不登校が一番多くなるのは中学生ですよね。
不登校になったタイミングや高校受験の段階での子供の状況・状態によっては進学したり、高校受験するのがよいかどうかは人それぞれです。
また高校受験や進学すると決めたとしても、どのような高校を選べばいいのか?
また進学や高校受験するなら気になるのが勉強ですが、不登校でも問題ないのか気になるところですね。
今回は不登校からの進学や高校受験について詳しくお話していきます。
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目次
不登校の状態
不登校からの高校進学や受験自体は可能です。
「うちの子は不登校になって一切勉強はしていませんけど、高校受験できますか?」
はい、できるんです!
ただ高校入学後のことを考えたとき、そして高校受験、進学する時期にどのような状況・状態なのかにより高校受験し、進学した後が変わってくると思います。
不登校と一言にいっても状況・状態はさまざまです。
- 部屋からも出てこれない状態
- 昼夜逆転している状態
- 家族とは話もしない状態
- 食事もとれない状態
- 外出ができない状態
- 学校の先生が訪問しても会えないもしくは電話をしてもしゃべれない
- リビングで家族と過ごすことはできる
- 家族とおしゃべりしたり外出も可能だが登校できない
- 暇だといい始めた
- 家で勉強は続けているもしくはし始めた
- 学校の話題も出るようになってきた
- 進学・高校受験の話題を自ら出すようになってきた
- 前向きな状態になっているが不登校である
上記状態は上であるほど、状態はよくありません。
一方で、下の項目が多い場合には、不登校ではあるけれど、状態が良いと言えます。
高校受験や進学にあたっては、可能な限り上記項目下部が多いほうが適していると言えます。
状態を良いほうに変化させたい親御様是非カウンセリングをお申込みください。
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不登校の進学・高校受験
そもそも高校進学・受験すべき?
そもそもの話ですが、不登校という状態なのに高校進学・受験すべきなのでしょうか?
中学で不登校になって、状態が上記の上の項目に該当するばあい、高校に進学、受験して合格しても引き続き不登校になる可能性はかなりあります。
そうは言っても中学3年になり、不登校であまり状態が良くないとたいていの親はなんとか在籍できる高校を探し、受験させ進学させようとすると思います。
私もかつてはそうしなくてはと思っていました。
息子が高校進学をしない、中高一貫校であるにもかかわらず、中学でやめたいと言い出したときは、どこにも在籍しない、中卒の状態にとても不安を覚えたものです。
しかし本人が辞めたいといっているのに、入学金を支払い高校進学の手続きをした場合、登校する意思がないのに、親の勝手で支払う入学金や授業料を気にしながら、いつ登校するのかと待ち続けるのは、親にとっても子供にとっても精神的によくないと思いました。
悩み苦しみ考えた末一度は進学をあきらめるという決断を下しました。
本人の意思を尊重したということです。
このころは息子の通学していた学校の制服を見るたびに私は悲しく、涙を流していました。
今は懐かしく制服姿の学生をみると微笑ましく思います。
中学3年だから進路を決める。内部進学や高校受験、就職・・
現代では高校に進学する人がほとんどでしょう。
当然の選択といってもいいくらいですよね。
しかし一度立ち止まってみても良いと今なら私は思えます。
息子が中学卒業後ひきこもり、彼なりに考えたうえできちんと決断し実行に移すことができたから。
私も覚悟を決めたので、自分が信じる道を歩き信じる対応をしてきたから。
息子が高校に入って入学式でみた光景にはいかにも親に無理やり入学させられましたという感じの親子が多数いらっしゃいました。
不登校受け入れ校ならではの光景だと思います。
現在カウンセラーとして活動してきて親としての適切な行動というのがわかる私には、あの子はきっと不登校になるなというのが入学式の時点でわかりました。
そして残念なことに実際にそうなっています。
親の見栄、世間体を気にして無理やり高校進学・受験させても結局また不登校になってしまうのです。
まずは高校進学・受験できる状態を目指すのが先決ではないでしょうか?
不登校の高校進学・受験の実態
不登校であっても中学卒業資格はたいていの場合には取得可能だと思います。
出席日数を保健室登校や別室登校で担保したり、先生との相談次第でなんとかクリアできるかと思います。
勉強については、受験、進学する高校によりもちろん基準が異なりますので、どのような高校を選ぶかによっても変わってきます。
「さすがに不登校は全日制高校は無理ですか?」→ 大丈夫なんです!
