不登校の要因はたいていは1つでなく複数の要因があることが多いです。
なかでも友人とのトラブルやクラスになじめないなど
クラスの友達もしくは担任と合わないというのも理由である場合があります。
そのような場合クラスに復帰するというのは子供にとってハードルが高いと思われます。
またそのような理由でなくてもクラス替えというのは新学年になる際なので
気持ちを新たにすることができ、不登校の子供が不登校から脱してクラス替えの際に本格
復帰しやすいというのも事実です。
そうはいってもまだクラス替えまでかなり期間があるし少しずつよい状態になってきたら別室登校をしてみましょう。
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1.別室登校できる状態
- 前向きになってきた
- 身体症状がなくなってきた
- 昼夜逆転がなくなってきた
- 学習意欲がでてきた
- 学校のことを気にする発言をするようになってきた
- 暇だと言い始めてきた
- 進路をきにするようになってきた
上記のおおよそが当てはまればかなりお子さんの心のエネルギーはかなり満たされてきています。
別室登校できるかもしれません。
子供が動きだすためには心のエネルギー
つまり自己肯定感が高まることが必要です。
うちの子供はまだまだだわ・・とお嘆きの親御様は子供の心を満たす言動をとっていますか?
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2.不登校の子供のエネルギーを満たすには
2-1.受容する
お子様が不登校であることを心から受け入れられていますか?
不登校だからと子供を責めたり、「いい加減にしなさい」「いったいいつになったら学校に行くの?」なんて言ってはいませんか?
もしくはご自身が言っていなくても他のご家族にそのような発言や態度をとるような人はいませんか?
まずは家族が受け入れてあげなくては子供は居場所がありません。
不登校になっている本人が一番辛い思いをしています。
登校しなくてはいけないと思っているのに登校できない。
登校できないじぶんはダメな人間なんだ。お母さんやお父さんを苦しめている・・・
と葛藤しているのが不登校の子供です。自分で自分を責めているのです。
そこに追い打ちをかけるように「学校にいかないの?」と言ったり無理やり学校へ登校させていたら子供はどう感じるでしょうか?
子供が生まれて来る前どのような子供が生まれてくることを願っていましたか?
学校に行ける子供が生まれてきますようにと願ったでしょうか?
たいていの親は健康で生まれてきますようにと無事に生まれてくることだけを祈ったのではないでしょうか?そのときの気持ちを思い出してみてください。
不登校であっても大切な子供と心から思えたときに本当に受容できている状態だと思います。
すぐには無理でも否定せず受け止めることから始めてみましょう。
2-2.自己肯定感を高める
不登校の子供は皆繊細で敏感な心をもっています。
そのため10人中2人は傷つかない、7人は少し傷つくが立ち直ることができるという事態に遭遇した際に傷ついて立ち直れない1人が不登校になってしまう子供です。
これは性格だからと思う方もいるでしょう。
もちろん遺伝もありますし、性格もありますが、たいていは後天的要因です。
つまり育った環境です。
10のうち6できればほめる両親のもとに育つのと10できないとほめてもらえず叱られ続けた環境で育つのでは子供の人格形成においてど影響すると思われますか?
