よく相談にのっていて思うのは、不登校の教師の対応が必ずしも親の望む対応でないということです。
よかれと思ってする教師の対応が親にとっては望むものでなかったり、なかにはひどい対応をする教師もいるのが現実です。
不登校の子供たちは敏感で繊細な心の持ち主なので、教師の対応というのは影響も大きいです。
ましてや小学生の場合には教師の影響力は大きいと容易に想像ができます。
それでは教師の不登校の適切な対応と、親が望む対応について確認していきましょう。
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目次
教師の不登校への理解度
不登校については一般には理解されているものではないと思います。
そのため自分の子供が不登校になって「不登校」という言葉さえ思いつかない親が大半ではないかと思います。
そのため親からすると教師は不登校について理解しており、教師の言う通りにしていればよいと思ってしまう親もいるほど、教師の対応というのは重要なものになってきます。
しかしどうでしょうか?教師だからといって不登校の理解を正しくしていますか?
実際に不登校を正しく理解し、適切な対応ができる教師というのはほんの一握りだと思います。
そのために教師の理解のない対応で傷つく生徒や親がいます。
もちろん教師の対応で不登校が改善したり、生徒も親も救われるということもあります。
小学生であれば教師の対応の影響度は大きいです。
実際にあった教師の悪い対応や良い適切な対応などを確認しながら適切な方法について学んでいただきたいと思います。
教師の悪い対応
教師のなかには不登校の生徒が自分のクラスにいると、それがデメリットと思ってしまうような教師がいるようです。
そのため不登校の生徒に無関心で、なんのフォローもしない。
ひどい場合には担任の教師だけでなく、教頭、校長までもが同じ考えで自分の学校に不登校の生徒はいないというのが良いと思っているような考えの教師がいるのも事実です。
現実にあった話としては先生から一切連絡がこない。
要望を伝えてもなにもしてくれない。とにかく学校に連れてきてくださいという教師。
事務的な話しかせずなんの心配もしてくれない教師。
久しぶりに登校したら自分の席がなくなっていた・・
不登校で通えず卒業を迎えることになってしまったけれど、卒業式だけは参加したいと申し出たところ、卒業式には出ないでほしい、卒業式が終わってからきてくださいといった教師もいるとのこと。
そして不登校になったことを親のせいにする教師。これは結構多いようです。
中には不登校になった小学生のお母さんに不登校はお母さんの育て方のせいではないかという心無い教師もいるとのことです。
不登校の対応については文部科学省から指導があるはずですが、何を学んでいるのでしょうか?
なかには熱心すぎてその熱心が独り歩きしてしまう対応をする教師もいるようです。
教師の空回りな対応
いわゆる熱心な先生も時と場合によってはそれが適切な対応ではないこともあります。
親も子も少しそっとしておいてほしいときに、毎日訪問したり、電話をしたり・・いつになった登校できるのかと詰問したり・・いわゆるありがた迷惑というものですね。
教師としてはなんとかしてあげたい、状況を把握しておきたいという熱心な思いからの行動だと思いますが、親の性格や、状況などによっては、迷惑なこともあります。
また「頑張れ」と不登校の生徒に言ってしまうのも実はよくありませんしいつ登校できるのかを問うのは愚問です。
いつ登校できるかなんて本人も親もわからないのです。
こちらに書いてありますが、不登校の子供は登校ができなくなる限界状態まで頑張り続けています。
しかしもはや頑張りがきかなくなり不登校になっている子供が多いです。
なので、教師や親に「頑張れ」と言われても、これ以上どう頑張ればいいのか?自分は頑張っていないと思われているのかと思い、苦しむことになります。
ではどのように教師は不登校の生徒や親に対応したらよいのでしょうか?
小学生でも大学生でも基本的な対応は一緒です。
教師の不登校への適切な対応
不登校の教師の適切な対応というのは基本的には小学生であろうと、それ以上であろうとも同じです。
不登校を理解する
不登校の対応を教師が適切に行うには、原因などを決めつけたりせず、不登校そのものを理解をする。
不登校の子どもの気持ちに寄り添うことが一番大切だと思います。
原因究明、犯人捜しは無理にする必要ありません。
不登校の心理を理解するためにはこちらをご覧ください。
出欠連絡
親御様にもよりますが、不登校になって日がたつにつれ、欠席の連絡をするのが私はとても憂鬱でした。
毎日毎日欠席します。登校できるかわかりません・・
不登校が長引くにつれてとても負担に感じてきました。
そこで私は担任の教師に相談し、メールで連絡することで了承してもらいました.
