引きこもりが長引くと親も高齢化し共倒れになる可能性も

引きこもり始めた年齢が遅かったり、引きこもりが長引けば当然親も高齢化します。

親が高齢化しているということは引きこもり当事者も中高年となっているはずです。

先の見えない不安から事件も起きています。

引きこもりの長期化による親の高齢化。引きこもりの高齢化はどのようなことが問題になってくるのでしょうか?

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事件から見る引きこもり高齢の問題

引きこもりが高齢になり、親も高齢化してくると様々な問題が出てきます。

親や引きこもり当人が将来を悲観して一家心中したり、下記のような事件となっているケースもあります。

長男は中学校を卒業後、製菓工場に勤めるも1年ほどで退職。以後は職に就かず、十数年の間引きこもりの状態で、インターネットオークションで200万 – 300万円の借金を抱えていた。

借金が原因でインターネットを解約されたことに激怒し一家を殺傷したのち、自宅の布団に火をつけた。事件前たびたびパトカーが駆けつける騒ぎになっていた。

2010年5月7日、長男は自宅への放火容疑で再逮捕された

Wikipediaより引用

 

大阪府枚方市で3月、無職男性(82)が認知症の妻=当時(73)=を電気コードで絞殺し、自身も自殺を図ろうとする痛ましい事件が起きた。殺人罪に問われた男性は、次第に記憶を失っていく妻と、10年以上引きこもる鬱病の40代長男の世話を一人で抱え込み、自身も鬱病を発症した結果、「心中するしかない」と思い詰めた

産経Westより引用

どちらの事件も長期にわたる引きこもりで親も高齢となっていますね。

前者の事件はインターネットの解約により引きこもりが激怒したとありますが、これは他の家でも引きこもりの子供からゲームを取り上げようか迷ったり、同じように解約を考えるご家庭があると思います。

そんなご家庭には衝撃的な事件です。

つい親としては、家に引きこもっているときにゲームやネット依存して引きこもっていて、昼夜逆転などが多いことから、やめさせたいと思ってしまうのですが、実は引きこもっている原因はネットやゲームではありません

引きこもりの人たちがネットやゲームにはまるのは現実逃避する手段として使用しているに他なりません。

このためネットを解約したりゲームを取り上げるのは引きこもりの解決にはならず、事件のように怒ったり、暴れたり、ますます自分の殻に閉じこもったりというのが関の山です。

親がゲームを取り上げたり、ネット解約することは引きこもりの彼らを否定する行為となるため反発心が生まれてしまうからといえるでしょう。

後者の事件はなんとも痛ましく支援を受けることはできなかったのかと思ってしまいますね。

とくに地方で地域と蜜にかかわるような地域で引きこもりがあると、親は世間の目を気にして、親も引きこもってしまって心病んでしまうケースもあります。

では都市部ではよいかといえば、それはそれで地域とのつながりを持たないため孤立して引きこもりがいたなんて知らなかったと事件が起きてからその存在を知るということも出てきます。

また地域とのつながりがないと身近な社会とのつながりを見出すのが難しく引きこもりの長期化、高齢化につながりかねません。

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親の高齢化に伴う引きこもり問題

引きこもりが長引くと親も高齢となり、親を病院に連れていったり、介護が必要になってくるケースもあります。

病院に連れていったり、介護に必要な手続きをしたり、これらの一連の動きがとれない引きこもりもいます。

外に出られない引きこもりの場合、最悪親が死に至る。年金受給も終了し引きこもりも餓死して共倒れとなる可能性もあります。

また引きこもりが長引いた場合や、引きこもり始めた年齢が遅いと、就職するハードルが高くなります。

そして親も高齢となると、第一線を退き年金で暮らしているという家庭が一般的ですね。

このため引きこもりのいる家庭の収入源は親の年金だけという現実があります。

年金だけで、引きこもり家族の生活費を捻出するため経済的にも逼迫してしまいます。

親が生きているうちは年金収入があっても、親亡きあとも引きこもり当事者が引きこもったままでいると、その収入源が断たれ生活ができなくなるという現実があります。

このため親が亡くなっても年金を受給するために、死亡届を出さず親の遺体を家に放置するという事件を報道でたびたび見たことがある方もいると思います。

働けばいいのではないかといっても引きこもりが高齢化してくるとなかなか就職できない現実があります。

実態に即した支援を国もしようとしていますが、その効果はまだ未知数です。

しかし何もしなければ何も変わらない引きこもり問題。

特に高齢化してくると引きこもり当初はこの状態を打破しなくてはいけないと考えていた当事者そして親もあきらめてしまったり、自暴自棄になることから事件が起きてしまうこともある。

悪循環ですね。親も子も高齢になる前に引きこもりを解決したいものです。

就職ありきで引きこもりを解決しようとせずスモールステップで、部屋から出られない引きこもりは部屋から出てくることを目標にする。

家族と同じ生活空間で、同じ時間を過ごし、を含め家族とのコミュニケーションととる。

それができたら、外に出られるようにする。いきなり高いハードルをつきつけても引きこもり当事者も動けません。

そして引きこもりが動きだすためには良好な親子関係を築くことが、まず先決です。

良好な親子関係を築くためには、現状を受容することがスタートとなります。

いつまでも引きこもりに関して否定的に見ていては解決できず長引いてしまいます。

そのためにも自分たちだけで悩まず自分たちに合う支援を受けてほしいと思います。

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まとめ

親が高齢化してくると引きこもり当事者も当然高齢になってきているはずです。

双方が高齢化することで問題が増えてきてしまいます。

できるだけ早期に引きこもり解消できるようにしたいものです。

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