ビッグダディといえば大家族の象徴として有名な方ですよね。
子供もたくさんいらして皆さん元気な印象でしたが、なかには不登校で保健室登校をしている娘さんがいらっしゃるとか。なぜビッグダディの娘さんは不登校になり保健室登校にいたったのでしょうか?
ビッグダディの娘さんのケースから不登校・保健室登校に至る心理を考えてみたいと思います。
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1.不登校の原因
まず不登校の原因というのは1つとは限りませんし、たいていは複数の要因やきっかけが重なっておこっていることが多いです。そして不登校になる子供に共通するのは心が先生で敏感であるということです。
1-1.環境に起因するもの
- 引っ越し
- 学校が変わった
- 親の離婚
- 身近な人の死
- 親の過干渉のよるもの
- 親の放任によるもの
- 家が安心して落ち着ける場所でない(家庭内不和)
まずビッグダディの娘さんの場合には度重なる引っ越しや親の離婚など環境に起因することが該当していますね。
引っ越しや学校が変わることで環境適応能力が必要になります。
不登校の子供の場合には敏感で繊細な心の持ち主であることから、この変化を敏感に察知し、深く考えすぎたり些細なことで傷つきやすいため影響を受けやすいです。
ビッグダディという番組は私はあまり見たことがなく子育ての仕方などはよくはわかりませんが、画面で拝見する限りでは過干渉ではないようにお見受けしました。
放任とも違うとは思いますが、子供がたくさんいると子供一人一人と密に時間をとることができません。そのため子供は親の愛情を確かめようとする傾向があります。
自分は愛されているのか不安になるのです。分離不安障害といってお母さんから子供が離れることで不安になる症状と同じです。
よく兄弟ができたときには上の子をかわいがりなさいと言いますね。これは生まれたばかりの子供にどうしても親の手がかかってしまいますが、生まれたばかりの子供は自分が親を独占しているなんてわかりませんよね?でも上の子供というのはそのあたりは敏感に察知するのです。そのため上の子供を優先にし、かわいがることで上の子供は安心します。
あくまで推測ですが、ビッグダディの娘さんの場合には実のお母さんとは暮らせていないようですから、分離不安障害の傾向もあるのかもしれませんね。
1-2.学校生活に起因するもの
- 先生や授業でのトラブル
- 部活度のトラブル
- 友人とのトラブル
- 学業不振
- 受験の失敗
- いじめなどの嫌がらせ
不登校になる子供はさまざまなことをきっかけにして自信喪失している状態です。
ビッグダディの娘さんの場合にも友人とのトラブルやいじめがあったとの一説もあります。
テレビに顔も出していますし、家庭環境が全て明らかにされてしまうことで中傷されてしまうこともあったのかもしれないですね。
ビッグダディの娘さんも多感な年ごろですし、きっとつらい思いをされたのではないかと推察いたします。
受験の失敗は親の過干渉とセットである場合も多いです。親が常にお膳立てをして、先回りをして勉強のスケジュールを立て、塾を決め、テスト勉強のための問題集作りまでされている親御様も少なくないと聞きます。
そのような親が敷いたレールを歩いていて失敗がなければ、それでよいのですが、失敗せずに晩年を迎える人はまずもっていないと思います。
そんなときその失敗が幼少のころであれば、立ち直りも早いのですが、成功続きでこれまできたのに思春期や大人になってから失敗を味わうといわゆる挫折をしたことになり、立ち直るのが難しくなります。
幼少期から失敗をしても自分でそれを回避するように訓練ができていればなんてことはない事柄でも失敗した経験がないと、一気に自信喪失し、どうしていいかわからず無気力になってしまうのです。
1-3.発達障害・神経症・統合失調症に起因するもの
発達障害とは
発達障害(はったつしょうがい、英: Developmental disability、DD)は、肉体的・精神的な不全をもたらす慢性的症状らの様々なグループ(障害者の分類)である。発達障害はその個人の生活において様々な困難をもたらし、特に言語、移動、学習、セルフヘルプ、自立生活などでハンディとなるとされる。発達障害は子どもの発育期に発見され、その人の一生にわたって継続する障害である。
最も一般的な発達障害には以下が挙げられる。
- 広汎性発達障害 (PDD)
- 注意欠陥・多動性障害 (ADHD)
- 学習障害 (LD)
原因については多くは不明である。複数の要素が関係し、遺伝的、胎児期の保健状態、出生時の環境、感染症、環境要因などが挙げられている。
