ブラックな引きこもり支援団体の見分け方

引きこもりの程度によっては親の対応を変えるだけで好転することがあります。

しかし不登校から始まりそのまま引きこもってしまって、引きこもりの期間が長くなり、部屋からも出てこない。

親と会話をすることもない。むしろ親を避けているひきこもりもあります。

そんな時に引きこもりを支援する支援団体に相談して力を貸してもらうのも引きこもりを脱するための1歩につながる可能性があります。

どのようにしたら良い引きこもり支援団体を探すことができるのでしょうか?

引きこもり支援団体が全て良いとは言えない

残念ながら引きこもり支援団体すべてが良いとは言えないようです。

ニュースにもなっているのでご存知の方もいると思いますが、いわゆるブラックな引きこもり支援団体も少なからずあるようです。

引きこもり歴が長くなればなるほど、当然ながら親も歳をとり、引きこもりからなんとか子供を抜け出させようとしてきたけれど万策つきてしまった。

でもなんとか自立してもらい引きこもりを解消させないと、自分たちも何もしてやれないまま死んでしまうかもしれない。

そんな親の心情につけこんだブラックな引きこもり支援団体もあるのです。

実際に引きこもり支援団体に相談し、契約料金と生活費数か月分として数百万支払ったが、子供を軟禁状態にするだけでなんの支援もなかった。

海外で留学体験をし、語学を学ぶという引きこもり支援団体のプログラムに参加させたけれど、パンフレットには半年留学と記載があるのに、2か月で帰国させられ、語学を学ぶというのはうそでテキストを渡されただけだった。

契約と違うと返金を求めたところ、関係のない費用まで差し引かれ大した金額は戻ってこなかったというケースもあります。

また別のひきこもり支援団体では、子供が家に帰りたいと言ってもなんの話も聞かないままダメだの一点張りで、親と連絡が取れないように当初から携帯などの通信機器をとりあげ、脱走を図っても無理やり連れ戻し親になんの説明もないということもあります。

これでも引きこもりの子供と支援団体の信頼関係は築かれず引きこもりから脱するどころか人間不信となりますます引きこもりになってしまいます。

ではブラックな引きこもり支援団体の見分け方はどうしたらいいのでしょうか?

ブラックな引きこもり支援団体の見分けかた

情報収集

引きこもり支援団体を探すにあたりまずは情報収集をします。

その支援団体の案内やパンフレットから見えてくるものもあるはずです。

言葉の表現ひとつとっても適当にいい加減に作成しているかどうかが見分けられるでしょう。

その情報からここは良さそうと言う支援団体をいくつか見つけましょう。

見つかったら電話をしてみます。

電話の応対者の言葉の使い方や応対などでもわかるはずです。

訪問する

良さそうな引きこもり支援団体が見つかったら、次は訪問してみましょう。

  • その支援団体の応対者の説明が具体的であるかどうか
  • 支援団体の支援員の話が一貫しているかどうか
  • 支援員以外の支援団体の雰囲気
  • 実際に利用している引きこもり支援を受けている人の様子

このほかに不意打ちに対応してくれる人以外にも話を聴いてみるといいですね。

対応する人はマニュアル通りに抜かりなく対応してくれるかもしれませんが、普段話かけられない、他の支援員の人に話を聴いて実態を把握するのもよいと思います。

上記を一通り確認したうえで、ひきこもり支援団体を絞り込むといいですね。

口コミを調べる

支援団体 口コミ・評判などのワードを入れて検索すると裏事情がわかることがあります。

パンフレットやHPでは良さそうな支援団体でも実は違うということもあります。

ただ、その口コミも信憑性がどうかというところが判断しかねる部分がありますが、複数の口コミでその支援団体の悪い評判があったり、同じような内容のことが別の人から投稿されているのであれば、少し信憑性も高まります。

該当引きこもり支援団体の求人情報を調べる

引きこもり支援団体に限らず使える裏技です。

頻繁に求人している引きこもり支援団体はやめておいたほうが良いでしょう。

頻繁に求人しているということは、すぐに人が辞めてしまうということですから、その引きこも意り支援団体は怪しいということになります。

引きこもり支援団体ではありませんが、友人が応募しようとした組織の求人情報がよく出ているなと思いながら面接をうけ入ってみたらワンマン経営者でパワハラがあったり、ボス的な社員がいてその人の影響で人がすぐやめてしまうという事情がありました。

なので求人情報を調べてみるというのは引きこもり支援団体に限らずとても有効な裏技と言えます。

引きこもり支援団体の支援の内容

相談

引きこもり支援団体の相談は親の相談にも引きこもり当事者本人の相談もできます。

相談比率としては半々のようです。

現状を話を聞いてもらえるだけでも安心したり、今後の道が開けたりアドバイスももらえるでしょう。

訪問支援

引きこもり当事者が全く外に出られない、引きこもり支援団体に行くのが難しい場合には支援団体の支援員が訪問をしてくれます。

居場所提供

外出する練習をしたいけど行き場がないという引きこもりの方には最適といえます。

同じ悩みを持つ引きこもりの人同士のつながりや、支援員とのたわいもない会話。

誰からも否定されることのない、安心して過ごせる居場所提供をしてくれる引きこもり支援団体もあります。

フリースペースという名称のこともあります。

就活支援等

最初は家から出られなくて引きこもりであっても徐々に自信を取り戻し就職しようという気持ちになれば、支援団体で就活支援もうけることができます。

  • Word Excel講習
  • ビジネスマナー講習
  • 職業の理解を深める
  • 履歴書の書き方
  • 面接対策
  • 適正検査
  • ジョブトレーニング
  • ボランティア体験
  • 社会参加
  • コミュニケーションスキルアップ
  • 自立のための金銭教育

