5歳ごろになるとだいぶ自分の感情を抑えたり、人の気持ちを考えることができるようになったり、母親と離れることにも抵抗がなくなり、感情も少しずつコントロールできるようになって、心も体も安定してくる年頃です。
5歳になっても母子分離不安は起こるの?うちの子供は大丈夫?と思われるお母さまもいるかもしれないですね。
母子分離不安とは母親から子供が心理的、身体的に離れた時に感じる不安症状です。
5歳ごろの母子分離不安とは具体的にはどのような特徴があるのか見ていきましょう。
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1.5歳の母子分離不安の特徴
- 赤ちゃん返り
- 登園拒否
- 母親以外とお留守番するのを嫌がる
- 母親にまとわりつく
- 習い事に行ってもお母さんから離れられない
- いままではおねしょがなかったのに突然再発する
- 乱暴になる
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2.5歳ごろの母子分離不安のきっかけ
- 環境が変わった
- 妹もしくは弟が生まれたことによる不安症状
今まではママは自分だけのものだったのに、自分だけを見てくれない、独占できない、妹や弟をねたみ母親に執着するようになります。
5歳ごろだと妹や弟ができることによって赤ちゃん返りするようになる母子分離不安のお子さんが多いようです。
5歳という年齢的にはお母さんと離れることにもだいぶ抵抗はないはずですが、やはり上記のようなきっかけがあると、母子分離不安は起こりやすくなります。
同じ理由で今まで順調に登園できていた子供が保育園や幼稚園に行けなくなる登園拒否という状態もおこることがあります
- 母親の出産や病気により必然的に母子が離れなくてはならなくなり不安症状がおきる
必然的に母親と離れなくてはならない状態になってしまい、現状を受け止められず今までは、母親と少しくらい離れることができていたお子さんも急に不安症状が強くなることがあります。
- 迷子になった
- 置き去りにされた(たとえそうでなくても本人がそういう認識を持っている)
- 家族ないのトラブル
- 親の離婚
- ネグレクト
上記のような理由が母子分離不安になった直前でなかったとしても過去にあれば、それがトラウマとなって何かのはずみで母子分離不安の症状がでるようなケースがります。
お母さんがいなくなってしまい戻ってこないのではないかという恐怖心からおこります。
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3.5歳ごろの母子分離不安を解消するために
3-1.無理をしない
幼稚園や保育園に預けなければならないときに母子分離不安から子供が登園拒否をした場合の対応には2通り考えられます。1つはどんなに泣いても嫌がっても預けること。
そして2つめは本人の意思を尊重してお休みをする。
どちらが正解かはその子供の状態と親子関係によると思います。
1だとお母さんは後ろ髪ひかれる思いでとてもつらいですが、かといって2だと甘やかすことになってしまい、このままずるずると登園拒否が続いてしまったらどうしよう?と悩みますよね。
私であれば、最終的には1にもっていけるようにまずは2を選びます。保育園の場合にはお母さんがお仕事をしているでしょうから、まずは思い切って1日だけでも休みませんか?
5歳であれば、お母さんの心情も子供は多少わかるものです。
赤ちゃん扱いせずにここは「特別」ということを認識させたうえで、本当はお仕事だから会社に行かなくてはいけないんだけれど○○ちゃんが大切だし大好きだから、今日はお母さんお休みするね。と。
そしてでも明日からは休めないんだ。
だから今日は一日○○ちゃんスペシャルな日だから、○○ちゃんが好きなことをしてお母さんと一緒にたくさん遊ぼう!なんてどうでしょうか?子供の気持ちを汲み取り、かつ現状を説明し明日からは行けるように促すのです。
これなら働いているお母さんも取り組めるのではないでしょうか?甘やかし過ぎて大丈夫なの?と思われることもあるかもしれません。かつては私もそう思っていました。
でも違います。この時期にしっかりと甘えさせることで親から巣立っていけるので、甘やかすことはとても重要です。過保護くらいでいいんです。
ただし過保護と過干渉は違いますので、そこは間違えないでくださいね。
3-2.なんといってもスキンシップ!