Wikipediaより
神経症とは
神経症(しんけいしょう、英:Neurosis、独:Neurose)とは、精神医学の伝統的な用語で、不安などの不適応行動を特徴とし、入院するほど重篤ではない場合が多い状態である。1980年のDSM-III(第3版)では神経症という語を廃止し、神経症性うつ病(抑うつ神経症)の多くは気分変調性障害に含められた。またDSM-IIIは不安神経症を、パニック障害と全般性不安障害に分離した。強迫神経症は強迫性障害である。
Wikipediaより
神経症の中でもよく聞くのはパニック障害です。パニック障害の症状としては急に不安がおこり、息苦しく、脈が速くなったりして自分は急に死ぬのではないかと思うほどの不安に襲われるようです。パニック障害が発症するといつ発症するかわからないという不安もあり、学校へ行くことができません。
また発作を恐れて母親などが一緒に登校をするようにすると、今度は母親から離れることに不安を感じ母子分離不安や鬱を併発してしまうこともあります。鬱が疑われるパニック障害はは一度受診してみることをお勧めします。
統合失調症とは
認知能力、思考、知覚、感情、言語、自己と他者の感覚、これらの歪みによって特徴付けられる症状を持つ精神障害の一つ。一般的には幻聴、幻覚、異常行動などであるが、罹患者によって症状のスペクトラムも多様である。エミール・クレペリン、オイゲン・ブロイラー、クルト・シュナイダーが共通して挙げている当該疾患の特徴的で頻発の症状は「思考途絶(連合障害)」と「思考化声(自生思考)」である。日本では2002年(平成14年)まで、精神分裂病(せいしんぶんれつびょう)と呼ばれていた。
Wikipediaより
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2.保健室登校について
保健室登校とは教室ではなく保健室に登校をします。主な対応は養護教諭が行います。
養護教諭の役割とは病気や怪我のお世話だけではないのです。
児童・生徒が保健室登校から教室に復帰するにあたって、保健室の先生、すなわち養護教諭の果たす援助は大きな効果がある。その場合、当該児童・生徒本人、児童・生徒の保護者、教職員に対して、カウンセリング技法を導入して援助することになる。養護教諭は医師のように時間に縛られず、無制限に児童・生徒の状況等に応じて援助でき、それは最大の利点といえる。有村による保健室登校経験者への調査では、養護教諭に対して「居場所を作ってくれた」・「いつも笑顔があった」などと好意的な意見が寄せられ、「してほしかったこと」は教師・保護者・周囲の人に対する要望に比べて少なかった。一匹狼となった生徒に巧みに近づいてその言動を監視するのも重要な役割である。
Wikipedia
上記のことからするとビッグダディの娘さんも心に傷を負っていると思われるので、養護教諭と話しをしたりカウンセリングを受けたりすることで、気持ちを安定させていたのではないでしょうか?
不登校の子供は自信を失い心に傷を負っていることがほとんどなため保健室登校をすることで、学校内に居場所が確保されるというのは重要です。そして心と身体の専門知識を持った養護教諭が対応してくれる保健室登校は理にかなった登校のしたといえます。
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3.保健室登校から教室復帰へ
保健室登校で養護教諭と関わりを持ち信頼関係を築ければ、養護教諭を通して教室復帰への道も開けてきます。保健室を拠点として、徐々に活動拠点を広げることが可能です。
最初は保健室の中だけで過ごすことから始め、養護教諭と話しをするだけで大丈夫です。その後徐々に本人の心の状態に応じて保健室だけでなく、教員室までプリントを取りに行ったり、養護教諭のお手伝いをしたり、更に状態がよくなれば教室復帰を目指して、HRだけ参加したり、特定の授業だけ参加したりと活動範囲を広げていけるといいですね。
保健室登校は基本的に登下校時間も勉強も自由です。ご自分にあった保健室登校の仕方を先生と相談して決めて実施できると良いと思います。
4.まとめ
いかがでしょうたでしょうか?ビッグダディの娘さんを例に不登校の原因等おわかり頂けましたか?ビッグダディの娘さんだけでなく、芸能人の方にも不登校を経験された方はたくさんいらっしゃいます。
保健室登校というものを知らない方も是非知って頂き不登校になってしまったら、保健室登校から始めてみるのもよいのではないでしょうか?
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