ADHDとは注意欠陥障害と多動性障害を表す言葉です。
そうはいってもADHDの特徴などはすぐには浮かばない方が多いのではないでしょうか?
またADHDの特徴から失敗が怖い、人が怖いという気持ちが強くなってしまうと引きこもりや不登校にもなってしまいます。
ADHDの方ができる対策や改善方法、治療はないのでしょうか?
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目次
1.ADHDとは
注意欠如・多動性障害(ADHD)とは
発達年齢に見合わない多動‐衝動性、あるいは不注意、またはその両方の症状が、7歳までに現れます。学童期の子どもには3~7%存在し、男性は女性より数倍多いと報告されています。男性の有病率は青年期には低くなりますが、女性の有病率は年齢を重ねても変化しないと報告されています。
厚労省 みんなのメンタルヘルスより
2.ADHDの方の人が怖くなる要因
- ミスをしやすい
- 何度も確認をすることで上司に怒られる
- 集中力にかける
- 度重なるミスにより自己否定が強くなる
- 計画的に行動できない
- 人の話を最後まで聞けない
- 衝動的で気持ちを抑えられない
- 遅刻しがち
ADHDの特性である上記の言動から叱責されることも多く自己否定が強くなり、次第に何かをすることに対して臆病になったり、人前に出るのが苦手となったり、最終的に人が怖い、失敗が怖いという気持ちになってしまうのです。
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3.ADHDで失敗や人が怖い方の4つの改善方法
ADHDであっても人が怖い、失敗が怖いという気持ちにならないためには2で述べた要因を1つずつ改善する方法をみつけていく必要があります。
一般的にADHDの治療というのはなく、症状を抑える投薬治療はあっても根本的な治療はないとのことです。
そのためには
時間の管理と計画
時間の管理をして、遅れない、与えられた仕事をこなすべき時間でこなすということが必要になってきます。
これができないと、叱責される場面が増えてしまうため人が怖い、失敗が怖いという気持ちをぬぐうことが難しくなります。
ではどのようにして時間の管理をし計画性を持った行動をとることができるのでしょうか?
ADHDの方の場合には1日のスケジュールを明確に時間割にしておくのがわかりやすくてよいようです。
子どもの時であれば絵を書いて何時には何をするといった表を作ってみるようにすると見てすぐにわかりますね。
またやらなくてはいけないことの一覧をチェックリストにするのも効果的です。
時間管理ができて計画性のある行動ができてくれば叱責されたり、恥ずかしい思いをする場面が減り、人が怖い、失敗が怖いということもなくなってくるはずです。
ミスをなくす
ADHDでなくてもミスをなくすというのは意外と難しいものです。ADHDの方であればなおさらそうだと思います。
ミスをなくすには、1つ1つメモをとる。付箋などを利用して、すべきことをすべき場所に書いてはっておくという対策も有効でしょう。
ミスがなくなれば失敗が怖い、人が怖いというのも減ってくるのではないでしょうか?
衝動を抑える
イライラしてきたら、席を立ち、人がいないところで休む。リラックスする。
リラックスできる場所をあらかじめ決めておいて、定期的に休憩をする。
常に良い状態を保ち人間関係の悪化を防ぐようにするとトラブルも減り、人が怖い、失敗が怖いというのがなくなってくるのではないでしょうか?
食生活の改善・サプリメントを取り入れる
ADHDの方がDHA・EPAの成分が多い食生活を心がけたりサプリメントを取り入れることで、脳の働きが改善し、以前よりもミスをしなくなったと仰る方が実際にいらっしゃいます。
またDHAは精神の安定にも効果があります。お魚を多く取り入れた食生活を心がけ、不足がちだなというときはサプリメントを取り入れてみてはいかがでしょうか?
また亜麻仁油を摂取することでDHAの摂取が効果的と言われています。
4.放置するとひきこもりになる可能性が
ADHDだから仕方ないとなんの対策もせずに放置しておくと、周囲の理解がない場合には、陰口を言われたり、叱責されたりということが繰り返され、自己否定が強くなります。
このため人が怖い、失敗が怖いというだけにとどまらず外に出ることも怖くなり、家から出られなくなってしまうというひきこもりや不登校につながる恐れがあります。
まずは自分でADHDだと自覚することが一歩ですが、周囲の人間、特に家族がサポートし、理解することはもちろん療育や対策を整え、できる限りのことをするということが大切だと思います。
一旦自己否定がおきてしまうとそこから自己肯定感を高めるのは時間もかかります。できれば早い段階で取組み、ADHDであっても自信を失うことなく、人が怖い失敗が怖いという想いをせずに済むほうがよいですね。
5.家族や周囲はADHDの理解が必要
ADHDについて知識がないと、あの人へんな人だ、空気が読めない人だ、何度言っても同じミスを繰り返す・・とレッテルをはることになってしまいます。
ADHDについて知識があれば、叱ることはあっても叱り方も変わってくるのではないでしょうか?
ミスするたびに怒ってばかりいると、ADHDの方は失敗を恐れ、人も怖いという負のスパイラルに陥り、不登校やひきこもり、うつにさえなる可能性があるのです。
周囲の人間が理解して受容するという心がけがADHDの方々を救うのではないかと思います。
6.まとめ
ADHDへの理解やADHDの方が人が怖い、失敗が怖いという気持ちになる心理についておわかりいただけたのではないでしょうか?
ADHDだと本人が自覚し、改善できる取組みを行うと共に周囲も理解しサポートすることで、ADHDの方の自己否定や人が怖い、失敗が怖いという気持ちをなくすことができるのではないでしょうか?
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