子供がお母さんからの愛情を十分に感じることが母子分離不安の解消には不可欠です。
5歳であれば、まだまだ甘えたい時期です。妹や弟が生まれたならば、なおさらお母さんの愛情が妹、弟に向いてしまい、自分が置き去りになっていると思ってしまいがちです。
スキンシップを十分にして自分が愛されていると実感できるようにして母子分離不安を解消しましょう。
- 添い寝をする
- 手をにぎる
- 頭をさする
- お風呂などでマッサージをしてあげる
- 抱きしめる
- 膝に乗せる
妹や弟が寝ている時間などには特に意識して、上のお子さんをかわいがってあげてください。
お母さんとしては十分愛情を注いでいると思っていても、本人が愛情を注がれていると感じないと意味がないんです。これは大人の夫婦や人間関係においてもそうですよね。
私はこれだけやってるのに、相手はわかってくれない・・なんてよくあることですが、受け取る相手の基準で判断することですので、自分としては・・というよりはお子様がどのように感じていらっしゃるかということに意識するように心がけたいものです。
この時期にしっかりとした親子の関係を築くことは非常に重要です。
ここでしっかりと築けていないと、のちのち大人になってから母子分離不安を一因とした不登校、引きこもり、ニートになる可能性もあります。
5歳であれば、母子分離不安を解消するのにそう長くはかからないかと思いますが、大人になってからだと、そこまでの蓄積の結果で現れるわけですから、それと同等の年月もしくは倍かかると思ったほうが良いです。
そうは言ってもすぐに解消するかどうかは人それぞれなので、気長にとりくみましょう。
そして5歳くらいだとまだまだ手がかかりお母さんも忙しくてつい上のお子さんのことを後回しにして「お兄ちゃんでしょ。(お姉ちゃんでしょ)我慢しなさい」「あとでね」という対応をしてしまわれるかもしれませんが、今が大事ですよ。
この時期の親子関係がのちのちまで影響しますし、きちんと愛情を注がれて育った子供は絶対的な安心感を獲得して成長し、適切な時期に親から離れることができ自立していきます。その時は大変、長いと思っても、振り返るとあっという間です。
思春期になれば、かかわりたくても子供のほうから離れていきますし親は悲しいことにうっとうしい存在になりますから(笑)
4.まとめ
子育てって大変ですよね。熱を出せばすぐ呼び出され、お迎えに行き、そのまま病院へ・・・なんていうのは日常茶飯事。夜中も看病でろくに眠れずなんてこともありますし5歳ころだとまだまだ一人ですべてはできず手がかかることもありますよね。
お母さんも忙しかったり、一人の時間がほしかったりもする思います。私も子供が小さいころは早く大きくなって、早く一人でなんでもできるように、早く早く・・・と思ってしまっていました。
でも振り返ってみるとととても懐かしいし愛しく、貴重な時間だったなぁと今は思います。子供が5歳くらいの時期に戻れるなら戻りたいとさえ思ってしまいます。今思えばあっというまでした。
今日は今日しかないんです。良いことも、悪いことも。その日その日のお子様の成長をしっかりと胸に刻んで、大事に過ごしたいですね。
ただしお母さんだけがお子様のことをしなくてはならない、愛情を注がないと母子分離不安が解消できない・・・とあまり頑張ってしまってお母さんがストレスを抱えたり、休む暇がないのはかえってお子様にもよくありません。
ご主人にも手伝ってもらいながら、下の子をお父さんが見てお母さんは上のお子さんとじっくり向き合う時間を作ってみたり、ときにはお母さんもリフレッシュが必要です。
うまくストレスをを解消し、リフレッシュすることで、心の余裕が生まれます。お母さんに心の余裕がないと、子供にもそれが伝わってしまい、それが母子分離不安を引き起こすとも考えられます。
子育て全般において、お母さんの「こころの余裕」というのはとても大事だと思います。ご主人や周囲の協力を得てご自分のリフレッシュをすることも心がけてみてくださいね。
こちらの記事もご覧ください。
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