バイトや仕事が出来ない・・人が怖いとき克服する方法は?

人が怖い・・と聞くと真っ先に思い浮かぶのは対人恐怖症ではないでしょうか?

そこまでではないけれど人が怖くてバイトや仕事が出来ないという方もいます。

なぜ人が怖くなるのか?対人恐怖症の診断基準や人が怖い場合の克服方法についてお伝えしていきます。

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1.人が怖い原因

人が怖いのはなぜでしょう?色々な要因があるとは思いますが、考えられる主な要因は

気質

生まれながらに持ち合わせている先天的気質が人が怖い要因の1つとして考えられます。

兄弟で生まれたばかりの頃を比較しても赤ちゃんの頃からニコニコしてて人見知りしない子供だったという子供と手がかかる気難しい感じで人見知りしたというように兄弟でも違うことがあるように生まれながらにしての気質というのもあるでしょう。

また性格的に細かいことが気になってしまう、怖がりなども人が怖いという要因になっていると思われます。

環境要因や過去のトラウマ

気質的に人見知りしなくても成長過程においてその後対人関係を良好な状態を保ちやすい人もいれば、上手くいかない人もいます。

そんな場合には何かの出来事がきっかけとなり人が怖いと思ってしまっていることが考えられます。

例えば人前で恥をかいた、大きな失敗をしてしまった。怒られたなどという経験から人が怖いと思ってしまうこともあります。

特に仕事やバイトにおける場面でそのような経験があれば、人が怖いと思ってしまって、仕事やバイトに行けないということになります。

また親による虐待や学校などでもしつけと称して体罰を受けたり、激しく叱責された、怒鳴られたなどの経験をした場合やには人間不信となり、人が怖いという心理に陥ってしまうこともあります。

環境的要因として他にも自分の親が対人関係が苦手で閉鎖的だった場合には親が人と関わることが少ないために子供も人と関わる経験が少なく苦手意識が生まれてしまうことも考えられるでしょう。

この他にも乳児から保育園で育った子供と幼稚園まで親元で育った子供とでは小学校で一緒になった時に明らかに差があります。

保育園で育った子供は物怖じしない子供が多くたくましい子供が多いです。

これは幼いながらに自己主張をしていかないといけないという本能と環境から起因していると思われます。

また日本人は他の国と比べた時に対人恐怖症が多いと言われています。これはなぜかおわかりになりますか?

日本人は人と同じことを美徳と考える傾向があります。そのため人と同じでないことを悪く思う風潮があります。

人が怖くてバイトや仕事が出来ないという場合にはバイト仕事上においての失敗や叱責、苦手な人が仕事の人間関係でいるなどが原因となっている可能性が高いと思われます。

このほかにもスピリチュアルな話ですが、前世やそれ以前の過去生において、人が怖いと感じる強烈な出来事があったのかもしれません。

認知の歪み

環境要因からくる認知の歪み。バイトや仕事における何かの経験から人が怖いと思うようになってしまった。認知の歪みから人は怖いものと捉えるようになってしまっていて仕事ができなくなっていることも考えられます。

自己否定

自信がない、自己肯定感が低い場合にも人が怖いと思ってしまうことがあります。自信がないため周囲の人が自分のことを悪く思っているんではないか?仕事ができないと思われていないか?

バイトをするのも仕事をするのも自信がもてず、仕事やバイトができない・・悪口を言われているのではないかと気になって仕事が出来ない・・など悪い方に物事を考える癖がついてしまうのです。

自己否定は毒親の影響の場合もあります。それについてはこちらに書いております。

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2.対人恐怖症(社交不安障害)の診断基準

精神疾患は、アメリカ精神医学会(APA)が発刊しているDSM-5という診断基準と世界保健機構(WHO)が発刊しているICD-10という診断基準があり、これに基づいて行われます。

対人恐怖症は社交不安障害と同義で考えられています。

【社交不安症/社交不安障害(社交恐怖)の診断基準(DSM-5)】

A.他者の注視を浴びる可能性のある1つ以上の社交場面に対する、著しい恐怖または不安。例として、社交的なやりとり(例:雑談すること、よく知らない人に会うこと)、見られること(例:食べたり飲んだりすること)、他者の前でなんらかの動作をすること(例:談話をすること)が含まれる。

B.その人は、ある振る舞いをするか、または不安症状を見せることが、否定的な評価を受けることになると恐れている(すなわち、恥をかいたり恥ずかしい思いをするだろう、拒絶されたり、他者の迷惑になるだろう)

C.その社交的状況はほとんど常に恐怖または不安を誘発する

D.その社交的状況は回避され、または、強い恐怖または不安を感じながら耐え忍ばれる

E.その恐怖または不安は、その社交的状況がもたらす現実の危険や、その社会文化的背景に釣り合わない

F.その恐怖、不安、または回避は持続的であり、典型的には6ヶ月以上続く

G.その恐怖、不安、または回避は臨床的に意味のある苦痛、または社会的、職業的、または他の重要な領域における機能の障害を引き起こしている

H.その恐怖、不安、または回避は、物質(例:乱用薬物、医薬品)または他の医学的疾患の生理学的作用によるものではない

I.その恐怖、不安、または回避は、パニック症、醜形恐怖症、自閉スペクトラム症といった他の精神疾患の症状では、うまく説明されない

J.他の医学的疾患(例:パーキンソン病、肥満、熱傷や負傷による醜形)が存在している場合、その恐怖、不安、または回避は、明らかに医学的疾患とは無関係または過剰である

DSM5より抜粋

対人恐怖症の診断は医師の診察と、上記の診断基準の照合、および心理検査によって行われます。

対人恐怖症の治療には薬物療法や認知行動療法が行われます。

3.人が怖くてバイトや仕事が出来ない場合の克服方法

対人恐怖症ではないけれど、人が怖い、人が苦手、バイトや仕事ができないという場合にはどのように克服したら良いのでしょうか?

