引きこもりの人数や推移。年齢や割合は?

近年引きこもりに関する事件も多く、ニュースで取り上げられることも多いと感じます。

自分の身近にいればもちろん引きこもりに関心を持つ方も多いとは思いますが、実は誰でも関係しうるのです。

なぜだかわかりますか?

引きこもりの人数や推移、実際の年齢や割合について調べてみました。

引きこもりの人数・推移・年齢・割合

若年無業者(15~34歳の非労働力人口のうち,家事も通学もしていない者)の数は,平成14(2002)年に大きく増加した後,おおむね横ばいで推移している。平成25(2013)年は60万人で,前年より3万人減少した。15~34歳人口に占める割合は長期的にみると緩やかな上昇傾向にあり,平成25年は2.2%となっている。年齢階級別にみると,15~19歳が9万人,20~24歳が15万人,25~29歳が17万人,30~34歳が18万人である

内閣府HPより引用

上記は総務省発表の労働調査を引用させて頂いています。

こちらの推移グラフを見るとおわかりになるように、引きこもりの割合は増えていき、今は横ばい状態ともいえます。

この引きこもりの推移や年齢で気になるのが、40歳以上の実情がわからない点です。

そのため前年度39歳までの年齢のところにいた方で引き続き引きこもりであれば、この人数から消えてしまうということになります。

現実的には39歳で引きこもりで40歳で脱引きこもりを図れたという方は少ないのではないかと個人的には感じます。

年齢が上がり、引きこもり期間が長くなるにつれ、解決するのは難しいからです。

なので、引きこもりの割合が減って推移しているかにみえて違うことも十分にありえます。

今グラフの人数に入っている引きこもりの方々がこのまま引きこもり続けても数字にはあらわれないということになりますが、引きこもりは高齢化しているという現状もあります。

そしてこれは調査した際に本来は引きこもりの方がいるにもかかわらず該当なしと答えていることもありうるということから、実際の人数はもっと多いのではといわれています。

中学卒業後は義務教育から離れてしまうと国としても、引きこもりの人数や年齢、割合、推移の実情を把握するというのは難しく、上記のデータの人数、割合、年齢はすべて正確性に欠いている部分もあるでしょう。

内閣府発表 若者の意識に関する調査 平成22年7月発表

引きこもりを年齢別そして引きこもりのタイプ3つに分けて年齢毎の割合を表したグラフは上記が参考になります。

引きこもりと一言で言っても部屋からも出ず家族とも交流しない引きこもりもいれば、部屋からは出て家族とは交流があるが、外出できない引きこもり、コンビニや自分の趣味などには出かける引きこもりがいます。

内閣府発表の上記の引きこもりの分け方の定義は下記の通りです。

  1. 一般群:回答者全体から、下記の2.3を引いた数(全国 15 歳以上 39 歳以下の者 )
  2. 引きこもり群:自宅にいるときに家事、育児、仕事をしているわけではなく病気や妊娠中でもない。外出に関しては全くでかけられない人もコンビニや趣味の用事にはでかける人も含めて引きこもり群と定義しています。
  3. 引きこもり親和群:下記の質問に「はい」もしくは「どちらかといえばはい」と答えて人から1を引いた数としています。
  • 家や自室に閉じこもっていて外に出ない人たちの気持ちがわかる
  • 自分も、家や自室に閉じこもりたいと思うことがある
  • 嫌な出来事があると、外に出たくなくなる
  • 理由があるなら家や自室に閉じこもるのも仕方がないと思う

内閣府発表 若者の意識に関する調査 平成22年7月発表

 

年齢としては10代で引きこもり始めるという人数の割合が多く、そのまま引きこもりになる人もいるということです。

これは学校生活になじめず不登校経験者の割合が多いという裏付けとなります。

20代以上の引きこもりの場合には職場になじめず引きこもりになったという割合が多いです。

全体的には引きこもりになったきっかけとして社会での居場所である学校や職場においてトラブルがあったり、なじめなかったりしたということになります。

他人事ではない引きこもり

引きこもりになる年齢を問わず引きこもり続ける人数の割合が多くなれば、国としては働き手を失い、場合によっては生活保護受給者が増える可能性もあります。

その生活保護の財源は税金です。

現実問題海外からの労働者を求め、多数の外国人が就業しています。それによる弊害があるのもご存じの通りです。

引きこもりなんて自分とは関係ないとはいえなくなるのです。

また最近気になるニュースとして、親が引きこもりの将来を悲観して、一家心中を図ったり、引きこもりの子供を殺してしまう事件。

また、引きこもりの子供に自立や就職を迫った親や祖父母などが殺される事件が多く報道されています。

今順調に仕事をしたり、学校に通っている子供も引きこもりにならないとは限りません。

そして引きこもりになる年齢が高くなり、長引くほど、解決していくのが難しいともいえます。

下記記事も参考にしていただき、今からでも引きこもりにならないような取り組みをしておきたいものです。

ただし脱ひきこもりをするのには年齢が高くなってからの場合には特に最終的には本人の心の在り方ともいえるのが現状です。

たとえ親であっても子供をコントロールすることはできないのです。

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まとめ

引きこもりの人数や年齢、割合、推移の実情というのは実は正確には把握できていません。

引きこもりに関心のない方も引きこもりの人数や割合が増えることで影響を受ける可能性はあります。

社会全体で引きこもりを支援し解決する策ができるようになればいいと感じます。

こちらの記事もご覧ください。

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