引きこもりが一人暮らしなんてできないでしょう?
生活費はどうするの?飢え死にするんじゃない?
そもそも一人暮らししたらますます引きこもりになるんじゃないの?
1人暮らしが引きこもりから脱出する手段になるのか?
そんな様々な疑問があると思います。
一人暮らしをして引きこもりから脱出は果たしてできるのでしょうか?
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目次
一人暮らしから脱引きこもりは図れるのか?
一人暮らしをすることで引きこもり脱出を図れるのかどうかといえば、できるケースもあるし、できないケースもあるでしょう。
逆に今まで家族と暮らしていて、一人暮らしをしたら引きこもりになってしまうケースというのもあり、難しいところではあります。
まずは一人暮らしから脱引きこもりを図るためにしたいことについて考えていきたいと思います。
家族とともに暮らしている人が一人暮らしをするのは、ほとんどのケースで家族による提案だと思います。
つまりなんとか脱出させようと、家族が一人暮らしをさせるように動くわけです。
一人暮らしから引きこもり脱出をさせるためには、ある程度サポートが必要です。
ただし、延々とサポートしていても脱出はできず、一人暮らしのまま引きこもるだけですから、そのための作戦を立ててみましょう。
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一人暮らしからの引きこもり脱出作戦
引きこもりへの経済的支援と期限
ずっと家に引きこもって仕事もしていないのに、いきなり一人暮らしは経済的に考えて無理ですよね。
そのため一人暮らしから脱引きこもりを図るためにはいつまで経済的支援をするのか期限を決めることです。
一人暮らしで経済的に困り、引きこもりを脱出できたという方も現実に多数いらっしゃいます。
経済的援助を続けたまま一人暮らしだと彼らにとってはパラダイスとなってしまいます。
なぜなら、家族と一緒に住んでいることにより彼らは多少なりとも気まずさや罪悪感を抱えています。
それが一人暮らしとなれば、誰にも気兼ねせず引きこもっていられるわけです。
ただ、全く外出もできない場合には、食事や生活用品などの物資を調達するために外出をしなくてはいけなくなるので、完全引きこもりには改善が望めます。
そうはいってもいまや宅配という便利なサービスがありますから、外出も最小限度で済ませることは可能です。
一人暮らしの際の光熱費はぜひ本人にコンビニなどで支払いをさせることをおすすめします。
決して親の銀行口座引き落としにはしないことです。
そしてあらかじめ期限を区切って経済的支援を打ち切り本人には収入を得るようにサポートしていきましょう。
就職するだけでなく、今は家にいてもネットで仕事ができ収入を得ることができますから、自立するためのサポートはしていきたいものです。
実家から離れた場所で一人暮らしする
実家から近くに一人暮らしをさせてしまうと、家族のほうも気になってしまって、つい家を訪問して世話をやいてしまうなんてこともあるとおもいます。
また実家が近いとお金が無くなればかえってきてしまうかもしれません。
お互いの自立のためにも実家から離れた場所で一人暮らしをするほうが良いでしょう。
また自分のことをだれも知らない土地のほうが、心機一転頑張ろうと思うこともあります。
国内に限らず生活費の安いアジアなどの海外でもよいでしょう。
地元でいじめにあった・・周囲に自分の挫折を知られている・・など人目を気にしていた場合には知らない土地のほうが良いこともあるわけです。
そして、親子関係が悪い場合や、親がうるさいケースなどは、親から離れたほうがよいということもあります。
サポートすることしないこと
引きこもりを追い出して一人暮らしをさせるようなことになった場合には特に、決して見捨てたわけではないと感じてもらう必要があります。
これは過干渉タイプの親の場合には必要ありませんが、ネグレクトタイプの親だった場合には、定期的に近況を聞いたり、時には訪ねたりすることも必要でしょう。
親の愛情を求めて引きこもりになっているケースの場合にはできたら一人暮らしをすることで引きこもり解決というのは避けたほうがよいかもしれません。
過干渉タイプの場合でも決して引きこもりを非難することなく、適切な対応は続けてほしいと思います。
そしてタイミングをみてきっかけづくりをして就職をしたり、ネットを使ったビジネスをしたり、自立へ向けて収入を得られるようなサポートもしていけるとよいですね。
できたらいきなり正社員でフルタイムというよりは段階を経て、週数回、数時間のアルバイトから、徐々に増やしていくなど、していくと適応しやすいと思います。
またネットの契約などは、本人が必要であれば本人にさせるのがいいですね。
何もかも準備を整えて一人暮らしというのであれば、何も変わらず本人にとって快適な状態になってしまいます。
家族がいることで感じていた罪悪感も感じることなくすみますし、誰にも何も文句を言われず引きこもれるわけですからハードルはあったほうがいいのです。
引きこもり脱出のためにも自分が必要なことは自分でさせる。
自分ですることで小さな成功体験、達成感を感じることができたらその積み重ねで自信がつくからです。
自己肯定感が高まり、きっかけをつかめたら晴れて引きこもりから脱出となるはずです。
一人暮らしをきっかけに引きこもりケースもある
いままで引きこもりではなかったのに、一人暮らしをきっかけに引きこもりになるというケースもあります。
家族と一緒に住んでいると、生活音もしますし、声を掛けられることもありますが、一人暮らしであれば、いつお風呂に入ろうと、ごはんを食べようと自由ですね。
それが一人暮らしの良いところでもありあすが、生活が乱れる危険性もあります。
特に大学生を機に一人暮らしをし始めた場合には危険が伴います。
大学生の場合には毎日同じ時間に登校するわけでなく、授業によって時間も違うし、授業がない日もあります。
すると、次第に生活が乱れ始め、最初は大学生活に期待を膨らませていたのに、理想と現実があまりに違ったりすると、そのギャップに悩んだり、絶望してしまう人もいます。
何かをきっかけに引きこもり生活がスタートしてしまう可能性もあるのです。
引きこもり脱出は周囲のサポートと本人次第
引きこもりにに対して理解がないと「甘えだ」「怠けている」と非難してしまう人がいます。
しかし好きで引きこもりになってはいません。
本人の意思で単に休日に今日は引きこもろうというのとは違うのです。
彼らに寄り添う気持ちを持ち、サポートしていくことで、自己肯定感が低くなっている引きこもりの気力が満ち、そのタイミングで本人が変わろうと思い、きっかけが見つかればきっと引きこもりから脱出できます。
しかしいつまでも周囲が正論をぶつけ、非難し続けていては、自己肯定感は下がる一方で、解決からは程遠くなります。
大切なのは、焦って自立させよう、引きこもりを解決しようとしないこと。
本人の気力が十分に満ちて、本人の意思で動き出すことが大切です。
周囲はそのサポートをするしかできないのです。
いくら家族であっても変えることはできないのです。
ただ周囲が変わることで、引きこもり当事者も変わってくるはずです。
焦らず少しずつ自己肯定感が高まる取り組みをしてほしいと願います。
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まとめ
一人暮らしをさせたからといって必ずしも引きこもりから脱出できるわけではありません。
家族がサポートをしながら、タイミング、本人の気力回復がうまくすすめば一人暮らしをきっかけに脱出が成功する場合もあります。
一人暮らしをするしないにかかわらず、周囲は彼らの気持ちに寄り添い、タイミングをみて後押しする。
ただ正論をつきつけているばかり、見守っているだけでは引きこもりは解決するのが難しいのです。
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