子供が急に学校に行きたくないと言いだしたら、親はどうしたの?と聞くと思います。でも理由はわからないと答える子供。
どうして学校に行けないのか、サボりたいだけじゃないか?このまま不登校になってしまうのでは?と考える方もいると思います。
今回は小学生を主に対象として、理由や原因を探っていこうと思います。
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目次
1.小学生が学校に行きたくない・行けない理由
1-1.環境の変化
幼稚園もしくは保育園から小学生になるというのはとても大きな環境の変化です。
今までは遊んでさえいたらよかったけれど、小学生ともなると教室に40分程度じっと座って授業を受けなくてはなりません。
そして、ただ座っているのでなく、時には発言をしなければならなかったり、問題を解いたり・・
小学生となると友達とトラブルがあってもいままでのように先生がすぐに仲裁には入ってもらえなかったり、他にも幼稚園ではお弁当だったお昼ご飯の違い。
今まではお母さんが子供の好き嫌いを考慮して作ってくれたお弁当も、小学校では皆と同じ献立の給食。時には嫌いなものがあったりすることもあります。
また小学校となると、小学生全員が一同に会しての全校集会など、いままでと違ったこともあり、ある一定の長い時間じっと座ってお話しをきく機会も増えます。
環境の変化に伴いストレスがある状態で、下記のようなささいな理由で、学校に行きたくないと思ってしまう小学生もいます。
- 宿題をするの忘れた
- 準備を忘れた
- 今日の給食のメニューがいやだ・・
- お友達と喧嘩した
- 先生が怖い
- 授業であてられたけれど、答えられなかった
尚子供が元気がなくておかしい、小学校の話を今まではたくさんしていたのに、話をしなくなったという場合は、学校の先生に様子を聞いてみることをおすすめします。
ひょっとしたら、いじめまで行かなくても学校でいやな想いをしているかもしれません。
決して子供に無理に学校にいけない理由や学校の様子を聞き出そうとしたり、言わないからと叱ったりしないようにしましょう。
もしくはストレスが理由で体調不良がある場合もあります。まずは小児科へ、そして場合によっては心療内科の診察も受けておきましょう。
1-2.母子分離不安
幼稚園や保育園まではバス通学であっても、行きも帰りもお母さんが必ず一緒だったはずです。
それが小学校にはひとりもしくは友達と登校したり学年の違う小学生と集団登校したりしてお母さんは一緒には登校しません。
母親と離れることで、母子分離不安になっている可能性もあり学校へいけない理由かもしれません。
集団生活において必要な協調性などまだあまり持っておらず、成長時期でありますが、学校という社会において協調性や自主性を養っていかなければならず少しずつストレスとなって溜まってしまうこともあります。
もちろん多くの小学生は自然と協調性や自主性を身に着けストレスを自ら克服して親に依存することなく成長していきますが、そうはいっても小学生です。母子分離不安によりお母さんがいないと不安な状態も考えられます。
また母子密着が強い場合にはお母さんが何かとやってあげたり指示を出していることが多くあります。
それが普通になっていると小学生になったとたんに自分で決めて自分でやらなくてはならないという状況が増え、お母さんから離れられなくなるということが考えられます。
他にもお母さんが病気になってしまったりして、「お母さんがいなくなってしまうかも」「死ぬのではないか?」などと心配し、不安になってしまうというケースもあります。
子供によっては学校に行っている間にお母さんがいなくなってしまうかも?と不安になる小学生もいます。
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2.小学生の学校に行くための対処法
2-1.受け入れる
子供が何かしらの理由や原因があって、行けないわけですから、無理に学校に行かせようとするのはやめましょう。
もしも本人が学校に行かなくてはいけないと思っている様子がわかったり、罪悪感を感じていたり苦しんでいるようであれば、間違いなくサボっているわけではありません。
本人も行きたくない、行けない理由がわからず苦しんでいるというのが不登校です。