これは私にとってとてもありがたかったです。メールで連絡をし、あるときからは、登校できそうになったら連絡しますということにしてもらいました。
親が負担に感じていそうだと思ったら、メールなどで対応するというのもよいかと思います。
状況の把握
訪問可能であれば、訪問したり、電話で連絡したり、どのような頻度、連絡手段などがよいのか親御様に確認するとよいと思います。
不登校の生徒と直接話ができそうなら訪問時や電話をした際に替わってもらって話をするとよいと思います。
親御様によっては頻繁に連絡をとりたい方もいますし、逆にそっとしておいて欲しいという場合もあります。
対応の仕方は相手があることですから、希望を直接聞くのが一番です。
小学生で家庭訪問が可能な場合には、一緒にゲームをしたりして遊んだり運動をするというのもよいと思います。
それ以上の場合にも状況が可能であれば、一緒に遊んだり何かをするというのは信頼関係を築き学校に戻りやすくなるためのステップとしてとても良い対応だと思います。
声掛け
もし不登校の生徒が登校することがあったり、電話や訪問時に話をすることがあれば、当たり障りのない会話が一番です。
学校以外の話が無難ですね。
そうはいってもクラスの状況などを知らせるためにタイミングをみてクラスでこんなことが今話題になってる。こんなハプニングがあった、などエピソードを話すのはいいと思います。
温かい言葉、話し方、明るい表情というものを意識した対応をするとよいと思います。
居場所づくり
教師が不登校生徒の心のよりどころになるというのも一つです。
また登校できるようになった場合にはクラスの中に居場所ができれば一番いいですが、最初はきっとハードルが高いと思います。
そんなときは、養護教諭と連携して保健室を居場所になるようにしたり、部活動だけでも顔を出せるのであれば、部活を居場所にできるとよいですね。
ただ、部活の場合には他の部員にも不登校に対して理解を求める必要が出てきます。
これは教師がうまく対応する必要があります。
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実際に担任教師にお願いした対応
息子が不登校になった際に私が実際に担任の先生にお願いした対応について参考までにお話ししようと思います。
学校とのつながりを保つために
中1の最後のほうで不登校になり、中2は最初の1月毎日登校しましたが、その後本格的な不登校になった息子にとって、中2の担任教師とは信頼関係が築けないまま本格的に不登校になってしまいました。
不登校の最初の頃は担任教師からの電話にも出ることはありませんでした。
だんだんと不登校が長引いてきたころ、私は担任教師から連絡があった際、できれば、お電話をくださる際に以前の担任教師(中1時)が対応可能であれば、息子と話をさせたいと伝えました。
それから電話をくれるときに、毎回ではないですが、以前の担任教師も協力して快く対応をしてくれるようになりました。
担任教師にはあらかじめ学校へ登校するようなことは言わずに当たり障りない会話をお願いしました。
息子も中1のときの担任教師とは信頼関係も築けていたため、徐々に電話の時間も長くなり、テレビの話などをするようになりました。
また、プリントなどを送付してくださるときに一言手紙をお願いしました。
なぜかというと、いつでも教師が待っていてくれるというメッセージを伝えたかったからです。
不登校になって時間がたつといざ登校しようと思っても学校との関係が希薄な場合には、登校する気持ちが萎えてしまいます。
けれど、温かく迎えてくれる教師がいると伝わっていれば、登校しやすいのではないでしょうか?
小学生であれば、不登校の生徒の好きなキャラクターのメモ用紙などを使ってメッセージを書いたりするのもよいと思います。
そして小学生の場合や特に関係性のある教師がいない場合には担任教師に限らず養護教諭に橋渡し役を頼むのも1つの方法だと思います。
養護教諭の役割についてはこちらに書いております。
学校での声掛け
中学2年の後半からは別室登校ができるようになりました。
学校で見かけたら挨拶など積極的にできれば教師の皆さんに声をかけてほしいとお願いしました。
無理に話をしようとするのでなく、挨拶や天気の話などで十分です。
挨拶は元気に。言葉かけは温かいのが良いですね。
話かけられたということで、不登校の子どもは「自分は学校に来ていいんだ」と思えます。
逆に声をかけられないと、不安が増すと思います。
不登校の子どもは学校に戻ることに不安があります。
学校に自分の居場所があるか心配なのです。
そんな不安のある生徒も教師から声を掛けられることで学校での居場所を見つけられるのではないでしょうか?
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まとめ
教師といえども不登校を理解するのはなかなか難しいことだと思います。
しかし理解を進めていくことで、適切な対応というのがわかるはずです。
教師との関係がうまくできたら登校もしやすくなるはずです。
小学生の場合や担任教師との関係性があまりよくなちときには養護教諭に対応をお願いするのも良いと思います。
こちらの記事もご覧ください。
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