新学期から再登校できました
というお声がある一方で、
新学期から不登校になってしまいました
という声もあります。
GWなどの連休や夏休みなどの長期休暇明けに不
登校になったり、登校していたのに再度不登校になったり・・
なかには会社に行けなくなる人も増えます。
五月病なんて言われたりもしますね。
いままで不登校でない子供は
五月雨登校になったりします。(五月雨登校=行ったり行かなかったり)
なぜGWなどの連休や、夏休みなどの長期休暇明けに
不登校は多くなるのでしょうか?
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GWなどの連休明けや夏休み明けの不登校
GWなどの連休明けや夏休み明けというのは、
残念ながら不登校が多くなったり、自殺者が一年で一番多くなる時期です。
なぜ増えると思いますか?
単に旅行や、レジャーなどで連休中に生活のリズムが変わっただけでは
本当の不登校にはなりません。
私たち大人もGWなどの連休とくに長期休暇明けは仕事に行くのがしんどいと
感じるのと同じで、一時的に学校に行けなかったり、
行きたくないということはあるでしょう。
不登校は会社に行けなくなってしまう
出社拒否と同じ心理です。
そもそも不登校というのは、これという明らかな原因があるケースよりも、
複数の要因が積み重なって起きているケースのほうがはるかに多いと思われます。
そしてその複数要因が積み重なっていく間、
徐々に神経をすり減らし、
不登校になりそうなところを、
登校しなくてはいけないと頑張り続けた結果、
エネルギーがなくなってしまって不登校になっている
と私は思っています。
車でいうならガソリンがなくなった状態です。
不登校というと、何かいじめのような原因があって、
いきなり学校に行けなくなったのかと思う方が多いのではないでしょうか?
自分の子供がなってみると最初はなぜ不登校になってしまうのかわからず、
「学校に行きなさい」と無理やり行かせようとしてしまう親が多いと思います。
私も御多分にもれず無理やり登校させようとしていました。
しかし、上記で説明の通り、少しずつエネルギーをすり減らした結果
もう限界の状態になってしまっているのが不登校なのです。
このエネルギーは単に体の疲れだけでなく、
心の疲れです。
そのため無気力になる不登校の子どももいます。
何かに傷ついたり、失敗をしたり、自分でもわからないけれど
どんどん自信がなくなってきて
頑張りが利かなくなっている状態
が不登校といえます。
このため、不登校になってもおかしくない状態であるときに
連休や夏休みなどの長期休暇があるとそこで気が抜けてしまいます。
体調が悪いのをごまかして仕事に行っていても
連休になったとたん悪化して熱を出すのと同じですね。
連休などは他のみんなもお休みで、安心して休めます。
そこで一気にいままでの疲れが出るのと同じ仕組みです。
連休や夏休みなどの長期休暇で
エネルギーをチャージできればよいのでしょうが、
むしろ気が抜けてしまい、
学校に行かなくてはいけないと思いながらも、
エネルギーがなくて再度、もしくは一気に不登校になってしまうのです。
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GWなどの連休明けや夏休み明けに再登校できるケース
GWなどの連休や長期休暇など夏休み明けに
再登校できるケースというのは大きく分けて2つ。
完全に原因が解決し心の充電が完了したか、
もしくは単に時間が疲れを癒し、とりあえず登校
までできたケース。
後者の場合には再度不登校になってしまう恐れがあります。
とりあえず再登校できたケースというのは
まだエネルギーチャージは完了していないけれど、
親に心配をかけるし、登校しなくてはという気持ちがあるため
ある程度エネルギーが溜まり
本人が無理をしてなんとか登校できるというケースです。
「夏休み明けから登校するよ」
と親に言うケースもあります。
そして実際に再登校できるケースもあれば、
本当に再登校しようと思っているのだけれど、
登校できないというケースもあります。
実際息子が不登校だったとき、
夏休みが終わる日に突然「明日から学校に行くよ」と言い、
私はとても嬉しくなり、すぐに担任に連絡をとり、
登校した際の受け入れ準備を頼みました。
しかし実際にその発言から登校できたのは、2か月後。
そしてクラスへ復帰の再登校ではなく別室登校でした。
この発言というのは親からすると
待ってましたといわんばかりの嬉しい発言ですが、
期待せず見守るという姿勢でいるほうが良いです。
あまり期待をしてしまうと、
登校できなかった時に
落胆がひどくなり親の不安が一層募ります。
不安が募ると、その不安は子供に伝わってしまうからです。
また期待してしまうと、次は行けるわよね?
