私が子供のころには引きこもり、不登校という言葉はあまり聞いた記憶がありません。
しかし昨今引きこもりや不登校という言葉を聞くようになり、身近に不登校や引きこもりになったという方もいるでしょう。
実は自分の子供が不登校や引きこもりということもあると思います。
子供が不登校や引きこもりを経験し、たくさん失敗した私だからこそ、お伝えできる対策があります。
今すでに不登校や引きこもりいなっている場合でもこの対策をこれからでもよいのでしてみてはどうでしょうか?
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目次
引きこもり・不登校にならないための対策とは
対策①スキンシップ
幼少期にはたくさんの愛情を注ぎスキンシップを絶やさないことが引きこもり・不登校の対策となります。
なぜ?と思う方もきっといらっしゃるでしょう。
なぜなら母子分離不安で不登校や引きこもりになるケースがあるからです。
親の愛情を感じられず育ち自己肯定感がはぐくまれない。
いつまでも親が気になってしまう。
これらは幼少期の親子の関わり方が影響をしているのです。
詳しくは下記記事をご覧ください。
対策②話を聴く
引きこもり・不登校のシンプルな対策としては子供の話をしっかりと聴くことです。
簡単そうで、意外とできていないのではないですか?
話の途中で、「それってこういうこと?」と親が要点をまとめたり、先回りして解釈したり、言いたいことがすべて終わっていないにも関わらず、それはこうしたほうがいいなどと、口出しして、子供の話をさえぎってしまっていませんか?
途中で遮られてしまうと、もう話すのやめよう・・面倒くさい・・
と子供は思ってしまうかもしれません。
これからは不登校・引きこもりにならないための対策としてぜひ意識して話を聴くようにしてみるとよいでしょう。
また子供が話をしやすい環境を作るというのもとても良い対策です。
常に緊張感が漂うような空気のご家庭になっていませんか?
実は我が家はそういうところがありました。
常にというわけではないものの主人の言動一つでピりっとした空気が漂うことが・・・
すると私も息子も主人がいるところでは居心地が悪いので、空気を察すると自分の部屋にこもったりしてしまいました。
主人から遠ざかるのはもちろん、そんなときは息をひそめるようになってしまいます。
常に人の顔色を窺うようにもなってしまいます。
悩み事を話したり、したいことがしづらい環境になってしまいます。
前述のように話しやすい、居心地の良い環境でなければ子供は話もしません。
話をして何を言われるか不安になるからです。
そして心が安らぎません。
すると何かで傷ついた時に心を癒すことができませんからエネルギー不足になります。
これが不登校や引きこもりにつながるのです。
子供の話をしっかりと聴くという対策は簡単そうで意外とできてなくて難しいものです。
話しやすい環境づくり、安心して過ごせる家庭というのも不登校・引きこもりにならない対策になると思います。
自分の話をしっかりと聴いてくれたら子供は自分が受容されたと感じ、自己肯定感が保てます。
そして何か外で嫌なことがあったりしてもすぐ話ができたり、家でそれを癒すことができるのです。
この対策ができていればエネルギーが少し減っても充電ができ、不登校や引きこもりにならない対策になりうるのです。
たわいもない雑談が気兼ねなくできる家庭の雰囲気というのも子供が話をしやすくなります。
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対策③子供のためにという先回りをやめる
良い会社に入れば、良い就職ができ、幸せな人生が送れる・・
かつてはこんな風に思っていました。
そのため息子には中学受験をさせました。
自分も中学受験をし、整った環境で育つことができ、時代の流れもあり一流企業と呼ばれるところに就職ができたため息子もそのほうがきっと幸せになれる・・そんな風に思って疑いませんでした。
そして母親の私だけでなく、主人もまた同じ考えで自分なりの図を作成し、中卒だとこういう職業、高卒だと、大卒だと、大学院だと・・という具合に、学歴が高ければ選択肢が広がるというようなことを説き伏せていました。
こんな風に学歴主義的なことを子供に刷り込んでしまうと、自分がそれに見合わないときに自己否定してしまいます。
また何気なくこのほうがいい、こうすべき、これはよくない、これは危ないということを私たち親は無意識に言っていることがありますが、そうすべきなのにというのが強いとそうできないときに子供は自分はダメだと思ってしまいます。
例えば子供が「サッカー選手になりたい」といったときあなたならどう答えますか?
「サッカー選手になれるのは一握りよ。それでは生活できない。」なんて言ってませんか?