最近はよくほめて伸ばすという風潮があるようにほめてそだった子供は自信をもちます。
一方で完璧でないとほめられないもしくは褒めたり感謝しない親に育てられた場合には自信がもてず、他人にも感謝をしない子供に育ちます。
できて当たり前と思ってしまうのでしょう。
仮に完璧にでき続けた場合にはできなかったときに大きな挫折を味わいそこから立ち直ることができません。
大人のひきこもりやニートというのはこのケースが多いです。
ずっと成功し続け、勝ち続けてきた。
もしくは親がすべて先回りして失敗をしないようにしてきたために社会に出たときにおおよその人が大したことないという失敗でもその人にとっては大きな挫折となり、立ち直ることができないのです。
ではどうしたらよいのか?今からでも遅くありません。失敗することを恐れず子供に任せてみるのです。
とはいえ不登校の子供はなんせエネルギーがなくガス欠状態です。ガソリンが必要です。
そのガソリンになるのは自信です。
自信をつけるためには
- 人の役にたつ
- 感謝される
- 家が快適であること
- 前向きな温かい言葉がけ
誰かの役にたって感謝をされることで自信がついていきます。
ちょっとしたことでよいのでお手伝いをさせることから始めてみてはいかがでしょうか?そして必ず「ありがとう。助かったよ。」と感謝の気持ちを言葉で表してください。
一気に自信がついたり回復したりという魔法の手段はありません。これを日々こつこつと続けてください。必ず変わってきます。
2-3.希望を与える
不登校の子供が自殺を考えるというのはよくある話です。
実際にうちの息子も一時は死にたいと毎日訴えているときがありました。
ではなぜ死にたいと思うのか?生きる意味がわからないのです。
生きていても何も楽しいことがないと思い込んでいるのです。
身近な大人が人生を楽しみその様子を見せることで大人になっても楽しいことがあるんだな。
大人になりたいと思えるような姿をぜひみせてあげてください。
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3.別室登校を開始する
お子様の心が満たされてきたら別室登校や保健室登校というものがあると伝えてみましょう。
そこで本人が興味を示さないようなら少し様子をみてみます。
子どもは学校に行かなくてはいけないという気持ちは常に持っていますので、そこで反応がなくてもきっと後で反応があるはずです。
もし反応がないようなら様子をみてから再度提案してみても良いと思います。
その際に大切なのは情報提供はしても別室登校を無理強いしないことです。
あくまで本人の意思に任せることをおすすめします。
別室登校は一部屋を別室登校ように開放している学校もありますし、会議室や面談室を使用することもあります。
本人が大きな部屋よりも面談室のような小さな部屋を希望したり、保健室を希望したりその子供によって違うと思いますので希望をきいて学校と相談してみると良いでしょう。
勉強に関しては、定期的に不登校の子供向けに授業をする学校もありますが、基本的には自習です。
市区町村によっては不登校支援をするボランティアを採用して別室登校している生徒に学習支援をしているところもあります。
在籍している学校に確認をして要望等伝えてみましょう。
不登校期間が長くなるほど勉強の遅れも不安の1つとなります。自習できることに越したことはありませんが、現実にはなかなか難しいですよね。
そこでやはり一番いいのは個別学習塾や家庭教師です。集団学習するものは向いていないと思います。
でも別室登校だけでもかなりのエネルギーを使うため塾に通うというのは厳しいという場合でも今はとても便利なネットでの学習するものが色々とあります。
あくまでこちらも本人が希望したり勉強に不安があるなら取り入れてみてもよいと思います。
まずは無料体験などもあるのでそちらから試してみるのがよいですね。
4.クラス替えから教室復帰へ
別室登校ができていなくてもクラス替えから教室復帰できるケースはあります。
やはりクラス替えというのは学年が変わる節目でもあり、子供も気持ちてきに新たな一歩を踏み出そうというあらたな気持ちになるのだと思います。
うちの息子の場合には中学1年の3学期はほとんど登校することができずそれでも中学2年のクラス替えからは登校していました。
残念ながらその後本格的に不登校になってしまって、別室登校を始め、修学旅行や文化祭などに参加し、中学3年のクラス替えで本格的に教室復帰を果たしました。
この際にもやはりクラス替えというのは新たな節目で前向きになるのだなと痛感したものです。
クラス替えの前に別室登校ができていたらクラス替えを機に本格的な復帰がかなりの確率で果たせると思います。
もし別室登校ができなくてもクラス替えというのは子どもの気持ちを前向きにしてくれますので少し期待が持てます。
そのためにも是非2で書いたことを忘れずに続けてみて下さいね。
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5.まとめ
クラス替えを機に不登校から脱するというのはやはり多くのケースで見受けられます。
不登校の要因がクラスの友達や雰囲気であればなおさらです。
クラス替えにあたっては多くの学校でトラブルがあった友人とは別のクラスにする等配慮をしてくれます。
全ての要望が叶うかどうかは学校長等の判断となりますが、言わずに悩むよりも要望はきちんと伝えたほうが良いです。私の知る限りではトラブルのある生徒は避け仲の良い友達を数名は一緒にしてくれる学校が多いです。
クラス替えで子供が不登校から脱することができる可能性があるので、是非お願いしてみてください。
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