引きこもりになるきっかけは人それぞれあると思います。
そしてひきこもりから脱出する方法やきっかけも人それぞれですよね。
ひきこもりになるきっかけ、脱出するきっかけ、そして引きこもりからの脱出方法についてまとめてみました。
息子が引きこもりから脱出したきっかけや方法についても参考になるかもしれないので、お話ししたいと思います。
育ちして引きこもり脱出ための方法やきっかけを有効に使うには親の対応も実は重要になります。
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目次
引きこもりになったきっかけ
ひきこもりになったきっかけは内閣府の調査(平成28年9月)では多い順に
- 不登校
- 職場になじめなかった
- 就職活動がうまくいかなかった
- 人間関係がうまくいかなかった
- 病気
- 受験に失敗
- 大学になじめなかった
- その他
となっています。ちなみに1.2のきっかけは同率の回答でした。
このように引きこもりのきっかけは何かに失敗したり、うまくいかないなどの挫折がきっかけとなっていることがよくわかると思います。
きっかけから見えてくる引きこもりの原因がわかれば脱出方法もわかります。
引きこもりの原因をから脱出方法や脱出のきっかけを紐解いていきます。
引きこもりのきっかけからわかる引きこもりの原因
メンタルの弱さ・繊細さ
不登校や引きこもりの人に限らず誰でも失敗は経験するもので、それを乗り越えるメンタルの強さがあるかどうかだと思います。
引きこもりのきっかけとなる出来事はほぼ挫折です。
それを乗り越える力があるかどうかが不登校や引きこもりになるかどうかの違いともいえます。
その挫折を乗り越える力が育っていないということになります。
また引きこもりや不登校になる人のほとんどはとても繊細な心をもっているため人より傷つきやすいともいえます。
そこから考えていくとひきこもりの他の原因が見えてきます。
気質
同じ親から生まれても兄弟姉妹で気質は異なるということが多いと思います。
生まれながらの気質も引きこもりになる原因やきっかけになりうることですが、後天的なもののほうが多いといえます。
ひきこもりの原因になる後天的な要因といえば環境です。
特に家庭環境、親の影響は大きく引きこもりの要因にかかわってきます。
家庭環境
- 家庭内不和
- 過干渉
- 厳しいしつけ
- 毒親
- 愚痴不満ばかりの親
上記すべてといってもいいくらい、家の中で安らげないといえます。
夫婦喧嘩、嫁姑の争い、親が厳しすぎて萎縮してしまう。
親が暴力をふるう、親が絶対君主で言うことを聞かないと怖い、いつ怒られるかと気が気でないなど、家庭環境によっては心休まりません。
なぜこれらがひきこもりの原因になるかといえば、ひきこもりのきっかけにもあるように何かしらをきっかけに挫折をし、心折れてしまうことでひきこもりとなってしまいます。
そこへ親が口うるさく「いつまでひきこもってるの?」「そんなことくらいでひきこもっていてどうするの?」「ひきこもって仕事しないなら家を出ていきなさい」
などと言われてしまったらどうでしょう?
好きで引きこもりをしているわけでなく、引きこもっている当人もなんとかこの引きこもり状態から脱出したしきっかけが欲しいと思っているのです。
引きこもりの状態に罪悪感を抱え葛藤している状態。
引きこもりのきっかけで傷ついている心が癒えていない状態。
そんなときに上記のような発言をされたら、傷口に塩を塗るにも等しいといえるでしょう。
一番理解してほしい、見守り受け入れてほしい家族に引きこもりを受け入れてもらえない悲しさ、罪悪感・・
また常に疲れている親。不満や愚痴、悪口ばかり言っている親。
そんな親をみていて子供は働きたいと思うでしょうか?
将来に希望を持てるでしょうか?
このまま引きこもりのほうがいいかも?なんて思いかねませんね。
このような親の言動も引きこもりを長引かせるきっかけになりうるのです。
ここまで引きこもりのきっかけや原因を見てくると脱出するための方法はどうしたらよいのか少しわかってきましたか?
