誰でもなんどかは失敗をしたときなどに自己嫌悪に陥った経験があると思います。
しかし自己嫌悪に陥りながらもすぐ解消し克服できる人とそうでない人がいると思います。
その違いとはなんでしょうか?また自己嫌悪の原因は甘えなのでしょうか?
自己嫌悪の原因を解消し、克服する方法を心理学も踏まえて考えてみたいと思います。
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目次
自己嫌悪のきっかけや原因
自己嫌悪とは自分のことを嫌いになることですね。その自己嫌悪になるのはどういうときになるのでしょうか?
原因としては大きく2つだと思います。罪悪感を感じた時と、劣等感を感じた時ではないでしょうか?
これらから考えても自己嫌悪の原因は甘えではないのではないでしょうか?
自己嫌悪の原因をもう少し詳しくみていきましょう。
失敗をした時
何か失敗をしてしまった時、指示されたことができなかった、わかっているのにできなかった時などに自己嫌悪を感じる人はとても多いのではないでしょうか?
しかも同じ過ちを繰り返してしまった時などは、自分はどうして同じ過ちを繰り返してしまうのだろう・・自分はダメな人間だな・・と感じる人は多いと思います。
私もなんどもこのような自己嫌悪を感じたことはあります。
このタイプの自己嫌悪は甘えではないと言えるでしょう。
人に迷惑をかけた時
自分だけに被害があるような失敗であれば、少しの自己嫌悪で済む場合でも人を巻き込んで、迷惑をかけてしまうと自己嫌悪感がより一層高まってしまいますね。
このタイプの自己嫌悪も甘えではないと言えるでしょう。
自己一致が出来ていない
自己一致とは心理学用語で、あるべき自分とあるがままの自分が一致している状態です。
この自己一致の状態が健全な状態であるとアメリカの心理学者であるカールロジャースが唱えています。
自分はこうありたいというのと、実際の自分を比べてしまうことが原因で自己嫌悪に陥るということはよくあることだと思います。
ちなみに日本の心理カウンセリングはカールロジャースが提唱している来談者(クライエント)中心療法が大半をしめています。
ネガティブ思考
認知の歪みという場合もあると思いますが、習慣付いた思考・考え方がネガティブ思考、マイナス思考が原因となって自己嫌悪に陥っている方は多いと思います。
次に書く影響にもつながる話ですが、ネガティブ思考が原因で、人の評価が気になったり、自分のことを他人が悪く言っているかのようにとらえてしまって、結果こんな自分は嫌だ・・という思考になってしまう。
そしてますます人と距離ができてしまい、ますます自己嫌悪に陥るという負のループに入ってしまっていないでしょうか?
このタイプの自己嫌悪は多少甘えがあるかもしれませんね。でも甘えが原因というわけではなく、甘えのあるネガティブ思考が原因となっているといえますね。
劣等感
劣等と劣等感は違います。劣等は事実として劣っていること。劣等感は事実とは関係なく、自分と他人とを比べて劣っていると感じコンプレックスを持っていることです。
健康、容姿、学力、社会性など様々なことを比べてしまって劣っていると考えコンプレックスを持つことで自己嫌悪してしまうのです
環境要因(毒親・機能不全家族・学校・職場など)
毒親が作る機能不全家族による影響から自己嫌悪に陥ってしまっていることもあります。
親の影響が子供の人格形成に大きく影響をしています。そのために親の対応の影響により自己嫌悪しやすくなっていることも考えられます。
毒親についてはこちら、機能不全家族の影響はこちらに書いております。
また学校や職場環境も大きく関わりますので原因となることもあるでしょう。今まで秀才で通ってきたけれど、学校や会社には自分より優れている人はたくさにて自己嫌悪に陥る方は結構いらっしゃいます。
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気質
同じ親に同じように育てられても、同じ性格や認知になるとはいえません。このことからも生まれながらの気質、遺伝要素が原因で自己嫌悪しやすい場合もあるでしょう。
上記の要素の組み合わせや考えが度を過ぎると自分は甘えている・・ダメな人間だという自己嫌悪にとどまらずに自分は生きている価値もない人間だと思ってしまうほど自己嫌悪感を抱いてしまうのです。
自己嫌悪の影響
対人関係
自己嫌悪を感じている時は人から嫌われているという思い込みが強くなってしまう傾向にあるようです。
そのために人からの反応や評価を過剰に気にし過ぎてしまい、本当はちがうのに責められている、非難されていると感じてしまうようです。
そしてなるべく人を避けるようになってしまうこともあり、結果みんなから避けられている、人が怖い・・などと思ってしまい更なる自己嫌悪や自己否定を生んでしまうのです。他人の評価を気にする自己否定はこちらです。
結果影響として人と距離ができてしまうことがあるのです。
例えば友達に声をかけ一緒に帰ろうと言っても返事がないときにどうとらえますか?
