いたり、苦みやにおいが強いということです。

家で常に漢方を服用できる方は煎じ薬が、よいと思いますが、外出先で飲むことも多いかたはその他のものが使い易いですね。

生理前に効く漢方薬

では実際にひどい頭痛や吐き気など情緒不安定の他生理前の不調な症状に効く漢方薬はどのようなものがあるのでしょうか?

女神散

のぼせやめまいがある人の産前産後の情緒不安定なイライラ感、不安や不眠、月経不順などの症状に効果があります。

 

当帰芍薬散

効能:

体力虚弱で、冷え症で貧血の傾向があり疲労しやすく、ときに下腹部痛、頭重、めまい、肩こり、耳鳴り、動悸などを訴えるものの次の諸症:
月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、産前産後あるいは流産による障害(貧血、疲労倦怠、めまい、むくみ)、めまい・立ちくらみ、頭重、肩こり、腰痛、足腰の冷え症、しもやけ、むくみ、しみ、耳鳴り

ツムラHPより

 

 

桂枝茯苓丸

生理前のひどい情緒不安定などの症状に有効な漢方薬の一つです。

効能:

生理前の便秘やイライラ、不安が気になるというときは、「気」「血(けつ)」が滞っている状態と考え、流れを良くする治療を行います。

「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」は、血液循環を促進することで、血液の流れをスムーズにして、月経痛や月経不順を改善します。また、冷え(下半身)のぼせ(上半身)を改善します。

クラシエHPより

 

加味逍遥散

こちらも生理前の情緒不安定な症状に有効な漢方薬の一つですね。

効能:

体力中等度以下で、のぼせ感があり、肩がこり、疲れやすく、精神不安やいらだちなどの精神神経症状、ときに便秘の傾向のあるものの次の諸症:
冷え症、虚弱体質、月経不順、月経困難、更年期障害、血の道症)、不眠症

注)血の道症とは、月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状のことである。

ツムラHPより

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抑肝散

効能:

体力中等度をめやすとして,神経がたかぶり,怒りやすい,イライラなどがあるものの次の諸症:神経症,不眠症,小児夜なき,小児疳症(神経過敏),歯ぎしり,更年期障害,血の道症

一元製薬株式会社 添付文書より

 

漢方薬以外の生理前の情緒不安定などの対策

ここまで漢方で情緒不安定などの生理前の諸症状に有効なものをお伝えしてきましたが、その他に有効な対策については主に下記の通りとなります。

  • 自律神経を整える
  • 食生活の見直し
  • 規則正しい生活
  • 運動

これらの詳細についてはこちらに書いておりますので、ご覧ください。

色々と対策しても症状が軽減せずに効果を感じないときや、気になることがあれば迷わずに医師の診察を受けましょう。

まとめ

生理前の頭痛、吐き気や動悸、ひどい情緒不安定などの症状に効く漢方についてまとめてみました。あなたに合う漢方薬はありましたか?

漢方については西洋薬に比べると副作用がないそうですが、全くないわけではないそうです。

利用するにあたっては、薬の説明書きをよく読む、漢方医に尋ねるなどして、合う漢方薬をみつけてください。

ピルに関しても情緒不安定に効果があるかたもいれば、服用することで情緒不安定になる方もいるようです。

ピルを服用して情緒不安定になるようなら、医師に相談しましょう。

情緒不安定に効く市販薬についてはこちらです。

情緒不安定と女性ホルモンの関係についてはこちらに書いております。

恋愛や失恋の情緒不安定についてはこちらです。

絵から読み解く心理はこちら

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