無気力になり仕事を退職する。仕事を辞めたいと思うのはどのような心理からなのでしょうか?
退職後にどうして無気力になるのでしょうか?
これは不登校の子供転校しても無気力であったり、ひきこもりにも通じるものです。
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目次
仕事を辞める・退職の理由
仕事を辞める理由は人によって違うと思います。
主には下記のような理由から仕事を辞めたいと思ってしまうのではないでしょうか?
人間関係・社風
一日の大半を過ごす職場。
仕事のある日は家族よりも長い時間を職場の人と共にするときもあります。
その仕事上の人間関係が良好でない、社風が自分と合わない場合には、仕事を辞めたい・・退職を考える原因になってしまうのではないでしょうか?
最初は自分の仕事をこなしさえすれば関係ないと頑張ろうと試みても、上司が重箱の隅をつつくようなことを言ってくる。
自分がやりたい方向に仕事をさせてくれない・・
パワハラやクラッシャー上司と呼ばれる上司まで存在します。
クラッシャー上司のせいで部下が情緒不安定に・・クラッシャー上司とは?の記事はこちら
また上司に限らず同僚とうまくいかない、なんだか疎外感を感じる・・など人間関係が原因で仕事を辞めるというのは退職理由になるでしょう。
退職理由が人間関係と一言でいってもいろいろなケースがあると思います。
特に新入社員の場合には今まで横のつながりばかりだったのに、縦のつながりを経験し、疲弊し無気力になって仕事を辞めたいと思う人もいます。
業務繁忙
いわゆるブラック企業だったり、あまりに残業が多くて、家には寝に帰るだけの生活なんて場合は仕事辞めたくなりますよね。
なんのために仕事をしているのかわからない。睡眠不足になり、考えることができなく、無気力になってしまい仕事を辞めたい、退職しようと決断する人もいます。
またあまりに仕事が忙しすぎて自分の時間が持てない場合には退職後は、自分の時間を持てる職種に変更したり、融通の利く職場に転職するために仕事を辞める方もいます。
仕事が忙しすぎて健康を損ねるくらいなら辞めたいと退職を決心する方も多いでしょう。
給与・福利厚生
ハードワークの割には給与が安い。職務内容が給料と伴わない。
頑張っているのに全く昇給しない。福利厚生が充実していない。
給与の不満や福利厚生から退職を考える人もいます。
仕事へのやりがいや適応性
自分の思っていた仕事内容と異なる。
最初はいいと思っていたけれど、やりがいを感じない。自分にその仕事が合わない・・こんなことも仕事を辞めたいと思ってしまう理由になってしまいます。
数字アレルギーと思っている方が経理の部署に配属されたり、英語が不得意なのに海外とコミュニケーションを取らなくてはいけない場合にも仕事を辞める、退職の理由になるでしょう。
評価してもらえない
仕事に貢献して自分としては評価されるほどのことをしたと思っているのに上司が評価してくれない。
そんな不満が募って次第に無気力になったり、仕事を辞めたいと思ってしまう。
このような色々なことを理由に仕事を辞め、退職を決めてその後はうまくいくのでしょうか?
投影とは何か?他人の評価を気にしすぎると自己否定から抜け出せない
リストラ
中には自分は退職したくなかったけれど、リストラをされて仕事を辞めることになってしまった。
本当は続けたいけれど早期退職することで、退職金が多く支払われるから辞めてしまうという方もいますね。
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退職後に無気力になることもある
仕事を辞めたいと思って退職したのに、退職後予想外に無気力になってしまうという方が意外と多いようです。
なぜ退職後に無気力になるのでしょうか?
ひきこもりや不登校ととても似た心理です。
社会的居場所がなくなる
人間は居場所が必要ですが、家庭の他に学生であれば学校、社会人であれば仕事・職場や趣味の場所などが社会的な居場所ということになります。
いままで仕事に行くことで社会とのつながりを持ち居場所があったわけですが、その居場所が退職によりなくなることで、不安に襲われ次第に無気力になる人が多いようです。
リストラや早期退職で次の仕事が決まっていないけれど退職した場合などはなおさら不安が襲ってくるのではないでしょうか?