なかには働くための自信をつけてくれるという引きこもり支援団体もあります。



厚労省の引きこもり支援

引きこもりが多い今厚労省でも引きこもり支援事業を充実させようとした取り組みをしています。ひきこもり

地域支援センター設置運営事業

ひきこもりに特化した専門的な第一次相談窓口としての機能を有する「ひきこもり地域支援センター」を都道府県、指定都市に設置し運営する事業です。
このセンターは、ひきこもりの状態にある本人や家族が、地域の中でまずどこに相談したらよいかを明確にすることによって、より適切な支援に結びつきやすくすることを目的としたものであり、本センターに配置される社会福祉士、精神保健福祉士、臨床心理士等ひきこもり支援コーディネーターを中心に、地域における関係機関とのネットワークの構築や、ひきこもり対策にとって必要な情報を広く提供するといった地域におけるひきこもり支援の拠点としての役割を担うものです。

ひきこもり支援に携わる人材の養成研修・ひきこもりサポート事業

この事業は、ひきこもりの長期、高齢化や、それに伴うひきこもりの状態にある本人や家族からの多様な相談にきめ細かく、かつ、継続的な訪問支援等を行うことを目的とする事業です。
具体的には、各都道府県、指定都市において訪問支援等を行う「ひきこもりサポーター」(ピアサポーターを含む。)を養成し、養成されたひきこもりサポーターを地域に派遣し訪問支援等を行うものです。また、30年度からは、市町村において、利用可能なひきこもりの相談 窓口や支援機関の情報発信をするとともに、ひきこもり支援拠点(居場所、相談窓口)づくり等を行います。

厚労省HPより引用

例えば東京都にはひきこもりサポートネットというものがあります。

ひきこもりに関する電話相談や訪問相談、メール相談が出来ますので、このようなところで相談して支援団体を見つけてみるのもいいと思います。

またこれらの引きこもり支援はほぼ無料ですので、利用しやすいですね。

引きこもり支援団体の支援を有効にするために親ができること

不登校と引きこもりに至るプロセスはほぼ同じといえます。

成人してから引きこもりになった人も不登校からそのまま引きこもりになった人も共通して自己肯定感が低い・心が繊細ということです。

自己肯定感が低いというのはありのままの自分を否定している自己否定の状態とも言えます。

そしてその状態になる原因は1つではなく、親のしつけ等親の対応や環境要因、本人の気質などが挙げられます。

学校でいじめがあってから不登校で引きこもり続けているという場合であってもいじめはきっかけに過ぎないと言うことも多いです。

それに打ち勝つメンタルの強さを持ち合わせていなかったとも言えます。

そしてそのメンタルを弱くさせてしまったのは家庭環境や親の対応によることも多いのです。

実際に引きこもってしまった方や不登校になる多くの親は過干渉です。

過干渉というのは子供に失敗をさせないために、子供のためを思ってしてしまう親が多いのですが、実際には子供のためになっていないということも多いのです。

そのため過干渉をする親が子供の進路を決め、就職先を決め就職したとたん親の手が及ばない困難やトラブルがあったときに彼らはそれを乗り越えられません。

なぜなら失敗し解決策を見つけ乗り越えるという経験をさせてこないからです。

このほかにも過干渉というのはマイナス影響が多くあります。よろしければ下記記事を参考にしてみてください。

母親の過干渉が子供の心理に及ぼす7つのマイナス影響

このように引きこもりは原因と思っていたことが原因でなく親の対応というケースがとても多いのです。

子供が引きこもっていることを受け入れられていますか?

引きこもりを否定したり、早く就職しなさい、自立しなさいなんて言っていませんか?

実はこれは引きこもりに人に言ってはいけません。

そんなことは百も承知で一番苦しんでいるのは引きこもり当事者なのですから。

そのため引きこもり支援団体に相談するとしても親が上記のような対応をしていては、子供の自己肯定感は育ちません。

いまからでも遅くありません。

親がありのままの子供を受け入れ引きこもりを否定しないでください。

登校拒否・不登校の子供の4つの親の特徴や家庭環境と原因

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まとめ

ブラックな引きこもり支援団体の見分け方は参考になりましたか?

良い引きこもり支援団体が見つかっても親が誤った対応を続けていると、また引きこもりになってしまったり、せっかくの支援が無駄になることもあります。

引きこもりに関して親がどのように対応すればよいかわからない方は是非カウンセリングをお申込みください。

具体的なアドバイスをいたします。お問い合わせフォームより、ご連絡ください。ご案内をお送りいたします。

こちらの記事もご覧ください。

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