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人が怖くなった原因を探る

生まれながらの気質として人が怖くなる傾向があった人はいるかもしれませんが、赤ちゃんの頃から人が怖いと思っている人は皆無でしょう。

そのためになんらかの原因があるはずです。多くは後天的な環境要因が疑われます。まずは人が怖くなったときのトラウマと向き合ってみる。

バイトや仕事でミスをしたことがきっかけで人が怖いのであれば、その時のことを思い出してください。その人自身が苦手なのか?だとしたらその人のどのような部分どのような対応が苦手なのか?

もしくはバイトや仕事ができなかったことでの叱責などで人が怖くなった場合にはなぜ人が怖くなったのか、どうして人が怖くなり、バイトや仕事ができなくなったのかを自分のことではあるけれど、あたかも他人かのように分離して考えてみてください。

その時の自分には何が足りなかったのか?どうしたらよかったのか?もしも同じ場面に遭遇したら、どのような対応、心構えで臨めばよかったのかを考えてみてください。

これはNLP(Neuro-Linguistic Programming)のやり方の一部なのですが、細かいことはさておき、自分を他人事として考えてみてください。

仕事ができない、人が怖い自分に何を与えたら仕事ができて、人が怖くなるのかを考えてそれを取り入れていくのです。

度胸なのか、勇気なのか、自信なのか?はたまたもっと違うなにかなのか?それがわかればそれを自分に与えてあげるのです。

えっ?与えるってどうやって?ないから困っているのです・・と言われそうですが、完全に他人事として分離した自分に与えてみてください。そしてその足りなかったものを与えられた自分を想像してみて自分に取り入れちゃうんです!

ちょっと乱暴に感じるかもしれませんが、このイメージトレーニングを積んでみてください。きっと変わってくるはずです。あなたも人が怖くなくて、仕事ができる自分になれるはずです。

自己肯定感を高める

まず人が怖い、仕事ができないという事実を受け入れた上で、そんな自分を認め受け入れてください。

あるがままの自分でいい。あるがままの存在を受け入れる。これが非常に大切です。

人が怖い、仕事が出来ない、自己否定を持ったままだと、いつまでたっても負のスパイルに陥り、這いあがってくることができません。

まずはありのままの自分を認めて受け入れること。物事を前向きにとらえる癖をつけること。人が怖くてバイトや仕事ができなくても毎日きちんと遅刻せずバイトや会社に行けているとか、家族には感謝されているとか、何かあなたのプラスの要素が必ずあるはずです。

自己否定せずに、自分の良いところを見つける、何事も前向きに考えていきましょう。

そうはいっても私は無理だわ・・という方は認知行動療法を受けてみたり、カウンセラーに相談してみてください。

あなたのありのままを受容してくれるはずです。

他人の評価を気にしない

どうしても人間は比較しがちです。そしてどう思われているかを気にしてしまいます。そのためあの人にバイトや仕事が出来ないと思われているんじゃないか?人が怖いというのが知られてしまっているのではないか?とあれこれを考えてしまいます。

でも実際のところ、そこまで人は気にしていないことも多いです。ここは自分に皆自分のことは気にしていない、そんな余裕はないはずだわと言い聞かせて気にしないようにしましょう。

いきなりは無理でも少しずつ考え方を変えていくことで自然とできるようになってくるはずです。

他人の評価を気にすると自己否定から抜け出せませんそちらについてはこちらに書いております。

目標は実現可能なものに設定する

バイトや仕事が出来ない自分はだめだ・・その仕事の目標は実現可能なものですか?ひょっとしてハードルが高くなりすぎていませんか?

仕事やバイトに限らず、何事も少しの努力で達成可能なものを設定するようにしてください。そしてそれがクリアできたら、また少し高い目標を掲げる。その繰り返しをして成功体験を積み重ねてください。

何もできない、仕事もできない・・と思っていたあなたが、いつのまにか当初の目標を達成しているということになります。小さな目標でも達成できたらそれは素晴らしいことです。自信を持ってください。

4.まとめ

何かをきっかけに人が怖い・・そのため仕事やバイトが出来ない・・という不安に襲われる。でもきっとそのきっかけを改めて精査すれば人が怖い原因がわかるはずです。

人が怖くなる前は大丈夫であったのであれば、必ず怖くなくなるはずです。そのための要素はあなたの中にきっとあるはずです。

誰だってきっと怖いもの、苦手なものはあるはず。あなたはそれが人というだけのことです。きっと克服できるはずです。

こちらの記事もご覧ください。

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