自己嫌悪感が強い人の場合には、自分を無視しているんだ。自分のことを嫌いなんだと感じてしまうかもしれません。
でも本当はただ単に聞こえなかっただけかもしれません。人の思い込みや人に対する甘えというのは対人関係を悪化させてしまいます。
参考になる記事をこちらに書いております。機能不全家族といじめについて書いてますが、思い込みがいじめを引き寄せるといってもいいでしょう。
消極的・受け身
自己嫌悪を感じネガティブ思考の人は自分にとって都合が悪いことが起きたときに人のせいにするようになってしまう場合と自分を責めすぎてしまう場合があります。
頑張ってもうまくいかないから努力をやめてしまったり、人のせいにしたり・・
そして結果として向上心もなくなり、いつまでも消極的で、受け身の人生を送ってしまうことになりかねません。
この場合には自己嫌悪した自分に甘えがあるが故に消極的になり受け身になってしまうという影響があるでしょう。
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自己嫌悪を解消し克服する方法
ありのままの自分を認める
自己嫌悪ということは、ある意味自分の嫌なところ、短所がわかっているということです。
自覚があるということは、改善することに繋がりますから、あながち自己嫌悪は悪くありません。
ありのままの自分を認めるというと、悪い印象を持つ人もいると思います。自己嫌悪しているこんな私でいいの?本当にありのままでいいの?
自己嫌悪しているあなたは悪いのですか?自分の欠点や短所などはあってもよいところも必ずあるはずです。
こういう自分は嫌だけれど、こういうことをしている自分は好きというように、人間は沢山の要素を持っていますから、良い要素を引き出していってみてはどうでしょうか?
Let it goです♪
比較をしない
つい誰かと比べるから劣等感を持ち自己嫌悪がおきてしまいます。十人十色と言う言葉があるように、人それぞれです。
相田みつをさんの有名な言葉に「みんな違ってみんないい」というものがあります。同じことを金子みずずさんも仰っていますね。
比べないようにしたうえで、自己嫌悪している部分で、誰かがその部分に優れていると気づいたらそこを自分にも取り入れたらいいのです。
なので、比べてみるのよあながち悪くはないのではないでしょうか?
そこで、僻んだり、自分はできないからダメだと自己嫌悪するのでなく、アドバイスを貰った。ヒントを得たと思えばいいのです。
SNSを制限する
今は情報社会で便利な分、人の仕事ぶりや、活動、プライベートを垣間見る機会が増えています。その分心理的な影響もあります。
FacebookやTwitterで友人や知人の活動の様子やプライベートの充実度、幸福度などがわかってしまう分自分と比べてしまうのです。
特に若い人はいいねの数を気にしたり、友達の数を気にしたり、友人に負けじとプライベートをが充実している様子を公開しようと躍起になってしまって自己嫌悪に陥る方もいます。
心理的にSNSに影響されない自分軸ができるまでは閲覧を制限してみてはどうでしょうか?幸福度の調査でFacebookをやめたら幸福度が上がったという結果も出ています。
人と比較しないということに該当しますが、あえてSNSを制限するというのは、劣等感を生み出す可能性を1つ消し去る方法になると思います。
自己嫌悪を解消し克服するまでは思い切ってやめるのもよいのではないでしょうか?
自己肯定感を高める・自分を好きになる
子供の頃に両親から愛情を無条件に注がれ、愛される経験があれば、自分を好きになることができ自己肯定感を高めることができると言われています。
子供のときに母親が愛情をもって授乳するのでなく機械的にミルクがでてきたとしたら、赤ちゃんは空腹はみたされるかもしれませんが、愛情がなかったら、子供は自分を好きになれない可能性のほうが高いのです。
なんでも買い与えて不自由なく育っても、愛情が感じられなければ、自信をもつことができず、自分を好きにはなれないのです。
また自分を好きになり、自己肯定感が高まればなにか問題がおきても、自分や他人を責めることなく、前向きに対応を考えて行動しようとするのです。
一方で愛情をうけて育った場合でも、ふとした挫折などから、自己嫌悪はおきてしまいます。
では自己嫌悪感を解消し、克服するために自分で自己肯定感を高めていくにはどうしたらよいでしょうか?