これは不登校やひきこもりの子供の心理とよく似ています。社会的つながりがなくなるという共通点からの無気力ですね。
特にすぐに転職先が決まらない・・貯金が少なくなってきた・・など退職後ゆっくりと転職しようと考えていた方などはこのような不安を感じて次第に無気力になってしまうことがあります。
また定年退職すると、ほっとして気が抜けると同時に目標ややりがいを失うことで無気力になってしまいます。
特に男性の場合には、いままで規則正しく起床し、会社に行っていたのに、起きてもやることがない、行くところがない・・
話す相手もいないなど、不安や寂しさが募り、次第に無気力になることもあります。
下記はネット上で見つけたお母様の定年退職後のお話しです。
定年退職後の無気力
今春、母が無事、定年退職いたしました。時期を同じくして、定職には就いていたものの長く独身をこじらせ実家に依存していた兄がめでたく結婚し、実家を出ていきました。
結果、母が空の巣症候群と定年後無気力状態の合わせ技に陥ってしまい、このままでは鬱になってしまうのではないかと心配しています。
このような事態になることはあらかじめ予測できたので、ボランティアサークルやスポーツクラブ等、数年前からいろいろと参加し、定年後の生活を母なりに模索していたようですが、どれも今一つで現在は全て辞めてしまったそうです。
父は7年前に他界しており、男性多数の職種で仕事一筋で踏ん張ってきた母には気の合う友人もおりません。サークル等での人間関係も、同年代の女性は専業主婦だった方が多く話が合わず、かといって男性とあまり仲良くなるのは奥様のことを思うと気が引けるそうです。
発言小町より抜粋
男性に限らず、仕事一筋の女性の場合にも定年退職後には、無気力になってしまう方もいるようです。
家庭にも居場所がない
なかには自分の居場所が唯一職場だったけど、その職場も辞めてしまい、家庭にも居場所がない。
となると、自分の存在意義を考えたり、自己否定が強くなってしまい、無気力になると考えられます。
では仕事を辞めたあと、退職後に無気力になってしまうのを防ぐ、もしくは克服にはどうしたら良いのでしょうか?
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退職後の無気力克服方法
無気力の原因を探る
まずどうして仕事を辞めた退職後に無気力になってしまったのか、自分で分析してみましょう。
何事もそうですが、自分で気づくということが大事です。
何かを改善するためには気付くことが第一歩です。
転職するにしても無気力の改善が必要ですから、無気力の原因を探ってみましょう。
無気力だと思ったらうつだったということもなかにはありますので、うつのチェックしてみてください。
よかったらこちらの記事も参考になると思います。
目標ややりがいをみつける
先日テレビでお笑い芸人のお父さんが定年退職後、目標を失い、家ですることもなく、次第に無気力になり、鬱っぽくなってしまったという話がありました。
それをみたその芸人さんは実家のそばに、取り壊さないといけないほど老朽化した家付きの荒れた広い土地をお父さんのために購入したそうです。
そしてお父さんには特に何をしろと言わず、自分が買ったからと報告をしたところ、「あのままじゃ住めないだろ」と言われ「綺麗にしといて」と頼んだそうです。
このお父さんは、昔から日曜大工が好きだったそうで、今は娘が購入した土地に毎日通い、少しずつ綺麗にしている様子がテレビで放映されていました。
これを機に無気力だったお父さんがみるみる活力みなぎって、いまは毎日元気にされているそうです。
ここまで大がかりなことはできないとしても、家事をしたことがない方は料理を作れるようにするとか、洗濯を担当するとか、もしくは毎日運動をするなどの目標を立ててみる。
その際実現可能な目標をたてるようにしたほうがいいです。また趣味を探してみるというのも良いですね。
定年退職でない場合には退職前に次の仕事をみつけておく、定年退職の場合には、退職後にやることを決めておいたり、シルバー人材センターなどに登録して仕事をしてもよいかもしれないですね。
定年退職した方でも今みなさんお元気な時代ですから、他に活躍できる場を探すと良いと思います。
また退職後の生活をイメージしておくことも大切です。
人間想定していることであれば、さほどショックを受けたり不安にもなりませんが、想定していないとそのショックや不安も大きくなるものです。
ストレスを取り除く
退職してもストレスを抱えた状態であれば、無気力になることがあります。
現代社会は仕事に限らずストレスフルで常に交感神経が優位になっている人が多いそうです。
意識的に副交感神経を優位にする取り組みを行うというのもいいですね。
- 息を吸う倍の時間吐く(3秒吸って、6秒吐く)
- 涙活(涙を流す活動:感動するDVDをみたり、本を読んだり)
- 朝陽を浴びる(朝陽が射さない部屋の場合は光目覚まし時計を使う)
比較的簡単ですよね。
その他にも規則正しい生活を送る、適度な運動をするのもお勧めです。
ストレスを解消し脳を活性化するためには、人と話すというのが一番おすすめです。
人と話すためには順序立てて話をする必要がありますから、脳を使いますね。
すると無気力が改善されてきます。また話をすることで、感情を吐きだしストレスも軽減されます。
更によいのは自分の想いを話すことで、自分で気づかなかった感情や、気持ち、改善点に気づくことがあります。
既にお伝えしたように、自分で気づくというのはとても大切です。
自分の気持ちを是非人に話してみましょう。
気持ちも楽になり、心が安定して無気力が改善されるかもしれません。
そして自分の現状をあるがままに受け入れる、自己受容をしてください。
こんな無気力な自分はだめだ、仕事も決まらないなどと自分で自分を責め、自己否定していると、益々無気力になったり、うつになるケースもあります。
自己受容はとても大切なことです。
まとめ
いかがでしたか?仕事を辞める・退職の理由や無気力の原因、改善方法についておわかり頂けたでしょうか?
また仕事をするにしても無気力改善にまずは努めたいものですね。
よかったらこちらの記事もご覧ください。
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