小学生になり、いつしか不登校になって発達障害が判明したというケースは多いようです。
幼稚園や保育園でもなにかとトラブルがあったけど、実は発達障害が原因だと後になってわかったということもあるようです。
発達障害とはどのようなものなのか?なぜ発達障害が理由で不登校になるのかについて詳しくみていきましょう。
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目次
発達障害とは
発達障害にはいくつか種類がありますが、共通しているのは、脳の一部の機能に生まれつき障害があるという点です。
子どもが不登校になり、発達障害だと診断されて今までのトラブルの原因がわかりほっとしたという親御様もかなりいらっしゃいます。
自閉症スペクトラム障害
女性よりも男性に多いと言われており、自閉症、アスペルガー症候群、そのほかの広汎性発達障害が含まれています。
1歳を過ぎるとサインがあらわれると言われています。
- 言葉の発達の遅れ
- 行動のパターン化
- こだわりが強い
- 自分のルールが曲げられない
- 興味があることへの集中力が凄い
- コミュニケーション障害
- 対人関係における
- 相手の気持ちがわからない
- 空気が読めない
- 表現力が乏しい
などの特徴があげられます。
ADHD(注意欠陥障害・多動)
多動に関しては大人になっていくにつれなくなっていくとされています。
特徴としては下記のものがあげられます。主に7歳までには現れると言われています。
- ケアレスミスが多い
- ものをなくしやすい
- 注意散漫で集中できない
- 整理整頓が苦手
- 一方的に話す
- 人の話をさえぎる
- 順番を待てない
学習障害
読む、書く、話すの特定のことが難しく日常生活に困難が生じます。
小学校2年~4年のころには学業不振として現れてきます。
発達障害の疑いのある場合には、医師の診察を受ける、もしくはとりあえず相談ということであれあば、保健所や発達障害支援センターなどに相談してみるとよいでしょう。
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発達障害が小学生の不登校になる理由
発達障害と一言でいっても種類があることがおわかり頂けたかと思います。
ではなぜ発達障害が小学生の不登校の理由になってしまうのでしょうか?
自己否定
例えばアスペルガーの場合には空気が読めない、コミュニケーションの問題などのため対人関係においてトラブルを抱えてしまいがちです。
ADHDであればうっかりミスを多発してしまったりしてその際に発達障害だとわかっていない担任に叱られることも多いかと思います。
発達障害全般になにかしら発達障害故のトラブルなどから叱られたり、陰口を言われてしまったりすることが多くなるかと思います。
発達障害だとわからなければ理不尽に感じ、本人も自分ばかりなぜ叱られてしまうのか、理解、納得ができないと思います。
このため発達障害が起因して自己否定がおこり、結果不登校になってしまうことがあるのです。
発達障害だとあらかじめわかっている場合には家庭や学校でも適切な対応がされていると思いますが、不登校になって発達障害だったとわかる場合には、不登校になるまでの間発達障害のためにおきていた、さまざまなトラブルなどもわからなかったために家でも学校でも叱られることが多くなってしまったということもあると思います。
不登校になる子供というのはぎりぎりまで頑張り、なんとか学校に行かなくてはいけないと思っています。
しかし頑張りすぎて、エネルギーが枯渇してしまい、もうどうしようもなくなり、自分でも理由がわからずに学校に行けない=不登校になってしまうのです。
発達障害で不登校になる子供は、周囲の不適切な言動で傷ついたり、自己否定を重ねた結果、気力、活力が枯渇してしまい、学校にいけない=不登校になっていると考えられます。
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発達障害の不登校を解決するために
不登校になってから発達障害の特性を感じ、疑いがもたれる場合にはまず診断をうけるようにするとよいですね。
その上で発達障害だとわかったら、不登校を解決するためにどのようにしていくのが良いでしょうか?
