低血圧と聞くと朝が苦手、なかなか起きられないというイメージがあると思います。朝から吐き気を伴うこともあり、つらいですね。ではなぜ低血圧の人は朝が苦手なのでしょうか?改善するにはどうしたらよいのでしょうか?低血圧の症状ってどんなものがあるのでしょうか?
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目次
1.低血圧とは
血圧とは血液が血管壁を押す圧力で、動脈の収縮程度と心臓から拍出される血液量に左右されます。WHOの基準では収縮期血圧100(mmHg)、拡張期血圧60(mmHg)以下を低血圧としています。つまり血液が血管を流れる勢いが弱いということです。
下記のとおり分類されています。
本態性と2次性(症候性)、急性と慢性、とを分け類がある。また、どんな時に起こったかによって起立性低血圧、食後性低血圧、入浴時低血圧、透析低血圧等を分けて考える事がある。
- 本態性低血圧は原因不明の低血圧であり、2次性低血圧(または症候性低血圧)は特定できた原因疾患による症状の一つとして起こる低血圧。
- 急性低血圧は急に起こる低血圧であり、慢性低血圧は慢性に起こる低血圧。
- 起立性でも、原因不明の場合は本態性起立性低血圧と言い、原因疾患による症状の一つとして起こる場合は2次性起立性低血圧(または症候性起立性低血圧)と言う。
- 食後性低血圧は食後におこる低血圧であり、入浴時低血圧は入浴時におこる低血圧。
- 透析低血圧は透析患者に起こる低血圧であり、更に一過性の透析時低血圧と慢性の非透析時低血圧に分けられる。
Wikipediaより
2.低血圧の症状
- 朝起きられない
- 吐き気
- めまい
- たちくらみ
- 頭痛
- 腹痛
- 倦怠感
- 疲労感
- 胸痛
- 胸部圧迫感
- 動悸
- 肩こり
- 失神
- 発作
低血圧は一般的には高齢になるまで女性のほうが男性より多いようです。
3.低血圧の原因
3-1.体質
明確な原因がなく遺伝体質のためにおこる。(本態性低血圧)
めまい、動悸、の症状があり、やせて虚弱体質の女性に多い。
3-2.病気
不整脈や心筋梗塞などの心臓疾患や、肺の疾患、甲状腺等ホルモンの疾患の場合にも低血圧がおこることがあります。また薬の副作用により低血圧になることもあります。
3-3.急激な血圧低下
ずっと座っていた姿勢から立ち上がった際に血圧をコントロールする自律神経が正常に働いていないことが原因です。健康な人でも疲れている際におこることがあります。自律神経が正常に機能していない状態では胃腸の機能にも影響をして、朝の吐き気を催すと考えられます。
ちなみに低血圧は朝起きられないというイメージがついてまわりますが、これは科学的根拠はなく自律神経の乱れからおこることで、低血圧であっても朝から活動的に過ごせる方もいます。
低血圧でも症状がない場合には問題がないのです。改善するには自律神経の乱れを整えることが有効です。
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4.低血圧の予防・改善法
低血圧の予防と改善法としては自律神経を整えることが有効です。自律神経とは副交感神経と交感神経で構成されていて、循環器、呼吸器、消化器の活動を調整しています。交感神経は昼間活動時に活発になり、副交感神経は夜や安静時に活発になります。現代人は交感神経が優位ともいわれています。寝る直前までスマホやパソコンをいじっていると交感神経が優位のままの状態となっているま睡眠に入るので熟睡できないことがあるようですので改善が必要です。
自律神経を整えることが改善につながります。
4-1.規則的な生活を心がける
不規則な食生活や睡眠不足、昼夜逆転などは自律神経を乱す行為です。規則的な生活を心がけ朝はカーテンをあけて朝陽をあびることで自律神経が整い低血圧の改善につながります。
季節や時間によっては朝まだ暗いこともあるので、光目覚まし時計というものを利用してもよいですね。
4-2.自律神経を整えるツボ
百会 :体の中心線と両耳を結んで交わった点(心を落ち着かせる)
労宮 ; 掌にあるつぼ。薬指と中指を曲げた際掌にぶつかるところ
4-3.ストレスを軽減する
誰しも程度の差こそあれ、ストレスはあると思います。そのストレスと上手く付き合い軽減することで、低血圧の改善だけでなく色々な病気の予防につながりますね。
人によってストレスを軽減する方法は違うと思いますが、一般的なもの、おすすめしたいものをまとめてみました。
4-3-1.好きなことをする時間を確保する
忙しいとつい自分の趣味などは後回しとなってしまってるかと思いますが、残業をしない日を作ったり、家事を代行サービスに頼んだりして、自分の好きな時間を確保してはいかがでしょうか?時には自分を甘やかすのもよいと思いませんか?
4-3-2.ゆっくりと湯船につかる
忙しいとついシャワーであわただしく済ませているという方が多いと思います。時にはお気に入りの入浴剤を入れてゆっくりと瞑想風呂なんてどうですか?湯船をはってゆっくりとつかることで、血液の循環もよくなりますから色々な不調の改善に有効です。
4-3-3.アロマを使ってみる
普段アロマなんてやらないわ・・という方でもアロマなら、何かをしながらできるのでストレス対処法としてお勧めです。今は100円ショップでも扱っていますね。お金をかけなくても手軽に試せます。
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- ラベンダー : 心と体をリラックスする効果あり。安眠効果も。
- オレンジスイート : 気分を明るくする・リフレッシュ、リラックス効果
- カモミール : 鎮静作用があるのでストレス軽減に
- プチグレイン : 心を落ち着かせる効果があるので不安やプレッシャーを感じている方に
ほかにも女性向けの女性ホルモンの専門家が考案したアロマオイルなんていうのもあるそうですので、自分の悩みと好みで選ぶといいですね。
4-3-4.適度な運動
ストレスにならない程度の運動がよいですね。わざわざジム通いなどしなくても家でストレッチをしたり、ヨガをしたり、お家でエクササイズできるようなDVD もありますから、上手く取り入れて運動しましょう。
4-3-5.人と会話をする
人と話をすることで楽になったという経験てあると思います。人と話をすることで、自分の考えが整理されて気付きを得たり、自分の思いもよらない意見やアドバイスをもらったりして、悩んでいたことが大したことでないように思えたりすることもあります。人と話をしましょう。
人によっては話をするよりもカラオケがいいわなんて方もいるかもしれませんね。今は一人カラオケというのもありますから、他人に気兼ねせず思う存分歌うというのもすっきりしそうで、いいですね。
4-3-6.涙を流して泣く
映画鑑賞、DVD 観賞などで思い切り泣くというのもストレスが軽減されます。泣いてすっきりした経験がある方もいると思います。これは泣くときには交感神経から副交感神経が優位になるために涙を流すことでストレスが解消されてリラックス効果が得られるそうです。逆に涙を我慢するのは緊張状態を保つことになりストレスがたまります。
家で一人でDVD 観賞なら思い切り泣けますね。感動の作品を借りてきて観るというのも手軽でいいですね。
5.まとめ
朝の吐き気は低血圧から来るものかもしれません。低血圧は自律神経を整え、ストレスを軽減することで改善できます。
自分あったストレス軽減の方法をみつけ、日頃から、ご自分を労って下さいね。吐き気の対処法についてはこちらに書いておりますので参考になさってください。
こちらの記事もご覧ください。
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