本当に再登校するよね?などと、
暗黙の休ませないという
親の圧力が子供に伝わってしまい、逆効果になるからです。
不登校は親が限界になってしまうと解決できないの記事はこちらです。
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夏休み明けや連休明けの再不登校の原因
新学期から再登校できて一安心と思っていても
GWなのど連休明けや長期休暇明け、
夏休み明けに再度不登校になってしまうということもあります。
これはエネルギーが十分溜まっていない状態で
再登校をして、本当の原因が解決していないからです。
例えばある友達Aが原因だとしたら、
そのAさんがいなくなれば学校に行けるはずです。
でも登校できなかったり、再不登校になったとしたら、
それは不登校の本当の原因ではないということです。
よく再登校できてまた不登校になった時に、
なぜその時は再登校できたのですか?と質問を受けることがあります。
それは本当の原因が解決できておらず、
子供の心の状態が完全には整っていないけれど、
なんとか登校できたということです。
忘れては行けないのは、不登校でも
学校に行かなくてはいけないという気持ちは持ち続けています。
傷口が塞がり痛みはなくなりかけてるけど、
まだ完治していない状態で登校すると言ったら
わかりやすいかもしれないですね。
その他には、一旦心の状態が良くなり登校できても
また徐々にエネルギーがなくなって頑張りが利かなくなり、
再度不登校になるということも考えられます。
また不登校の子どもは繊細で敏感なため、
自分が悪いのかもしれないという思考の癖がある場合も多いです。
その思考の癖が完全に抜けきらないと、
再度不登校になる可能性があります。
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不登校の本当の原因
そして不登校の原因というのは、前述のとおり複数要因がありますが、
それは家族の接し方で解決していくことができることが多いのです。
大きくわけて不登校の原因は2つだと考えます。
自己肯定感の低さ
自己肯定感が低いということは、自分のあるがままを肯定できない。
こんな自分ではいけないと思っている自信がない状態です。
不登校の子供は皆自己肯定感が低いという共通した特徴があります。
さてこの自己肯定感ですが、なぜ低いと思いますか?
これは成長過程により育まれていくもので、
生まれつき自己肯定感が低い子供はいません。
つまり家庭環境が大きく影響しているケースが多い
と考えられるのです。
よく不登校や育児のブログや書物などには
「親が変われば子供も変わる」と謳っているのを
目にしたことがあるのではないでしょうか?
これは親の接し方や家庭環境が子供に大きく影響を及ぼしているからです。
まず人間は生まれてから食べたい、寝たいなどの
生理的欲求を親によって満たしてもらいます。
発達心理学でいうと、
基本的信頼関係を母親からの授乳などで獲得します。
そしてその次に満たしたいのが安全欲求。
安心安全であること。
これが満たされていると次に
社会的欲求(帰属欲求)を求めます。
子供の場合にはこれが学校となります。
つまりその前の段階の欲求が満たされていないと、
次のステップには行けないので
不登校のままということになります。
このように家族の在り方や、
親の接し方が子供に大きく影響し、
不登校になっていることがあるのです。
母子分離不安
両親が共働きで家にいる時間が少なかったり、
子供とかかわる時間が少ない場合や、幼少期親と離れて暮らした、
祖父母やお手伝いさんが養育を行っていた場合や
小学生などの不登校に多いのが母子分離不安です。
ただしこれは本人の気質にもよりますし
親が働いていて接する時間が短くても
必ずしも母子分離不安になるとは限りません。
今までは親と一緒に幼稚園や保育園に通っていたのに、
小学生からは登校するときから親と離れなくてはいけない、
幼稚園時代よりも親と過ごす時間が短くなったことで
母子分離不安からの不登校が考えられます。
また親としては十分に愛情をかけ、
子供と触れ合っているつもりでも、
子供からしたらまだ安心感を持てていない場合などには、
母子分離不安からくる不登校というものもあります。
これは小さい子供ばかりでなく、
幼いころに愛情を欲したまま満たされず大人になった場合にもありうることです。
もう自分の子供は高校生だし母子分離不安が
原因の不登校ではないと思ってしまう方も
いると思いますが、そうとは言い切れないのです。
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不登校・ひきこもりランキング
まとめ
GWなどの連休明けや夏休みなどの長期休暇明けに
不登校になる原因についてお分かりいただけたかと思います。
連休や夏休みがなかったとしても
いづれ不登校になってしまっていたと思われます。
不登校から連休明けや夏休み明けに再登校できた場合には
たくさんほめてあげてください。
逆に連休や夏休みの後不登校になってしまっても、
決して責めたりせずに、受け入れてあげてくださいね。
親の思考が子供に大きく影響します。
思考は簡単には変わりません。
その思考を変え、不登校を解決するためには、
親が定期的にメンターとなる信頼できるカウンセラーや相談者を見つけ、
定期的に相談することが有効です。
あなたに合うカウンセラーをぜひ見つけてください。
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