療育
発達障害は病気ではないため完治することはありません。
しかし未発達の部分を療育を行うことで、さまざまな困難を軽減することができます。
できるだけ早期に発達障害であることがわかり、療育を開始することが望ましいといえます。
小学生であれば、大人になってからわかるよりもはるかに療育の成果がでやすいといえます。
医師によっては様子を見ましょうといって何もしないまま数年が過ぎてしまったという方もいらっしゃるようなので、発達障害の診断がおりたら早期に療育を開始されることがよいでしょう。
療育を開始したら、家でもとりいれて発達障害の子供が自己肯定感をとりもどすためにサポートしていきましょう。
発達障害に対する知識を得る
発達障害という言葉自体は知識としてあっても、どのような特性を持ち、どのような対応をするのがよいかということまでは知らない方が多いのではないでしょうか?
発達障害に対する知識があれば、理解を得ることもできますし、発達障害でない子供との比較で子供を傷つけたり、怒ったりすることがなくなりますね。
前述のとおり、発達障害の子供は他の子供ができることができなかったり、何度注意されてもできないことで、叱られることが多く自己否定をしてしまっていると考えられます。
ましてや不登校なのであれば、その自己否定の積み重ねで自信を喪失し学校へ行けなくなり、結果不登校ということが考えられますので、本人の自己肯定感を高めるためにも周囲の理解は必要です。
不登校を受容する
小学生であれば学校に行かなくてはいけないことは百も承知のはずです。
不登校の子供はみな学校に行かなくてはいけないと思っています。
「うちの子は何を考えているのかわかりません。本当に学校に行くつもりはあるのでしょうか?」と相談にくるお母さまは仰います。
もちろん学校に行こうと考えていますよと私は答えます。
学校に行かなくてはいけないと葛藤して苦しみ身体症状が出るお子さんもいるでしょう。
不登校の子供が起きられないといのもこの葛藤からです。(不登校の昼夜逆転はこちらの記事です。)
夜寝ているようでも葛藤しているため朝になっても脳が疲弊しきってしまい、起きられなかったりします。
わざと寝ているわけではないのです。
またなかには不登校になり、起きられないと思っていたら起立性調節障害だったという子供もいます。
不登校というのは、単純ではありません。複数の要因が複雑に組み合わさってなっていることが多いです。
「学校にいきなさい」ではなく学校に行けないという不登校を理解し、受容することが大切です。
いつまでも受容できていないと=不登校を否定=子供が否定されていると感じることになってしまいます。
これではいつまでも自己肯定感は高まらず、不登校を解決するどころか、このままひきこもりまっしぐらになりかねないのです。
学校の先生であっても不登校を正しく理解し、適切な対応ができる人は少ないと感じます。
そして発達障害に関しても同じです。
特別支援学級
発達障害であることがわかれば、通常級の所属するよりも支援級などに転籍するほうが子供のためには良いでしょう。
ときに子供のためにという親の思いは親のエゴでしかないことがあります。
通常級で受けさせたい、他の子供とおなじように過ごさせたいと親は思っていても果たして子供にとってそれは幸せなのでしょうか?
子供の視点にたって選択することをおすすめします。
特別支援学級では少人数指導で、そのこの特性に合わせた個別のプログラムにしてもらうことも可能です。
また担任の先生以外の補助の先生がついてくれるところもあります。
小学生で不登校になって発達障害だとわかったということであれば、通常級から特別支援学級や特別支援学校移る、というだけでも不登校解決につながる可能性があります。
もしくは別室登校から始めてみることも可能です。こちらの記事を参考にしてみてください。
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まとめ
不登校の原因が発達障害だった。小学生になり不登校になって発達障害がわかった。
さまざまなケースがあると思います。いづれにしても発達障害は周囲の理解が大切です。
発達障害の理解がないためにむやみに叱ってしまった、イライラしてしまったなど周囲の理解があるとないとでは大きく子供へ与える影響が変わってきます。
不登校の子供はみな自己肯定感が低いです。
自己肯定感を高めていくためにも家族はもちろんのこと、関わる人がみな発達障害への理解を深めることが大切となってきます。
こちらの記事もご覧ください。
毒親と発達障害の関係性 毒親がADHDやアスペルガー・精神病の場合や遺伝も
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