たしかに事実ですし現実問題一流のサッカー選手になるのは難しいです。
しかし最初から否定的なことを言って子供の可能性や将来性をつぶしてしまうのはよくありません。
子供が考えて、感じて、やはり難しいと思えばそれはOKです。
そのため自分の価値観を結果的に押し付けるようなことにならないような対策が不登校や引きこもりにならないためには必要です。
また価値観や理想の押し付けだけでなく、子供のためについやってしまってあげていることってあると思います。
過干渉です。
宿題はやったの?という声掛け。雨降りそうだから傘持っていきなさい。
このような声掛けの対策は誰でもしていることだと思います。
声掛けすることで、成長とともに言われなくてもできる子供もいますが、雨が降って傘がないことに困って初めてわかる子供もいます。
子供のために上記のような声掛けは、失敗という貴重な体験を子供から奪う行為です。
なんでも親の声掛けや先回りで失敗を回避している子供は、いざ一人ですべてに立ち向かって失敗をしたときに立ち直れなくなってしまうこともあります。
ずっと優秀で一流企業に就職もできて、挫折を知らない子供が、仕事で失敗をしたり、上司から叱責されて会社に行けなくなり大人になって引きこもりになるケースがまさにそれです。
そのため対策としては「かわいい子供には旅をさせよ」という昔ながらの言い伝えです。
失敗は買ってでもしろとも言われています。
不登校、引きこもりの子供たちの共通点は繊細で敏感な心をもっています。
そのため心を強くするためにも小さいうちから失敗を経験しておくことが必要な対策なのです。
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対策④条件付きの愛情をやめ自己子肯定感を高める
これができたら○○買ってあげる。
テストで90点取っても褒めずに、あと少しだったねという。
これらは条件付きの愛情です。
なぜ条件付きの愛情をやめるのが引きこもり、不登校にならない対策になるのかというと、親が出す条件に合わない場合は親に認められないと思ってしまうからです。
そしてこれを繰り返ししていると、見返りがなければ努力をしなくなってしまうというリスクがあるからです。
あと子供によっては成績がよくて褒められたことで、勉強ができると親が褒める→勉強できないのはいけない
と思ってしまうこともあります。
また良い点をとれたから、今度は100点目指そうなどというのもしてしまいがちかもしれませんが、次から次へと欲深くハードルを上げていくのも危険です。
人により解釈は異なりますから、普段からの声かけなどに気を付けてどんな子供であっても自分は自分のままでいいと思わせるのがポイントです。
自己肯定感を高めることにつながりますから、不登校・引きこもりの対策となります。
対策⑤プロセスに目を向ける
つい結果だけを見て発言していませんか?
確かに結果次第かもしれませんが、そこしか見ていないと子供は頑張ることをやめてしまいます。
頑張っている姿、何かに取り組もうとする姿勢を大切にして、チャレンジ精神を養うのも不登校・ひきこもり対策になります。
またそれで失敗をするという経験もとても大切です。
それこそ不登校・引きこもりの重要な対策といえます。
なぜなら不登校や引きこもりになる子供の多くは挫折や失敗がきっかけとなっているからです。
それを乗り越える力を養うには失敗を経験することこそが対策だと私は感じています。
昔から言うようにかわいい子に旅させよ
誰でも知っているのに現代の日本ではできていないような気がします。
かわいいからこそ失敗や危険を回避してあげるの。
こんなマインドの親が多いと思います。私もかつてはそうでした。
でもいつまでも子供の失敗や危険を回避し続けることはできません。
いきなり成人してから手放しても失敗を経験してこなかった子供は少しの失敗で大きな傷を負い這い上がることができなくなってしまうことがあります。
それこそが不登校や引きこもりにつながると私は思います。
そのため親ができる不登校・引きこもり対策の一番は失敗をたくさんさせることだと私は思っています。
対策⑥子供の気質を理解しておく
同じように育てても引きこもりや不登校になる子供もいればならない子供もいます。
それは子供の気質の違いです。
同じ出来事でもとらえ方が異なる。また同じように育てていてもまったく同じではない。
そして同じ学校に通ったとしても関わりを持つ人がすべて同じとは関わらずどの人のどんなことに影響を受けるかはその子供によって異なります。
お兄ちゃんはこうだったのに、お隣の○○ちゃんはこうなのにと比較をすることは無意味です。
対策を6つ挙げましたが、これらの対策はすべて自己肯定感を高めてメンタルを強くしておくことということにつながります。
自己肯定感を高め、メンタルを強くしておけば不登校や引きこもりにはなりにくいといえるでしょう。
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不登校・引きこもりりの対策に100%はない
不登校や引きこもりの対策をしてきたのにも関わらず不登校や引きこもりになることもあるかもしれません。
それは前述のように子供の気質や思春期があるからです。
でも私を含め不登校や引きこもりになった子供の親御さまにはやはりある種共通点があります。
それを回避するものがここまで対策としてあげてきたものです。
万一ここまでの対策を万全にして不登校や引きこもりになってしまっても慌てずその子供は休む時間が必要な時期なんだと受容してあげてください。
学校は行くべきでしょ。働くべきでしょ。
引きこもりの子供も、不登校の子供もそんなことは百も承知で誰よりもわかっているからこそ葛藤しているのです。
何も考えていないようでとても考えて葛藤しています。そ
れをゲームをして現実逃避したり昼夜逆転しているのですが、理解できずせめてしまったりします。
親がそれを理解せず不登校や引きこもりは甘えだ、怠けていると世間が言うような攻撃をしないでください。
引きこもりの子供も不登校の子供も何かに傷ついているはずです。
その傷に塩をすりこまないでください。
不登校・引きこもりの子供たちはそれを十分に世間からされていますから。
そんな時こそ親は子供をしっかりと受容して引きこもりであっても不登校であってもあなたが大切な存在であるというスタンスでいることこそが重要な対策だと思います。
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まとめ
昨今話題にあがる引きこもりや不登校に自分の子供がなったらどうしよう・・と考える機会もあると思います。
対策はありますし、引きこもりや不登校を兄弟すべてが経験するようなご家庭もあり、親の共通点もあります。
しかしこの対策は不登校や引きこもりにならないための100%とは言い切れません。
たとえ不登校や引きこもりになっても受容する心構えを持っておくとよいでしょう。
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