登校拒否・不登校になるとどのように接っしたらよいのか、どんな声かけ、言葉がけをしたらよいのかと周囲の人は悩みます。
これが正解というのはないのかもしれませんが、これまでの経験で、立場や登校拒否・不登校の子供の状況に応じて適切な声かけ、言葉がけはあると思います。
ではどんな風に声かけや言葉がけをしていくと良いのでしょうか?
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目次
登校拒否・不登校の適切な声かけ・言葉がけ
基本的には親に限らず周囲の人は登校拒否・不登校の子供には特に前向きな温かい声かけ、言葉がけが良いと私は思います。
同じ内容でも声のトーンや言い方で感じ方、受け止め方もかなり変わってきます。優しい言葉を言いながら起こった口調だと、言葉の内容よりも感情が伝わります。
これは気にしてほしいポイントです。
登校拒否・不登校の当初に親が気になるのは明日は学校に行くか、いつになったらいけるかという点だと思います。
しかしこれは本人も登校するつもりでいるのです。でもいざその日になるといけない、わからないから登校拒否・不登校という状況になっているのです。登校拒否・不登校の心理についてわかれば、この声かけ・言葉がけはしなくなると思います。登校拒否・不登校の心理については詳しくはこちらをご覧ください。
登校拒否・不登校の適切な言葉がけ・声掛けとNGな対応
では具体的にはどのような言葉がけ・声掛けがいいのかというと、これは登校拒否・不登校の状態やタイミングによっても変わってきます。
ここでは自己肯定感を高めるという点に重きをおいた言葉がけ・声かけを紹介したいと思います。
登校拒否・不登校にNGな対応と言葉がけ・声かけ
- ○○(兄弟・姉妹)は学校にきちんと行っていて偉いわね。(比較をする)
- 学校に行くなら〇〇を買ってあげるわよ。してあげるわよ。(条件つきの愛情)
- いつになったら学校に行けそう?
- お前は甘えている
- 学校に行かないお前は怠けている
- 頑張りなさい
- 学校は今日から夏休みだね
- ○○(子供の友人など)は良い成績だったらしいよ
- 明日は行けそう?
- 明日も休むの?
- 勉強だけでもしたら?
- 学校に行かないなら働きなさい・家のことをしなさい
- バイトでもして家にお金を入れなさい
この他にも親の理想を押し付けたり非難するような声かけや管理する声掛け・言葉がけをしたり、言葉がけや声掛け以外にも舌打ちをしたり、無視をする、怪訝な表情や正論で責めるなどは特に登校拒否・不登校になっている子供を傷つけることになりますので、注意が必要です。
また登校拒否・不登校の状態を励ますというのはいいように思えますが、受け取り方によっては自分が情けないから励ましてるんだと受け取られてしまうと、あなたはダメな人間だと言われているかのように感じとってしまうこともあるので注意したほうがよいです。
頑張りなさいというのも、登校拒否・不登校は突然なるのでなく、頑張り続けた結果もうどうしようもなくなり登校拒否・不登校なので、子供からしたらこれ以上どう頑張ればいいの?という気持ちです。
登校拒否・不登校の適切な声掛け
- あいさつ(おはよう。おやすみ。)
- よくできたね
- 残さず食べたね
- その髪型似合うよ
- それいいね
- すごいね
- 上手だね
- 気が利くじゃない
- やさしいね
- かっこいいね
- かわいいね
- たくましいね
- いい考えじゃない
登校拒否・不登校の適切な声掛け・言葉がけで大切なのは
- 相手を認める内容の言葉がけ、声掛け
- 相手を肯定する内容の言葉がけ、声掛け
- 相手に自信をつける言葉がけ、声掛け
- 相手への愛情を示す言葉がけ、声掛け
- 相手への感謝を表す言葉がけ、声掛け
- 相手の気持ちをくみ取る言葉がけ、声掛け
言葉がけや声かけ以外にも愛情を示すのにはスキンシップが有効です。登校拒否・不登校の子供の年齢や性別にもよりますが、頭をなでる程度のことはできるのではないでしょうか?
小さい子供であれば、抱きしめたり、ほおずりしたり、たくさんスキンシップを図ってください。
実際に高校生になった息子に私はいまでも時折頭をなでたりしますが、嫌がりません。むしろ嬉しそうなときもあるほどです。
登校拒否・不登校の子供にこのような温かい前向きな言葉がけ、声掛けを行っていくことで、子供は変わっていくつまり元の心の元気な状態に少しずつ戻っていきます。
ありのままの自分を受け入れてもらえている。認められていると感じ自信と取戻し、登校拒否・不登校から抜け出そうとしていきます。
気を付けて頂きたいポイントとしては思ってもいないことを口からでまかせで言わないこと。
子供は敏感で繊細です。特に登校拒否・不登校の子供はなおさらです。そのあたりはセンサーが働いて親や周囲が嘘やお世辞の声かけ、言葉がけを言っているかなどは感じとりますから気を付けてください。
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登校拒否・不登校の子供に必要なこと
登校拒否・不登校の子供に必要なのは適切な声かけや言葉がけもそうですが、話をしっかりと聴いてあげること「傾聴」も同じくらい大切です。
その際に親や周囲があれこれと聞き出すのではなく、本人が話たいように、話をさせる。
途中で話の腰を折ったり、親や周囲の意見を押し付けたりするのはよくありません。そして受容するということです。
これらをきちんとしていけば少しずつ子供が変わってきます。
実際にこの積み重ねで息子は変わりました。というよりもとに戻ったといったらよいのかもしれません。
登校拒否・不登校になって息子の目はうつろで生気がなくなりました。笑顔も少なくなりました。一時は死にたいとさえ言っていたのが嘘のようです。
でも今は元気はつらつで、登校拒否・不登校以前と変わらぬようです。
まとめ
適切な言葉がけや声掛けなどの対応をしていけば、子供は変わる。というより元の元気を取り戻してきます。
登校拒否・子供の心理をしっかりと理解していれば、自然と適切な声掛け、言葉がけができるようになるはずです。
まずは親が登校拒否・不登校の心理をしっかりと理解し、ありのままの子供を受け入ましょう。
しかしすぐには変化が起こるとは限りません。長い目で温かく見守りながら適切な言葉をかけていき、タイミングをみて登校刺激をしていくことで、登校拒否・不登校は克服できるはずです。
また登校拒否・不登校の親はそれなりに不登校・登校拒否に関してネットや本で勉強しています。
しかし自己流で誤った対応を取り続けてしまい長引いてしまっている方がいるのが現状です。不登校専門のカウンセリングを一度受けてみることをおすすめします。
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