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引きこもりから脱出するきっかけ
引きこもりから脱出するきっかけについては多いのは、引きこもりから脱出せざるをえない状況になった。
引きこもりを脱出しようと思う気づきがあった。ということです。
ちなみに韓国では徴兵制度により引きこもりや不登校ははあってもそれがきっかけで解消するという話もあります。
引きこもり脱出のきっかけについて多いものを下記記載します。
- 父親の死去により経済的に逼迫
- 父親の会社が倒産もしくはリストラにあい経済的逼迫
- 母親が心配しすぎて宗教にはまってしまった・うつになってしまった
- 自分の預金が底をついた
- 好きな人ができた
- 興味を持てるものが見つかり学びたいと思った
- ペットを飼う、植物を育てるなどから生命について気づきを得たとき
- 災害ボランティアを経験したり災害にあった人のドキュメントを見たとき
- 同じひきこもりの人の現状をテレビで見てこれではいけないと痛感したとき
- 親の病気
- 引きこもってるのにあきた
- PCやスマホが壊れて時間をつぶすものがなくなったとき
- ほしいものができて働かないといけないと思ったとき
- 虫歯になり痛みに耐えられなくなったとき
私が接したことのある引きこもりだった方もやはり経済的に自立を迫られそれがきっかけとなり、脱出できたと話していました。
またなかにはあまりの毒親で、引きこもっていても親と一緒にいなくてはいけないことが辛く、一人暮らしをして自立するために引きこもりから脱出したとお話された方もいます。
息子が引きこもりを脱出したきっかけと方法
息子は中学で不登校になり途中別室登校やほぼ毎日登校できるようにまでなったものの、あるきっかけで中学3年の1月から再度不登校になり、卒業して引きこもっていました。
髪は伸び放題で、それでも鬱陶しいと感じたようで、私が帰宅したら前髪がパッツンと一直線に切られていたこともありました。
引きこもってまったくどこにも出かけず、ゲームをして、食事もろくにとらず寝る。
そんな生活を半年近く続けていました。
そんな息子が引きこもりを脱出したきっかけについて当人に確認をしたわけではないですが、私が感じたひきこもり脱出のきかっけと方法についてお話したいと思います。。
オンラインゲームが社会とのつながり
不登校やひきこもりの子供の多くがはまるオンラインゲームやスマホ。
うちの息子も御多分にもれずオンラインゲームをし、昼夜逆転生活を送っていました。
引きこもっている息子が唯一社会とつながっていたのがオンラインゲームと言っても過言ではありません。
そのオンラインゲームは親からするとやめさせたいとほとんどの方は思うと思います。
私も不登校・ひきこもりの当初はそう思っていました。
しかしこちらの記事に詳しく書きましたが、ゲームを否定することは、当時の彼=不登校・ひきこもりの彼を否定することにつながると思い自由にさせることにしました。
その中で同世代とつながることで、もし学校に行っていたら今試験期間なんだ。夏休みなんだ。
そんな情報をオンラインゲームでの仲間から聞くことがきっかけで本来なら自分もこうあるはず、変わりたいというきっかけになったと思います。
そしてそのゲーム仲間の中で受験をする人の話を聞いたり、大学生活の様子を知ることが、自分もこのままではいけないという気持ちになるきっかけになったようです。
バイトの店長からの発言がきっかけ
そして彼はこのままではいけないという気持ちから最初に引きこもりから脱出する方法でありきっかけになったのがバイトです。
バイトの面接に行くにあたり、履歴書を初めて書いた息子の学歴は当然中学卒業です。
そして面接で「中卒なんだ」と言われ「僕って中卒なんだね」と息子が言いました。
それを聞いた私はきっと傷ついただろうな・・また引きこもりになるな・・と思いましたが、きっとこの言葉がきっかけで、あらためて自分が中卒だと気づきこのままではいけない、引きこもりを脱出するだけではなく、進学という方法で変わろうと思ったのでしょう。
ここで注意してほしいのは第三者に「中卒」という事実を告げられたということはきっかけになりますが、親が中卒じゃ仕事ないから進学しなさいなどと指示をしてはいけないということです。
希望
「今からいける学校ある?」
通常は日本は4月入学の学校がほとんどです。
彼から今からいける学校ある?と言われたのは6月のことでした。
私は調べて資料を請求しました。しかしそこからなんの動きもなく数か月がたちました。
すでにバイトには行くようになっていましたので、引きこもりから脱出したといえば脱出しましたが、進学については何もその後話はなく見守っていました。
学校見学で現実と直面
そこからしばらくたって私の提案で学校見学に行きました。
通信制や単位制の高校を主に見に行きましたが、現中3の生徒が多く見学に来ていて、息子は自分は1つ年上なんだという現実に直面し落ち込みました。
その落ち込み方は見ている私も辛いくらいでした。