こういう場合には親が「学校は行くのが当然でしょ。」という正論は小学生の子供には凶器になります。そんなことは子供はわかっています。
よく嫌がる子供を無理に車に乗せて小学校まで連れていきました。という話をききますが、これは逆効果です。
自分の行い、現状を親が認めていないということになりますから、本人は親に受け入れられていないと感じ自信をなくします。
人間には承認欲求というものがあります。学校に行けないことを非難せず受け入れることで、認められていると感じます。
学校に行けない状態を受け入れて、待つ。そして待つだけでなく、下記も併せて対処をしていくことをおすすめ致します。
2-2.話を聴く・共感する
これは無理やり行けない理由を聞きだすのではなく、基本的には本人が話したいことを聴きます。なかなか親が聞きたい話をしてくれないこともありますが、しつこく聞き出そうとするのはおすすめできません。
まずは子供の話をしっかりと聞いて共感をしてあげてください。
思っていること、感じていることを全て話せるようにうまく持っていってください。その中から理由がわかるかもしれません。
ありがちですが、子供が話しをしている途中でさえぎってお母さんが話をし始めてしまうのはやめてくださいね。うまく共感しながら相槌をうって話を聴いて話しを引き出してください。
少しずつ子供が自分の気持ちを言い始めるかもしれません。
親が共感力高めて本心を聴ける工夫をしてみましょう。
2-3.居心地の良い空間づくりを
小学生ともなれば、小学校で色々とトラブルがあったり、その子なりに悩むこともあると思います。
そんな時に家のなかで、親子喧嘩や夫婦喧嘩や、嫁姑の言い争いなどがあっては落ち着きませんし、傷ついている羽を休めることができませんよね。
なので、言い争いだけでなく、ガミガミ叱ったり学校へ行けない子供を非難するのではなく、本人がゆっくりと安心してくつろげる空間づくりをしてあげてください。
傷ついた羽を休めることで、なくなってしまったエネルギーが回復してきます。大人でも疲れて家に帰って家族が喧嘩していたら休めませんよね。それと同じです。充電が必要です。
2-4.自信をつけさせる
人は自信に満ちてくると社会に出て行きたくなる生き物だそうです。子どもにとっての社会は学校です。小学生であれば小学校です。
ではどうやって自信をつけるのか?これが一番難しいと思います。例えばちょっとのことでも褒めるようにする。
役割を与えて、できたら「よくできたね。助かったよ。ありがとう。」これを繰り返してみて下さい。
小学生であれば簡単なお手伝いをさせると良いと思います。朝起きたら、カーテンを開ける。夜お風呂を沸かす、くつを揃える。といった簡単なところから始めてみてはどうでしょうか?
そして忘れずに「お母さん助かったなぁ。○○ちゃん、ありがとうね。」と言ってあげてください。これが重要です。
自分が役に立ったというのがとても大切なんです。これが繰り返されることにより自信がついていきます。誰でも人の役に立ちたいのです。
またテストの点が悪かったり、お手伝いが上手にできなくても叱らずに、やったことを認めてあげる。テストはどこを間違えたのかを訊いてみる。という風にしてみてはどうでしょうか?
ちょっと注意しただけでも落ち込んで自信を無くしてしまうことがあります。子どもの様子をよく観察して、自信をもてるうような発言をしていくとよいですね。
2-5.親が過干渉の場合にはやめる
親が過干渉の場合に子供にとってはマイナスの影響ばかりです。もし心当たりがある場合には今すぐにやめましょう。
小学校になって勉強が始まったからと子供にあれこれと指示を出したりしていませんか?宿題やった?明日の用意はしたの?これって子供のためを思ってやってらっしゃることとは思いますが実はよくありません。
詳しくはこちらに書いておりますので、是非参考になさって下さい。
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3.まとめ
小学校になると今までの幼稚園や保育園とはかなり環境も変わり、子供がストレスをためてしまうことがあります。本人もなぜ小学校に行きたくないのか?行けないのか?理由がわからない場合がほとんどです。
親が子供の心理を理解し適切な対処してあげることで、少しずつ変わっていけるはずです。
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