もちろんすべての全日制高校が受験可能というわけではありません。でも全日制高校でも進学、受験すること自体は可能です。
ただしあなたのお子さんが全日制高校に通い続けることができるかは別の話です。
不登校でも進学・受験できる高校
全日制高校
全日制高校の場合には不登校枠というものがあったり、不登校受け入れ高校と名乗っている高校もあります。
ただ気を付けたいのが、不登校を受け入れてくれるものの、不登校に対する理解、対応をどのようにしてくれるのかというところではないでしょうか?
教師やスクールカウンセラー、臨床心理士であっても不登校を正しく理解できている人ははほんの一握りだと感じています。
教師の場合には文部科学省より不登校についての指導があるにも関わらずです。
となると文部科学省の方も不登校について正しく理解できていない方がおそらくいるのでしょう。
それだけ不登校というのは正しく理解されていないと、相談を受けていて感じます。
つまり進学・受験先の高校が不登校に対しての理解が不足していると、また不登校になったときや、不登校を乗り越え心機一転頑張るとしている子供の治りかかった傷に塩を塗り込む対応をしかねないということです。
教師によっては学校に来れない不登校ということを非難したり、来れないなら来るなという心無い教師も実際にいるのです。
通信制高校
通信制高校の受験の場合には、面談がメインのところが多いと思います。
学科試験がある場合にも基礎力を診断する程度の試験が多いところがほとんどでしょう。
通信制高校というのは、私のイメージでは、自宅学習がメインだと思っていました。
今でももちろんそのようなスタイルだけの通信制高校もありますが、現在は多様化しています。
月1回登校型や週2~3日登校型、全日登校型など、通信制高校によってはさまざまな登校スタイルを設けています。
そして不登校受け入れと名乗っている通信制高校の場合そのほとんどは中学の勉強からやり直しができるということです。
そしてたいていの高校の場合にはその規模に応じて習熟度別クラスを設けています。
息子が通っている高校では1クラス15~20名程度のクラスが2クラスありますが、その2クラスを合わせて科目別に習熟度別クラスが主に2つ、科目によっては3つ設けられています。
以前見学に行ったところは全体で200名程度で、習熟度別に5クラス設けていました。
高校進学・受験にあたって勉強を心配するのはもちろんでしょうが、入学してからも心配だと思います。
中学時代ほとんど不登校と言う場合には、勉強のやり直しができるのは大変ありがたいことですね。
また全日登校型の場合には、全日制高校とほとんど変わらないカリキュラムになっているところも多くあります。
部活動や校外学習、修学旅行や運動会などの行事も行っている高校がほとんどです。
通信制といえども全日登校の場合には全日制私立高校と変わらない学費がかかります。
定時制高校(昼間・夜間)
昔は定時制といえば働いている人が通う高校というイメージがありましたが、今は違います。
夜間とは限らず昼間定時制という高校があるのです。
昼間も2部制に分かれている高校もあります。
見学に行った印象では定時制高校も通信制と同じような取り組みをしており、毎日登校するタイプや週数回という登校スタイルなど選べる学校もあります。
行事や部活動も全日制高校と変わらないところが多くあります。
学費は毎日登校するタイプの場合はやはり私立全日制高校並みに、かかります。
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チャレンジスクール(東京都)
チャレンジスクールとは小・中学校時代に不登校を経験した生徒や、高等学校を中途退学した生徒を含め、これまでの教育の中では自己の能力や適性を十分に生かしきれなかった生徒など、多様な生徒が学校生活を通じて自分の目標を見付け、それに向かってチャレンジする学校です。
東京都立大江戸高校HPより
東京都ではチャレンジスクールという高校がいくつかあり、不登校経験者を受け入れております。
入試は上記の大江戸高校の場合には学力試験はありません。面接と作文(50分・600文字程度)、志願申告書というものの提出です。
特徴としては基本的には1日4時間程度の学習で、3年ではなく4年で卒業するというのが異なるところです。
また学費も都立のため安いというメリットがあります。
東京都以外でもこのような取り組みがあるかもしれませんので、該当の教育委員会などに問い合わせてみるとよいですね。
フリースクール
高校ではありませんが、自由度の高いフリースクールで登校を慣らし、高卒認定試験を受けて大学受験を目指すということもできます。
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まとめ
不登校であっても高校へ進学・受験することは可能です。
ただ一番考慮してほしいのは子供の状態、学校の対応です。
高校進学・受験の際には子供の意思を確認し、必ず一緒に見学に行って情報収集し雰囲気を確かめてみてくださいね。
不登校についてのカウンセリングはお問い合わせフォームからお気軽にお問合せください。
こちらの記事もご覧ください。
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