でもその現実と直面したことがきっかけで今の現状を受け入れて前に進めたのだと今は思います。
後述していますが、引きこもりという現実を本人も家族も受け入れることができないといくらきっかけや方法があっても前には進めないのです。
高校進学
引きこもりから脱出して高校進学すると決めたものの、なかなか志望校は決まらず、それでも本人に決めさせようと思っていたので、ぎりぎりまで本人と見学に行ったり資料をあらたに取り寄せたりして過ごしていました。
結果進学した高校は見学に行ったその日学校を出た瞬間に本人が「ここに決めた」といい決まりました。
いろいろ見学に行ってもどこの学校もよさそうなことを言いつつ決めかねていた息子がすぐ決断したのが意外でした。
こうして高校進学を果たし引きこもりを脱出したのです。
引きこもりから脱出するきっかけや方法は1つではなく、いろいろとあったことが分かったと思います。
引きこもりから脱出するためのきっかけや方法をを台無しにしないためにも親御様にしてほしいことがあります。
親の対応次第では引きこもり脱出のきっかけや方法があっても失敗する可能性があるのです。
不登校が前向きな経験に。乃木坂・白石麻衣さんも不登校だった。
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親ができる引きこもりを脱出させる方法
引きこもりになるきっかけは様々ですが、引きこもりになっている人に共通するのは自己肯定感が低いということです。
そのために親は引きこもり当事者が自己肯定感を高められるような対応をすると引きこもりを脱出するのが早められる可能性が高まります。
自己肯定感が高まらなければ引きこもりを脱出したいといくら思っていてもなかなか脱出することは難しいのです。
例えば前述のような引きこもりを否定するような発言をすると引きこもり本人は自分が否定されているととらえてしまう可能性があります。
すると自己否定につながり引きこもっている自分は情けない、ダメな人間だと思ってしまい、引きこもりから脱出しようにもできなくなってしまいます。
また親が適切な対応を続けてようやく自己肯定感が高まり、引きこもり本人が脱出するきっかけを見つけ動こうとしたときに否定するような発言もよくありません。
例えばアルバイトから始めてひきこもりを脱出をしようとしているところを親が正社員でないとダメよなどと言ってしまう。
せっかくひきこもりから脱出する一歩を踏み出そうとしているのに、出鼻をくじかれてしまうのです。
では親が子供をひきこもりから脱出させるためにできる方法について次に述べます。
受容する
引きこもりから脱出する方法として本人が引きこもりだということ。
あるがままの自分というのを受け入れることが必要です。
それをするために親ができる引きこもりから子供が脱出するための手助けできる方法としては、同じようにあるがままの引きこもりの子供を受け入れるということです。
前述のように、あれはダメこれはダメと過干渉をしたりしていると、子供は自己否定を起こし引きこもりの自分を受け入れることができません。
引きこもりから脱出するための方法なのに引きこもりを受け入れるのかと疑問に思うかもしれません。
まずは引きこもりという現実を受け入れて認めることが必要なのです。
なぜなら何か問題が起きたときに、その出来事を認め、受け入れないことには解決できないですよね?
そのため親が引きこもりを脱出させるために手助けできる方法として、引きこもりを否定せず、受け入れ、あるがままの引きこもりの子供を受け入れ認めるということです。
子供の自己肯定感を高める
引きこもりの人達は自己肯定感が低いです。
それは前述のように親の影響もあります。
引きこもりの子供の自己肯定感を高めるためには、今までと違う言動を見せたらすかさず褒めるということです。
また何かを言うときに威圧的な物言いや押し付けはいけません。
引きこもりの子供の意思を尊重するということが大切です。
ダメだしばかりされていると引きこもりである自分がダメだと思い自己否定してなかなか前に進めないのです。
家を安らげる場所に
ここまでお話してきた引きこもり脱出のための手助けとなる方法に関連したこととなりますが、家の中で争いごとがあったり、威圧的な物言いの人がいると人は安らぐことができません。
そして、何かに疲れたり、傷ついたりしたときそれを修復するためには心安らげる場所が必要だと言うことです。
引きこもりの当事者たちは自分は生きる価値がないんじゃないか?と自己否定をし、このままではいけないと常に葛藤し、傷ついた心を癒せていないから引きこもりから脱出できていないのです。
そのため親が手助けできる引きこもり脱出方法として家が心休まる場所であるようにする必要があります。
例えば祖父母が一緒に暮らしていて、ご両親は引きこもりを受け入れても祖父母が「まだ働かないの?」「いつになったら外に出れるの?」などと不用意に発言をすると、傷が癒えません。
他にも「俺たちの時代はお前の歳にはとっくに働いていたんだ」などと祖父母の時代と現代を比べる発言も引きこもりの子どもには傷をえぐる言葉となります。