短所を長所に・ネガティブをポジティブに
見方を変えると自己嫌悪している短所も長所になることがあります。人見知りで自己嫌悪している方は多いですが、人見知りということは用心深いととらえることもできるわけです。
何事も慎重に取り組むということではないでしょうか?
この他にも集中力がないというのは、あきらめる力があるということ。
集中力は確かにすごい力ですが、あきらめる力というのも必要です。このように見方、発想を変えるだけで、かなり印象が変わってきますよね?
何事もよいようにとらえる習慣をつけていうくことで、自然とプラス思考になっていき、自己嫌悪感も解消され克服する一歩になります。
また短所を個性ととらえてみてもよいのではないでしょうか?自分の個性としてとらえ、認め受け入れる。その上で、改善すべきところは改善していけばいいのです。
❌忘れ物しやすい→ どうして自分はダメなんだろう(自己嫌悪)
💮忘れ物しやすい → どうしたら忘れ物をしなくなるか (肯定的にとらえる)
自己嫌悪に陥ってしまい、負のスパイラルに入らない。自分にはそういう短所があるんだと認める。そこでマイナス思考はおしまい。
さて、その短所を長所に変えていく、もしくは改善していくにはどうしたらよいか?そう思ったら負のスパイラルからは抜け出せるはずです。
誰だって自分の嫌いなところや短所はあるものです。でも自己嫌悪に陥るかどうかはここが分かれ道になるのではないでしょうか?
ちょうど今朝の出来事で自己嫌悪になるかどうかの分かれ道のポイントについて例に挙げるにふさわしい出来事がありました。
私が乗る電車はいつも(冬でさえ暖房でなく冷風がでてますので、コートきてても少しひんやりします)冷房が利きすぎていて、大抵の女性の方は、鞄から上着やスカーフを取り出して着るほどです。
男性もなかには腕をさすったり、上着をきはじめる方がいたので、寒かったのでしょう。
そんな電車にこれから乗るのに、上着を忘れて自宅を出発して数分。忘れたことに気づき、葛藤の末、家に戻りました。
乗ろうと思ってた電車には当然乗れません。
でも家に戻っても乗り換えで走れば、1本遅れの電車ですむはずです。
しかし電車が遅れていて、乗り換えの電車も更に1本遅いものとなり、結果としていつもよりも2本ほど遅い電車になることになり、最終的に20分の遅れです。
ここで自己嫌悪になるかどうかの分かれ道です。
私って忘れっぽい、この間もそういえば忘れたのよねぇ。嫌になる…そういえばあんな出来事も、こんな出来事もあった…
と自己嫌悪がエスカレートして、最悪の場合には、自己否定して、絶望を感じる。
しかも電車も遅れていて、ついてない、最悪、イライラもしてしまう。
私の捉え方は違いました。
迷ったけど、戻って良かった。寒い電車に乗って具合わるくなったり、不快な時間を過ごすよりもいいわ。
電車が遅れていて乗りたい電車は逃してしまうけど乗り継ぎ時間に余裕できたから、走らなくてすむ。
同じ出来事も捉え方でこんなにも違います。発想の転換、前向きに捉えるという習慣をつけていくことで、自己嫌悪を解消し克服することができるはずです。
成功体験を積み重ねる
達成可能な目標設定をして達成していく。その繰り返しで少しずつ自己嫌悪感も解消され克服へと繋がります。
まとめ
自己嫌悪感は甘えが原因ではなく、他人との比較や思い込み、その他さまざまな原因やきっかけでおきてしまいます。
でもあくまで自己嫌悪なので、自分で解消し克服することが可能です。他人があなたを嫌ってる訳ではないのですから。
自己嫌悪を解消し克服するヒントになる情報はありましたでしょうか?思考の習慣を変えていくことで、かなり世界観が変わってくると思います。
つねに自分がよい状態を保つことで最善のパフォーマンスができます。
これはNLP の考え方です。さああなたも今日からプラス発想に転換してみませんか?
自己嫌悪を克服して、常にハッピーな状態であれば、プラスを引き寄せられるはずです。
機能不全家族の影響と生きづらさについてはこちらに書いています。
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