実はこれ祖父が引きこもりの息子に向かってした発言なんです。
引きこもりの本人が引きこもりであることを受け入れられるような環境、心安らぐ場所であってほしいと願います。
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引きこもりのあなたが自分で脱出する方法
自己受容
引きこもりになるきっかけは人それぞれあり、今もなお自分が引きこもりでいることを受け入れられなかったり、そのきっかけとなる出来事にかかわる人達を恨んでいるという人もいるでしょう。
中には引きこもりとなるきっかけが親の言動という方もいます。
そして親を恨み、親への怒りから外に出られないだけでなく、部屋からさえ出られずに引きこもっているという人もいることと思います。
しかしいくら恨んでも怒って引きこもりを続けていても何も変わりません。
ただ自分も親も老いていきます。親もいつまでも元気ではありません。
まずは引きこもりである現実を受け入れましょう。
自己肯定感を高めるために
引きこもりになっている皆さんは自分に自信が持てなかったり、引きこもりであることに罪悪感を抱え葛藤していると思います。
自己肯定感が高まらないと社会に出ることは難しく、引きこもりから脱出して社会にでてもまた引きこもりになることがあります。
再度引きこもりにならないためにも自己肯定感を高めることが必要です。
引きこもりの方が自己肯定感が低いのには主に下記原因があります。
- 親からの影響(親からの虐待、強い叱責、ネグレクト、愛情の欠乏、過干渉など)
- 人から笑われる経験をした、人前で失敗をした
- いじめや仲間外れなど
引きこもりになり自己肯定感が低くなるのは親からの影響と、過ごした環境が大きく、挫折を味わった時などにも自己肯定感が低くなります。
引きこもりから本格的に脱出するためにも自分で自己肯定感を高められる方法を見つけましょう。
認知を変える
認知を変えるというのはあなたの物事のとらえ方、見方を変えるということです。
自分はできない人間だと思っているとします。
できないといことで自己否定しますから自己肯定感は高まりません。
でも本当にできない人間でしょうか? 何かできることがあるはずです。
例えば私はAはできないけど、Bはできる。ということはあなたはできない人間ではないということです。
このほかにも私はBしかできない → 私はBもできる/Bはできる
とネガティブな発想をポジティブな発想に変えていくという習慣をつけるとよいです。
つい人はできていないことにフォーカスしがちだと思いますが、できていることにフォーカスしていくのです。
引きこもりから脱出できない自分は情けないと思っていたとしたら、引きこもっていたけれど、脱出しようとしているととらえるのです。
現にこの記事を読んでいるということは現状の引きこもりを打破してなんとか脱出するきっかけや方法を見つけようとしているからのはずです。
引きこもり脱出する方法を模索している自分は頑張っているというとらえ方ができますね。
他にも自己肯定感を高める方法についてこちらの記事にも書いていますので参考にしてみてください。
達成可能な目標を決める
最終目標は引きこもりの脱出です。
いきなり引きこもり脱出という目標をたてるとハードルが高くできないとまた自己肯定感も下がります。
引きこもり脱出に至るまでの方法として少しずつハードルを高くしていくのです。
まず方法として引きこもり脱出に至るまでのプロセスと方法を考えます。
そのプロセスと方法は、1つ進むごとに少しずつハードルが高くなるようにしていくのです。
まず部屋から出られない人は、誰かと電話をしてみたり、部屋を出られるようにするという目標を立てる。
そして次は外に出られるようにということになりますが、それだとハードルが高ければ規則正しい生活を送る、家の手伝いをするなどから始めてみてもよいと思います。
引きこもりから脱出する方法やきっかけは人それぞれですから、こうしなければいけないという固定観念にとらわれないようにしましょう。
引きこもり脱出方法として最終目標は正社員になる、自立するとうことになると思いますが、まずはできることから始めましょう。
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まとめ
引きこもりになるきっかけや方法、そして引きこもりから脱出するためのきっかけや方法は人それぞれです。
でも引きこもりから脱出するためには自己受容や自己肯定感というものが必要となります。
自分でも努力が必要ですが、周囲のサポートもあれば引きこもりから脱出するのが早くなる可能性も高くなるでしょう。
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こちらの記事もご覧ください。
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実体験に基づくご子息のことは、年齢が近いこともあり、自分の息子のことを考える際の励み、期待につながります。